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第599話 クレイシンセサイザー
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大地を踏み締めるたびに地鳴り轟き、土と岩で作られたゴーレムがゆっくりと歩みを進める。
顔らしき物はあるが、陰る目元は無表情。故に計り知れない何かを感じさせる不気味さがあった。
陽の光が遮られると、その影の中でニヤリと不敵な笑みを見せるゲオルグ。
「まぁ、デケぇ奴は鈍重って相場は決まってんだ。一撃を貰わなけりゃ、どうってこたぁねぇ。問題は……」
鋭い目で相手を見据える。その先にいたのは、ゴーレムの肩で同じようにゲオルグを睨みつけているイーミアルだ。
とはいえ、その顔は笑っていない。一度は敗北を喫しているのだ。
プラチナにまで上り詰めた冒険者が、油断などしようはずもない。
「そんな所で高みの見物か? 降りて来いよ。俺がこんがり焼いて、ダークエルフにしてやるからよ」
「ふん。そんな安い挑発に、私が乗るとでも……」
僅かに逸れた意識。それを狙っていたとばかりに何処からともなく飛翔する1本の矢。
しかし、それもイーミアルの足元からゴーレムの一部が盛り上がり、弾かれる。
「ちっ……。随分と優秀なゴーレムだな……」
思わず出てしまったゲオルグの舌打ち。
ある程度の変形を可能とする軟性と、レギーナの一撃を弾くほどの硬質な身体。
そんな相反する性質を併せ持つ個体は珍しく、それが厄介であることは言うまでもない。
「同じ手は通じないって言ったでしょ? それとも、不意打ちしか能がないわけ?」
「るせぇ! 勝ちゃぁなんだっていいんだよ!」
骨馬の腹を蹴ったゲオルグは、臆することなくゴーレムへと駆け出し、炎をまとわせたイフリートを振り上げるとゴーレムの脚部へと斬り込んだ。
それは硬質化した岩をも切り裂きゴーレムの膝を崩すも、巨体は依然として倒れない。
そこにダメ押しの一撃。先程とは比べ物にならない速度で、ゴーレムの脚を貫いたのはレギーナの得意技シューティングスター。
脚で弓を引くという独特の構えから射出されるバリスタ用の巨大な矢は、最早レーザー。
それは、狙い通りゴーレムの片脚を完膚なきまでに粉砕した。
「ほら見ろ! 案外脆いじゃねぇか!」
ゴーレムから打ち下ろされる岩石のような拳を避けながらも、その巨体が倒れるのを期待していたゲオルグだったが、残念ながら肩透かし。
打ち下ろされた拳はバランスを保つための支えであり、脚がすぐに生え変わるとゴーレムは瞬時に持ち直した。
「この程度でどうにかなると思っているなら、おめでたいわねッ!」
お返しとばかりに、大きく振り上げた両腕を地面に向かって力いっぱい叩きつけたゴーレム。
巨大直下型地震かと思うほどの振動と同時に、地面が波紋のように波打ち襲い掛かる。
それは敵味方関係なく全てを巻き込み、ゲオルグの骨馬さえもバランスを崩し飲み込まれた。
「クソッ!」
ゲオルグは、タイミングよく馬から飛び降りゴロリと地面で1回転。
空いた片手でもう1本の刀を抜くと、辺りに風が吹き荒れる。
「これはあまり使いたくねぇんだが、そうも言ってられねぇな」
炎の魔剣イフリートと風の魔剣無明殺しの二刀流。
ゲオルグの最も得意とする戦闘スタイルだが、吹き荒れる風は矢の軌道を変えてしまう為、レギーナとの相性は悪い。
だが、あえてそれを選択したのにも、理由がある。
「干からびちまえッ!」
振りかぶった2本の魔剣を勢いよく振り下ろすと、イフリートから作り出された業火が、渦巻く暴風に乗りゴーレムへと襲い掛かる。
それはゴーレムの胸を貫き、風穴を開けた。更にそこから広がる炎は、勢い良く燃え盛る。
ゴーレムとは、魔法により命を吹き込まれた人形の総称。土、石、金属、木など様々な素材から作られるが、その種類は大きく分けて2つ。
コアと呼ばれる核を埋め込み半自動で動くタイプと、外部からの魔力を注入して直接操作し駆動するタイプ。
