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生真面目騎士様の噂話(4)
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ヒューバートの背を、一瞬寒気が通り抜けた。
窓を開けたわけでもないのに、部屋の気温が下がったような気がする。
室内を満たす静寂が、やけに重たく感じられて、息を吸うのも吐くのも一苦労だ。それこそ、殺気が辺りに満ちているような――。
そこまで考えて、ヒューバートはそれが正解だと気が付いた。
「はいはい、そこまでそこまで」
パン、と掌を打ち鳴らすような音が響いて、ヒューバートは我に返った。気付けば、先ほどまで部屋に充満していた凍えるような気配はすっかり消えている。
それこそ、勘違いだったのではと思うほどに、綺麗に。
知らず力の限り握りしめていたこぶしを、ゆっくりと開放する。じっとりと汗がにじんだ掌が気持ち悪い。
いつの間にか床に向けていた視線を、恐る恐る上げると、ランバートがアーヴィンの肩を宥めるように叩いているのが視界に入った。
「しちゃったものは仕方がないでしょ?諦めなよ……」
「わかってる、わかってはいるんだ……」
――間違いない、あの殺気はアーヴィンのものだった。
そっと、気付かれないように詰めていた息を吐く。アーヴィンの怒りは当然のもので、ヒューバートにはそれを受けるだけの理由がある。ランバートのとりなしは、無論ありがたいことではあったが、後で一撃貰うくらいの覚悟は決めておかねばなるまい。
自分と妹の恋路に理解を示してくれているのは間違いないが、だからといって嫁入り前の淑女に無体を働いていいなどとは、彼だって言っていなかったのだから。
ここは一応謝罪するべきだろうか。そう思ったヒューバートが口を開くよりも、ランバートの言葉の方が一歩早かった。
「で?結婚はいつ頃?もうご両親には許可を頂いたの?」
「……は?い、いや、あ」
の、と続くはずだった言葉は、ランバートの怒涛のような質問に流されかき消される。一体何が彼の琴線に触れてしまったのか。
「それにしても、一体いつの間に?いやーほんと、ヒューバートがそんなに手が早いとは知らなかったなあ。今度ぜひその手管をご教授願いたいね」
「えっ、いや、その、殿下?」
こういったことに関しては、余程二人の方がヒューバートよりもうまく立ち回るだろう。手管をご教授願いたい、というのも、それこそ自分の方こそお願いしたいくらいのものである。
「まぁ、そんなに質問攻めにしたらヒューバートだって困るだろう」
先程まで宥められていたとは思えないほど落ち着いた声で、アーヴィンはランバートの質問を遮った。思わぬ助け舟にほっとしたのもつかの間、改めて向けられた視線は昏く、声の調子とは裏腹に凍えるような冷たさだ。
(怒ってらっしゃる)
やはり隠し事はするべきではなかったのだ。あの朝、キスをしたことまで包み隠さず話していれば――いや、その場合はあの場で殺されていたかもしれない。
そんなゾッとするような展開を思い描いて、ヒューバートの頬が引きつった。
一発どころか、半殺しくらいは覚悟しないとならないかもしれない。
あまり楽しくない未来予想図を胸に、ヒューバートは重いため息をついた。
「……なぁんだ、まだその程度なの?」
ランバートの脱力したような声が、執務室に響く。
一体どの程度を期待していたというのだろう。仮にも一国の王子ともあろう人物が、下世話な話に興味を持ちすぎではないだろうか。
そもそもよく考えてみれば、噂話をランバートの元に持ち込んだのはアーヴィンなのだ。またしてもいいように遊ばれたことに気が付いて、ヒューバートはぐったりとした。
ただでさえ、何があったのか洗いざらい話すという羞恥プレイをさせられて、疲れ果てているのだ。
