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二章 宝物捜索 編

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~ ソレイユ 視点 ~


自分でも気付いた時にはこんなにも苛つくなんて思わなかったんだ
楽し気にシエルと話す表情や、俺以外の名前を呼ぶ声、顔を舐めて尻尾を振る表現すら全て胸の中が気持ち悪くなって吐きそうになった

御前は、今までの奴にもそんな顔をしてたのか
俺が待ってる間に、そうやって遊んで懐ついていたのか

随分と、誰にでもいい顔をするじゃねぇか

人に向ける表情が冷たいと、好きこのんで関わりを持たず
召喚されても死ぬのを待ってるような俺からすれば、理解できない程だった
だから尚更、腹が立ったがそれが" 嫉妬 "だと分かった時には口を開く事すら嫌になっていた

其なのに" 分からない "とか" 話して欲しい "とか
そんなの考えりゃ分かるだろうが、コイツにはわかんねぇんだろうなって気付いていた

飼い犬と野良犬の育ちの違いを感じては
只、言っても無駄だと諦めていたのに
知って欲しいと、気付いて欲しいと、女々しい感情が現れた時には俺の立場は下がっていたと実感する

「 っ……!ちょっ、待て……ふざけ! 」

『 たまには譲れ、俺も" 雄 "だ 』

「 !! 」

こんなにも鋭く睨むような顔をする奴だったか?
こんなにも" 雄 "らしいのか?

そう普段見ない態度を知った事に内心驚いていれば、身体は頭より先に" 負け "を認めていた

「 っ……はぁー…… 」

『 んっ…… 』

陰茎を掴む片手とは別の手は、後孔へと入り指を動かしながらフェラをされる感覚に
色々考えていた思考はついていけなくなり、今は欲に飲まれてしまおうと思った

いつもは俺から誘って、交尾して、抜くまで待ってるような奴なのに
今はフェラをするのも触るのも全て積極性がある
それがきっと嬉しくて仕方ねぇんだ

「 はぁー、っ……はぁー( すげぇ、気持ちいい…… )」

何度も重ねた行為、フェラをする俺のやり方を覚えて真似たのか
的確に男の好きな部分を舐めては刺激して時折吸い付き、唾液と先走りで混じる陰茎の水音は耳へと届く其すらが快楽として拾ってるのが分かる 

「 ンッ、はっ……いき、そ…… 」

『 ふっ…ん…… 』

きっとコウガにも分かるほどに、感じてんだろ
水音が自棄に煩く聞こえ、止めどなく溢れ出る先走りを呑まれ、舌と上顎の裏で締め付けられれば太股へと力が入る

「 ぃ、くっ.……っ! 」

『 んん…… 』

頭の上に置いた両手で厚みのあるクッションを掴み、密かに反らした腰に合わせて、咥内へと吐き出し精子を呑み込んだ様に喉を鳴らした

「( 今日は、ちゃんと呑めたんだな…… )」

いつもなら吐き出したり、咳き込むのに
流石、攻め気質になった" 雄 "はちげぇなと感心していれば顔を上げ被さってきたコウガの表情を見る

「 ふっ、なんて顔してんだ……いいぜ、来いよ 」

『 受け入れてくれるんだな。いれるよ、もう余裕無い…… 』

幼いのに欲に溺れた雄の顔を見せる、唇を舐める仕草さえ見惚れて、キスでもされたくなる 

そんな気遣いさえ無いように、後孔から指を抜き変わりに亀頭を押し付けたコウガは、そのまま押し込み挿入してきた

「 はぁ……案外、キツいな……っ…… 」

『 だろ?でもな、すぐ良くなるんだ…… 』 

身体が開かれる感覚と異物が動く違和感に、息は詰まり、クッションを掴んでいた両手を腰を掴む腕へと掴み直せば、彼は腰を揺らし始めた

「 んっ、っ……! 」

『 はぁっ、はっ…… 』

童貞も、処女も唯一一人だけ、コイツにくれてやったんだ
そんな事気付いてないだろうが、受け取ったからには俺を離すんじゃねぇよ

「( 浮気したら、喰ってやろ…… )」

『 っ……んっ…… 』

「( 其にしても、攻めてんのに……すげぇ可愛いな…… )」

僅かに息を吐く俺とは違って、気持ち良さげに耳を下げ必死に腰を揺らしては目を閉じ、快楽に溺れる姿は下から見ても可愛いものがある

「 ハァッ、コウガ……キスしてぇ…… 」 

『 んんっ、あぁ、沢山する…… 』

コイツ、このままじゃ身体が離れたまま達するなって察し告げれば、目を開き俺の方へと身体を落とし、それに合わせ互いに背中へと抱き締め、口付けを重なる

呼吸をする度に入る、唾液を呑み込み軽く吸ってやれば嬉しそうに深く口付けて来るのは
攻めてるときもかわんねぇな

『 んっ……はぁー、っ…… 』

悩まし気に眉を寄せ、舌先を必死に重ねてるのが分かり、背中から腕を移動させ頭へと触れ軽く撫でれば、腰の速度は上がり、俺もまた快楽が掛け上がる

「 っ……っ……! 」

『 っ~~! 』

中で果てた感覚に合わせるよう、射精した俺は普段より感じる脱力感と共に、初めて味わう種付けに何処か嬉しくなり、頭を抱く腕に力が入る

「( もっと、種付けしろよ。今日は許す…… )」

『 はぁ、疲れた…… 』

「 あ? 」

『 寝ていい? 』

「 黙れ、もう少しヤれ 」

なんだ、この情けねぇ雄は!
こっちはまだ余裕があると睨めば、分かってたように頬と口付けてきた 

『 なっ、種付けされるの気持ちいいっしょ? 』

「 !! 」 

『 すっかり、雌堕ちしてんじゃん。シロ 』

騙された、と睨んだ時には余裕ある表情がそこにはあった
この雄が!!と文句を言う前に腰は揺れ、喉は反り返る

『 腹がパンパンになるの、味合わせてあげる 』

「 っ~~! 」

『 ヤられっぱなしだから、同じ事をやり返す 』 

もう少し、優しくヤってやろうと考えた時には
自分の普段の行いが恐ろしくなった
 
だが、俺が下でも気にしない様子は少しだけ有り難い

御前が思ってる以上に、俺は嫉妬深くて面倒な奴だから引かないでくれよ

「( 種付け……こんな、流し込まれるんだな…… )」

行為が終わった後に、垂れる感覚はもう二度と味わいたく無かった
そして攻めた本人は気持ち良さげに可愛く寝てる事に、立場が悩む

「 俺が受けでコイツが、攻めだったよな? 」

『 ふふっ、もう、むり. ……』

「 ……起きたら犯してやろ 」

その後、倍返しの如く犯しまくった

「 そう言えば……よく、攻めが出来たな? 」

『 まぁ、人間界で経験あるし…… 』

「 あ?テメェ、誰とヤりあがった!!?俺と言う相手がいながら、ふざけんな!! 」

『 っ!やべっ、言ってなかった!! 』

やっぱりもう二度、尻は譲らねぇ

主に誘われてヤった?ふざけんなよ
その時ってもう付き合ってんじゃねぇか
浮気性が!! 

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