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ステージ1
4 合流、そしてスペシャルクエスト
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「コレ使います?」
体力が5割を切った透に、鈴蘭は栄養ドリンクのようなアイテムを手渡す。文脈からして体力回復用のものだろう。
「うん、ありがと」
蓋を開けて中身を一気にグイッと飲み干すと、体力ゲージがぐんぐんと回復していった。
ちなみに味は栄養ドリンクそのまんまだった。
「さっすが最新フルダイブVR、味覚まで再現できるとは……」
体力が8割強ほどにまで回復したのを確認してから、透は改めて質問する。
「そういえば君ら、知り合いなの? なんか、そういう感じの反応だったけど……」
「そうですねー。春菜ちゃん、私の高校の後輩なんですよ」
「へぇ……」
長野県星降高校。偏差値はほんのり高め、制服は無し。バイク通学とバイト以外は(無論法に触れない限り、という前提の上で)大体オッケーな緩めの校則。近くに某ハンバーガーショップと某牛丼屋が並んで建っており、何故か校庭の脇に直通の細い通路が出来ている……透の知っている、星降高校についての情報はこの程度だ。
生憎彼は大学進学にあわせて他県からやってきた身なので、そんなに長野に詳しいわけではないのだ。
「ってことはあんた、鈴蘭先輩の大学の! あっ、そういや何処進んだんでしたっけ?」
「あっれー言ってなかったっけ? 信濃大学ー」
「あーやっぱり。うちも志望そこにしよっかなぁ」
ガールズトークが始まったぁ。然程友達の多いわけではない透にしてみれば大分地獄のような雰囲気である。
そもそもつい数日前に会ったばっかの鈴蘭に初対面の春菜、その2人が顔馴染み……打ち解けようなんて方が無茶ってもんだろう。
「しかし2人とも、ほぼほぼ私服そのまんまじゃん! 折角色々選べたってのに……」
と、いきなり話を振ってきたので透は驚いた。
「選べるっつっても、僕そういうのイマイチ分からないって言うか……」
「うちもー。ってか、先輩が気合い入れすぎなんですよ」
春菜の声に、激しく頷く透。
「そうだよ! というか、君の服のセンスが結構意外だったというか……」
「そうですか? んー、でももう知ってるもんかと思ってたんですけど……」
ん、何の話だ? そう思っていると春菜が、
「知らないの? この人、高校時代にヨーヨーで世界取ってんのよ」
「へー……えっ? 世界っ!?」
「あっ、あの時はLily名義だったからなー……無理ってもんか」
本名そこまで隠してた訳ではないけどなぁと、ちょっと照れたように微笑む鈴蘭。
彼女は中学地代からヨーヨーを始め、練習していくうちにぐんぐんと頭角を表し、高校に進んでからは世界大会の常連になった。3年のときの、つまり去年の大会で初優勝を果たし、その後活動を休止……Lily、あるいは夜霧鈴蘭と検索するとこんな感じの内容が出てくる。
「学校でも新聞部がノリノリで書いてたわ……今の先輩の服は、ヨーヨーやってるときみたいな雰囲気」
「そう! 大体そんな感じで選んだんだー」
「成程ねぇ……」
人は見かけによらないと、どうやらそういうやつらしい。
ちなみに鈴蘭、ヨーヨーはまだ引退した訳じゃなく、受験の関係でちょっと休んでたようだ。無論これからも頑張ると彼女は言っていた。
「とすると君、ひょっとして武器も……」
「うん、ちゃんとヨーヨーが選ばれてました!」
プレイヤーのリサーチはしっかり行われたようである。しかしヨーヨーでどうやって闘うんだ……首でも絞めるのか?
「物騒なこと言わんでくださいよ」
鈴蘭に窘められてしまった。春菜も頷いている。
はいはいすみませんねと謝ろうとしたその時……突如、スマホに通知が来た。
「何々……“スペシャルクエスト”?」
透の声を聞いて、2人もスマホを見る。
『【緊急】スペシャルクエスト発生!
本ゲームのモンスターたちの親玉・大罪七星の一人を討伐しましょう!
貢献度に応じて図書カードをプレゼント!』
えらく現金なイベントだなあ。透はそう思った。
「場所も書いてありますね……あっ、こすもす公園です!」
「近くですね鈴蘭先輩、行きましょう!」
そう言う春菜。それに従い、3人は公園へと移動する。
公園に佇んでいたのは2名。
一人は丈が短めで、大きな深紅のリボンが目立つセーラー服の少女。もう一人は水色基調の魔法使いのような服で、マフラーで口元を隠した男。
少女の方は肩で息を切っている……少し前まで戦いでもしていたようだ。
「あれっ、あんた……炎里ちゃん!?」
春菜がそう叫ぶと、少女の方も気づいて、こちらに駆け寄ってきた。
「春菜先輩っ! コイツ強いんで助けてっ!」
「……えっ、君ら知り合いなの?」
透の声を聞いて、少女は話し出した。
「あっ、始めましてっ! ボクは更間炎里、星高の1年! 春菜先輩と、あともう一人と一緒に、エレスク入ったんです! よろしく!」
「お……おう……」
グイグイ来る子だ。透はすっかりタジタジである。
「1年ってことはわたしが卒業したあと、今年になって入ってきた子か……いや、今年はまだ入学式もやってなくない?」
「あ、この子東城の幼なじみなんですよ」
鈴蘭の問いに、春菜が答える。
どうやら星高(無論星降高校の略である)関係者にも、やけに偏った当選通知が送られてきたようだ。ちなみに春菜と、彼女が口にした東城なる人物はクラスメイトのようで、趣味の一致もあって割と仲がいいようだ。
恋愛的な意味ではない、と、本当に微塵もその方面の好意を抱いていない風な態度で春菜はそう言った。
「んで、東城は何処行ったのよ? アイツもアンタと同じくキャラクリ凝りそうなタイプだし、同じくらいのタイミングになりそうなもんだけど……」
「ああ、それなんですけど……ボクたちどっちもここに降りて、そしたら急にアイツが来たんだ! それで、ちょっと戦いになったんだけど……」
「そのセンパイさんは俺が倒したと、つまりはそういうことだな」
ニヤッと笑って話に割り込んで来たのは魔法使いのような服の男。
「俺はお察しの通りレイドボス、大罪七星・嫉妬の青! “レヴィアタン”カエルエイデス!」
何処かで聞いたような声だ。透は首を傾げた。
「えっ……カエルさん? の割に青っぽい……」
「そうそう俺はカエル、田舎の夏の夜になるとエンドレスでひたすら鳴いてる……ってちゃうわぁ毒属性!」
あのノリツッコミ。やっぱり聞き覚えがある。透は思った。
『えー、プレイヤーが複数名集まったようですので説明いたします!』
またしても社長だ。
『スペシャルクエスト、討伐対象はこの人! まあ戦闘のチュートリアルはみんな済ませてるでしょうし、早速どうぞ!』
「了解だよ、社長さん……!」
カエルエイデスはそういうと絵筆を取り出し……そこからエネルギーを放って、透たちを吹き飛ばした。
「うわっ……何だっ!?」
反応して避けようとした透だがギリギリ間に合わず。気づくと、絵の具を固めたような壁に阻まれ、透の横には炎里しかいなかった。
「なるほど……ボクたちで何とかしろって、そういうことかっ!」
「ああそうだぜ火属性……直接対決なら多数が相手だと面倒だからなあ、ひとまずお前ら2人を潰す!」
カエルエイデスは邪悪そうな笑みを浮かべる。
「……あのー、戦う前にちょっといいかな?」
ふと声をあげる透。
「お前ひょっとして智和だよな、小学校の時僕の家の近くに住んでた……」
「なっ、お前……透!?」
2人は幼なじみだったようだ。あってることを確認してスッキリした表情の透。
「……と、取り敢えず戦うよ! ボスバトルなんだ、気合い入れないと」
「分かってるよ炎里ちゃん。さあ……」
気を取り直して、不敵に笑うカエルエイデスに向き直る2人。
「パーフェクトにクリアさせてもらうよ!」
