39 / 116
Cross-purposes of the love
10
しおりを挟む
アレンは滾る情熱のままに、熱心に、だが丹念に、後孔を解しにかかる。
彼の情熱が報われるように、硬かったそこは次第に潤み始めた。
一本、次に二本と、狭隘な孔へ差し込む指を増やしていく。
「あ、あぁ……ん――」
その刺激に、達実の意識は徐々に覚醒を始めた。
さすがに、あらぬ場所から湧き起こる刺激に気が付いたのだろう。
「ん――な、に……? 」
これはマズい。
まだ正気に戻ってもらうには早い。
そう判断したアレンは、もしもの為に用意していたクスリとウイスキーを口に含み、再び深く達実へ口付けた。
無防備な達実は、大人しくそれを嚥下する。
――――ゴクリ。
「……タツミ? 」
恐る恐る声を掛けると、達実は「うん……」と小さく返事をかえし、再び目をトロンとさせて瞳を閉じた。
その愛らしい唇から、静かな寝息がスゥーっともれるのを聴いて、アレンは安堵の息をつく。
そして再び、悪戯を開始した。
二本差し込んでいた指をゆっくりと付け根まで押し進め、そしてまたゆっくりと引き抜く。これを何度も繰り返していると、さすがに硬かった蕾も、柔らかくふっくらと綻び始めた。
放出して柔らかくなっていた達実の前方も、再びゆるく立ち上がる兆候を見せる。
…………巧みなアレンの手淫に、素直な反応を示しているのだ。
「君は、本当に可愛いよ」
アレンはニヤリと笑うと、二本だった指を三本に増やした。
「うぅ……」
さすがに苦しいのか、達実の額に珠のような汗が浮いてくる。
だがアレンは譲歩せずに、差し込んだ三本の指をそれぞれ別方向へ開いた。
その、指の一本が――――内部に秘蔵されていた官能のスイッチに触れた!
「ああっ! 」
意識のない達実の口から、切ない声が上がった。
すると同時に、ビクリと震えながら達実の前もピンっと勃ち上がる。
「あ……ん……? な、にぃ……へん……」
幼気な子どのようにムズがる達実を、アレンは逃さぬようしっかりと捕まえる。
そうして、指に触れた快楽のポイントを、重点的に攻め始めた。
「ん、んん、や――ぁ」
全身を鮮やかに染めながら、達実は悶える。
オメガではない、確かな男性の肉体をしているのに……やはり、今まで抱いたどの人間よりも、この眼前の身体こそが最も魅力に溢れている。
出会ってから今に至るまでの長い時間、アレンはずっと達実のことが好きだった。
しかし実際に抱こうとしたら、もしかしたら自分は、興奮する事も勃起する事もなく、平素なままかもしれないとも危うんでいた。
なぜなら、達実はアレンと同じ『支配者』であるアルファだから。彼は本来、相手を組み敷く側であって、誰かに組み敷かれる側ではないのだから――――。
だが、そんな危惧は必要なかったらしい。
今までで一番、自分は興奮している。
激しく勃起し、今にも爆ぜそうになっている己を確かに自覚している!
「君に比べたら――――オメガなど、何の魅力もない臭いだけの肉人形だな」
アレンはそう呟くと、達実の腰を持ち上げて、大きく左右へ足を開いた。
そうしてから、体液で既に濡れている達実の後孔へと舌を抉り込ませる。
指で抉り、押し広げ、舌先で巧みな攻撃を繰り返す。
片手も休ませずに、シュッシュッと達実の陰茎を擦り続ける。
その刺激に、達実の全身が跳ね上がった。
「ぅ――――! 」
「おっと、これは盛大だ。ハハハ、私の頭が、君のミルクでベトベトだ」
金色の髪を伝って滴り落ちる白濁を頭髪ごと掻き上げると、アレンは満足げに笑った。
彼の情熱が報われるように、硬かったそこは次第に潤み始めた。
一本、次に二本と、狭隘な孔へ差し込む指を増やしていく。
「あ、あぁ……ん――」
その刺激に、達実の意識は徐々に覚醒を始めた。
さすがに、あらぬ場所から湧き起こる刺激に気が付いたのだろう。
「ん――な、に……? 」
これはマズい。
まだ正気に戻ってもらうには早い。
そう判断したアレンは、もしもの為に用意していたクスリとウイスキーを口に含み、再び深く達実へ口付けた。
無防備な達実は、大人しくそれを嚥下する。
――――ゴクリ。
「……タツミ? 」
恐る恐る声を掛けると、達実は「うん……」と小さく返事をかえし、再び目をトロンとさせて瞳を閉じた。
その愛らしい唇から、静かな寝息がスゥーっともれるのを聴いて、アレンは安堵の息をつく。
そして再び、悪戯を開始した。
二本差し込んでいた指をゆっくりと付け根まで押し進め、そしてまたゆっくりと引き抜く。これを何度も繰り返していると、さすがに硬かった蕾も、柔らかくふっくらと綻び始めた。
放出して柔らかくなっていた達実の前方も、再びゆるく立ち上がる兆候を見せる。
…………巧みなアレンの手淫に、素直な反応を示しているのだ。
「君は、本当に可愛いよ」
アレンはニヤリと笑うと、二本だった指を三本に増やした。
「うぅ……」
さすがに苦しいのか、達実の額に珠のような汗が浮いてくる。
だがアレンは譲歩せずに、差し込んだ三本の指をそれぞれ別方向へ開いた。
その、指の一本が――――内部に秘蔵されていた官能のスイッチに触れた!
「ああっ! 」
意識のない達実の口から、切ない声が上がった。
すると同時に、ビクリと震えながら達実の前もピンっと勃ち上がる。
「あ……ん……? な、にぃ……へん……」
幼気な子どのようにムズがる達実を、アレンは逃さぬようしっかりと捕まえる。
そうして、指に触れた快楽のポイントを、重点的に攻め始めた。
「ん、んん、や――ぁ」
全身を鮮やかに染めながら、達実は悶える。
オメガではない、確かな男性の肉体をしているのに……やはり、今まで抱いたどの人間よりも、この眼前の身体こそが最も魅力に溢れている。
出会ってから今に至るまでの長い時間、アレンはずっと達実のことが好きだった。
しかし実際に抱こうとしたら、もしかしたら自分は、興奮する事も勃起する事もなく、平素なままかもしれないとも危うんでいた。
なぜなら、達実はアレンと同じ『支配者』であるアルファだから。彼は本来、相手を組み敷く側であって、誰かに組み敷かれる側ではないのだから――――。
だが、そんな危惧は必要なかったらしい。
今までで一番、自分は興奮している。
激しく勃起し、今にも爆ぜそうになっている己を確かに自覚している!
「君に比べたら――――オメガなど、何の魅力もない臭いだけの肉人形だな」
アレンはそう呟くと、達実の腰を持ち上げて、大きく左右へ足を開いた。
そうしてから、体液で既に濡れている達実の後孔へと舌を抉り込ませる。
指で抉り、押し広げ、舌先で巧みな攻撃を繰り返す。
片手も休ませずに、シュッシュッと達実の陰茎を擦り続ける。
その刺激に、達実の全身が跳ね上がった。
「ぅ――――! 」
「おっと、これは盛大だ。ハハハ、私の頭が、君のミルクでベトベトだ」
金色の髪を伝って滴り落ちる白濁を頭髪ごと掻き上げると、アレンは満足げに笑った。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる