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謎のメール
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ある夜、私はいつものようにスマホを見ながらベッドでくつろいでいた。その時、見知らぬアドレスからメールが届いた。普段は迷惑メールは無視するのだが、何となく気になって開いてみることにした。
メールの内容は短く、「お前の後ろにいる」という一文だけだった。不気味に感じたが、誰かのいたずらだろうと思い、そのまま無視してスマホを置き、眠りについた。
翌朝、目覚めると再び同じメールが届いていた。「お前の後ろにいる」とまた書かれている。さすがに気味が悪くなり、すぐにメールを削除してブロックしようとしたが、そのアドレスはどこか見覚えがあるものだった。
よく見ると、なんとそのアドレスは自分のアドレスと同じものだった。驚きと恐怖で震えながら、今度はそのメールの送信時間に注目した。その時間は…まさに私が寝ていた深夜の3時。
恐ろしくなりながらも、そのメールの内容が本当なのかどうか確かめたいという衝動に駆られ、恐る恐る後ろを振り返った。しかし、そこには誰もいなかった。安堵しつつも、奇妙な体験を忘れようとした。
その後、数日間は何もなかったが、ある晩ふと目が覚めると、スマホの画面が光っていた。そこには再び「お前の後ろにいる」と書かれた通知があり、メッセージを開いて見ると、そのメールには写真が添付されていた。
震える手で写真を開くと、それは自分の後ろ姿だった。誰もいないはずの部屋で、誰かが私を撮影していたのだ。
---
この話の怖さは、主人公が自分のメールアドレスから謎のメールを受け取ることで、日常が一瞬で不気味な状況に変わる点です。さらに、見覚えのある部屋で撮影された写真が送られてきたことで、自分の「後ろにいる何か」がただのいたずらや幻ではないことに気づき、現実の恐怖がじわじわと迫ってくる展開になっています。
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