77 / 148
第2部1章 指と異端と癒し手と
072 ディール? めぐりあい、殴り合い、折り合い
しおりを挟む
カルミさんの狂った宣言は下で戦う者たちを平等に地獄へいざなった。
「くそっ! 狂信者どもがっ! 俺たちが何をしたっていうんだっ?」
ロングソードと円盾をもった男が叫ぶ。
「野盗」から「狂信者」へと自らの意にそわぬクラスチェンジをした俺は叫び返す。
「うるせぇ! てめぇの雇い主のせいで俺はこの世で地獄巡りさせられてるんだよっ!」
俺は戦斧を振り下ろす。
男は飛び退いて戦斧の一撃を避けると、右手のロングソードを突き出す。
鎖かたびらの脇をかすめていくロングソードに構わず、さらに戦斧をふりまわす。
「俺は旅の商人の護衛だっ!」
「てめぇの雇い主は人をばらして売り出す変態だよっ!」
円盾で殴りつけようとしてくる相手にそのまま体当りする。
相手をつかんで腰で投げる。
転がった相手に馬乗りになると、鎖と小手で重みがついた拳で相手を殴る。
一発。鼻が折れる感触。
二発。相手が血まみれのツバを吐く。
三発……もう一度、鼻。鼻血で相手の呼吸が荒くなる。
殴る。殴る。拳を落とす。
相手の抵抗が鈍くなったところで片刃の短剣を抜くと、そのまま全体重を乗せるように男の喉に刃を押しこんでいく。
返り血が口に入る。
鉄の味がする。
敵が動かなくなったところで立ち上がる。
ミカが悲鳴をあげた。
俺はばっとそちらを見る。
彼女は無事だ。
無事でないのは馬車の後方で戦う味方だった。
後方では鎖かたびらで武装した手練の4人組がタケイ隊と戦っていたはずだ。
4対4、数では互角、防具こそ革製で向こうより柔らかいとはいえ、彼らがそう簡単にやられはしない。
……はずだった。
後方組では2人が倒れていくところだった。
スギタさんの槍の柄を叩き切った両手剣が彼の顔面から胸元まで食い込んでいく。
タケイさんのたくましい前腕がメイスの一撃であらぬ方向に曲がる。
メイスと小盾で武装した敵はタケイさんの顔をバックラーで殴り、すかさず膝をメイスで打つ。
ギリシア彫刻のような巨漢が倒れる。
さらに胸に一撃。
「クソがっ!」
ジロさんが叫ぶと後方へ突進しながら、対峙する敵の1人を戦鎚で殴り倒す。
俺はジロさんに殴り倒された敵にトドメをさす。
馬車の前方を守る敵はすでに2人まで減った。
しかし、後方の手練4人組のせいでタケイ隊は壊滅の危機にひんしている。
彼らだけがこの中で段違いに強い。
「2人倒れたっ! 手が足りないっ! 下に降りてきてくれ」
俺は戦斧を振り回しながら叫ぶ。
倒れた2人をはやく教会まで後退させないといけない。
しかし、この状態では味方を後退させるどころか俺たちのほうが壊滅する危険性がある。
甲高い叫び声とともに俺の目の前の2人が赤いモヤにつつまれる。
彼らは目鼻口から血を流しながら倒れる。
「キャー、ボク最高っ! まじかっこよすぎっ! 」
2階から歓喜の叫びが聞こえてくる。
確かに今のブレイズさんは最高だわ。
俺たち前方組は劣勢のタケイ隊の援護に向かう。
後ろからは教会から飛び出してきたチュウジとサゴさんが追ってくる。
「ミカさん、ジロさんと一緒に倒れた2人を教会まで運んで!」
あの2人は放っておくとまずい。というか、手遅れかもしれない。
嫌な予想を振り払うように頭をぶんぶんふる。
タケイさんを打ち倒したバックラーとメイスの男の背後から戦斧を叩きつける。
男は後ろに目でもついているかのような動きで俺の一撃をかわす。
男はこちらを視認すると叫ぶ。
「お前かっ?」
その声はここでは聞きたくなかったトマさんの声だ。
眼鏡のようなアイガードつきの兜、そこからのぞく赤い癖っ毛。
ああ……こんなとこで会いたくなかった。
「なんで?」
戦斧を振り下ろそうとして躊躇してしまう。
トマさんのバックラーが俺の戦斧に向かってくる。
迷いで遅くなった斬撃の速度は小盾で弾かれ、さらに殺される。
俺は攻撃の失敗を悟って、すぐ飛び退くも相手は一気に踏み込んでくる。
強烈なメイスの一撃。
〈くそっ!〉
うかつにもその一撃を柄で受けてしまう。
嫌な感触がして、戦斧の柄にヒビがはいる。
振るには心もとないものとなってしまった戦斧を相手に放り投げ、距離を取る。
鎖分銅がトマさんのメイスに向かって飛んでいく。
2階から駆け付けたチュウジが放った一撃がメイスを絡め取る。
ナイス!