今回は、後者だろうというのがゲオルグの読みであった。
イーミアルがその場に留まり続けているのに加え、破壊されたゴーレムを瞬時に補修する魔力量。
そして軟性でもあり、硬性でもある珍しい特性は、イーミアルの得意とする魔法系統、水の力により実現していると考えた。
所謂粘土に近い性質。その水を蒸発させてしまえば、干ばつのような状態に陥り、いずれは瓦解するはずだ。
イーミアルの魔力が枯渇するまで、ゲオルグがゴーレムを炙り続けるという力でゴリ押す脳筋的作戦だが、それはあながち間違いではなかった。
「うざったいわね……。【魔法の矢】」
ゲオルグへと収束するように放たれた20を超える魔力の矢。
当然避ける事も出来たのだが、そうしなかったのは仲間への信頼の表れだ。
「【魔力障壁】!」
突如ゲオルグの上空に展開した魔法障壁。
それにより魔法の矢は全て防がれるも、イーミアルは諦めず魔法の連打は続く。
「大分苦戦しておるようだな」
複数のアンデッドを使役しながらも、魔法障壁の維持に余念がないのはバルザック。
急ぎ駆け付けたというより、揶揄いに来た近所のおじさんといった雰囲気は、緊張感の欠片もない。
それも彼等には死の恐怖がないからなのだが、そんなバルザックにゲオルグも負けじと皮肉を返す。
「うるせぇ。後はこのまま放っておきゃぁ、いつかは勝てる。黙って見とけ」
「ふむ……果たして、そうかな?」
「あん? どういうことだ? どう見たってアレはエルフのねーちゃんが操作してるだろ?」
「ああ。コアの気配はないから恐らくはその通りなんだが、あのエルフ。どうにも魔力の流れが妙でな……」
「忙しいんだよ! 勿体ぶらずに教えろ」
「言葉にするのは、ちと難しくてな。なんというか、使ったそばから魔力が回復しているような……。例えるなら、マナポーションを飲みながら戦っているような感覚だな」
「はぁ? じゃぁ、どうすりゃいい」
「さぁな。魔力が無限に湧き出ているとは考えにくいが、何かタネがあると思って間違いはなさそうだ」
ゴーレムの上からゲオルグ達を見下ろすイーミアル。
その自信に塗れた表情には、それだけの根拠が隠されていた。
顔らしき物はあるが、陰る目元は無表情。故に計り知れない何かを感じさせる不気味さがあった。
陽の光が遮られると、その影の中でニヤリと不敵な笑みを見せるゲオルグ。
「まぁ、デケぇ奴は鈍重って相場は決まってんだ。一撃を貰わなけりゃ、どうってこたぁねぇ。問題は……」
鋭い目で相手を見据える。その先にいたのは、ゴーレムの肩で同じようにゲオルグを睨みつけているイーミアルだ。
とはいえ、その顔は笑っていない。一度は敗北を喫しているのだ。
プラチナにまで上り詰めた冒険者が、油断などしようはずもない。
「そんな所で高みの見物か? 降りて来いよ。俺がこんがり焼いて、ダークエルフにしてやるからよ」
「ふん。そんな安い挑発に、私が乗るとでも……」
僅かに逸れた意識。それを狙っていたとばかりに何処からともなく飛翔する1本の矢。
しかし、それもイーミアルの足元からゴーレムの一部が盛り上がり、弾かれる。
「ちっ……。随分と優秀なゴーレムだな……」
思わず出てしまったゲオルグの舌打ち。
ある程度の変形を可能とする軟性と、レギーナの一撃を弾くほどの硬質な身体。
そんな相反する性質を併せ持つ個体は珍しく、それが厄介であることは言うまでもない。
「同じ手は通じないって言ったでしょ? それとも、不意打ちしか能がないわけ?」
「るせぇ! 勝ちゃぁなんだっていいんだよ!」
骨馬の腹を蹴ったゲオルグは、臆することなくゴーレムへと駆け出し、炎をまとわせたイフリートを振り上げるとゴーレムの脚部へと斬り込んだ。
それは硬質化した岩をも切り裂きゴーレムの膝を崩すも、巨体は依然として倒れない。
そこにダメ押しの一撃。先程とは比べ物にならない速度で、ゴーレムの脚を貫いたのはレギーナの得意技シューティングスター。