スペシャルクエストが、始まった。
体力が5割を切った透に、鈴蘭は栄養ドリンクのようなアイテムを手渡す。文脈からして体力回復用のものだろう。
「うん、ありがと」
蓋を開けて中身を一気にグイッと飲み干すと、体力ゲージがぐんぐんと回復していった。
ちなみに味は栄養ドリンクそのまんまだった。
「さっすが最新フルダイブVR、味覚まで再現できるとは……」
体力が8割強ほどにまで回復したのを確認してから、透は改めて質問する。
「そういえば君ら、知り合いなの? なんか、そういう感じの反応だったけど……」
「そうですねー。春菜ちゃん、私の高校の後輩なんですよ」
「へぇ……」
長野県星降高校。偏差値はほんのり高め、制服は無し。バイク通学とバイト以外は(無論法に触れない限り、という前提の上で)大体オッケーな緩めの校則。近くに某ハンバーガーショップと某牛丼屋が並んで建っており、何故か校庭の脇に直通の細い通路が出来ている……透の知っている、星降高校についての情報はこの程度だ。
生憎彼は大学進学にあわせて他県からやってきた身なので、そんなに長野に詳しいわけではないのだ。
「ってことはあんた、鈴蘭先輩の大学の! あっ、そういや何処進んだんでしたっけ?」
「あっれー言ってなかったっけ? 信濃大学ー」
「あーやっぱり。うちも志望そこにしよっかなぁ」
ガールズトークが始まったぁ。然程友達の多いわけではない透にしてみれば大分地獄のような雰囲気である。
そもそもつい数日前に会ったばっかの鈴蘭に初対面の春菜、その2人が顔馴染み……打ち解けようなんて方が無茶ってもんだろう。
「しかし2人とも、ほぼほぼ私服そのまんまじゃん! 折角色々選べたってのに……」
と、いきなり話を振ってきたので透は驚いた。
「選べるっつっても、僕そういうのイマイチ分からないって言うか……」
「うちもー。ってか、先輩が気合い入れすぎなんですよ」
春菜の声に、激しく頷く透。
「そうだよ! というか、君の服のセンスが結構意外だったというか……」
「そうですか? んー、でももう知ってるもんかと思ってたんですけど……」
ん、何の話だ? そう思っていると春菜が、
「知らないの? この人、高校時代にヨーヨーで世界取ってんのよ」
「へー……えっ? 世界っ!?」
「あっ、あの時はLily名義だったからなー……無理ってもんか」
本名そこまで隠してた訳ではないけどなぁと、ちょっと照れたように微笑む鈴蘭。
彼女は中学地代からヨーヨーを始め、練習していくうちにぐんぐんと頭角を表し、高校に進んでからは世界大会の常連になった。3年のときの、つまり去年の大会で初優勝を果たし、その後活動を休止……Lily、あるいは夜霧鈴蘭と検索するとこんな感じの内容が出てくる。
「学校でも新聞部がノリノリで書いてたわ……今の先輩の服は、ヨーヨーやってるときみたいな雰囲気」
「そう! 大体そんな感じで選んだんだー」
「成程ねぇ……」
人は見かけによらないと、どうやらそういうやつらしい。
ちなみに鈴蘭、ヨーヨーはまだ引退した訳じゃなく、受験の関係でちょっと休んでたようだ。無論これからも頑張ると彼女は言っていた。
「とすると君、ひょっとして武器も……」
「うん、ちゃんとヨーヨーが選ばれてました!」
プレイヤーのリサーチはしっかり行われたようである。しかしヨーヨーでどうやって闘うんだ……首でも絞めるのか?
「物騒なこと言わんでくださいよ」
鈴蘭に窘められてしまった。春菜も頷いている。
はいはいすみませんねと謝ろうとしたその時……突如、スマホに通知が来た。
「何々……“スペシャルクエスト”?」
透の声を聞いて、2人もスマホを見る。
『【緊急】スペシャルクエスト発生!
本ゲームのモンスターたちの親玉・大罪七星の一人を討伐しましょう!