トマさんはメイスに固執せず、すぐに腰から幅広の小剣を抜く。
追い打ちをかけるサゴさんの槍を彼はなんなくかわすと、伸び切った槍の柄を叩き斬る。
武器を叩き折られたサゴさんが飛び退くのと入れ替わりに俺はトマさんに突進する。
長剣を抜きざま斬りつけた俺の一撃にバックラーを打ちあて難なく弾くと、トマさんはすかさず突いてくる。
俺は飛び退いて間一髪でこれを避ける。
視界の向こうではジロさんとミカが後方の3人と交戦状態に入ったようだ。
後方待ち伏せ組の2人とあわせて4人。
人数で勝っているが余裕はなさそうだ。
負傷者を後退させるなんてことはできない。
こちら側も3対1、どちら側の戦いでも俺たちが数で勝っているのに戦線維持で精一杯だ。
トマ隊の先輩たちはこんなに強かったんだ。
彼らが自分たちより強いというのは、一緒に過ごしていたらわかることだった。
でも、ここまで強いとは……。
特に目の前にいるトマさんの強さは何なんだ。
こちらは3人がかりだぞ。
「囲むぞ!」
俺が指示を出したとたんに、それを実行させないかのようにトマさんが突進してくる。
足がすくんで居着いてしまう。
打ち込まれた小剣を長剣で受け止めるだけで精一杯だ。
鍔迫り合いになる。
すかさず俺が放った足払いをかわすとトマさんはこちらに話しかけてくる。
「俺たちを逃がせ!」
「!?」
「護衛対象は置いていく!」
一瞬動きがとまる俺。
そこを狙えばいくらでも片付けられたであろうが、彼はそうしなかった。
「俺たちはただの護衛だ。雇い主が何をしているのかは知らん。他の護衛チームのやつも良い奴らだったが、そいつらのことは水に流そう。お前らのところの負傷者もはやく治療すれば間に合うかもしれないだろう?」
「……わかりました」
俺たちは鍔迫り合いながら話を続ける。
俺たちの会話を察したサゴさんとチュウジはトマさんを囲むポジションをとりながらも、戦闘には加わらない。
「お互い、おかしな雇い主に雇われちまったな」
トマさんの無精髭に包まれた口元に笑みが浮かぶ。
「ははは……」
俺は顔をひきつらせながら、同意をあらわす。
「くそっ! 狂信者どもがっ! 俺たちが何をしたっていうんだっ?」
ロングソードと円盾をもった男が叫ぶ。
「野盗」から「狂信者」へと自らの意にそわぬクラスチェンジをした俺は叫び返す。
「うるせぇ! てめぇの雇い主のせいで俺はこの世で地獄巡りさせられてるんだよっ!」
俺は戦斧を振り下ろす。
男は飛び退いて戦斧の一撃を避けると、右手のロングソードを突き出す。
鎖かたびらの脇をかすめていくロングソードに構わず、さらに戦斧をふりまわす。
「俺は旅の商人の護衛だっ!」
「てめぇの雇い主は人をばらして売り出す変態だよっ!」
円盾で殴りつけようとしてくる相手にそのまま体当りする。
相手をつかんで腰で投げる。
転がった相手に馬乗りになると、鎖と小手で重みがついた拳で相手を殴る。
一発。鼻が折れる感触。
二発。相手が血まみれのツバを吐く。
三発……もう一度、鼻。鼻血で相手の呼吸が荒くなる。
殴る。殴る。拳を落とす。
相手の抵抗が鈍くなったところで片刃の短剣を抜くと、そのまま全体重を乗せるように男の喉に刃を押しこんでいく。
返り血が口に入る。
鉄の味がする。
敵が動かなくなったところで立ち上がる。
ミカが悲鳴をあげた。
俺はばっとそちらを見る。
彼女は無事だ。
無事でないのは馬車の後方で戦う味方だった。
後方では鎖かたびらで武装した手練の4人組がタケイ隊と戦っていたはずだ。
4対4、数では互角、防具こそ革製で向こうより柔らかいとはいえ、彼らがそう簡単にやられはしない。
……はずだった。
後方組では2人が倒れていくところだった。
スギタさんの槍の柄を叩き切った両手剣が彼の顔面から胸元まで食い込んでいく。
タケイさんのたくましい前腕がメイスの一撃であらぬ方向に曲がる。
メイスと小盾で武装した敵はタケイさんの顔をバックラーで殴り、すかさず膝をメイスで打つ。
ギリシア彫刻のような巨漢が倒れる。
さらに胸に一撃。
「クソがっ!」
ジロさんが叫ぶと後方へ突進しながら、対峙する敵の1人を戦鎚で殴り倒す。
俺はジロさんに殴り倒された敵にトドメをさす。
馬車の前方を守る敵はすでに2人まで減った。
しかし、後方の手練4人組のせいでタケイ隊は壊滅の危機にひんしている。
彼らだけがこの中で段違いに強い。
「2人倒れたっ! 手が足りないっ! 下に降りてきてくれ」
俺は戦斧を振り回しながら叫ぶ。
倒れた2人をはやく教会まで後退させないといけない。
しかし、この状態では味方を後退させるどころか俺たちのほうが壊滅する危険性がある。
甲高い叫び声とともに俺の目の前の2人が赤いモヤにつつまれる。
彼らは目鼻口から血を流しながら倒れる。
