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~ 瑠菜 視点 ~
目覚めはいつもと少し違っていた
触られて、キスされて、適当に帰るようなセフレとは違う心地良さを感じた
鼻に付く嗅ぎなれた、お父さんの匂いが染み付いたシーツに頬は緩み、軽く擦り付けば髪に触れる心地の良い手に薄っすらと瞼は震える
「 起きたか…? 」
甘さを含む声に僅かに反応し、小さく欠伸を漏らせば二度、三度と頭を撫でる
もう少しこの気持ち良さに身を委ねて寝てしまいと思うぐらい心地がいい
「 ん……起きた…おはよう、パパ 」
「 嗚呼、おはよう。瑠菜 」
昨夜、家族としての壁が消えた程に初めて身体を重ねた
もう少し戸惑ってギクシャクした雰囲気が有るのかと思っていたけど、そんは事は何一つ無いのは素直に嬉しい
やっと頭が覚醒してきて、目を軽く擦りお父さんの方を向けば、彼は優しげに目元を緩め此方を見下げていた
彼の格好は夜を思わせるほどにまだ服は着ていが、風呂は終えたみたい
私は記憶に残ってる限り、達した後に気を失うように眠ってしまったからまだ風呂に入ってなかったような…
「 起きたなら先に風呂に入れ。布団も洗濯したい 」
「 んー……分かった 」
まぁ、やっぱり気になるよねって思い
嫌がる事なくその場で背伸びをすれば、手を離し離れようと身を動かしたお父さんの腰へと腕を回した
「 っ、なんだ? 」
どこか驚くような声に、くつりと一つ笑い
脇腹へと顔を埋める
「 もうちょっと、このまま…… 」
いつもならヤッた後に甘えたいとは思わないが、相手は好きなお父さん
今日は日曜日だし、休みだから時間はあると思うんだけど、とどこか考えていれば彼は小さく溜息を吐き、片手で頭に触れる
「 風呂に入って来たら構ってやるぞ 」
「 ……はーい 」
相変わらず扱いが上手いと思う
二度寝をするのを知って先に風呂に入れさせようとするんだ
このまま甘えても逃げられると知って、腕を解き重い体を起こしてはくしゃりと自らの髪を掻きベットから下りる
「 少しは隠せ……。ほら、 」
「 はいはい、パパは照れ屋だね 」
「 っ、そういう事じゃ無くてな。女の子として 」
分かってると笑って向けられたバスタオルで身を隠すように巻いては、口を尖らせて文句を言うお父さんから離れ風呂場へと向かった
丁寧に優しく抱かれた為に、思った以上に身体は気怠い以外に痛みは無い
シャワーを浴び、頭から全身を洗い流しながら泡立てた石鹸で身を撫でていれば、キスマークすら付いては無かった
よっぽど傷を残すのが嫌だったんだと分かるぐらい
多少掴まれた記憶のある場所ですら痕は残っていなかった
それが少しだけ残念だと思う
「 んー、良い匂い 」
風呂から上がり寝室には居ないことは推測出来てた為に、いつものようにキッチンがあるリビングへと向えば
甘い玉子の匂いに頬は緩む
「 そうだろ?御前の好きなプレーンオムレツだ。ほら、朝ご飯にしよう 」
「 うん、食べる 」
お父さんがいる時だけ、ご飯を作ってくれるから凄く嬉しい
テーブルに並んだ二人分のプレーンオムレツと、トマトとレタスのサラダ
コーンスープさえ置かれていれば、椅子に座り彼が座ったのを確認して手を合わせる
「「 いただきます 」」
朝ご飯をこうして一緒に食べれるのは嬉しくて、頬を緩ませスプーンでオムレツを口に運んでいれば
少しだけ、お父さんの視線が外れてる事に気付く
「 何か言いたそう。どうしたの? 」
「 んぁ、嗚呼…いや、大したことじゃ無いんだが……食事中は止めておく 」
食事中に話したがはない事は、大半がテカテカしたGの事か、下ネタになる
今はきっと後者だとどこか確信があれば、ふっと笑ってオムレツを食べ
咀嚼して飲み込んでから私の方から当ててみせる
「 パパの事だからきっと、身体は大丈夫か?とか… 」
「 っ!! 」
「 セフレに関して聞きたいんじゃない? 」
ほら、やっぱり図星のように彼の手が止まった
聞きたかった事を当てられて、視線が泳ぐ様子に分かりやすいと笑ってしまう
どっちの内容を聞かれても食欲が無くなることは無いし、お腹は空いてるから食べれるんだけど
お父さんの食べる手はどうしても動かないよう
口をへの字に曲げて、言葉を考えてる様子を時よりチラ見して見ていれば、彼は諦めたように深く自身の気持ちを落ち着かせるような、溜息を吐いた
「 そうだな…。身体を案じてもいるし、まだセフレとの関係を続けるのも気になる 」
「 身体は大丈夫だよ。優しく抱いてくれたから 」
「 それならいいが…… 」
余裕が無かった、とでも言いたそうな雰囲気だが、お父さんの性格上
夜の感想を言うのは余り気に入らないと思う とくに娘となら、と思うと尚更だと思う
「 セフレの件は、パパ次第かな 」
「 は?なんで、俺……次第なんだ? 」
スプーンからフォークへと持ち替えて、ごまドレッシングがかけられたカットされたトマトとレタスを突き刺しながら言葉を続ける
「 だって、パパが相手してくれたらセフレは必要ないけど。一度だけなら、セフレとは関係を続けるよ 」
「 一度きりのはずだろ? 」
「 パパは……私が、他の男と関係を持ってていいの? 」
私が誘って一度きりの関係を持ったはず
お父さんはお父さんのままで居続けたいのは分かるけど、セフレが来る度に注意されるのも嫌だったりする
それなら、お父さんだけが相手してくれたら私の身と心は満足すると、夜の行為で知った
自分勝手な言葉に、お父さんを困らせてるのは分かってるけど、其れでも他の男と寝るのが嫌になるぐらい
気持ちよく、優しく抱いたのは、紛れもなく彼だ
あんぐりと口を開け、言葉を失っているお父さんを見ては、サラダを口に入れ軽く噛んで飲み込んでは言葉を続けた
「 良いのなら、これ以上怒らないでね。朝の彼を追い出したり、夜みたいにナンパを止めさせたり……あれって凄く迷惑なんだ 」
「 っ、俺は身を案じて言ってるんだ! 」
「 ごちそうさま 」
余りサラダは好きじゃない為に、残ったそれに手を付ける事なくフォークを置き椅子から立ち上がれば、彼は言葉を続けた
「 まともなやり方も知らない男と寝てるのが心配なんだ!もし、知らずに子供でも出来たら…… 」
「 昨夜のパパも、ゴムなんて着けてなかったじゃん 」
「 っ!!! 」
気付かない訳じゃ無い、気付いてないフリをした
お父さんだから下手に中出しなんてしないという信用があったから、そこから意識を離してたけど、セフレとやる時はゴムを所有してるか聞くぐらいには気にしていた
お父さんが思うよりずっと、その辺りの避妊には気を向けていた
けれど、もし……百%の保証はない避妊だからこそ、万が一の事があればちゃんと考えてたりする
「 大丈夫だよ。もし、子供が出来たら…パパに迷惑かけないから。その時は家を出るよ 」
「 そういう事じゃなくてな、瑠菜!ちゃんと話を聞け!! 」
私はガラクタだから、外で生きていける
セフレやら、金のあるオジサンに頼ればその日の寝床ぐらいは提供して貰える
邪魔だと思われたなら、子を下ろす覚悟もある
