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第3章 策謀、紛争、ついでに縁談
(14)裏帳簿
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「シーラ、ちょっと良いかな? あれ?」
執務の合間にシーラが仕事場にしている部屋を訪れたカイルだったが、生憎その部屋の主は留守だった。
「ドアに鍵はかかっていなかったし、短時間席を外しているだけだろうな。今日は城内にいるはずだし、戻るまで待たせて貰うか」
独り言を口にしつつ、カイルはシーラが使っている机に歩み寄った。そして何気なく、雑然としている机上を眺める。
「相変わらず書類の山だな。だがきちんと整理されているし、仕事が滞っている様子はなさそうだ。え? これは……」
カイルが目に留めたのは、全く同じように見える二冊の冊子だった。興味を引かれたカイルは片方を手に取り、内容にざっと目を通す。それしてもう一方も手に取り、同様に内容を確認したが、すぐにページを捲る動きを止めた。
その直後、カイルは机の上に二冊を並べ、同様にページを捲っていく。彼がそれらを見下ろしながら無意識に眉間にしわを寄せていると、シーラが戻って来た。
「あら、カイル様。どうかされましたか?」
なにやら書類の束を手にしたシーラが困惑顔で尋ねてくると同時に、カイルは開いていた二冊を静かに閉じつつ言葉を返した。
「お帰り、シーラ。ちょっと相談があって来たんだ」
「それなら執務室に呼んでください。わざわざカイル様が、こちらに足を運ぶことはありませんよ?」
「ええと、その……。公な事ではなくて、個人的なことだし。政務の合間に呼びつけるのはどうかと思ったんだ」
「なんですか?」
変に遠慮するような物言いをされ、シーラは怪訝な顔になった。そんな彼女に、カイルは神妙な面持ちで申し出る。
「メリアの出産祝いを考えていたんだが、何が良いのか見当がつかないんだ。結婚祝いの時は皆で必要な物をリストアップして、分担して購入したり作ったりして贈っていただろう? だから出産祝いも皆で重複しないように考えているなら、私も参加させて貰えないかと思ったんだ」
それを聞いたシーラは、笑いを堪えるような表情になった。
「元からそうするつもりでしたし、カイル様を除け者にするつもりはありませんでしたよ?」
「それは良かった」
「ですがカイル様。出産祝いの心配をするのは、少々時期が早すぎませんか?」
「それは承知の上だが、もし本格的にエンバスタ国との国境で紛争が起きるなら、収穫期を過ぎて歩兵の動員が容易になる時期だろう。そうなるとメリアの出産予定直前に重なるから、その頃に落ち着いて祝いの品を考えたり準備できない可能性もあると思ったんだ」
その指摘に、シーラは真顔で考え込む。
「……言われてみればその通りですね。分かりました。前倒しで準備を進めておきましょう」
「よろしく頼むよ。値が張る物は私が担当するから」
「元々そのつもりです」
そこでお互いに楽しげに笑い合ってから、カイルは話題を変えた。
「ところでシーラ。他にも確認したいことがあるんだ」
「どうぞ遠慮なく仰ってください。なんですか?」
「どうして帳簿が二つあるんだ? 紛失とか破損に備えて予備を作っているのかとも思ったが、少し内容を確認してみたが微妙に数字が違うし。前年度分と今年度分かとも思ったが表記はどちらも今年度分になっているから、全く意味が分からなくて」
手元にある、装丁が全く同じ二冊を手で指し示しながら、カイルが困惑顔で疑問を呈した。それにシーラは、苦笑いで応える。
「ああ、うっかりしていました。ほんの少しの間、近場で用事を済ませてくるだけでも、いつ誰が来るか分かりませんね。こんな事がルーファス様に知られたら、お説教だけでは済まないのが確実です。比較的平穏な日々が続いて、精神的にだらけましたかね。以後、気をつけます」
「シーラ。別にだらけているとは思わないが……。ところで、その帳簿はどういうことなんだ?」
「こちらがカイル様にもお見せしている適正な本来の帳簿で、こちらが色々改竄して辻褄を合わせている裏帳簿です」
並べられている冊子を一つずつ指さしながら、シーラは事もなげに解説した。それを聞いたカイルは呆気に取られたが、すぐに新たな疑問が生じる。
「裏帳簿って……。何のためにそんな物を作っているんだ?」
「ルーファス様の指示です。ありとあらゆる可能性を考え、それに対してできうる限りの対処法を取っておくようにとのお言葉でしたので」
