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資料管理室の才女たち その7-2
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北方辺境はオリウス伯爵家の領地であり、ファルマ男爵家はそのオリウス家から領内のいくつかの土地をあずかる一家臣にすぎない。
しかしオリウス家の本体が長く領地を空けていることからその任は家令でもあったファルマ男爵家の者たちに託されている。
数十年と長い間そのような管理をされているのは、統治の方法としては国内では例を見ない異常な事態となっているが市井ではあまりしられていない。
しかし王宮内では良くも悪くも有名な話であった。
「あの、マロー様、あ、えーと小公爵様?」
「ふふ、君まで父君を真似てそんな言い方しないでくれ。マローと呼んでほしい」
マリアンヌも父と同じように、姿勢をただしまっすぐマローの目を見てから礼をとり頭を下げる。
「マロー様。北方の民に代わり過日の派兵と食糧の提供に深く深くお礼を申し上げます。
あの支援のおかげで私たちには飢えるものはなく大きな怪我や病そして死で倒れるものもなく無事を得ました。
・・・王室も、そしてオリウスのご当主からも最後まで支援も連絡もなくあの時のご支援がなければ私たちは飢えて奪われそして・・・」
最悪の事態は免れたもののあの時、みなと逃げまどった恐怖はマリアンヌにとって決して忘れられないものとなっていた。
今から約3年前、マリアンヌが12歳になったころ。
大陸西部を南から北へとおそった異常気象のために食糧不足が生じた。
それだけであればまだよい、とはいえなくとも日頃から備えを怠らないカルドたちのおかげで北方の民たちはそこまで不安をかんじてはいなかった。
しかし、大陸西部の南方に住む人たちは食料不足から飢饉に陥ってしまった。
そこに北方で食糧の備蓄があるとどこかで聞きつけた人々がでてきて彼らは暴徒となり、またそれに乗じて王国へ攻め込もうとする南方の諸部族が兵を連れ攻め込んできたのだ。
そのことを早い段階から知り得ていたカルドたちは真の当主である王都にいるオルソン家へと文便りに人使いにと手段を尽くして戻りと支援を願った。
が、一つの返事もよこされることはなかった。攻め上がる群れへの対処に苦心しながら、痺れを切らしたカルドは不敬覚悟で王室へ便りを送った。
だがそのように返事を待っているうちに北方地区の南端砦まで暴徒は迫ってしまった。
北方辺境部隊も玄人同士の戦闘には迷いも見せず切り込めはするが、敵もこちらの様子は心得ているようで前方に農具のみで武装させた農民などの素人で”人の盾”をつくってまずは攻め込ませてきた。
またその数は膨大で、隣接する部族の民たちに下手な傷を負わせたとなれば騒ぎが治ったのちの外交への影響を考えると過激な掃討にでることはできない。
この地の真の当主家でもないため判断にまよってしまった。
そのように逡巡しているうちに相手の策通り南の砦は突破された。
しかたなく南の砦は諦め、近辺の住民とともにカルド率いる辺境部隊は北へ北へと逃げるしかなかった。
当然、蓄えていた食料をすべてもって逃げるわけにもいかずあえて食料を囮にする形で人の命だけは守ろうとする作戦以外にとるすべはなかった。
皆で汗水垂らして蓄えた命の糧を差し出すしか戦う術をもたぬ現状にカルドもその嫡子であるマリアンヌも泣きそうになった。
12というまだ幼い歳ではあったがマリアンヌには領主代行の娘という気概がしっかり備わっていたから。
北方地区の太古の森沿いのほぼ中央に位置する最も大きなファルマ男爵領の館まで暴徒の手が伸びようとしていた。
そこには暴動の最初の時期から怪我人や病人、幼い子供たちと老人が集められていたためここから大人数で移動するのは困難な状況にカルドたちは頭が痛くなる。
しかし、決心をしなくてはならない。
南の砦よりはるかに堅牢にできているこの館とその周辺に巡らされた砦ではあるが、万が一のことを考えると恐ろしい。
どうしたものかと、もうこれは戦争だと敵として暴徒の民を武力で掃討するしかないとカルドが腹を括ったその時であった。
遠方から大きな音がし、南の方角をみてみると大きな火の手が上がっていた。
何事かと高台から望遠鏡でみる。
すると隣接する公爵領の旗を振るう兵団が火を吹く珍妙な武具で人の群れに威嚇を加えながら押し返しているのが見えた。
のちに聞いたろことによると、マローの得意とする武器開発による最新型火焔砲というものだという。
王室宛のカルドの決死の覚悟で書かれた文を見た宰相でもあるスピナ公爵が即断で、武器と食糧を送ったということだった。カルド宛に援軍を送る旨の返信は別に送っていたが、常に移動していたカルドにその便りが届くことはなかった。
「あの時の兵団、実は私が率いていました。あなたたちが食料や大切な領地を犠牲にしても、暴徒にすら死者をだすこともなく逃げおうせていることは早い段階から知っていました。その矜持の高さにこころを打たれ私自身が兵を率いたのです」
そういって頭を下げ続けるカルドとマリアンヌの手をとり、それぞれを握らせ頭を上げさせた。
「私の可愛い開発品たちの華々しいお披露目にもなりましたし、大した労ではありませんでしたよ。すべてはあなたたちの力が引き寄せたのです」
マローは2人と目を合わせるとお茶目な様子で片目をつぶった。
「わたしはご存知の通り、戦馬鹿でしてね。幼い頃から腕力にものをいわせて周りを押さえ込んでいたのですが宰相職という頭脳職についている父にこの研究所に引き摺り込まれまして頭を冷やせと。
あの高名であるくそじじぃ、ごpほん失礼、ジェニオ・サッジョーレ所長に預けられたのです。まぁ頭も悪くはなかったですし、すぐ頭角を表してしまったというか。才能とは恐ろしいものです」
はぁ、と艶かしい息を吐きながら明るい窓辺に行きガラスに映る己の美貌を眺めているようだ。
なんかこの人ちょっと、、、
「生まれ持った身体能力に頭脳、そして私の弛まぬ努力により生み出される数々の戦闘技術と武具は蓄えられていく一方で日の目を見る機会にはなかなか恵まれないのですよ。
ですからあの機会に暴徒鎮静、捕縛、頭領への拷問等と大義名分を得て私の可愛い子たちをぶっぱなすことができて快感でした」
なんか、文章の最後の方頭おかしい人みたいになっているけど大丈夫かなとおもいつつもマローは話を続けていく。
「とはいえ、私も慈善家ではない。私の可愛い子たちを阿呆のために使う気はなかったのです。
しかし、あなたたちの矜持高い行動に心をうたれみずから馳せ参じたのです。あの時は捕縛した敵の頭領どもを片っ端から締め上げる必要があったのであなたたちのいる城に伺い説明することは叶わなかったのですがこうしてあの時の英雄親娘にこうやって縁づいてお会いできたのですから人生とは奇なものですね」
なんだかいいように締めくくったが、どうにも血生臭い気が漂う美女であることはこの数分で理解できてしまったファルマ父娘だった。
しかしオリウス家の本体が長く領地を空けていることからその任は家令でもあったファルマ男爵家の者たちに託されている。
数十年と長い間そのような管理をされているのは、統治の方法としては国内では例を見ない異常な事態となっているが市井ではあまりしられていない。
しかし王宮内では良くも悪くも有名な話であった。
「あの、マロー様、あ、えーと小公爵様?」
「ふふ、君まで父君を真似てそんな言い方しないでくれ。マローと呼んでほしい」
マリアンヌも父と同じように、姿勢をただしまっすぐマローの目を見てから礼をとり頭を下げる。
「マロー様。北方の民に代わり過日の派兵と食糧の提供に深く深くお礼を申し上げます。
あの支援のおかげで私たちには飢えるものはなく大きな怪我や病そして死で倒れるものもなく無事を得ました。
・・・王室も、そしてオリウスのご当主からも最後まで支援も連絡もなくあの時のご支援がなければ私たちは飢えて奪われそして・・・」
最悪の事態は免れたもののあの時、みなと逃げまどった恐怖はマリアンヌにとって決して忘れられないものとなっていた。
今から約3年前、マリアンヌが12歳になったころ。
大陸西部を南から北へとおそった異常気象のために食糧不足が生じた。
それだけであればまだよい、とはいえなくとも日頃から備えを怠らないカルドたちのおかげで北方の民たちはそこまで不安をかんじてはいなかった。
しかし、大陸西部の南方に住む人たちは食料不足から飢饉に陥ってしまった。
そこに北方で食糧の備蓄があるとどこかで聞きつけた人々がでてきて彼らは暴徒となり、またそれに乗じて王国へ攻め込もうとする南方の諸部族が兵を連れ攻め込んできたのだ。
そのことを早い段階から知り得ていたカルドたちは真の当主である王都にいるオルソン家へと文便りに人使いにと手段を尽くして戻りと支援を願った。
が、一つの返事もよこされることはなかった。攻め上がる群れへの対処に苦心しながら、痺れを切らしたカルドは不敬覚悟で王室へ便りを送った。
だがそのように返事を待っているうちに北方地区の南端砦まで暴徒は迫ってしまった。
