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第二章 カレンとロバート親になる編

⑨デービッド

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「デービッドは男。」
「ばうばう。(YES)」
「日本を知っている。」
「ばうばう。(YES)」
「死んだ理由。自殺。」
「ばう。(NO)」
「病死。」「ばう。(NO)」
「事故。」「ばう。(NO)」

死んだ理由が自殺でもない。病死と事故とも違う?まさかとは思うが「殺人。」
「ばうばう。(YES)」

職業を聞いてみるか。しかし殺される職業って・・
「仕事は警察官。」
「ばう。(NO)」
「じゃあ、まとめてきくぞ。」
「警備員、消防士、教師、裁判官、弁護士、検察官、自衛官」
「ばう。(NO)」

うわー聞きたくないのがあるんだが・・仕方がない、聞いてみるか

「ホスト。」
「ばうばう。(YES)」

うーーーーーーん。

「死んだ年齢。」
「20代。」「ばう。(NO)」
「30代。」「ばう。(NO)」
「40代、50代、60代。」
「ばう。(NO)」

「19歳。」
「ばうばう。(YES)」

「19歳の時に客の女に殺された。」

「ばうばう。(YES)」

  うーーーーーーん。

デービッドは眠たくなってきたのかあくびをするようになりやがてスヤスヤと寝息をたてた、と思ったらお腹が空いたようだ。
「ミルク飲むか?」
「ばうばう。(YES)」

「じゃあちょっと待って。ミルク取ってくるから。」
「ばう。(NO)」

「え?一緒に行きたいのか?」
「ばうばう。(YES)」

部屋を出て厨房へ行こうとしたら途中の部屋の前で「ばうばう」と言ったので立ち止まった。
「ん?どうした。この部屋に用事でもあるのか?」
「ばうばう。(YES)」

ドアをノックしてみるロバート。
中からメイドのメリーが出てきた。メリーはデービッドを見るとすぐに抱き抱え授乳を始めた。
「え?メリー。君お乳でるの?」
「はい。子供は死産でしたので駄目でしたがお乳が張って困っていたのです。」
「へー。じゃあ君乳母やってみる?」

 ロバートは鼻の下を伸ばしてお乳を飲んでいるデービッドを見ながら言った。

「デービッドを養子に出す。」
デービッドはお乳を飲むのをやめてロバートを見て一言。

「ばう。(NO)」

「冗談。」

ほっとした表情になると再びお乳を飲み始めた。

うーーーーん。
デービッドのやつ。
なんか可愛かったな。今の表情。









    
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