しきりに残念がっているランバートには悪いが、所詮これまで女性と縁遠く過ごしてきたヒューバートに、彼の期待するような手管とやらを求めるのは間違っている。あるいは、アーヴィンの悪戯に乗っかっただけかもしれないが――この可能性の方が高いことは、自分の精神衛生の為に忘れた方が良いだろう。
机に突っ伏して、顔を上げる気力もないヒューバートは、ひたすらこの時間の終焉のみを祈っていた。
「いや、ヒューバートにしてはよくやってる方だろう」
「うーん、僕の見立てが甘かったか……」
「……二人とも、そんな話をしに来たのか?暇じゃないんだろうに、わざわざご苦労なことだな」
このままやられっぱなしも癪に障るが、嫌味を言うくらいしかできない。完全に負けている。
ぐったりしたヒューバートの言葉をうけて、ランバートは「そう、そうだったね」と呟くともう一度座りなおした。
「それじゃ、今日の本題に入ろうか」
あったのか、本題。
もっと早く、できれば本題の方だけを済ませてほしかった。ヒューバートがそう思ったとして、それを責められるものは誰もいないだろう。
おまけに、からかうだけからかわれ、自分の恋愛事情を洗いざらい吐かされただけで、何も得ることがなかったことにヒューバートが気付くのは、すべて話が終わってからだった。
◇
仕切りなおした後、ランバートの口から語られたのは、意外にも週末に予定されている任務についての詳細だった。
「……禁止薬物、ですか?」
「ああ、使用すると一時的に精神的に興奮する――向精神薬の類だな」
ヒューバートとアーヴィンは、顔を見合わせた。話には聞いたことがあるが、かなり昔に禁止薬物に制定されてからは、実際に使用されているところを見たことはない。
たしか、大掛かりな摘発を受けて、販売ルートどころか製造元さえも消滅した、と言われていたはずだ。
アーヴィンの指摘に、ランバートは苦い顔で頷いた。
「僕もそう聞いていたんだ。だけど最近になって、それの使用をほのめかすようなお誘いがあってね」
最初は、単なる『私的な』集まりがある、という誘いだったらしい。
「三番目、ともなればつつきやすいと思ったのかもしれないね」
ともすれば自嘲にも聞こえなくはない台詞だが、ランバートは淡々と話を続けた。
「誘ってくれたのは、まあ、さる家のご令嬢なんだけれど、彼女は薬物の存在自体には気が付いていないようだったよ。ただ、その集まりに来ている人物から、僕を誘うように言われただけみたい」
そこで誘われたからと言って、のこのこと出掛けていいような身ではなく、ランバートは極秘にその『私的な集まり』とやらを探らせたらしい。
そうして行き当たったのが「気分の良くなるモノがある」という参加者の間の噂話、というわけだ。
「どうも、参加者全員が薬物使用をしているわけでもない、というのが難しい所でさ」
その噂話以上の成果が上げられなかったところに、件の令嬢から再びお誘いがあったのだという。
「で、まあ――いっそ中に飛び込んでみようかなって」
「ちょっと待ってください、まさか」
「週末、僕も参加するから――まあ、僕の護衛兼、証拠探しが君たちの任務です」
「ランバート、お前馬鹿か!」
にっこりと微笑むランバートに、声を荒げたのはヒューバートだ。
「どこの世界に自分から飛び込む王子がいるんだよ!」
「ここかなあ」
「そういうのは俺たちに任せておけばいいだろう!週末は俺たちだけで、」
「でも、招待状がないでしょ?僕は持ってるけど」
「それを寄越せよ」
口調がすっかり昔に戻っていることにも気付かず、ヒューバートは詰め寄った。が、当のランバートはにこにこと微笑んだまま首を振る。
「駄目、この件には僕も参加する。そうでなければ週末の任務はなし。僕一人で行く」
「無駄だよ、ヒューバート。こいつが一度言い出したら引かないことはわかってるだろう?――もう、やるしかないんだって、これは」
やっぱり口では勝てない。ヒューバートは、しぶしぶ頷くしかなかった。
決行は2日後に迫っている。二人が帰った後の執務室で、ヒューバートはぐったりと重たい頭を抱えて唸った。
(まあ、まだ「噂」だけだからな……)