お父さんが思っている以上に、セフレとの関係を続けてるからこそ、本当に嫌ならそれ相当の態度で示して欲しかった
リビングの入り口で足を止め、立ち上がったお父さんへと言葉を返す
「 パパとの交尾、気持ちよかったよ。それじゃ、おやすみ 」
「 っ、瑠菜……! 」
そう、凄く気持ちよかった
だから次からセフレに抱かれても、きっとお父さんみたいな人もいるんだと、経験と知識を積めたから諦めることも出来る
あんなやり方が出来るのは稀だと思ったら、多少の痛みさえ、我慢できる
「 でも、知ったから…他が嫌にもなりそう…… 」
男らしい肉体と、優しい口付け、私の感度に意識を向けながら触れていく手や舌先
熱い呼吸や、高鳴る心臓の音、全身の血が巡るように子宮に集まる、掻き立てられる本能
其れを知って果たして他の男に抱かれる事が出来るだろうか
そんなの想像すらしたくない
自身の部屋に戻り、ベッドに倒れれば口喧嘩のようになっても夜の事は忘れられ無かった
「 はぁ、ん、ん…… 」
気付いた時には、夜の事を考えて自身の身体を撫で回して、片手をインナーの中に手を入れ胸を鷲掴んで揉みながら、反対の手は下着と肌の間に入れ割れ目を弄り、蜜の垂れる秘部へと触れていた
「 はぁ、パパ……ぁ、パパ…… 」
もっと触れて欲しい、教えて欲しい
気持ちいい事を、抱かれる時の優しさを、熱く煮えるような興奮を……
お父さん、お父さん……
一夜限りなんて嫌だよ、セフレを止めて欲しいなら
どうか……抱いて
「 瑠菜…さっきは悪かった。俺は少っ…! 」
休みの日だから話をしようと来たのかも知れないけど
なんて、タイミングが悪い人なんだろう
こんな乱れた私を見ないで欲しい……
なのに、お父さんの視線を感じて我慢なんて出来なかった
「 ぁ、あぁっ!!っ~~!! 」
果てて、使い物にならなくなった下着
濡れた手を引き抜くことすら出来ず、身を震わせて、学んで達することの出来た身体は更に熱を求める
硬直していたお父さんはゆっくりと近付けば、手を伸ばし、一旦触れるのを戸惑うが
私の頬へと触れた
それすらピクリと反応をすれば、彼は問い掛けてきた
「 誰を思ってヤッているんだ……? 」
「 はぁ……パパだよ。パパのせいだよ…イく事なんて教えたから……。子宮が疼くの…… 」
「 俺は、悪い事を教えたな。そんな事を言われたら……理性が解ける 」
濡れた手をそっと伸ばせば、彼は手首を掴み指先へと赤い舌を当て、ねっとりと舐めれば
そのまま仰向けに倒させ、上へと被さって来た
「 いいよ…。パパが、狼になっても怖くない……大好きだから……平気 」
「 ……そうか。セフレの代わりに抱いてやる。だからもう…他の男と寝るな 」
「 うん。パパが抱いてくれるなら、セフレとの連絡を止める 」
「 ……そうしてくれるなら、嬉しいよ 」
一度きりと言わないで、沢山抱いて抱き締めて、その手で捕えていて欲しい
発情した雌猫が、複数の雄猫にアプローチされるより、只一匹の雄猫に相手されて
色の違う子供ではなく、雄の毛色の子を孕みたいと思う
いつか、貴方が許して望むならそういった関係になれればいいとどこか思ってしまうんだ
「 ふっ、瑠菜……耳と尻尾を隠さなきゃ 」
「 ふにぁ、気持ちよすぎて……むりっ、ぁ、あっ……! 」
「 可愛い…子だな……。いいよ、もっと俺を求めてくれ 」
あの日、人では無い私を拾ってくれた人
気味悪がる事なく、愛してくれて愛情を向けてくれて、優しく大事に育ててくれた
そして、今は優しく大事に交尾をしてくれる
そんな貴方を嫌うことは、無いよ
目覚めはいつもと少し違っていた
触られて、キスされて、適当に帰るようなセフレとは違う心地良さを感じた
鼻に付く嗅ぎなれた、お父さんの匂いが染み付いたシーツに頬は緩み、軽く擦り付けば髪に触れる心地の良い手に薄っすらと瞼は震える
「 起きたか…? 」
甘さを含む声に僅かに反応し、小さく欠伸を漏らせば二度、三度と頭を撫でる
もう少しこの気持ち良さに身を委ねて寝てしまいと思うぐらい心地がいい
「 ん……起きた…おはよう、パパ 」
「 嗚呼、おはよう。瑠菜 」
昨夜、家族としての壁が消えた程に初めて身体を重ねた
もう少し戸惑ってギクシャクした雰囲気が有るのかと思っていたけど、そんは事は何一つ無いのは素直に嬉しい
やっと頭が覚醒してきて、目を軽く擦りお父さんの方を向けば、彼は優しげに目元を緩め此方を見下げていた
彼の格好は夜を思わせるほどにまだ服は着ていが、風呂は終えたみたい
私は記憶に残ってる限り、達した後に気を失うように眠ってしまったからまだ風呂に入ってなかったような…
「 起きたなら先に風呂に入れ。布団も洗濯したい 」
「 んー……分かった 」
まぁ、やっぱり気になるよねって思い
嫌がる事なくその場で背伸びをすれば、手を離し離れようと身を動かしたお父さんの腰へと腕を回した
「 っ、なんだ? 」
どこか驚くような声に、くつりと一つ笑い
脇腹へと顔を埋める
「 もうちょっと、このまま…… 」
いつもならヤッた後に甘えたいとは思わないが、相手は好きなお父さん
今日は日曜日だし、休みだから時間はあると思うんだけど、とどこか考えていれば彼は小さく溜息を吐き、片手で頭に触れる
「 風呂に入って来たら構ってやるぞ 」
「 ……はーい 」
相変わらず扱いが上手いと思う
二度寝をするのを知って先に風呂に入れさせようとするんだ
このまま甘えても逃げられると知って、腕を解き重い体を起こしてはくしゃりと自らの髪を掻きベットから下りる
「 少しは隠せ……。ほら、 」
「 はいはい、パパは照れ屋だね 」
「 っ、そういう事じゃ無くてな。女の子として 」
分かってると笑って向けられたバスタオルで身を隠すように巻いては、口を尖らせて文句を言うお父さんから離れ風呂場へと向かった
丁寧に優しく抱かれた為に、思った以上に身体は気怠い以外に痛みは無い
シャワーを浴び、頭から全身を洗い流しながら泡立てた石鹸で身を撫でていれば、キスマークすら付いては無かった
よっぽど傷を残すのが嫌だったんだと分かるぐらい
多少掴まれた記憶のある場所ですら痕は残っていなかった
それが少しだけ残念だと思う
「 んー、良い匂い 」
風呂から上がり寝室には居ないことは推測出来てた為に、いつものようにキッチンがあるリビングへと向えば
甘い玉子の匂いに頬は緩む
「 そうだろ?御前の好きなプレーンオムレツだ。ほら、朝ご飯にしよう 」
「 うん、食べる 」
お父さんがいる時だけ、ご飯を作ってくれるから凄く嬉しい
テーブルに並んだ二人分のプレーンオムレツと、トマトとレタスのサラダ
コーンスープさえ置かれていれば、椅子に座り彼が座ったのを確認して手を合わせる
「「 いただきます 」」
朝ご飯をこうして一緒に食べれるのは嬉しくて、頬を緩ませスプーンでオムレツを口に運んでいれば
少しだけ、お父さんの視線が外れてる事に気付く
「 何か言いたそう。どうしたの? 」
「 んぁ、嗚呼…いや、大したことじゃ無いんだが……食事中は止めておく 」
食事中に話したがはない事は、大半がテカテカしたGの事か、下ネタになる
今はきっと後者だとどこか確信があれば、ふっと笑ってオムレツを食べ
咀嚼して飲み込んでから私の方から当ててみせる
「 パパの事だからきっと、身体は大丈夫か?とか… 」
「 っ!! 」
「 セフレに関して聞きたいんじゃない? 」
ほら、やっぱり図星のように彼の手が止まった
聞きたかった事を当てられて、視線が泳ぐ様子に分かりやすいと笑ってしまう
どっちの内容を聞かれても食欲が無くなることは無いし、お腹は空いてるから食べれるんだけど
お父さんの食べる手はどうしても動かないよう
口をへの字に曲げて、言葉を考えてる様子を時よりチラ見して見ていれば、彼は諦めたように深く自身の気持ちを落ち着かせるような、溜息を吐いた
「 そうだな…。身体を案じてもいるし、まだセフレとの関係を続けるのも気になる 」
「 身体は大丈夫だよ。優しく抱いてくれたから 」
「 それならいいが…… 」
余裕が無かった、とでも言いたそうな雰囲気だが、お父さんの性格上
夜の感想を言うのは余り気に入らないと思う とくに娘となら、と思うと尚更だと思う
「 セフレの件は、パパ次第かな 」
「 は?なんで、俺……次第なんだ? 」
スプーンからフォークへと持ち替えて、ごまドレッシングがかけられたカットされたトマトとレタスを突き刺しながら言葉を続ける
「 だって、パパが相手してくれたらセフレは必要ないけど。一度だけなら、セフレとは関係を続けるよ 」
「 一度きりのはずだろ? 」
「 パパは……私が、他の男と関係を持ってていいの? 」
私が誘って一度きりの関係を持ったはず
お父さんはお父さんのままで居続けたいのは分かるけど、セフレが来る度に注意されるのも嫌だったりする
それなら、お父さんだけが相手してくれたら私の身と心は満足すると、夜の行為で知った
自分勝手な言葉に、お父さんを困らせてるのは分かってるけど、其れでも他の男と寝るのが嫌になるぐらい
気持ちよく、優しく抱いたのは、紛れもなく彼だ
あんぐりと口を開け、言葉を失っているお父さんを見ては、サラダを口に入れ軽く噛んで飲み込んでは言葉を続けた
「 良いのなら、これ以上怒らないでね。朝の彼を追い出したり、夜みたいにナンパを止めさせたり……あれって凄く迷惑なんだ 」
「 っ、俺は身を案じて言ってるんだ! 」
「 ごちそうさま 」
余りサラダは好きじゃない為に、残ったそれに手を付ける事なくフォークを置き椅子から立ち上がれば、彼は言葉を続けた
「 まともなやり方も知らない男と寝てるのが心配なんだ!もし、知らずに子供でも出来たら…… 」
「 昨夜のパパも、ゴムなんて着けてなかったじゃん 」
「 っ!!! 」
気付かない訳じゃ無い、気付いてないフリをした
お父さんだから下手に中出しなんてしないという信用があったから、そこから意識を離してたけど、セフレとやる時はゴムを所有してるか聞くぐらいには気にしていた
お父さんが思うよりずっと、その辺りの避妊には気を向けていた
けれど、もし……百%の保証はない避妊だからこそ、万が一の事があればちゃんと考えてたりする
「 大丈夫だよ。もし、子供が出来たら…パパに迷惑かけないから。その時は家を出るよ 」
「 そういう事じゃなくてな、瑠菜!ちゃんと話を聞け!! 」
私はガラクタだから、外で生きていける
セフレやら、金のあるオジサンに頼ればその日の寝床ぐらいは提供して貰える
邪魔だと思われたなら、子を下ろす覚悟もある
お父さんが思っている以上に、セフレとの関係を続けてるからこそ、本当に嫌ならそれ相当の態度で示して欲しかった
