1 / 4
一睡目 殺人犯
しおりを挟む
目の前に映ったのは赤色の池。
「あんたがやったのか…」
嫌な予感がすると思ったんだ。彼はそいつを恨んでいたからな。
だからと言って、人を殺すことはいけないことだ。
私はつい頭に血が上り、彼の肩を強く掴んで怒っていた。
「いくら恨んでいたって、人を殺しちゃいけないだろう!?たとえ殺したいと思っても、その人にはその人の人生があって…!守りたい人だっているはずなんだよ!
そんな簡単に人の命は奪うべきじゃないんだ!」
怒鳴り散らすだけでは理解してくれないかもしれないが、感情だけでも伝わったかもしれない。私の怒りと悲しみを。
彼は私の方を見ていた。
なんだか不機嫌そうに言った。
「そんなこと言ったって、君も殺したことがあるだろう?
人のこと…言えないじゃないか。」
「それをなぜ知っているんだ…」
フラッシュバックするかのように記憶が蘇る…つい最近殺したのは1か月前だったはずだ。年が進むにつれて警備が厳しくなっていくから、殺人は月一で我慢しようと思っていたんだ。
人気のない深夜の路地裏で殺した。
誰にもバレていないはずなのに。
もしかしてあのときチラッとみえた影か。
考えていてもキリがない。
気づいた時には彼はあいつの血がべっとりついた包丁を、私に向けていた。
これは俺たちの秘密にしようと言わんばかりに、ギラギラと輝く彼の目。
「もう…後戻りは出来ないよ…俺達は。」
「あんたがやったのか…」
嫌な予感がすると思ったんだ。彼はそいつを恨んでいたからな。
だからと言って、人を殺すことはいけないことだ。
私はつい頭に血が上り、彼の肩を強く掴んで怒っていた。
「いくら恨んでいたって、人を殺しちゃいけないだろう!?たとえ殺したいと思っても、その人にはその人の人生があって…!守りたい人だっているはずなんだよ!
そんな簡単に人の命は奪うべきじゃないんだ!」
怒鳴り散らすだけでは理解してくれないかもしれないが、感情だけでも伝わったかもしれない。私の怒りと悲しみを。
彼は私の方を見ていた。
なんだか不機嫌そうに言った。
「そんなこと言ったって、君も殺したことがあるだろう?
人のこと…言えないじゃないか。」
「それをなぜ知っているんだ…」
フラッシュバックするかのように記憶が蘇る…つい最近殺したのは1か月前だったはずだ。年が進むにつれて警備が厳しくなっていくから、殺人は月一で我慢しようと思っていたんだ。
人気のない深夜の路地裏で殺した。
誰にもバレていないはずなのに。
もしかしてあのときチラッとみえた影か。
考えていてもキリがない。
気づいた時には彼はあいつの血がべっとりついた包丁を、私に向けていた。
これは俺たちの秘密にしようと言わんばかりに、ギラギラと輝く彼の目。
「もう…後戻りは出来ないよ…俺達は。」
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる