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第13話 唄の解明は難攻不落です
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はぁ、どうしようかなぁ……。
どうして私の所に........。
まぁ、いいや。全然良くないけど!
いったんは置いておく!
ということで、なぜか知らないけど、リングクエストを受注していたらしい私。
ホントにいつの間に?
まぁ、たぶん『知らず知らずのうちにフラグが成立し、クエスト画面に浮かび上がっているパターン』なんだよな。
でも、フラグって何なんだろ........。
……もしかして、あのモンスター騒ぎ?
もしそうだったら、滅茶苦茶頷けるが、同時にとても嫌だ。
そして、同時に今面倒なことにぶち当たった。まったく訳が分かってない三人がいるということを忘れていた。
「はぁ、えっと。クエストオープン、パーティー内掲示の許可……っと」
ということで、皆にクエストの詳細を見せることが可能で........。
「ん?【クエストパーティーを選択してください】?」
どういうこと?
そう思い、そのまま顔をあげると杜和と目が合った。
【エーチ・アビシシアをメンバーに加えますか?】
と聞かれたので、首を縦に振った。
【ほかにメンバーを加えますか?】
「えっと........。」
そのまま、視線を左に動かして不安そうな視線を送っている結葵ちゃんにぶつかった。
するとまた同様に
【ララ・エウぺをメンバーに加えますか?】
うん。
あとついでに........。
湊翔と目線を合わせたが........。
【これ以上パーティーメンバーを増やすことはできません】と言われた。
どうもクエストに参加できる人数か、総合力か何かに制限が掛かっているらしかった。
ということで、一先ず二人には普通に見えているはずだから、ハウンにはチャットで送り付けてっと........。
「この文章?唄?がクエストの内容なのか?」
「らしいよ。」
【三つの星が瞬くとき、フロンティアへの扉は開かれよう。忘れられし姫を救い、精神を浄化させ、賢人の力を授かれ】
【世の王の毒牙に罹った甕は星と舞い、象の遠吠えは魔族の守護神を呼ぶ。人造人間の心臓は幻を実現させる鍵。全ては過去の災いを未来に残さぬため】
「意味わかんねぇ……。」
「ちなみに、一つ目の唄は、クリア条件。そして二つ目は、リングを作る要素を書いたものらしい……よ?」
「へぇ........。」
『このクエストは私からのプレゼントだよ。楽しんできて。』という渚紗さんの言葉がよみがえってきた。
これの何をどう楽しめと!?
「うんと。全然分からないけど、最初の唄の一文目は分かるかも。」
「どういう事?」
「うんと、今クエスト用のパーティーを選択しろとか言われたんだけど、残念ながら、湊翔は選べなかったんだよね。私と、杜和、あと結葵ちゃんがメンバーなんだけど........。」
「だから、『三つの星』か。」慎重な面持ちで頷く湊翔。
「このクエストは三人以下で受けないといけないのですかね?」
「そうかも。あと、『フロンティア』っていうのはEFOのことを指してると思うんだよね。あそこ開拓使時代のアメリカが舞台だからさ。」
「フロンティアって、開拓使時代の開拓地と未開拓地の境界地域のことを指すんだったよな。」
「そう。あと、未開拓の分野っていう意味もあるらしい。確かにこっち……ヨルムンガンドからしてみれば、EFOは未開拓の地だからね。」
そんでもって、そっからが謎なんだよね。なんでかというと……。
「このあとにある、『忘れられし姫』って誰?あと、精神を浄化させるってなに?最後にある、けんじん?けんと?ってなに、だれ?」と頭を搔きむしりながら杜和、愚痴たらたら。
「たぶんそれは、『けんじん』でしょ。字の通り賢い人のけんじん、だと思うけど。」
「だよなぁ……。流石に親父と同じ名前ってのはないか。」
「そうでしょうな……。」
賢人と姫ね........。
この二人の謎があるよね……。
しかも何故か、父親の名前が出てるしさ……。
まぁ、母親の名前は出てないから、まだいいけど……。
あれ?『姫』?
いやいやいやいや!まさか!!
まさか、母親ー円満井 姫花のことではないですよね?、渚紗さん?
あの人は何しでかしてくれるのか分からないから怖いんすよ。
「うんと、次は二つめか?」
「うん、材料の方だね。」
「えっと、『世の王の毒牙に罹った甕は星と舞い、象の遠吠えは魔族の守護神を呼ぶ。』?」
「これってさ、この前のモンスター騒ぎのことじゃねぇの?」と今度は湊翔。
「なんで........。ああ、蛇に亀、あと象に龍か。完ぺきにそれだね。」
「えっと、亀と象は分かるんですけど、蛇と龍っいうのは?」結葵ちゃん大混乱中。杜和もよく分かってないみたい。
「あー、えっと。世の王っていうのは、この世界を支配している人ってことになるよね?そんで、このゲーム内の世界を支配しているとされているのは、ヨルムンガンドっていう巨大蛇の怪物で、最初のモンスター:アングイスの親玉的存在ってことになっているらしい。あと、世界蛇っていうあだ名みたいなのもあるから。蛇かなと。それと、龍の方は........。湊翔、説明して。私、中国そんなに詳しくない。」
「へいへい。詳しくなくても行けるけどな。」
「ともかく頼む!」
「はいはい。えっと。中国における竜は、伝統的に、特に水、降雨、台風、洪水を制御する、強力で縁起の良い力を象徴しているわけ。さらに、貴人の力、強さ、そして幸運の象徴でもある。中国の皇帝にとっても、竜は常に皇帝の権力と強さの象徴だったってこと。
あと、日常的な中国語では、実力や気品のある人々は竜に喩えられてて。これに対して、実力や気品のない人々は虫に喩えられる。中国のことわざや慣用句のいくつかは、竜に言及している。例えば、望子成龍っていう熟語、「自分の息子が竜になることを望む」っていう意味だけど、そういうのがあるわけ。
あとは、既存の生物が修行などの末に竜に成るという伝承も古来存在し、蛇や鯉など鱗を持つ生き物の他、キツネや馬等が変化するという昔話等も存在するから。 」と渋々ながらいい説明をしてくれる湊翔。
「あー、なるほど。あっ、でも何で……。」
あー、そこもか。そこは私が言おう。ゲーム内の関係だし。
「うんと、魔族の国っていうのが、オデッセアの上にあるけど、それはそれで一つの帝国なわけ。中国も同様に帝国じゃん?あ、今は違うな。昔は中華帝国っていう帝国だったのよ。だから、帝国繋がりでね、そうかなー的な?」
「了解です。」今度こそ結葵ちゃん本気で納得してくれた模様。
ふと、頭をかすめた記憶が........。
「そういえば、そのクエスト関係でアイテムあるんだけど……。」
「私も、ありますね。」
「俺もあるな、象の奴。」
「だから、そのアイテムがもしかしたら鍵?なのかなって思ったけど、今のところ龍関係のアイテムはもらってないだろ?」
「そうだね。」
「あと、こっちも二文目のアイテムとか何にもないしさ。」
「うん、そうだね。その二文目の部分を探さないといけないってことなんだろうな。」
また、止まった。というか、ここからどう進めればいいのよ?
「少し話戻るけど、賢人ってさ、賢者のことを指すよな?」と今度は杜和が話題を振ってきた。
「うん。」
「そんでこのゲーム内での賢者と言えば?」
「グローリー?」
「そう。」
賢神グローリー:顎髭を蓄えた、ローブ姿の老人で、魔導書を手にしている。ついでにいうと、オデッセアの守護神のような存在。
「そんで、その賢神さまがどうしたわけ?」
「いや、その賢者が愛用していたとされる魔導書が手に入れられるクエストがあるみたいなんだけど。」
「「「えっ!?」」」
「しかも、EFOの管轄で、だって。」
そんなの言われてさ、期待の目で見られてさ。
おまけに、リングクエストのヒントもあっちにあるかもっていうんだしさ。
こんなに揃われたら、行かないという選択肢はないでしょうが!
ということで、EFOに行かないといけないんだけど、どうやったらいけるのかな。
私知らないから、調べないと。
公式情報として出てないわけ?
どうして私の所に........。
まぁ、いいや。全然良くないけど!
いったんは置いておく!
ということで、なぜか知らないけど、リングクエストを受注していたらしい私。
ホントにいつの間に?
まぁ、たぶん『知らず知らずのうちにフラグが成立し、クエスト画面に浮かび上がっているパターン』なんだよな。
でも、フラグって何なんだろ........。
……もしかして、あのモンスター騒ぎ?
もしそうだったら、滅茶苦茶頷けるが、同時にとても嫌だ。
そして、同時に今面倒なことにぶち当たった。まったく訳が分かってない三人がいるということを忘れていた。
「はぁ、えっと。クエストオープン、パーティー内掲示の許可……っと」
ということで、皆にクエストの詳細を見せることが可能で........。
「ん?【クエストパーティーを選択してください】?」
どういうこと?
そう思い、そのまま顔をあげると杜和と目が合った。
【エーチ・アビシシアをメンバーに加えますか?】
と聞かれたので、首を縦に振った。
【ほかにメンバーを加えますか?】
「えっと........。」
そのまま、視線を左に動かして不安そうな視線を送っている結葵ちゃんにぶつかった。
するとまた同様に
【ララ・エウぺをメンバーに加えますか?】
うん。
あとついでに........。
湊翔と目線を合わせたが........。
【これ以上パーティーメンバーを増やすことはできません】と言われた。
どうもクエストに参加できる人数か、総合力か何かに制限が掛かっているらしかった。
ということで、一先ず二人には普通に見えているはずだから、ハウンにはチャットで送り付けてっと........。
「この文章?唄?がクエストの内容なのか?」
「らしいよ。」
【三つの星が瞬くとき、フロンティアへの扉は開かれよう。忘れられし姫を救い、精神を浄化させ、賢人の力を授かれ】
【世の王の毒牙に罹った甕は星と舞い、象の遠吠えは魔族の守護神を呼ぶ。人造人間の心臓は幻を実現させる鍵。全ては過去の災いを未来に残さぬため】
「意味わかんねぇ……。」
「ちなみに、一つ目の唄は、クリア条件。そして二つ目は、リングを作る要素を書いたものらしい……よ?」
「へぇ........。」
『このクエストは私からのプレゼントだよ。楽しんできて。』という渚紗さんの言葉がよみがえってきた。
これの何をどう楽しめと!?
「うんと。全然分からないけど、最初の唄の一文目は分かるかも。」
「どういう事?」
「うんと、今クエスト用のパーティーを選択しろとか言われたんだけど、残念ながら、湊翔は選べなかったんだよね。私と、杜和、あと結葵ちゃんがメンバーなんだけど........。」
「だから、『三つの星』か。」慎重な面持ちで頷く湊翔。
「このクエストは三人以下で受けないといけないのですかね?」
「そうかも。あと、『フロンティア』っていうのはEFOのことを指してると思うんだよね。あそこ開拓使時代のアメリカが舞台だからさ。」
「フロンティアって、開拓使時代の開拓地と未開拓地の境界地域のことを指すんだったよな。」
「そう。あと、未開拓の分野っていう意味もあるらしい。確かにこっち……ヨルムンガンドからしてみれば、EFOは未開拓の地だからね。」
そんでもって、そっからが謎なんだよね。なんでかというと……。
「このあとにある、『忘れられし姫』って誰?あと、精神を浄化させるってなに?最後にある、けんじん?けんと?ってなに、だれ?」と頭を搔きむしりながら杜和、愚痴たらたら。
「たぶんそれは、『けんじん』でしょ。字の通り賢い人のけんじん、だと思うけど。」
「だよなぁ……。流石に親父と同じ名前ってのはないか。」
「そうでしょうな……。」
賢人と姫ね........。
この二人の謎があるよね……。
しかも何故か、父親の名前が出てるしさ……。
まぁ、母親の名前は出てないから、まだいいけど……。
あれ?『姫』?
いやいやいやいや!まさか!!
