蜂蜜れもん

スピカ

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僕、美術とか興味ないです。

1話

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勉強、勉強、勉強。
人生で1番大切なのは学歴、2に財産。
3に努力で4に人間関係だ。
結局、学歴がないと他が伴わない、というのが僕の考えだ。
入学してもう1週間。とても平凡。
もともと、学校は勉強しに来るためだけのところだから非凡なんて、僕は求めてないが。
こうもなにもないと、人生に華、、いや、色がないように感じてくるな。
4に人間関係といったように、この世は人と人が繋がってできている。だから、友達ゼロ人、交流なし、なんて訳にはいかない。要はビジネスフレンドのようなものだ。
「おはよ、甘味」
そう、教えわすれた。僕の名前は甘味れもん。可愛らしい名前でしょ?
「おはようございます」
「そのさー、、堅苦しいのやめろよなぁ。俺らまだ中学校生だし、同い年だろ?」
彼は天津りおな君。クラスでできた、ビジネスフレンド第1号だ。
「お前ってなんか取っ付きずらいよなぁ。俺のことビジネスフレンドとか思ってねぇ?」
「どうしてそれを?」
まさか、天津君はエスパー?
「エスパーじゃねぇーよ!
お前、考えてること顔に出やすいのな!」(*`∀´*)ニカッ
天津君はよく笑う。
我ながらいいビジネスフレンドをゲットしたものだね。
「また失礼なこと考えてたな?」
「どうしてそう思うの?」
「顔に出てたからだ!」
やっぱりエスパーらしい。


中学校の勉強、こんなものなのか。
図書室での一人きりの勉強会。
文字式の勉強など飽きてしまって、一次関数に手を出し始めたのだけど、、。
つまんなーい。
簡単すぎない?公式、やり方に沿えば絶対にあうような問題ばっかり。
まぁ、数学って基本そういうもんだけどさ、なんか、こうもっとさ、形式を変えてユニークな問題出して欲しいもんだね。
その点、僕は一次関数を使った図形問題が褒めて、なでまわしてやりたいほどすきだ。
この問題、出したによって色んな深みが出てくるよね、好き。
「君!!」
突然耳を劈くつんざ程の大きな声で僕の意識は後ろに逸れる。
「そうそう!君!!君!!」
なんだ、、?やばい人?
うわっ、茶髪だし、ワックス多分付けてるし、、ピアス?も付けてる、、。
俗に言うヤンキーだ。
やっぱり公立中学校なんて行くべきじゃなかったかな。
「君!!美術好きだろ!」
肩を掴まれて、そう一言。
初対面、いきなり、大声、美術???
なに、治安悪い待ちのキャッチかなんかかな???
「いや、好きじゃないです。
僕、絵って苦手だし」
「それは苦手意識があるって事???」
「まぁ、、そうなんじゃないですか」
好きでもない美術のことなんて意識した事もない。
「じゃあ!はい!合格!!!!」
そう言われて、広げた問題集を片付ける間もなく、その人は僕の腕を無茶苦茶に引っ張った。
「ちょっ、ノート!」
「後で取りに来れるって」
なんでそんな効率の悪いこと!!
チラッと見えた名札はまさかの2年生。
こんなの、抵抗できないじゃないか、。


連れてこられた部屋は美術室。
まぁ、なんとなく予想どうり、、かな?
「絵!!めちゃくちゃ上手いやつ連れてきた!!」
「ちょっ」
僕苦手だっていいましたよね!
「え~どんくらい?」
「そりゃもう世界に轟くレベルよ」
「へー」
勝手に盛り上がる先輩一同、、。
なにこれ、怒っていい?
「あの!僕絵!苦手だって、いいましたよね!!」
バシツ
「ふぇ」
いきなり掴まれた、両頬。
少し、ひりひりする。もうちょい優しく掴んでくれたっていいと思う。
名前。」
「え、」
「な・ま・え!!」
「か、甘味れもん」
なん、、なんだ、この人。
さっきと雰囲気が明らか違う、、。
「そっか!
やっぱ君美術好きだわ」
「はい?」
さっきから会話にならない!!!
僕は苦手だって言ってんのに
「だってきみ、だって言ったろ。
本当に嫌いな奴は苦手なんて言葉出てこないよ。」
「少しでも、心の中で気に入らない、
自分はまだ出来るって思ってるから、なんて言葉出てくるんだ。
意識、高いね?れもんちゃん」
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