「キャー、ボク最高っ! まじかっこよすぎっ! 」
2階から歓喜の叫びが聞こえてくる。
確かに今のブレイズさんは最高だわ。
俺たち前方組は劣勢のタケイ隊の援護に向かう。
後ろからは教会から飛び出してきたチュウジとサゴさんが追ってくる。
「ミカさん、ジロさんと一緒に倒れた2人を教会まで運んで!」
あの2人は放っておくとまずい。というか、手遅れかもしれない。
嫌な予想を振り払うように頭をぶんぶんふる。
タケイさんを打ち倒したバックラーとメイスの男の背後から戦斧を叩きつける。
男は後ろに目でもついているかのような動きで俺の一撃をかわす。
男はこちらを視認すると叫ぶ。
「お前かっ?」
その声はここでは聞きたくなかったトマさんの声だ。
眼鏡のようなアイガードつきの兜、そこからのぞく赤い癖っ毛。
ああ……こんなとこで会いたくなかった。
「なんで?」
戦斧を振り下ろそうとして躊躇してしまう。
トマさんのバックラーが俺の戦斧に向かってくる。
迷いで遅くなった斬撃の速度は小盾で弾かれ、さらに殺される。
俺は攻撃の失敗を悟って、すぐ飛び退くも相手は一気に踏み込んでくる。
強烈なメイスの一撃。
〈くそっ!〉
うかつにもその一撃を柄で受けてしまう。
嫌な感触がして、戦斧の柄にヒビがはいる。
振るには心もとないものとなってしまった戦斧を相手に放り投げ、距離を取る。
鎖分銅がトマさんのメイスに向かって飛んでいく。
2階から駆け付けたチュウジが放った一撃がメイスを絡め取る。
ナイス!
トマさんはメイスに固執せず、すぐに腰から幅広の小剣を抜く。
追い打ちをかけるサゴさんの槍を彼はなんなくかわすと、伸び切った槍の柄を叩き斬る。
武器を叩き折られたサゴさんが飛び退くのと入れ替わりに俺はトマさんに突進する。
長剣を抜きざま斬りつけた俺の一撃にバックラーを打ちあて難なく弾くと、トマさんはすかさず突いてくる。
俺は飛び退いて間一髪でこれを避ける。
視界の向こうではジロさんとミカが後方の3人と交戦状態に入ったようだ。
後方待ち伏せ組の2人とあわせて4人。
人数で勝っているが余裕はなさそうだ。
負傷者を後退させるなんてことはできない。
こちら側も3対1、どちら側の戦いでも俺たちが数で勝っているのに戦線維持で精一杯だ。
トマ隊の先輩たちはこんなに強かったんだ。
彼らが自分たちより強いというのは、一緒に過ごしていたらわかることだった。
でも、ここまで強いとは……。
特に目の前にいるトマさんの強さは何なんだ。
こちらは3人がかりだぞ。
「囲むぞ!」
俺が指示を出したとたんに、それを実行させないかのようにトマさんが突進してくる。
足がすくんで居着いてしまう。
打ち込まれた小剣を長剣で受け止めるだけで精一杯だ。
鍔迫り合いになる。
すかさず俺が放った足払いをかわすとトマさんはこちらに話しかけてくる。
「俺たちを逃がせ!」
「!?」
「護衛対象は置いていく!」
一瞬動きがとまる俺。
そこを狙えばいくらでも片付けられたであろうが、彼はそうしなかった。
「俺たちはただの護衛だ。雇い主が何をしているのかは知らん。他の護衛チームのやつも良い奴らだったが、そいつらのことは水に流そう。お前らのところの負傷者もはやく治療すれば間に合うかもしれないだろう?」
「……わかりました」
俺たちは鍔迫り合いながら話を続ける。
俺たちの会話を察したサゴさんとチュウジはトマさんを囲むポジションをとりながらも、戦闘には加わらない。
「お互い、おかしな雇い主に雇われちまったな」
トマさんの無精髭に包まれた口元に笑みが浮かぶ。
「ははは……」
俺は顔をひきつらせながら、同意をあらわす。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ただしい異世界の歩き方!
空見 大
ファンタジー
人生の内長い時間を病床の上で過ごした男、田中翔が心から望んでいたのは自由な世界。
未踏の秘境、未だ食べたことのない食べ物、感じたことのない感覚に見たことのない景色。
未だ知らないと書いて未知の世界を全身で感じることこそが翔の夢だった。
だがその願いも虚しくついにその命の終わりを迎えた翔は、神から新たな世界へと旅立つ権利を与えられる。
翔が向かった先の世界は全てが起こりうる可能性の世界。
そこには多種多様な生物や環境が存在しており、地球ではもはや全て踏破されてしまった未知が溢れかえっていた。
何者にも縛られない自由な世界を前にして、翔は夢に見た世界を生きていくのだった。
一章終了まで毎日20時台更新予定
読み方はただしい異世界(せかい)の歩き方です
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる