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3話 人間メテオ

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名前 リエル
レベル 3

体力 F+
魔力 E
攻撃力 F+
魔法攻撃力 E
防御力 F+
抵抗力 E

スキル
落下ダメージ減少 レベル 3

称号
生存者 レベル 1
落下者 レベル 1

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やっぱり俺の長所は魔法だな。魔法関連のステータスが強い。
まぁ、そんなことは前から分かっていたことだ。
気になるのは、スキルと称号だ。

まずはスキルだ。
多分この一連の出来事は全てこれのせいだろう。

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【落下ダメージ減少】
 レベル3

落下時に受ける全てのダメージを30%減少させます。

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これだけを見ると何故俺が死ななかったのか分かるだろう。
飛び降り自殺の最低値を決めるのは体力なため、このスキルのことは入れずに計算したのだろう。
そのおかげで俺は奇跡的に生き残ったらしい。
次に称号だ

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【生存者】
 レベル1

前例がない事で生き残った者に与えられる称号。
一ヶ月に一回だけ体力がなくなった場合、全回復して生き残る。

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これは飛び降り自殺で生き残ったことが原因で手に入ったのだろう。
性能はものすごく良い。
一ヶ月というクームタイムがあるが、レベルが上がると少なくなっていくだろう。
命がひとつ増えるみたいなものなので、物凄く使えるだろう。

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【落下者】
 レベル1

落下で敵を倒した者に与えられる称号。
落下時の操作性、隠密、威力が10%上がる。

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これも飛び降り自殺が原因で手に入ったのだろう。
これは使えるかもしれない。
俺はウルフを倒した技。「人間メテオ」と言っておこう。
その人間メテオを使いやすくなる称号になるだろう。
人間メテオはかなり強い技だと思っている。
この前のウルフの時のダメージの比ではない程のダメージを出すことが出来る期待がある。
まぁ、そのダメージに俺が耐えられるかというのが一番の問題だが、スキルや称号を強くしていくともっと出きるようになるだろう。
これは俺に生きる希望を与えてくれた。
次は俺の頑張る番だ!!
俺はもう一度ウルフのいた草原へと歩きだした。



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ーーーーーーー

ーーーー




「ついたぁ!!」

なんだか気分が最悪から最高へと急上昇したためか、テンションが高い。

「グルルルル。」

そのテンションをじゃまするかのようにウルフがやってきた。
俺は少しイラっと来た。
だが、その感情に呑まれることなく俺は冷静にウルフを引き付けた。俺よりもウルフの方が若干素早いが、フェイントなどを使うとギリギリ避けられる。
俺はタイミングを見計らって飛び降り自殺を使った。

ひゅゅゅぅ

三回目の落下は一回目や二回目とは違いとてもワクワクした気持ちだった。
俺は手などを使い、ウルフに当たるように微調整しながら落ちていった。そして。

グシャッ

ーレベルが上がりましたー

ウルフは押し潰された。

「うぅーん。倒せたのは良いんだけど......。」

グロい!!

まぁ、そんなことはどうでもよくて、一番は俺がウルフを倒したことが偶然ではなかったということだ。
そう考え付いた瞬間アドレナリンが多量分泌する。
そのせいで俺の脳は冷静な判断を失っていた。
俺は素材だけを剥ぎ取り、ウルフをもう一体探しに出掛けた。

「見つけた。」

俺はすぐにウルフを見つけた。
そして、さっきと同じ手順でウルフを引き付け、飛び降り自殺を使った。

ひゅゅゅぅ

よし、これでウルフをまた倒せる!!
俺の心はもう絶頂だった。
しかし、そこで俺は気付いた。
自分が犯してしまった過ちに。
風が俺の脳を冷やしてくれたおかげで考えが結び付いたのだ。
それはこういうことだ。

①前々回の人間メテオで俺の体力は20%をきり、レベルアップで50%回復し、そのときの体力は70%
②少したって体力が75%まで回復したのち、二回目の人間メテオをして、体力が5%にまで下がるが、レベルアップで55%まで回復する。
③今回は、体力が55%の状態で人間メテオを使った。ダメージは70%
④死ぬ☆

うぉぉい!!
やばいやばい!!
まじで俺ってバカ!!

そんな後悔もむなしく、着実に地面が近づいてきた。

グシャッ

ウルフと俺は潰れた。
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