北方辺境部隊も玄人同士の戦闘には迷いも見せず切り込めはするが、敵もこちらの様子は心得ているようで前方に農具のみで武装させた農民などの素人で”人の盾”をつくってまずは攻め込ませてきた。
またその数は膨大で、隣接する部族の民たちに下手な傷を負わせたとなれば騒ぎが治ったのちの外交への影響を考えると過激な掃討にでることはできない。
この地の真の当主家でもないため判断にまよってしまった。
そのように逡巡しているうちに相手の策通り南の砦は突破された。
しかたなく南の砦は諦め、近辺の住民とともにカルド率いる辺境部隊は北へ北へと逃げるしかなかった。
当然、蓄えていた食料をすべてもって逃げるわけにもいかずあえて食料を囮にする形で人の命だけは守ろうとする作戦以外にとるすべはなかった。
皆で汗水垂らして蓄えた命の糧を差し出すしか戦う術をもたぬ現状にカルドもその嫡子であるマリアンヌも泣きそうになった。
12というまだ幼い歳ではあったがマリアンヌには領主代行の娘という気概がしっかり備わっていたから。
北方地区の太古の森沿いのほぼ中央に位置する最も大きなファルマ男爵領の館まで暴徒の手が伸びようとしていた。
そこには暴動の最初の時期から怪我人や病人、幼い子供たちと老人が集められていたためここから大人数で移動するのは困難な状況にカルドたちは頭が痛くなる。
しかし、決心をしなくてはならない。
南の砦よりはるかに堅牢にできているこの館とその周辺に巡らされた砦ではあるが、万が一のことを考えると恐ろしい。
どうしたものかと、もうこれは戦争だと敵として暴徒の民を武力で掃討するしかないとカルドが腹を括ったその時であった。
遠方から大きな音がし、南の方角をみてみると大きな火の手が上がっていた。
何事かと高台から望遠鏡でみる。
すると隣接する公爵領の旗を振るう兵団が火を吹く珍妙な武具で人の群れに威嚇を加えながら押し返しているのが見えた。
のちに聞いたろことによると、マローの得意とする武器開発による最新型火焔砲というものだという。
王室宛のカルドの決死の覚悟で書かれた文を見た宰相でもあるスピナ公爵が即断で、武器と食糧を送ったということだった。カルド宛に援軍を送る旨の返信は別に送っていたが、常に移動していたカルドにその便りが届くことはなかった。
「あの時の兵団、実は私が率いていました。あなたたちが食料や大切な領地を犠牲にしても、暴徒にすら死者をだすこともなく逃げおうせていることは早い段階から知っていました。その矜持の高さにこころを打たれ私自身が兵を率いたのです」
そういって頭を下げ続けるカルドとマリアンヌの手をとり、それぞれを握らせ頭を上げさせた。
「私の可愛い開発品たちの華々しいお披露目にもなりましたし、大した労ではありませんでしたよ。すべてはあなたたちの力が引き寄せたのです」
マローは2人と目を合わせるとお茶目な様子で片目をつぶった。
「わたしはご存知の通り、戦馬鹿でしてね。幼い頃から腕力にものをいわせて周りを押さえ込んでいたのですが宰相職という頭脳職についている父にこの研究所に引き摺り込まれまして頭を冷やせと。
あの高名であるくそじじぃ、ごpほん失礼、ジェニオ・サッジョーレ所長に預けられたのです。まぁ頭も悪くはなかったですし、すぐ頭角を表してしまったというか。才能とは恐ろしいものです」
はぁ、と艶かしい息を吐きながら明るい窓辺に行きガラスに映る己の美貌を眺めているようだ。
なんかこの人ちょっと、、、
「生まれ持った身体能力に頭脳、そして私の弛まぬ努力により生み出される数々の戦闘技術と武具は蓄えられていく一方で日の目を見る機会にはなかなか恵まれないのですよ。
ですからあの機会に暴徒鎮静、捕縛、頭領への拷問等と大義名分を得て私の可愛い子たちをぶっぱなすことができて快感でした」
なんか、文章の最後の方頭おかしい人みたいになっているけど大丈夫かなとおもいつつもマローは話を続けていく。
「とはいえ、私も慈善家ではない。私の可愛い子たちを阿呆のために使う気はなかったのです。
しかし、あなたたちの矜持高い行動に心をうたれみずから馳せ参じたのです。あの時は捕縛した敵の頭領どもを片っ端から締め上げる必要があったのであなたたちのいる城に伺い説明することは叶わなかったのですがこうしてあの時の英雄親娘にこうやって縁づいてお会いできたのですから人生とは奇なものですね」
なんだかいいように締めくくったが、どうにも血生臭い気が漂う美女であることはこの数分で理解できてしまったファルマ父娘だった。
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