貢献度に応じて図書カードをプレゼント!』
えらく現金なイベントだなあ。透はそう思った。
「場所も書いてありますね……あっ、こすもす公園です!」
「近くですね鈴蘭先輩、行きましょう!」
そう言う春菜。それに従い、3人は公園へと移動する。
公園に佇んでいたのは2名。
一人は丈が短めで、大きな深紅のリボンが目立つセーラー服の少女。もう一人は水色基調の魔法使いのような服で、マフラーで口元を隠した男。
少女の方は肩で息を切っている……少し前まで戦いでもしていたようだ。
「あれっ、あんた……炎里ちゃん!?」
春菜がそう叫ぶと、少女の方も気づいて、こちらに駆け寄ってきた。
「春菜先輩っ! コイツ強いんで助けてっ!」
「……えっ、君ら知り合いなの?」
透の声を聞いて、少女は話し出した。
「あっ、始めましてっ! ボクは更間炎里、星高の1年! 春菜先輩と、あともう一人と一緒に、エレスク入ったんです! よろしく!」
「お……おう……」
グイグイ来る子だ。透はすっかりタジタジである。
「1年ってことはわたしが卒業したあと、今年になって入ってきた子か……いや、今年はまだ入学式もやってなくない?」
「あ、この子東城の幼なじみなんですよ」
鈴蘭の問いに、春菜が答える。
どうやら星高(無論星降高校の略である)関係者にも、やけに偏った当選通知が送られてきたようだ。ちなみに春菜と、彼女が口にした東城なる人物はクラスメイトのようで、趣味の一致もあって割と仲がいいようだ。
恋愛的な意味ではない、と、本当に微塵もその方面の好意を抱いていない風な態度で春菜はそう言った。
「んで、東城は何処行ったのよ? アイツもアンタと同じくキャラクリ凝りそうなタイプだし、同じくらいのタイミングになりそうなもんだけど……」
「ああ、それなんですけど……ボクたちどっちもここに降りて、そしたら急にアイツが来たんだ! それで、ちょっと戦いになったんだけど……」
「そのセンパイさんは俺が倒したと、つまりはそういうことだな」
ニヤッと笑って話に割り込んで来たのは魔法使いのような服の男。
「俺はお察しの通りレイドボス、大罪七星・嫉妬の青! “レヴィアタン”カエルエイデス!」
何処かで聞いたような声だ。透は首を傾げた。
「えっ……カエルさん? の割に青っぽい……」
「そうそう俺はカエル、田舎の夏の夜になるとエンドレスでひたすら鳴いてる……ってちゃうわぁ毒属性!」
あのノリツッコミ。やっぱり聞き覚えがある。透は思った。
『えー、プレイヤーが複数名集まったようですので説明いたします!』
またしても社長だ。
『スペシャルクエスト、討伐対象はこの人! まあ戦闘のチュートリアルはみんな済ませてるでしょうし、早速どうぞ!』
「了解だよ、社長さん……!」
カエルエイデスはそういうと絵筆を取り出し……そこからエネルギーを放って、透たちを吹き飛ばした。
「うわっ……何だっ!?」
反応して避けようとした透だがギリギリ間に合わず。気づくと、絵の具を固めたような壁に阻まれ、透の横には炎里しかいなかった。
「なるほど……ボクたちで何とかしろって、そういうことかっ!」
「ああそうだぜ火属性……直接対決なら多数が相手だと面倒だからなあ、ひとまずお前ら2人を潰す!」
カエルエイデスは邪悪そうな笑みを浮かべる。
「……あのー、戦う前にちょっといいかな?」
ふと声をあげる透。
「お前ひょっとして智和だよな、小学校の時僕の家の近くに住んでた……」
「なっ、お前……透!?」
2人は幼なじみだったようだ。あってることを確認してスッキリした表情の透。
「……と、取り敢えず戦うよ! ボスバトルなんだ、気合い入れないと」
「分かってるよ炎里ちゃん。さあ……」
気を取り直して、不敵に笑うカエルエイデスに向き直る2人。
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スペシャルクエストが、始まった。
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