まさか、母親ー円満井 姫花のことではないですよね?、渚紗さん?
あの人は何しでかしてくれるのか分からないから怖いんすよ。
「うんと、次は二つめか?」
「うん、材料の方だね。」
「えっと、『世の王の毒牙に罹った甕は星と舞い、象の遠吠えは魔族の守護神を呼ぶ。』?」
「これってさ、この前のモンスター騒ぎのことじゃねぇの?」と今度は湊翔。
「なんで........。ああ、蛇に亀、あと象に龍か。完ぺきにそれだね。」
「えっと、亀と象は分かるんですけど、蛇と龍っいうのは?」結葵ちゃん大混乱中。杜和もよく分かってないみたい。
「あー、えっと。世の王っていうのは、この世界を支配している人ってことになるよね?そんで、このゲーム内の世界を支配しているとされているのは、ヨルムンガンドっていう巨大蛇の怪物で、最初のモンスター:アングイスの親玉的存在ってことになっているらしい。あと、世界蛇っていうあだ名みたいなのもあるから。蛇かなと。それと、龍の方は........。湊翔、説明して。私、中国そんなに詳しくない。」
「へいへい。詳しくなくても行けるけどな。」
「ともかく頼む!」
「はいはい。えっと。中国における竜は、伝統的に、特に水、降雨、台風、洪水を制御する、強力で縁起の良い力を象徴しているわけ。さらに、貴人の力、強さ、そして幸運の象徴でもある。中国の皇帝にとっても、竜は常に皇帝の権力と強さの象徴だったってこと。
あと、日常的な中国語では、実力や気品のある人々は竜に喩えられてて。これに対して、実力や気品のない人々は虫に喩えられる。中国のことわざや慣用句のいくつかは、竜に言及している。例えば、望子成龍っていう熟語、「自分の息子が竜になることを望む」っていう意味だけど、そういうのがあるわけ。
あとは、既存の生物が修行などの末に竜に成るという伝承も古来存在し、蛇や鯉など鱗を持つ生き物の他、キツネや馬等が変化するという昔話等も存在するから。 」と渋々ながらいい説明をしてくれる湊翔。
「あー、なるほど。あっ、でも何で……。」
あー、そこもか。そこは私が言おう。ゲーム内の関係だし。
「うんと、魔族の国っていうのが、オデッセアの上にあるけど、それはそれで一つの帝国なわけ。中国も同様に帝国じゃん?あ、今は違うな。昔は中華帝国っていう帝国だったのよ。だから、帝国繋がりでね、そうかなー的な?」
「了解です。」今度こそ結葵ちゃん本気で納得してくれた模様。
ふと、頭をかすめた記憶が........。
「そういえば、そのクエスト関係でアイテムあるんだけど……。」
「私も、ありますね。」
「俺もあるな、象の奴。」
「だから、そのアイテムがもしかしたら鍵?なのかなって思ったけど、今のところ龍関係のアイテムはもらってないだろ?」
「そうだね。」
「あと、こっちも二文目のアイテムとか何にもないしさ。」
「うん、そうだね。その二文目の部分を探さないといけないってことなんだろうな。」
また、止まった。というか、ここからどう進めればいいのよ?
「少し話戻るけど、賢人ってさ、賢者のことを指すよな?」と今度は杜和が話題を振ってきた。
「うん。」
「そんでこのゲーム内での賢者と言えば?」
「グローリー?」
「そう。」
賢神グローリー:顎髭を蓄えた、ローブ姿の老人で、魔導書を手にしている。ついでにいうと、オデッセアの守護神のような存在。
「そんで、その賢神さまがどうしたわけ?」
「いや、その賢者が愛用していたとされる魔導書が手に入れられるクエストがあるみたいなんだけど。」
「「「えっ!?」」」
「しかも、EFOの管轄で、だって。」
そんなの言われてさ、期待の目で見られてさ。
おまけに、リングクエストのヒントもあっちにあるかもっていうんだしさ。
こんなに揃われたら、行かないという選択肢はないでしょうが!
ということで、EFOに行かないといけないんだけど、どうやったらいけるのかな。
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