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冬籠がはじまるよ その5 ★

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我を忘れて先に気持ちよくなってしまったことを謝りしょんぼりする姿に、リオネルの腰にはさらに血が集まる。

頬を上気させ目を潤ませて、目の前には最も濃く匂いたつ陰部をだらしなくみせつけるようにマリアンヌが力無くへたり込んでいる。

視覚の暴力とはこのことだ。

どこかに消え果てていたはずの腹筋が突如現れ、勢いよく上半身を起こすと反動で倒れていくマリアンヌを両手で抱え股の上に乗せる。

俺の大好きな体位だ! それは、対面座位!

鼻の穴を広げ、ふんっと一発気合いを入れマリアンヌを持ち上げると勝手知ったる角度と位置に今度は彼女を落とし込んだ。

「あぁぁぁっ、くぅん」

ものの見事にマリアンヌを串刺しにし、投げ出された脚では力の入れどころのないマリアンヌは思い切り、意識的か無意識なのか、接合部を締め上げた。

「kはっ、あっう」

思わずぶちまけそうになるのを尻に力を入れ、なんとかとどまった。

数秒間なのか、数分間なのか、時間の感覚がわからない状態までその体位で抱きしめあった後そっとくっついていた胸を離していくとおたがいの融けたような顔が目に入る。

どちらともなく笑みがもれ、軽くキスをした後2人で力を合わせてお互いのいいところが擦れるように体を揺らした。

優しくゆっくりと。

本当は押し倒してガンガン突きまくるのもいいのだが、今は優しく緩く溶けるように愛し合いたい。そう思っていた。

しかしゆっくりと擦りあって得ていたはずの快感がどうにも物足りなくなってくる。

同じタイミングでそれを感じているのがわかるのは、数年前までとはいえ数え切れないほどの性交をしたもの同士でしか知り得ない何かだ。

言葉もなく、自然と体位を変え下になったマリアンヌの足を持ち上げぐっとリオネルは腰を差し込んだ。

先ほどよりももっと厚みのある肉感で包み込むような腟の具合を陰茎全体で感じながら、最初は先ほどと同じくらいの速度から徐々に上げていき気がつけば猛烈な勢いで腰を振りたくっていた。

ものすごい音を立てて軋むベッドを、耳の奥に察しながらもただひたすらに肉の欲求に素直に快感を追う。

目の前の愛しい人が我を忘れるほどに快感に悦び浸っている様は気を抜けばすぐに吐精してまうほどいやらしい。

マリアンヌの方はリオネルに突かれながらなんども痙攣をしており数度達しているのがわかる。

徐々に前後不覚な目の動きをするマリアンヌの様子から、もうこれ以上は痛みを覚えるところまで行ってしまうと判断し自分の快感に集中するとリオネルもすぐにマリアンヌの胎の中にここ何日かで溜まった全てを吐き出した。

まだまだ硬さの残る陰茎をずるりと抜くとマリアンヌははぁはぁと全身で息をしていた。

「俺のお嫁さんは、こんな廃人上がりの男より体力がないんだねぇ」

リオネルはそう呟き、ぐったりとしたマリアンヌの両足を持ち上げその間に再度腰を押し付けた。

「しばらくももの間を借りますよ、アン。起きたらまた愛し合いましょうね」

そういって腰を振るリオネルのセリフをマリアンヌは気を失って聞かなかったことにした。
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