「大叔父上の? すまない、シーラ。裏帳簿を作るのが、何の備えになると言うんだ?」
益々わけが分からなくなったカイルだが、シーラは苦笑いで言葉を濁した。
「まあ、これは……、半分私の趣味みたいなものです。現実から乖離した状況、条件でも、最後にはきちんと数量金額を問題ないように収めてみせる、腕の見せ所ですので。それに役に立たなかったら役に立たないで良いという代物ですから。カイル様が今後長期間問題なくトルファンを治めることができれば、不要の物です」
ここで聞き捨てならない内容を耳にしたことで、カイルは渋面になりながら問い返す。
「……私の立場は、今後も安泰ではないということか」
「そうならない事を願っていますが、この国のトップがあれでは、今後もどうなるか分からないと思いませんか?」
つい先日、リステアード侯爵領とマイラン伯爵領での不穏な動きを聞いたばかりの身としては、自分の父親である国王を擁護などできず、沈鬱な表情で頷く。
「否定できないな。それではこれは見なかった事にして、他の者にも漏らさない方が良いな?」
「そうしていただけると助かります」
そこで話を終わらせたシーラは、早速問題の帳簿を手に取り、鍵のかかる戸棚に向かって歩き出す。カイルはその彼女の背中に向かって、控え目に問いを発した。
「最後にもう一つだけ聞いても良いかな?」
「勿論、構いませんよ?」
「シーラは男が嫌いで、女の方が好きだとディロスが言っていたんだが」
「誰が何と言っていたですってぇぇぇっ!! ディロスの奴、今度顔を出したら絶対ぶん殴る!!」
帳簿を戸棚に押し込むと同時に、憤怒の形相でシーラが振り返った。その剣幕に若干引きつつ、カイルは冷静に彼女を宥める。
「やっぱり違うよな……。多分、私が尋ねたことが原因でディロスが適当な嘘を言ったと思うから、彼を怒らないでくれ」
その申し出を聞いたシーラは、軽くカイルを睨みながら尋ねた。
「カイル様? 一体何をあの子に尋ねたんですか?」
「その……、怒らないか?」
「もう怒っていますから今更です。さっさと言ってください」
「……うん。そうだな」
(こういう時のシーラは、本当に有無を言わせない迫力があるよな)
ここであっさり誤魔化されてくれる筈もない相手であるのは分かり切っていたため、カイルは正直に事情を説明することにした。
執務の合間にシーラが仕事場にしている部屋を訪れたカイルだったが、生憎その部屋の主は留守だった。
「ドアに鍵はかかっていなかったし、短時間席を外しているだけだろうな。今日は城内にいるはずだし、戻るまで待たせて貰うか」
独り言を口にしつつ、カイルはシーラが使っている机に歩み寄った。そして何気なく、雑然としている机上を眺める。
「相変わらず書類の山だな。だがきちんと整理されているし、仕事が滞っている様子はなさそうだ。え? これは……」
カイルが目に留めたのは、全く同じように見える二冊の冊子だった。興味を引かれたカイルは片方を手に取り、内容にざっと目を通す。それしてもう一方も手に取り、同様に内容を確認したが、すぐにページを捲る動きを止めた。
その直後、カイルは机の上に二冊を並べ、同様にページを捲っていく。彼がそれらを見下ろしながら無意識に眉間にしわを寄せていると、シーラが戻って来た。
「あら、カイル様。どうかされましたか?」
なにやら書類の束を手にしたシーラが困惑顔で尋ねてくると同時に、カイルは開いていた二冊を静かに閉じつつ言葉を返した。
「お帰り、シーラ。ちょっと相談があって来たんだ」
「それなら執務室に呼んでください。わざわざカイル様が、こちらに足を運ぶことはありませんよ?」
「ええと、その……。公な事ではなくて、個人的なことだし。政務の合間に呼びつけるのはどうかと思ったんだ」
「なんですか?」
変に遠慮するような物言いをされ、シーラは怪訝な顔になった。そんな彼女に、カイルは神妙な面持ちで申し出る。
「メリアの出産祝いを考えていたんだが、何が良いのか見当がつかないんだ。結婚祝いの時は皆で必要な物をリストアップして、分担して購入したり作ったりして贈っていただろう? だから出産祝いも皆で重複しないように考えているなら、私も参加させて貰えないかと思ったんだ」
それを聞いたシーラは、笑いを堪えるような表情になった。
「元からそうするつもりでしたし、カイル様を除け者にするつもりはありませんでしたよ?」
「それは良かった」
「ですがカイル様。出産祝いの心配をするのは、少々時期が早すぎませんか?」
