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ステージ2
2 社長令嬢、密室の戦闘
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ちなみにこのゲーム内で、建物などのオブジェクトにはいずれも耐久値が設定されている。
どういうことかというと、例えば戦闘系の漫画みたく、攻撃の余波で建物がぶっ壊れたりするということ。
ステージ1は舞台が屋外だったこともあって出てこなかった要素だが、舞台が駅ビルな今回は割と景気よくぶっ壊れるかもしれない。
それはともかく。
現在の戦況は、駅ビルその1にて信濃大学ゲームサークル組VS美琴、ビルその2にて星降高校組VS我夢&咲夜。ついでに別の場所で光VS春菜……いやVSっていうほど戦ってる感じはしないが。
そんなわけでまずは駅ビルその1の様子から。
(まず、美琴さんがどんな能力を持ってるのか……それを見極めてからでないと、だな)
彼女の攻撃を躱しながら、透は至って冷静に考える。
美琴の武器はブーメラン。戦いが始まってすぐに、大きな刃が透たちを襲ったのだ。
(とはいえアレ、少し飛んだあとも直接戻るんじゃなく、僕らを追尾するかのように方向を変えた……少なくとも、現実のブーメランとは性能が大違いだな)
念力でも使ってるのか、明らかに物理法則を無視したファンタジックな動きのソレを避けて、軽く息を整える透。
攻めようにも相手がどんな技を使うか分からないと中々難しいものだ。
ところで透にとってブーメランを躱すのはそう難しい事でもない。回避技のハイド&バレットが雑に強くて姿も消せるので。
ちなみに他の2人はというと、颯一郎の方は平然と最低限の動きで避けている。よく見ると足に風属性と思しき薄緑の風が出ている、アレで自身のスピードを上げているのだろう。風属性なら何時でも使える小技のようだ。
そして鈴蘭は、迫りくるブーメランをヨーヨーを放って的確に弾き飛ばしている。さすがに世界を取っただけの事はある。
弾かれたブーメランを、美琴は咄嗟にキャッチした。
「ヨーヨーなんかに弾かれるって……あー、毒だっけ? マジかー」
「あの反応……鈴蘭さん、あの人は君に不利な属性だ。少なくとも君はごり押しできる」
相変わらず至極冷静な颯一郎。
「わたしが有利なのって確か……土と金! その二択なら……武器的にあの人は100パー金!」
「あーあ、バレちゃった……か!」
軽く頭を抱えるも、だから何だとばかりに、もっかい投げ直す美琴。
ははあ、ブーメランの挙動は磁力で操作してるのだな、と透は納得した。鉄も金属の内なんだから、なんか上手い事操作してるのだろう。上手い事ってのは……うん、ゲームの中でそれを求めるのは世間一般じゃ野暮って行為だ。某ピンク玉のカッター能力みたいなもんだということで。
「じゃあ……夜霧鈴蘭、いきまっす!」
属性的に有利と踏んで、ブーメランを軽くあしらいながら突っ走る鈴蘭。
飛んで行ったブーメランは壁に跳ね返り、透の方へ勢いよく飛んできた。
「うぇあっ!? そっか、ここ室内だから……」
透は慌てて回避し胸を撫で下ろした。近いうちにこの建物壊れんじゃないだろーか。
颯一郎もそう思ったか、窓の方へと近づいていく。
(音無さんの武器はまだ露西先輩の方面……なら、今本人はがら空きっ!)
「ん、鈴蘭……? はっ、そういうつもりね!」
鈴蘭は一気に美琴との距離を詰め、ヨーヨーを取り出し……
「ループ・ザ・ループっ!!」
まっすぐ前方美琴に目掛け、右手に持って高速で回した。
ループ・ザ・ループというのはそもそも実在するヨーヨーのトリックの一つで、ルーピングトリックなる、ヨーヨーを盛大にぶん回す技のジャンルに入るらしい。
……ヨーヨー本体を当てるにしては距離が離れすぎていないか? そう思った透だったが。
「……ははあ、毒か」
毒属性の攻撃には、毒液を飛ばすという効果がある。それをかければ相手にスリップダメージを与えられるのだ。
デバフ遣い同士ということで透は少しシンパシーを感じていた。
「……ちっ」
回避が間に合わず、頬にかかった毒液を見て舌打ちする美琴。
属性相性の都合上スリップダメージがより大きくなるので、要するに彼女どちゃくそピンチなのだ。
「面倒なことしてくれちゃって……これでも喰らいなさい! クイックカウンターっ!!」
腹立たしそうに美琴が指を鳴らすと、次の瞬間……風切り音を立てて、ブーメランが彼女の手元に戻っていた。
一瞬前のブーメランと美琴の間にいた、鈴蘭を貫通して。
「えっ……?」
鈍いダメージ音が響いた。自身の身に何が起こったか把握できず、鈴蘭はHPゲージが異様な減り方をしているのを見て目を見開いた。
ダメージを受けた後などのカウンター的なタイミングでは、美琴は高速でブーメランを呼び戻すことができるのだ。カウンター技は大抵高火力。よくある話だ。
(任意で操作できるブーメラン……シンプルながら厄介だな。どう対処したもんか……)
でも一番手っ取り早いとしたら僕の攻撃だろうな、と透は物陰に隠れ、銃口を向ける。が。
「透! あんたの作戦もお見通し、よ!」
即座にブーメランを投げ返し、磁力で障害物を回避し、透の方へと飛ばす。
「うわっやべえ避けられねえっ! ガードでもするか……痛っ!」
「ざんねーん、金属性はガード削りがついてんのよ! さーて、次は……あんたよ、颯一郎!」
先ほどから攻撃するでもなく壁際で静かにしていた颯一郎に向けて、透に命中したそのままの勢いでブーメランが飛ぶ。
それを見て颯一郎は……不敵に笑った。
「……そう来ると思ってたよ」
すっ、とブーメランを避ける。勢いそのままに壁へと衝突し……そのまま盛大に壁を突き破った。
どん、と衝撃が走り、4人とも外へと投げ出される。
「ちょっ!? あんた何したのよ!?」
「何って、あそこの壁を矢でチクチクしてたんだよ。どうせ攻撃したら崩れるだろうってことで……うん、大当たりだったみたいだな」
軽く空中で加速し、近くに浮いていたスライドレールに乗り込む颯一郎。
「あ、先輩&鈴蘭さん、あとお願いしますねー。俺自分のミッションやっときたいしぃー……」
それだけ言って、颯一郎はすぅーっと通り過ぎていった。
「そうだった、颯一くん頭は回るんだよなぁ……痛っ」
「あっ先輩避けてっ! 踏んじゃう!」
「無茶言うなよ今動けnぐえっ」
「……何やってんのよあんたら」
3人はしばらくして、駅前のスクランブル交差点に着地した。いや透は落下と呼んだ方が適切そうだが。
「なーんか、してやられたって感じ。戦うのも面倒になったわね……もういっか。あっ、そうだ」
面倒になって伸びをしながら呟く美琴。そういえば、と今更思い出したように口を開いた。
「そういや透、あんたお父様と知り合いみたいじゃない。最近会ったってこと? あの人今行方不明で……」
「えっ、マジで!?」
プチ家出なんて言ってたが本気だったのか。言うなとは言われたしなぁ……どうしたものかと透は頭を抱える。
「……えっとね、『宿リ星』なるものの調査をする、みたいなことは言ってた気がするんだけど……覚えてないや」
「あっそう。しかし宿リ星ねぇ……お父様、何考えてんのかしら」
宿リ星ってたしか露西先輩が研究してるやつだよな……気でも合ったのかな? 透の上から降りながら、鈴蘭は何となく考えていた。
一方その頃、上空。
「俺のミッションは……アーマースライムを倒せぇ? そんなんいるんだ……ははは、ちょっと面白くなってきたっ!」
「すいませぇん、貴方風属性の方ですわよね? その着物、よく似合っていらっしゃる……」
スライドレール上を滑りながら携帯を見ていた颯一郎。突如話しかけてきたその女性に驚き、バランスを崩して落ちかける。
「うわっ……ビックリした。あなた……プレイヤーさん?」
「いいえ、わたくしは……いわゆるボス敵ってやつですわ」
颯一郎は避けなかった。いや、避けられなかった。
彼が乗っているスライドレールは、乗るだけである程度のスピードが出る……だから、その上で停止するなんてこと起こるはずないのだ。
なのに。
「さて……属性、1個ゲットですわね」
女性……2人目の大罪七星は、そう言って上品に微笑んだ。
どういうことかというと、例えば戦闘系の漫画みたく、攻撃の余波で建物がぶっ壊れたりするということ。
ステージ1は舞台が屋外だったこともあって出てこなかった要素だが、舞台が駅ビルな今回は割と景気よくぶっ壊れるかもしれない。
それはともかく。
現在の戦況は、駅ビルその1にて信濃大学ゲームサークル組VS美琴、ビルその2にて星降高校組VS我夢&咲夜。ついでに別の場所で光VS春菜……いやVSっていうほど戦ってる感じはしないが。
そんなわけでまずは駅ビルその1の様子から。
(まず、美琴さんがどんな能力を持ってるのか……それを見極めてからでないと、だな)
彼女の攻撃を躱しながら、透は至って冷静に考える。
美琴の武器はブーメラン。戦いが始まってすぐに、大きな刃が透たちを襲ったのだ。
(とはいえアレ、少し飛んだあとも直接戻るんじゃなく、僕らを追尾するかのように方向を変えた……少なくとも、現実のブーメランとは性能が大違いだな)
念力でも使ってるのか、明らかに物理法則を無視したファンタジックな動きのソレを避けて、軽く息を整える透。
攻めようにも相手がどんな技を使うか分からないと中々難しいものだ。
ところで透にとってブーメランを躱すのはそう難しい事でもない。回避技のハイド&バレットが雑に強くて姿も消せるので。
ちなみに他の2人はというと、颯一郎の方は平然と最低限の動きで避けている。よく見ると足に風属性と思しき薄緑の風が出ている、アレで自身のスピードを上げているのだろう。風属性なら何時でも使える小技のようだ。
そして鈴蘭は、迫りくるブーメランをヨーヨーを放って的確に弾き飛ばしている。さすがに世界を取っただけの事はある。
弾かれたブーメランを、美琴は咄嗟にキャッチした。
「ヨーヨーなんかに弾かれるって……あー、毒だっけ? マジかー」
「あの反応……鈴蘭さん、あの人は君に不利な属性だ。少なくとも君はごり押しできる」
相変わらず至極冷静な颯一郎。
「わたしが有利なのって確か……土と金! その二択なら……武器的にあの人は100パー金!」
「あーあ、バレちゃった……か!」
軽く頭を抱えるも、だから何だとばかりに、もっかい投げ直す美琴。
ははあ、ブーメランの挙動は磁力で操作してるのだな、と透は納得した。鉄も金属の内なんだから、なんか上手い事操作してるのだろう。上手い事ってのは……うん、ゲームの中でそれを求めるのは世間一般じゃ野暮って行為だ。某ピンク玉のカッター能力みたいなもんだということで。
「じゃあ……夜霧鈴蘭、いきまっす!」
属性的に有利と踏んで、ブーメランを軽くあしらいながら突っ走る鈴蘭。
飛んで行ったブーメランは壁に跳ね返り、透の方へ勢いよく飛んできた。
「うぇあっ!? そっか、ここ室内だから……」
透は慌てて回避し胸を撫で下ろした。近いうちにこの建物壊れんじゃないだろーか。
颯一郎もそう思ったか、窓の方へと近づいていく。
(音無さんの武器はまだ露西先輩の方面……なら、今本人はがら空きっ!)
「ん、鈴蘭……? はっ、そういうつもりね!」
鈴蘭は一気に美琴との距離を詰め、ヨーヨーを取り出し……
「ループ・ザ・ループっ!!」
まっすぐ前方美琴に目掛け、右手に持って高速で回した。
ループ・ザ・ループというのはそもそも実在するヨーヨーのトリックの一つで、ルーピングトリックなる、ヨーヨーを盛大にぶん回す技のジャンルに入るらしい。
……ヨーヨー本体を当てるにしては距離が離れすぎていないか? そう思った透だったが。
「……ははあ、毒か」
毒属性の攻撃には、毒液を飛ばすという効果がある。それをかければ相手にスリップダメージを与えられるのだ。
デバフ遣い同士ということで透は少しシンパシーを感じていた。
「……ちっ」
回避が間に合わず、頬にかかった毒液を見て舌打ちする美琴。
属性相性の都合上スリップダメージがより大きくなるので、要するに彼女どちゃくそピンチなのだ。
「面倒なことしてくれちゃって……これでも喰らいなさい! クイックカウンターっ!!」
腹立たしそうに美琴が指を鳴らすと、次の瞬間……風切り音を立てて、ブーメランが彼女の手元に戻っていた。
一瞬前のブーメランと美琴の間にいた、鈴蘭を貫通して。
「えっ……?」
鈍いダメージ音が響いた。自身の身に何が起こったか把握できず、鈴蘭はHPゲージが異様な減り方をしているのを見て目を見開いた。
ダメージを受けた後などのカウンター的なタイミングでは、美琴は高速でブーメランを呼び戻すことができるのだ。カウンター技は大抵高火力。よくある話だ。
(任意で操作できるブーメラン……シンプルながら厄介だな。どう対処したもんか……)
でも一番手っ取り早いとしたら僕の攻撃だろうな、と透は物陰に隠れ、銃口を向ける。が。
「透! あんたの作戦もお見通し、よ!」
即座にブーメランを投げ返し、磁力で障害物を回避し、透の方へと飛ばす。
「うわっやべえ避けられねえっ! ガードでもするか……痛っ!」
「ざんねーん、金属性はガード削りがついてんのよ! さーて、次は……あんたよ、颯一郎!」
先ほどから攻撃するでもなく壁際で静かにしていた颯一郎に向けて、透に命中したそのままの勢いでブーメランが飛ぶ。
それを見て颯一郎は……不敵に笑った。
「……そう来ると思ってたよ」
すっ、とブーメランを避ける。勢いそのままに壁へと衝突し……そのまま盛大に壁を突き破った。
どん、と衝撃が走り、4人とも外へと投げ出される。
「ちょっ!? あんた何したのよ!?」
「何って、あそこの壁を矢でチクチクしてたんだよ。どうせ攻撃したら崩れるだろうってことで……うん、大当たりだったみたいだな」
軽く空中で加速し、近くに浮いていたスライドレールに乗り込む颯一郎。
「あ、先輩&鈴蘭さん、あとお願いしますねー。俺自分のミッションやっときたいしぃー……」
それだけ言って、颯一郎はすぅーっと通り過ぎていった。
「そうだった、颯一くん頭は回るんだよなぁ……痛っ」
「あっ先輩避けてっ! 踏んじゃう!」
「無茶言うなよ今動けnぐえっ」
「……何やってんのよあんたら」
3人はしばらくして、駅前のスクランブル交差点に着地した。いや透は落下と呼んだ方が適切そうだが。
「なーんか、してやられたって感じ。戦うのも面倒になったわね……もういっか。あっ、そうだ」
面倒になって伸びをしながら呟く美琴。そういえば、と今更思い出したように口を開いた。
「そういや透、あんたお父様と知り合いみたいじゃない。最近会ったってこと? あの人今行方不明で……」
「えっ、マジで!?」
プチ家出なんて言ってたが本気だったのか。言うなとは言われたしなぁ……どうしたものかと透は頭を抱える。
「……えっとね、『宿リ星』なるものの調査をする、みたいなことは言ってた気がするんだけど……覚えてないや」
「あっそう。しかし宿リ星ねぇ……お父様、何考えてんのかしら」
宿リ星ってたしか露西先輩が研究してるやつだよな……気でも合ったのかな? 透の上から降りながら、鈴蘭は何となく考えていた。
一方その頃、上空。
「俺のミッションは……アーマースライムを倒せぇ? そんなんいるんだ……ははは、ちょっと面白くなってきたっ!」
「すいませぇん、貴方風属性の方ですわよね? その着物、よく似合っていらっしゃる……」
スライドレール上を滑りながら携帯を見ていた颯一郎。突如話しかけてきたその女性に驚き、バランスを崩して落ちかける。
「うわっ……ビックリした。あなた……プレイヤーさん?」
「いいえ、わたくしは……いわゆるボス敵ってやつですわ」
颯一郎は避けなかった。いや、避けられなかった。
彼が乗っているスライドレールは、乗るだけである程度のスピードが出る……だから、その上で停止するなんてこと起こるはずないのだ。
なのに。
「さて……属性、1個ゲットですわね」
女性……2人目の大罪七星は、そう言って上品に微笑んだ。
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