――噂はあくまで噂なのだ。確実な証拠はまだ何もない。
噂に踊らされた一日も、もうすぐ終わろうとしている。すっかり暗くなった窓の外を眺めて、ヒューバートは今日一番重たいため息をついた。
窓を開けたわけでもないのに、部屋の気温が下がったような気がする。
室内を満たす静寂が、やけに重たく感じられて、息を吸うのも吐くのも一苦労だ。それこそ、殺気が辺りに満ちているような――。
そこまで考えて、ヒューバートはそれが正解だと気が付いた。
「はいはい、そこまでそこまで」
パン、と掌を打ち鳴らすような音が響いて、ヒューバートは我に返った。気付けば、先ほどまで部屋に充満していた凍えるような気配はすっかり消えている。
それこそ、勘違いだったのではと思うほどに、綺麗に。
知らず力の限り握りしめていたこぶしを、ゆっくりと開放する。じっとりと汗がにじんだ掌が気持ち悪い。
いつの間にか床に向けていた視線を、恐る恐る上げると、ランバートがアーヴィンの肩を宥めるように叩いているのが視界に入った。
「しちゃったものは仕方がないでしょ?諦めなよ……」
「わかってる、わかってはいるんだ……」
――間違いない、あの殺気はアーヴィンのものだった。
そっと、気付かれないように詰めていた息を吐く。アーヴィンの怒りは当然のもので、ヒューバートにはそれを受けるだけの理由がある。ランバートのとりなしは、無論ありがたいことではあったが、後で一撃貰うくらいの覚悟は決めておかねばなるまい。
自分と妹の恋路に理解を示してくれているのは間違いないが、だからといって嫁入り前の淑女に無体を働いていいなどとは、彼だって言っていなかったのだから。
ここは一応謝罪するべきだろうか。そう思ったヒューバートが口を開くよりも、ランバートの言葉の方が一歩早かった。
「で?結婚はいつ頃?もうご両親には許可を頂いたの?」
「……は?い、いや、あ」
の、と続くはずだった言葉は、ランバートの怒涛のような質問に流されかき消される。一体何が彼の琴線に触れてしまったのか。
「それにしても、一体いつの間に?いやーほんと、ヒューバートがそんなに手が早いとは知らなかったなあ。今度ぜひその手管をご教授願いたいね」
「えっ、いや、その、殿下?」
こういったことに関しては、余程二人の方がヒューバートよりもうまく立ち回るだろう。手管をご教授願いたい、というのも、それこそ自分の方こそお願いしたいくらいのものである。
「まぁ、そんなに質問攻めにしたらヒューバートだって困るだろう」
先程まで宥められていたとは思えないほど落ち着いた声で、アーヴィンはランバートの質問を遮った。思わぬ助け舟にほっとしたのもつかの間、改めて向けられた視線は昏く、声の調子とは裏腹に凍えるような冷たさだ。
(怒ってらっしゃる)
やはり隠し事はするべきではなかったのだ。あの朝、キスをしたことまで包み隠さず話していれば――いや、その場合はあの場で殺されていたかもしれない。
そんなゾッとするような展開を思い描いて、ヒューバートの頬が引きつった。
一発どころか、半殺しくらいは覚悟しないとならないかもしれない。
あまり楽しくない未来予想図を胸に、ヒューバートは重いため息をついた。
「……なぁんだ、まだその程度なの?」
ランバートの脱力したような声が、執務室に響く。
一体どの程度を期待していたというのだろう。仮にも一国の王子ともあろう人物が、下世話な話に興味を持ちすぎではないだろうか。
そもそもよく考えてみれば、噂話をランバートの元に持ち込んだのはアーヴィンなのだ。またしてもいいように遊ばれたことに気が付いて、ヒューバートはぐったりとした。
ただでさえ、何があったのか洗いざらい話すという羞恥プレイをさせられて、疲れ果てているのだ。
しきりに残念がっているランバートには悪いが、所詮これまで女性と縁遠く過ごしてきたヒューバートに、彼の期待するような手管とやらを求めるのは間違っている。あるいは、アーヴィンの悪戯に乗っかっただけかもしれないが――この可能性の方が高いことは、自分の精神衛生の為に忘れた方が良いだろう。
机に突っ伏して、顔を上げる気力もないヒューバートは、ひたすらこの時間の終焉のみを祈っていた。
「いや、ヒューバートにしてはよくやってる方だろう」
「うーん、僕の見立てが甘かったか……」
「……二人とも、そんな話をしに来たのか?暇じゃないんだろうに、わざわざご苦労なことだな」
このままやられっぱなしも癪に障るが、嫌味を言うくらいしかできない。完全に負けている。
ぐったりしたヒューバートの言葉をうけて、ランバートは「そう、そうだったね」と呟くともう一度座りなおした。
「それじゃ、今日の本題に入ろうか」
あったのか、本題。
もっと早く、できれば本題の方だけを済ませてほしかった。ヒューバートがそう思ったとして、それを責められるものは誰もいないだろう。
おまけに、からかうだけからかわれ、自分の恋愛事情を洗いざらい吐かされただけで、何も得ることがなかったことにヒューバートが気付くのは、すべて話が終わってからだった。
◇
仕切りなおした後、ランバートの口から語られたのは、意外にも週末に予定されている任務についての詳細だった。
「……禁止薬物、ですか?」
「ああ、使用すると一時的に精神的に興奮する――向精神薬の類だな」
ヒューバートとアーヴィンは、顔を見合わせた。話には聞いたことがあるが、かなり昔に禁止薬物に制定されてからは、実際に使用されているところを見たことはない。
たしか、大掛かりな摘発を受けて、販売ルートどころか製造元さえも消滅した、と言われていたはずだ。
アーヴィンの指摘に、ランバートは苦い顔で頷いた。
「僕もそう聞いていたんだ。だけど最近になって、それの使用をほのめかすようなお誘いがあってね」
最初は、単なる『私的な』集まりがある、という誘いだったらしい。
「三番目、ともなればつつきやすいと思ったのかもしれないね」
ともすれば自嘲にも聞こえなくはない台詞だが、ランバートは淡々と話を続けた。
「誘ってくれたのは、まあ、さる家のご令嬢なんだけれど、彼女は薬物の存在自体には気が付いていないようだったよ。ただ、その集まりに来ている人物から、僕を誘うように言われただけみたい」
そこで誘われたからと言って、のこのこと出掛けていいような身ではなく、ランバートは極秘にその『私的な集まり』とやらを探らせたらしい。
そうして行き当たったのが「気分の良くなるモノがある」という参加者の間の噂話、というわけだ。
「どうも、参加者全員が薬物使用をしているわけでもない、というのが難しい所でさ」
その噂話以上の成果が上げられなかったところに、件の令嬢から再びお誘いがあったのだという。
「で、まあ――いっそ中に飛び込んでみようかなって」
「ちょっと待ってください、まさか」
「週末、僕も参加するから――まあ、僕の護衛兼、証拠探しが君たちの任務です」
「ランバート、お前馬鹿か!」
にっこりと微笑むランバートに、声を荒げたのはヒューバートだ。
「どこの世界に自分から飛び込む王子がいるんだよ!」
「ここかなあ」
「そういうのは俺たちに任せておけばいいだろう!週末は俺たちだけで、」
「でも、招待状がないでしょ?僕は持ってるけど」
「それを寄越せよ」
口調がすっかり昔に戻っていることにも気付かず、ヒューバートは詰め寄った。が、当のランバートはにこにこと微笑んだまま首を振る。
「駄目、この件には僕も参加する。そうでなければ週末の任務はなし。僕一人で行く」
「無駄だよ、ヒューバート。こいつが一度言い出したら引かないことはわかってるだろう?――もう、やるしかないんだって、これは」
やっぱり口では勝てない。ヒューバートは、しぶしぶ頷くしかなかった。
決行は2日後に迫っている。二人が帰った後の執務室で、ヒューバートはぐったりと重たい頭を抱えて唸った。
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