年の差ブルドッグ

りもーとみかん

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年の差ブルドッグ

ふられ気分で恵子さん

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僕には性欲のみで繋がった40歳年上の恵子さんという女性がいます。
垂れた胸に弛んだお腹、キレイに剃毛された股間とは対象的に放置された白髪交じりの脇毛…
ほとんどの人が「崩れた醜いおばさん」と揶揄するかもしれませんが僕にはそんな恵子さんが魅力的に見え、会うたびに惹かれていきました。
彼女の前では羞恥心を捨て、遠慮なく自分の汚い姿を受け入れてもらえる安心感も、恵子さんから離れられない理由です。

そんな恵子さんと肉体関係を持って半年ほど経った頃…
「毎週金曜日に必ず電話すること」
という言いつけ通り電話をすると
「日曜日は外でご飯食べようか?」
恵子さんにしては珍しい提案…
珍しいというのは、貿易会社社長の彼女が倉庫代わりに借りているマンションでの情事が当たり前になっていたからです。
「それじゃいつもの駅で朝9時に…ね」
相変わらずお年を召した方の朝は早い…
待ち合わせの約束をして電話を切りました。

春の陽射しがのどかに照りつけていますが3月の朝はまだまだ寒く、恵子さんの到着を待っていると前から近づいてくる女性…
僕の方をチラチラ見ながら距離を縮める、その女性に見覚えはありません。
「ナオさん…かな?」
心なしか少し驚いた表情に見えました。
「あ、はい…そう、ですけど…」
不意に声をかけられ戸惑っていると
「今日ね、私も含めて恵子さんと3人で食事する約束してたんだけど、恵子さん来れないって…」
いや、僕は恵子さんと2人きりだと思ったのに…
3人で食事とか寝耳に水で余計戸惑いました。
「外せない仕事があるんだって…」
それなら仕方がないのはわかっていますが、これまで何のやり取りもない初対面の女性と2人で食事とは…
人見知りの僕には少々気まずい雰囲気です。
というか僕、恵子さんにハメられてません?
目の前の女性と最初から2人きりにさせるためのドッキリかなんかでしょ?
そんな思いが一瞬、頭をよぎりました。
「寒いね…とりあえずどこかお店入ろうか?」
朝の9時で近くにファミレスときたらもう、そこしかありません。
僕は遅い朝食を食べつつ、その女性の話を聞いていました。

彼女の名前は弘子さん、49歳で恵子さんとは仕事でお付き合いがあると言っていました。
メガネをかけた上品な佇まいで落ち着いた印象です。
言葉の端々から東北出身のような訛りが伝わってきたので、そのおっとりとした話し方が落ち着いて見えたのかもしれません。
そして彼女も恵子さん同様、自分のプライベートを話したがらないので敢えて聞きませんでした。
ただ一つ、僕と恵子さんの関係をどこまで知っているのか?
僕のことを弘子さんにどう伝えているのか?
それだけが気がかりでどうにも落ち着きません。
「あの…僕のこと、恵子さんから聞いたと思うんですけど…」
「うん?」
「あ、いや…恵子さんの知り合いとはいえ、見ず知らずの男と会うって怖くないのかなぁと思って…」
17歳のおバカが精一杯考えた手探りの言葉に
「ご飯もおしゃべりにも付き合ってくれるって聞いたから…怖いことないよ」
優しい笑顔で返す弘子さん…
「それだけ?聞いたのはそれだけですか?」
「他になんかあるの?」
余計なことを言うと墓穴を掘りそうだったので…
いや、掘りかけてるかも…
「ありませんよ、そんなの…あはは」
僕の笑顔がひきつったように見えたのか
「ないの?ホントに?」
かすかな笑みを浮かべた弘子さんを見て
「本当はすべて知っているのでは?」
「知っていて僕の反応を楽しんでいるんじゃ?」
疑心暗鬼の塊になってしまいました。
そんな時
「あんたね、出来ない理由ばっか探してんじゃないよ」
という「ぶさねこ」の大先輩、麻里さんの言葉を思い出し、弘子さんに言ってやりました。
「ないっ!」
プッ、と吹き出した彼女が
「そんなムキになって言わなくてもいいじゃない…」
僕だって正直に話して楽になりたいんだもん!
でも「口外するな」って恵子さんに言われてるんだもん!
迷子の子供が泣きなから母親を探すように、僕の心は完全に迷子です。
恵子さんの大きなお尻に隠れて身を委ねたい…
そんな気持ちでした。

「恵子さんに言われたの、男性が一緒に来るって…」
彼女はてっきり恵子さんと似たような年齢の男性が来ると思っていたようで
「ナオさんじゃなくナオちゃん、よね…」
拍子抜けした表情を浮かべます。
「若いよねぇ…私の子供より年下なんだから」
弘子さんにとって僕は安っぽいガキンチョに見えるのは当然だと思いました。
大人同士の会話にもついていけない…
大人同士の会話すらできない…
そんな空気の中でしばしば会話も途切れ、何となく気まずい雰囲気になります。
背伸びして社会や経済の話題を振ったところで知識も無く、すぐにボロが出るのは目に見えています。
そしてそんなおバカを相手にしている弘子さんが不憫に思えてきました。
弘子さんにとってこんな無駄な時間はないんじゃないかと…
2人きりで会わせた恵子さんの意図もまったく理解できません。

ふと、弘子さんがメガネを取って軽く拭きます。
「あっ!それ…」
何気ない仕草に声を出す僕に
「なに?どうしたの?」
一瞬驚く弘子さん…
メガネフェチな僕の目の前で惜しげもなくメガネを取るなんて…
厳密にいうとメガネ自体に興味はなく、メガネを取って物を見るときの細めた目つきがたまらなく大好き…
それは男女関係なく、子供の頃からそんな目つきの人がカッコよく見えていました。
そんな思いを話すと
「変わってるね、私は目つき悪くなるのが嫌いなのに…」
「ずっとメガネ無しでもいいですよ…弘子さん、カッコいい!」
「うふふ…そこはカッコいいじゃなく、せめてかわいいにしてよ」
目を細め睨むように僕を見ながらメガネをかけ直します。
「んじゃ、かわいい…」
「ちょっとぉ、こんなおばさんにかわいいとか…バカにしてるでしょ?」
男の「かわいい」を真に受けるほど、女は単純じゃない…
「ぶさねこ」の大先輩、麻里さんはそうも言っていました。
「だってカッコいっ…じゃなくてかわいいんですもん」
間が持たないので構わず続けます。
「おばさんからかってると怖い目に遭うからね」
「怖い目ってどんな目?」
僕の心に子供のなぜなぜ期が復活…
「怖い目は…その…つまり怖い目よ!」
「だって、かわいいのに…」
「言うな!」
「絶対かわいい!」
「黙れ!」
弘子さんがうんざりする前に、この辺でやめようと思いました。
しかし言葉の持つ力は絶大で
「かわいい」
そう言い続けてると、本当にかわいく見えてくるから不思議です。

「それ以上言ったらホントに怖い目見るからね!」
はいはい、もう言いませんよーっだ!
そう思いながら聞いていましたが、彼女が続けて放った言葉に血の気が引きました。
「恵子さんのセックスより怖い目に遭わせるから!」
へっ?バレてる…もしかして恵子さんと僕の関係バレてるのーっ?
彼女はつい、勢いで言ってしまったのでしょう。
一瞬
「あっ…ヤバ…」
そんな表情をしたあと、2人して僅かな沈黙…
「あ、あの…どこまで知ってるんですか?僕と恵子さんの関係…」
「んーっとねぇ…全部…あはっ」
うつむいて手をモジモジさせながら呟きます。
「えっとぉ、全部…ということは…全部?」
僕は動揺して自分でも何言ってんだか…
「うんっ…全部…」
急にしおらしくなった弘子さんがとてもかわいく見えました。

「あのね、恵子さんに聞いたの…どんなおばさんでも相手してくれる男がいるって」
弘子さんはあからさまには言いませんが、どうやら性欲を満たすためにここへ来たようです。
そんな欲求不満の弘子さんのために、一肌脱いだのが恵子さん…
そして2人で会えるよう段取りを組んだ主犯も恵子さん…
「そんな男がいるなら紹介してくれって、私からお願いしたの」
でも、来てみたら自分の子供より年下のおこちゃま…
「若いコとは聞いていたけど…ナオちゃん見たときビックリちゃってさ…」
ちょっとぉ…恵子さんも恵子さんで僕の年齢くらい伝えといてよーっ!
「ごめんね…どうしても子供より若いコは抱けない…」
もちろん無理強いするつもりはありません。
逆にわざわざ来てくれた弘子さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「安心して、今日のことも恵子さんとナオちゃんのことも…誰にも言わないから」
うーん、恵子さんもこんな回りくどいやり方じゃなく、普通に男性を紹介してあげれば良かったのでは?
僕を驚かせたかったのか…
恵子さんの考えてることはよくわかりません。
とりあえず弘子さんとは食事をしてお別れしました。

独りになった僕は、公衆電話から恵子さんに電話をしました。
「恵子さんは仕事で来れない」
と弘子さんも言っていたので、もしかしたら出ないかも…
そんな予想に反して
「あら、電話してくるの早くない?まだ午前中だよ?」
受話器の向こうで、恵子さんのあっけらかんとした声…
「恵ちゃーん、フラれた…」
「フラれたの?フラれちゃったの?ガッハッハーッ!」
漫画でしか見たことない豪快な笑い声が聞こえてきます。
「恵ちゃんが変なことしなきゃ、フラれることもなかったのに…」
「あれ?もしかして怒ってる?」
「はい、怒ってます!プンプンですよ!」
そんな僕に
「んじゃ…こっち来る?」
「いいんですか?仕事で来れないって聞きましたけど…」
「いいよぉ、おいで…」
仕事で来れないというのも真っ赤な嘘…
嘘でもいいさーっ!僕は恵ちゃんの下僕だもーん!恵ちゃんの犬だもーん!あっはっはーっ!
「行く!行く!行きます!だから恵ちゃん大好きっ!」
僕は尻尾をブンブン振り、倉庫代わりに使っているいつものマンションへ向かいました。

出迎えてくれた恵子さんは
「電話なんかして…寂しくなっちゃったの?」
「はい…会いたくなったの…」
膝枕をしてくれた恵子さんは
「私に?会いたくなったの?慰めてほしいの?」
僕は頭の向きを変え、彼女の弛んだお腹に顔をうずめると
「慰めて…いっぱい慰めて…恵ちゃんじゃなきゃヤダ」
「そっか、そっか…」
僕の頭をナデナデしながら頷きます。
「弘子さんは恵ちゃんと仕事でお付き合いがある、って言ってましたけど…」
僕は心配になって聞きました。
「今日のことで関係が気まずくなったりしませんか?」
「バカねぇ、そんな心配しなくていいのよ」
恵子さんのこの安心感は唯一無二です。

「それじゃ、お風呂でキレイキレイしょうか?」
いつものように浴室で洗いっこ…
もちろん彼女のオシッコも浴びます。
浣腸され拡張もされ、僕のアナルは恵子さんと会うたび縦に割れていきました。
不潔で汚い僕を罵りながらも受け入れてくれる…
そんな汚い姿を見られる快感も覚えました。
大きくなった股間を貪り
「ヨソの女のオマンコに入れそこなっちゃったね…ナオのチンポ、硬くて美味しいのに…」
「いいの…僕のオチンチンは恵ちゃんのお口とオマンコで悦ぶの」
「あら、キレイな人だったじゃない…抱かれた感想聞きたかったけど残念だわぁ」
そんな口振りに
「もしかして次があるのかも…」
と何かを企んでそうな恵子さんにドキドキ…
この日、恵子さんは僕を3回愛してくれました。
そして明日からまた、当たり前の日常が始まります。
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