リビングの入り口で足を止め、立ち上がったお父さんへと言葉を返す
「 パパとの交尾、気持ちよかったよ。それじゃ、おやすみ 」
「 っ、瑠菜……! 」
そう、凄く気持ちよかった
だから次からセフレに抱かれても、きっとお父さんみたいな人もいるんだと、経験と知識を積めたから諦めることも出来る
あんなやり方が出来るのは稀だと思ったら、多少の痛みさえ、我慢できる
「 でも、知ったから…他が嫌にもなりそう…… 」
男らしい肉体と、優しい口付け、私の感度に意識を向けながら触れていく手や舌先
熱い呼吸や、高鳴る心臓の音、全身の血が巡るように子宮に集まる、掻き立てられる本能
其れを知って果たして他の男に抱かれる事が出来るだろうか
そんなの想像すらしたくない
自身の部屋に戻り、ベッドに倒れれば口喧嘩のようになっても夜の事は忘れられ無かった
「 はぁ、ん、ん…… 」
気付いた時には、夜の事を考えて自身の身体を撫で回して、片手をインナーの中に手を入れ胸を鷲掴んで揉みながら、反対の手は下着と肌の間に入れ割れ目を弄り、蜜の垂れる秘部へと触れていた
「 はぁ、パパ……ぁ、パパ…… 」
もっと触れて欲しい、教えて欲しい
気持ちいい事を、抱かれる時の優しさを、熱く煮えるような興奮を……
お父さん、お父さん……
一夜限りなんて嫌だよ、セフレを止めて欲しいなら
どうか……抱いて
「 瑠菜…さっきは悪かった。俺は少っ…! 」
休みの日だから話をしようと来たのかも知れないけど
なんて、タイミングが悪い人なんだろう
こんな乱れた私を見ないで欲しい……
なのに、お父さんの視線を感じて我慢なんて出来なかった
「 ぁ、あぁっ!!っ~~!! 」
果てて、使い物にならなくなった下着
濡れた手を引き抜くことすら出来ず、身を震わせて、学んで達することの出来た身体は更に熱を求める
硬直していたお父さんはゆっくりと近付けば、手を伸ばし、一旦触れるのを戸惑うが
私の頬へと触れた
それすらピクリと反応をすれば、彼は問い掛けてきた
「 誰を思ってヤッているんだ……? 」
「 はぁ……パパだよ。パパのせいだよ…イく事なんて教えたから……。子宮が疼くの…… 」
「 俺は、悪い事を教えたな。そんな事を言われたら……理性が解ける 」
濡れた手をそっと伸ばせば、彼は手首を掴み指先へと赤い舌を当て、ねっとりと舐めれば
そのまま仰向けに倒させ、上へと被さって来た
「 いいよ…。パパが、狼になっても怖くない……大好きだから……平気 」
「 ……そうか。セフレの代わりに抱いてやる。だからもう…他の男と寝るな 」
「 うん。パパが抱いてくれるなら、セフレとの連絡を止める 」
「 ……そうしてくれるなら、嬉しいよ 」
一度きりと言わないで、沢山抱いて抱き締めて、その手で捕えていて欲しい
発情した雌猫が、複数の雄猫にアプローチされるより、只一匹の雄猫に相手されて
色の違う子供ではなく、雄の毛色の子を孕みたいと思う
いつか、貴方が許して望むならそういった関係になれればいいとどこか思ってしまうんだ
「 ふっ、瑠菜……耳と尻尾を隠さなきゃ 」
「 ふにぁ、気持ちよすぎて……むりっ、ぁ、あっ……! 」
「 可愛い…子だな……。いいよ、もっと俺を求めてくれ 」
あの日、人では無い私を拾ってくれた人
気味悪がる事なく、愛してくれて愛情を向けてくれて、優しく大事に育ててくれた
そして、今は優しく大事に交尾をしてくれる
そんな貴方を嫌うことは、無いよ
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