脚で弓を引くという独特の構えから射出されるバリスタ用の巨大な矢は、最早レーザー。
それは、狙い通りゴーレムの片脚を完膚なきまでに粉砕した。
「ほら見ろ! 案外脆いじゃねぇか!」
ゴーレムから打ち下ろされる岩石のような拳を避けながらも、その巨体が倒れるのを期待していたゲオルグだったが、残念ながら肩透かし。
打ち下ろされた拳はバランスを保つための支えであり、脚がすぐに生え変わるとゴーレムは瞬時に持ち直した。
「この程度でどうにかなると思っているなら、おめでたいわねッ!」
お返しとばかりに、大きく振り上げた両腕を地面に向かって力いっぱい叩きつけたゴーレム。
巨大直下型地震かと思うほどの振動と同時に、地面が波紋のように波打ち襲い掛かる。
それは敵味方関係なく全てを巻き込み、ゲオルグの骨馬さえもバランスを崩し飲み込まれた。
「クソッ!」
ゲオルグは、タイミングよく馬から飛び降りゴロリと地面で1回転。
空いた片手でもう1本の刀を抜くと、辺りに風が吹き荒れる。
「これはあまり使いたくねぇんだが、そうも言ってられねぇな」
炎の魔剣イフリートと風の魔剣無明殺しの二刀流。
ゲオルグの最も得意とする戦闘スタイルだが、吹き荒れる風は矢の軌道を変えてしまう為、レギーナとの相性は悪い。
だが、あえてそれを選択したのにも、理由がある。
「干からびちまえッ!」
振りかぶった2本の魔剣を勢いよく振り下ろすと、イフリートから作り出された業火が、渦巻く暴風に乗りゴーレムへと襲い掛かる。
それはゴーレムの胸を貫き、風穴を開けた。更にそこから広がる炎は、勢い良く燃え盛る。
ゴーレムとは、魔法により命を吹き込まれた人形の総称。土、石、金属、木など様々な素材から作られるが、その種類は大きく分けて2つ。
コアと呼ばれる核を埋め込み半自動で動くタイプと、外部からの魔力を注入して直接操作し駆動するタイプ。
今回は、後者だろうというのがゲオルグの読みであった。
イーミアルがその場に留まり続けているのに加え、破壊されたゴーレムを瞬時に補修する魔力量。
そして軟性でもあり、硬性でもある珍しい特性は、イーミアルの得意とする魔法系統、水の力により実現していると考えた。
所謂粘土に近い性質。その水を蒸発させてしまえば、干ばつのような状態に陥り、いずれは瓦解するはずだ。
イーミアルの魔力が枯渇するまで、ゲオルグがゴーレムを炙り続けるという力でゴリ押す脳筋的作戦だが、それはあながち間違いではなかった。
「うざったいわね……。【魔法の矢】」
ゲオルグへと収束するように放たれた20を超える魔力の矢。
当然避ける事も出来たのだが、そうしなかったのは仲間への信頼の表れだ。
「【魔力障壁】!」
突如ゲオルグの上空に展開した魔法障壁。
それにより魔法の矢は全て防がれるも、イーミアルは諦めず魔法の連打は続く。
「大分苦戦しておるようだな」
複数のアンデッドを使役しながらも、魔法障壁の維持に余念がないのはバルザック。
急ぎ駆け付けたというより、揶揄いに来た近所のおじさんといった雰囲気は、緊張感の欠片もない。
それも彼等には死の恐怖がないからなのだが、そんなバルザックにゲオルグも負けじと皮肉を返す。
「うるせぇ。後はこのまま放っておきゃぁ、いつかは勝てる。黙って見とけ」
「ふむ……果たして、そうかな?」
「あん? どういうことだ? どう見たってアレはエルフのねーちゃんが操作してるだろ?」
「ああ。コアの気配はないから恐らくはその通りなんだが、あのエルフ。どうにも魔力の流れが妙でな……」
「忙しいんだよ! 勿体ぶらずに教えろ」
「言葉にするのは、ちと難しくてな。なんというか、使ったそばから魔力が回復しているような……。例えるなら、マナポーションを飲みながら戦っているような感覚だな」
「はぁ? じゃぁ、どうすりゃいい」
「さぁな。魔力が無限に湧き出ているとは考えにくいが、何かタネがあると思って間違いはなさそうだ」
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