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第2部1章 指と異端と癒し手と
059 調査の依頼 上 癒し手の互助組合にて
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翌日、俺たちはダイゴさん所属のタケイ隊 とともに癒し手の互助組合を訪問した。
豪華な石造りの建物が並ぶ中でも一際豪華かつ大きな建物が癒し手の互助組合である。
受付で用件を告げて待つ。
「冒険者互助組合っていうか探索家互助組合はないのに、癒し手のギルドはしっかりあるんですね」
そんな疑問をふと口に出したら、サチさんが解説してくれた。
「癒し手の互助組合は宗教施設と学究と教育の施設のあわさったものなんです。要するに近代以前の大学みたいな一面があるの。だから、公および民間の支援があるんだそうです。それに治療費というのもありますしね」
「探索家互助組合は……作っても意味がないんでしょうね」
「仕事の斡旋は公証人役場か酒場でできるもんね」
「訓練所は一応あるし、そもそも職工や癒し手のように長期間にわたって技術を伝承していく類の職種でもない」
西洋史好きの自称暗黒騎士が小難しいことを言う。
「基本、サバイバル技術と武器の振り回し方を促成栽培で詰め込まれた使い捨ての便利屋だしな」
チュウジの言葉にダイゴさんが答える。
「それに武装した個人の集まりを民間で組織化させるのは、国にとって良いことないしな」
タケイさんが首と肩の境目がよくわからない首を縦にふる。
「じゃあ、探索家を引退して、探索家互助組合で働くとかいうのは……」
「ないない」
タケイ隊の槍使いコンビの1人ショウタさんが長い手を振って俺の夢を否定する。
平和な生活は遠い……。
「探索家互助組合の受付に綺麗なお姉さんが座っているというのは?」
「そもそも互助組合がないし、もしあったとしても、そこで働いているのは引退した探索家だろ。十中八九、俺みたいなのが座ってるだけだと思うぞ」
腕組みをしたタケイさんの前腕に浮き出た血管が俺の夢を打ち砕く。
なぜかメイド服を来たタケイさんが腕組みをして、胸を寄せて、受付で上目遣いで俺を見上げる光景が不意に脳裏に浮かぶ。慌てて、その脳内映像を打ち消す。正気度を削られる場面だ……。
そのうえ、横ではミカが俺をにらんでいる。
「へー綺麗なお姉さんがいいんだー。あたし、どうせ綺麗なお姉さんじゃないし」
俺はすぐさま頭を垂れ、猿回しの猿よろしく反省ポーズを取る。
「これで許していただけないなら、我が家の愛犬直伝の服従ポーズも取る所存!」
ミカはだまっていたが、彼女のファンであるタケイさんにコブラツイストをかけられた。血管の浮き出た筋肉の塊が俺を圧迫する。
「痛いです。暑苦しいです。いろいろな意味でぐるしーです……」
その様子を見て、ミカは目を輝かせてる。
「いいよっ! 気にしないでねっ」
どうやら俺のカップリング相手が増えたようだ……。
コブラツイストから解放されたあと、俺はふと気になって、昨日治療してもらった頬をなでながら尋ねる。時速100キロで走って小学生たちを恐怖のどん底につきおとす顔みたいなことを言われたが、今は指で触ると傷あとを感じられるくらいになっている。外傷に関して言えば、この世界は日本よりもすごい。
「そういえば治療費っていくらぐらいなの? サチさん、相場とか知ってるの?」
軽い気持ちで聞いた俺にサチさんが小声で相場を教えてくれる。
(軽症銀貨2枚、重傷銀貨15枚から金貨1枚、致命傷金貨3枚)
「うそ? 俺、前回の依頼のときの治療費事前請求されていたら払えないじゃん!」
俺は彼女にすでに2回、重傷の治療をしてもらっている。お金は払っていない。
「シカタよ、お前は役に立たないから肉屋に行って、その身で精算したほうが良かろうな」
「バカ、お前だって、俺よりひどい傷、治してもらっただろう。俺より目方が少ないお前は何で精算するんだよ?」
「100グラム7円のバカとは価値が違うのだ」
俺は樋口一葉1枚分くらいの価値しかないのかよ……。
「じゃあ、チュウジくんは、私のものってことで良いんですね」
サチさんがチュウジの頭をわしゃわしゃとなでながら言う。その言葉にチュウジは耳まで真っ赤になる。
横にいたミカに耳打ちする。
(サチさんって、チュウジのこと、どう思ってるの?)
(弟みたいでかわいいって)
てことは、天然なのかな。
少しだけチュウジに同情しそうになったが、先月、奴が酒場でハーレム展開ムーブをしていたことを思い出して、胸にかすかに、ほんのかすかに湧き上がった同情はすぐに呪詛へと変化する。
〈お前はそこで暗黒闘気練りあげてろ〉
チュウジの不自然な姿勢に気がついたタケイさんが空気椅子のフォームとアイソメトリックトレーニングのどうたらについて教え始めた頃、癒し手のペトラさんが現れた。
「昨日はありがとうございます。奥で組合長が待っております」
昨日、俺たちはさらわれかけた彼女を助け、(俺が治療してもらった後に)ここまで送り届けたのだった。
そのとき、翌日、依頼したいことがあるから来て欲しいと頼まれた。
それが今、ここにいる理由である。
ペトラさんに先導された俺たちは赤いビロードの絨毯のしかれた階段を登り、宗教画らしきものが一面にかけられた廊下を抜けたところにある扉の前に案内される。
それにしても、金持ってそうな内装だな。なんか美味い菓子とか出してくれると嬉しいな。
「探索隊の方々をお連れしました」
ペトラさんの言葉に中から扉が開く。
中には扉を開けてくれた10代前半の少年と50代くらいの男性がいた。
「ようこそ、いらっしゃいました」
簡素だが丁寧な仕立てで作られていそうな白いローブを羽織った男性は、幾何学模様が彫り込まれたがっしりした木の椅子を指し示すと、座るようにと丁寧な態度でうながした。
「互助組合長で正統派の管区長も務めるルーマンです。今、お茶でも持ってこさせましょう」
ルーマンさんはかなり肉付きのよいあご周りの汗を刺繍の施された白いハンカチで拭いながら言う。
正統派というのは主流となる宗派で、癒し手の互助組合の中でも大きな派閥となっているということをサチさんが小声で補足してくれる。
「今日、来ていただいたのは……」
勧められるままに「お茶」をすすりながら、ルーマンさんの話を聞く。薄緑色をしたお茶はどぎついくらいの甘さと鼻に抜けるような清涼感を感じさせるものだった。個人的にはもう少し甘さが控えめでも良いと思う。でも、これはこれで癖になりそうな味である。
最近、癒し手が何名か行方不明になっているらしい。
最近は「異端」が民衆の間に入り込んで扇動しているせいで、民衆の癒し手への風当たりが強くなっているから、何かしらの関係がないか、ルーマンさんは疑っているのだという。
「それに……これは今にはじまったことではないのですが……」
ルーマンさんは額の汗を拭きながら、話を続ける。
「黒い指というのはご存知でしょうか?」
「黒い指」というのは、亜人の魔法能力者が体内にもつという臓器だ。
通常種の亜人にはないこの臓器こそが、彼らに不可思議な力を与えているのだという。
ルーマンさんの言葉にタケイさんたちがうなずく。彼らは実際にこのゴブリンシャーマンと交戦、撃破し、「黒い指」を取り出し、街で売り払っている。
「そもそも、黒い指はどうして高値で取引されるのか、ご存知でしょうか?」
「確か薬の材料になるとか……何の薬かは聞いたことがありませんが」
「薬としては力の増幅、獲得、他に強力な護符になると言われています」
「言われていますというのは?」
サゴさんの疑問にルーマンさんは即答する。
「根拠が無いからです。たとえば、私が力を使い果たした時に、この『薬』を飲んだとしても癒しの力が回復するということはありません」
みんな絶句する。
そりゃそうだろう。何の根拠もないものをありがたがって大金出している人がいるんだから。
「まぁ、私たちがいたところだって、偽医療とか根拠のないものに大金はたいている人がいますから……」
サゴさんがため息をついて、つぶやく。
「黒い指をご存知ならば、神の指がなにかもご存知ですよね」
ルーマンさんが続けた話はせっかくのお茶の味を台無しにするようなものだった。
豪華な石造りの建物が並ぶ中でも一際豪華かつ大きな建物が癒し手の互助組合である。
受付で用件を告げて待つ。
「冒険者互助組合っていうか探索家互助組合はないのに、癒し手のギルドはしっかりあるんですね」
そんな疑問をふと口に出したら、サチさんが解説してくれた。
「癒し手の互助組合は宗教施設と学究と教育の施設のあわさったものなんです。要するに近代以前の大学みたいな一面があるの。だから、公および民間の支援があるんだそうです。それに治療費というのもありますしね」
「探索家互助組合は……作っても意味がないんでしょうね」
「仕事の斡旋は公証人役場か酒場でできるもんね」
「訓練所は一応あるし、そもそも職工や癒し手のように長期間にわたって技術を伝承していく類の職種でもない」
西洋史好きの自称暗黒騎士が小難しいことを言う。
「基本、サバイバル技術と武器の振り回し方を促成栽培で詰め込まれた使い捨ての便利屋だしな」
チュウジの言葉にダイゴさんが答える。
「それに武装した個人の集まりを民間で組織化させるのは、国にとって良いことないしな」
タケイさんが首と肩の境目がよくわからない首を縦にふる。
「じゃあ、探索家を引退して、探索家互助組合で働くとかいうのは……」
「ないない」
タケイ隊の槍使いコンビの1人ショウタさんが長い手を振って俺の夢を否定する。
平和な生活は遠い……。
「探索家互助組合の受付に綺麗なお姉さんが座っているというのは?」
「そもそも互助組合がないし、もしあったとしても、そこで働いているのは引退した探索家だろ。十中八九、俺みたいなのが座ってるだけだと思うぞ」
腕組みをしたタケイさんの前腕に浮き出た血管が俺の夢を打ち砕く。
なぜかメイド服を来たタケイさんが腕組みをして、胸を寄せて、受付で上目遣いで俺を見上げる光景が不意に脳裏に浮かぶ。慌てて、その脳内映像を打ち消す。正気度を削られる場面だ……。
そのうえ、横ではミカが俺をにらんでいる。
「へー綺麗なお姉さんがいいんだー。あたし、どうせ綺麗なお姉さんじゃないし」
俺はすぐさま頭を垂れ、猿回しの猿よろしく反省ポーズを取る。
「これで許していただけないなら、我が家の愛犬直伝の服従ポーズも取る所存!」
ミカはだまっていたが、彼女のファンであるタケイさんにコブラツイストをかけられた。血管の浮き出た筋肉の塊が俺を圧迫する。
「痛いです。暑苦しいです。いろいろな意味でぐるしーです……」
その様子を見て、ミカは目を輝かせてる。
「いいよっ! 気にしないでねっ」
どうやら俺のカップリング相手が増えたようだ……。
コブラツイストから解放されたあと、俺はふと気になって、昨日治療してもらった頬をなでながら尋ねる。時速100キロで走って小学生たちを恐怖のどん底につきおとす顔みたいなことを言われたが、今は指で触ると傷あとを感じられるくらいになっている。外傷に関して言えば、この世界は日本よりもすごい。
「そういえば治療費っていくらぐらいなの? サチさん、相場とか知ってるの?」
軽い気持ちで聞いた俺にサチさんが小声で相場を教えてくれる。
(軽症銀貨2枚、重傷銀貨15枚から金貨1枚、致命傷金貨3枚)
「うそ? 俺、前回の依頼のときの治療費事前請求されていたら払えないじゃん!」
俺は彼女にすでに2回、重傷の治療をしてもらっている。お金は払っていない。
「シカタよ、お前は役に立たないから肉屋に行って、その身で精算したほうが良かろうな」
「バカ、お前だって、俺よりひどい傷、治してもらっただろう。俺より目方が少ないお前は何で精算するんだよ?」
「100グラム7円のバカとは価値が違うのだ」
俺は樋口一葉1枚分くらいの価値しかないのかよ……。
「じゃあ、チュウジくんは、私のものってことで良いんですね」
サチさんがチュウジの頭をわしゃわしゃとなでながら言う。その言葉にチュウジは耳まで真っ赤になる。
横にいたミカに耳打ちする。
(サチさんって、チュウジのこと、どう思ってるの?)