「それは承知の上だが、もし本格的にエンバスタ国との国境で紛争が起きるなら、収穫期を過ぎて歩兵の動員が容易になる時期だろう。そうなるとメリアの出産予定直前に重なるから、その頃に落ち着いて祝いの品を考えたり準備できない可能性もあると思ったんだ」
その指摘に、シーラは真顔で考え込む。
「……言われてみればその通りですね。分かりました。前倒しで準備を進めておきましょう」
「よろしく頼むよ。値が張る物は私が担当するから」
「元々そのつもりです」
そこでお互いに楽しげに笑い合ってから、カイルは話題を変えた。
「ところでシーラ。他にも確認したいことがあるんだ」
「どうぞ遠慮なく仰ってください。なんですか?」
「どうして帳簿が二つあるんだ? 紛失とか破損に備えて予備を作っているのかとも思ったが、少し内容を確認してみたが微妙に数字が違うし。前年度分と今年度分かとも思ったが表記はどちらも今年度分になっているから、全く意味が分からなくて」
手元にある、装丁が全く同じ二冊を手で指し示しながら、カイルが困惑顔で疑問を呈した。それにシーラは、苦笑いで応える。
「ああ、うっかりしていました。ほんの少しの間、近場で用事を済ませてくるだけでも、いつ誰が来るか分かりませんね。こんな事がルーファス様に知られたら、お説教だけでは済まないのが確実です。比較的平穏な日々が続いて、精神的にだらけましたかね。以後、気をつけます」
「シーラ。別にだらけているとは思わないが……。ところで、その帳簿はどういうことなんだ?」
「こちらがカイル様にもお見せしている適正な本来の帳簿で、こちらが色々改竄して辻褄を合わせている裏帳簿です」
並べられている冊子を一つずつ指さしながら、シーラは事もなげに解説した。それを聞いたカイルは呆気に取られたが、すぐに新たな疑問が生じる。
「裏帳簿って……。何のためにそんな物を作っているんだ?」
「ルーファス様の指示です。ありとあらゆる可能性を考え、それに対してできうる限りの対処法を取っておくようにとのお言葉でしたので」
「大叔父上の? すまない、シーラ。裏帳簿を作るのが、何の備えになると言うんだ?」
益々わけが分からなくなったカイルだが、シーラは苦笑いで言葉を濁した。
「まあ、これは……、半分私の趣味みたいなものです。現実から乖離した状況、条件でも、最後にはきちんと数量金額を問題ないように収めてみせる、腕の見せ所ですので。それに役に立たなかったら役に立たないで良いという代物ですから。カイル様が今後長期間問題なくトルファンを治めることができれば、不要の物です」
ここで聞き捨てならない内容を耳にしたことで、カイルは渋面になりながら問い返す。
「……私の立場は、今後も安泰ではないということか」
「そうならない事を願っていますが、この国のトップがあれでは、今後もどうなるか分からないと思いませんか?」
つい先日、リステアード侯爵領とマイラン伯爵領での不穏な動きを聞いたばかりの身としては、自分の父親である国王を擁護などできず、沈鬱な表情で頷く。
「否定できないな。それではこれは見なかった事にして、他の者にも漏らさない方が良いな?」
「そうしていただけると助かります」
そこで話を終わらせたシーラは、早速問題の帳簿を手に取り、鍵のかかる戸棚に向かって歩き出す。カイルはその彼女の背中に向かって、控え目に問いを発した。
「最後にもう一つだけ聞いても良いかな?」
「勿論、構いませんよ?」
「シーラは男が嫌いで、女の方が好きだとディロスが言っていたんだが」
「誰が何と言っていたですってぇぇぇっ!! ディロスの奴、今度顔を出したら絶対ぶん殴る!!」
帳簿を戸棚に押し込むと同時に、憤怒の形相でシーラが振り返った。その剣幕に若干引きつつ、カイルは冷静に彼女を宥める。
「やっぱり違うよな……。多分、私が尋ねたことが原因でディロスが適当な嘘を言ったと思うから、彼を怒らないでくれ」
その申し出を聞いたシーラは、軽くカイルを睨みながら尋ねた。
「カイル様? 一体何をあの子に尋ねたんですか?」
「その……、怒らないか?」
「もう怒っていますから今更です。さっさと言ってください」
「……うん。そうだな」
(こういう時のシーラは、本当に有無を言わせない迫力があるよな)
ここであっさり誤魔化されてくれる筈もない相手であるのは分かり切っていたため、カイルは正直に事情を説明することにした。
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