~夢日記〜

せがのびねぇ

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淡い希望は夢の中

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最近は、夢の中で元親友と仲良くしている自分がいる。
現実ではもう…話すことすらないのだが。

…中学に入るまでは仲が良かったんだ。
毎週土曜日に遊びに来て、家でゲームして遊んで話したりして。楽しかった。
学校でもいつも一緒だったかな。

このままずっと親友だと自分が馬鹿だったよ。
ゲームという趣味でしか繋がっていなかった事に気づくことが出来なかった。

私と元親友の間を、趣味だけで繋がった細い一本の橋でたとえよう。
中学に入った途端、私はその橋を一方的に向こうから切られてしまった。

趣味が合わなくなってしまったのだ。

元親友は新しい友達を見つけて、私とは遊ぶことも話すことも無くなった。
同じ趣味を持たなくなった人間は他人になってしまうのか…?

あんなに仲良くしていたのに、手のひら返しでそっちのけにされて…まるで小学校のころの関係を無かったことにされたみたいで、辛かった。


だから私は人を信じなくなった。
信じたら最後裏切られるかもしれないから。

そして、深い関係を作ることも無くなった。
いつか裏切られて悲しい思いをするくらいなら、関わらない方がいいと考えてしまったから。

私は逃げたんだ。人間関係から。


…でも、でもどうして夢の中ではあの時のように仲良く話しているの…?

もう見たくない。顔も声も何もかも。
全部忘れて無かったことにしたいのに。

でもなんで、楽しかったときの記憶はこんなにも脳裏に焼き付いて離れないの…?
全て忘れて、本当の他人なれたら楽なのに。


もう、やり直すことは出来ないんだ。
どうあがいても出来ないんだ。

だから、夢を見せて淡い期待をさせないで欲しい。
たとえまた仲良くなれる時が来たとしても。


心から信じることは

もう二度と出来ないだろう。



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