(弟みたいでかわいいって)
てことは、天然なのかな。
少しだけチュウジに同情しそうになったが、先月、奴が酒場でハーレム展開ムーブをしていたことを思い出して、胸にかすかに、ほんのかすかに湧き上がった同情はすぐに呪詛へと変化する。
〈お前はそこで暗黒闘気練りあげてろ〉
チュウジの不自然な姿勢に気がついたタケイさんが空気椅子のフォームとアイソメトリックトレーニングのどうたらについて教え始めた頃、癒し手のペトラさんが現れた。
「昨日はありがとうございます。奥で組合長が待っております」
昨日、俺たちはさらわれかけた彼女を助け、(俺が治療してもらった後に)ここまで送り届けたのだった。
そのとき、翌日、依頼したいことがあるから来て欲しいと頼まれた。
それが今、ここにいる理由である。
ペトラさんに先導された俺たちは赤いビロードの絨毯のしかれた階段を登り、宗教画らしきものが一面にかけられた廊下を抜けたところにある扉の前に案内される。
それにしても、金持ってそうな内装だな。なんか美味い菓子とか出してくれると嬉しいな。
「探索隊の方々をお連れしました」
ペトラさんの言葉に中から扉が開く。
中には扉を開けてくれた10代前半の少年と50代くらいの男性がいた。
「ようこそ、いらっしゃいました」
簡素だが丁寧な仕立てで作られていそうな白いローブを羽織った男性は、幾何学模様が彫り込まれたがっしりした木の椅子を指し示すと、座るようにと丁寧な態度でうながした。
「互助組合長で正統派の管区長も務めるルーマンです。今、お茶でも持ってこさせましょう」
ルーマンさんはかなり肉付きのよいあご周りの汗を刺繍の施された白いハンカチで拭いながら言う。
正統派というのは主流となる宗派で、癒し手の互助組合の中でも大きな派閥となっているということをサチさんが小声で補足してくれる。
「今日、来ていただいたのは……」
勧められるままに「お茶」をすすりながら、ルーマンさんの話を聞く。薄緑色をしたお茶はどぎついくらいの甘さと鼻に抜けるような清涼感を感じさせるものだった。個人的にはもう少し甘さが控えめでも良いと思う。でも、これはこれで癖になりそうな味である。
最近、癒し手が何名か行方不明になっているらしい。
最近は「異端」が民衆の間に入り込んで扇動しているせいで、民衆の癒し手への風当たりが強くなっているから、何かしらの関係がないか、ルーマンさんは疑っているのだという。
「それに……これは今にはじまったことではないのですが……」
ルーマンさんは額の汗を拭きながら、話を続ける。
「黒い指というのはご存知でしょうか?」
「黒い指」というのは、亜人の魔法能力者が体内にもつという臓器だ。
通常種の亜人にはないこの臓器こそが、彼らに不可思議な力を与えているのだという。
ルーマンさんの言葉にタケイさんたちがうなずく。彼らは実際にこのゴブリンシャーマンと交戦、撃破し、「黒い指」を取り出し、街で売り払っている。
「そもそも、黒い指はどうして高値で取引されるのか、ご存知でしょうか?」
「確か薬の材料になるとか……何の薬かは聞いたことがありませんが」
「薬としては力の増幅、獲得、他に強力な護符になると言われています」
「言われていますというのは?」
サゴさんの疑問にルーマンさんは即答する。
「根拠が無いからです。たとえば、私が力を使い果たした時に、この『薬』を飲んだとしても癒しの力が回復するということはありません」
みんな絶句する。
そりゃそうだろう。何の根拠もないものをありがたがって大金出している人がいるんだから。
「まぁ、私たちがいたところだって、偽医療とか根拠のないものに大金はたいている人がいますから……」
サゴさんがため息をついて、つぶやく。
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