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第548話 妹と兄 王とそれ以外
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豊かな装飾と優雅な空間。スタッグ王宮内でも特別感溢れるこの部屋は、第4王女であるリリーの寝室。
高い天井がゆったりと広がり、壁面に飾られた絵画は宝石のような色彩を放つ。
部屋全体が華やかな光に満ち溢れ、天蓋付きの大きなベッドには、柔らかなシルクのシーツがだらしなく乱れていた。
床一面に敷かれたゴージャスで贅沢な絨毯の中心には、テーブルが置かれていたであろう窪みがハッキリと残っていて、そこにあるはずのテーブルは窓際へと移動している。
そのテーブルに頬杖をつきながらも、リリーはバルコニー越しの青空をボーっと眺めていた。
「はぁ……」
そこからの眺めは、王宮の庭園が一望できる壮大なもの。……にも拘らず、口から魂が抜け出てしまうのではないかと思うほどに無気力な溜息は、一体何度目だろうか。
勿論、焼かれてしまった花壇に思いを馳せている訳ではない。
リリーは、自分の不甲斐なさに呆れていたのだ。
自室に幽閉されてからは、外からの情報は最低限しか入ってこない。
それは、懇意にしている使用人の独り言からしか得られぬ情報。
自分と同じように、ネストとバイスが幽閉されている事と、魔王と断定された九条に、騎士団を差し向けたということだけである。
「はぁ……。鳥は自由でいいですね……」
羽を休める為か、バルコニーに訪れたのは1羽の小鳥。
その身軽さを羨みながらも、自分の無力さに歯がゆさを覚え、リリーはテーブルに突っ伏した。
「……九条の従魔が、私をここから連れ出してくれたらいいのに……」
魔王復活の日から今まで、時折訪れる者達には幾度となく九条の弁護をしてきたが、アルバートが考えを改めたという話は入ってこない。
唯一、手ごたえのあった者と言えば、王派閥の重鎮であったレイヴン公爵だ。
立場上中立を保ってはいるが、その考えは第4王女派閥に大分寄っている。
九条を王都に招いたのは、他でもないレイヴン公。九条からは、アルバートとバイアスの計画に加担していたと思われても仕方がない。
まさか、ミアにまで手を出すとは思わなかった。レイヴンも騙されていた側だが、九条がそう見てくれるかは別の話。
自分も少なからず怨みを買っているのではないか……と、憂慮していたのだが、それはリリーも同じであった。
(王都を留守にしていて知らなかった……。それで許してもらおうなんて、甘い考えですよね……)
事実ではあるが、自分だけが九条と和解しても意味がない。アルバートを止めなければ、根本的な解決には至らないのだ。
それが出来るのは、王族である自分だけ。それを成して初めて九条との対話の道が開ける。そこが最低限のスタートライン。
その為には現状をなんとかしなければと、リリーが決意を新たにしたその時、ノックの音と共に部屋の扉が開かれた。
「……お兄様……」
国王の証である王冠を被り、同時に受け継がれたであろう真っ赤なマントを見せつけるように翻したのは、現国王であるアルバート。
当然、リリーは警戒感を露にする。
「まだ、入室を許可してはいませんが?」
「……リリー。お前なら僕がここへ来た意味を理解しているだろう?」
「勿論です。お兄様が非を認め、九条に許しを乞うのでしょう?」
アルバートの期待とは違う答え。
その落胆ぶりを見せつけるかのように、アルバートは大きな溜息をついた。
「はぁ……。リリー、意地の張り合いはもうやめにしないか? 九条との敵対は避けられなかったことなんだよ。今は王国のため団結する時だ。そうだろう?」
「お兄様の派閥だけで団結すれば良いではありませんか。どうせ、バイアス公がいなければ何も出来ないのですから」
普段なら憤慨してもおかしくないアルバートだが、明らかな挑発にも動じない。
それは人としての成長というより、反発されるだろう事がわかっていただけである。
「確かにそうだ。だが、お父様も言っていただろう? 一人で成せぬことならば、周りに耳を傾けよと」
「その結果が、九条の処刑ですか? 何故その決断をする前に、私に耳を傾けてはくださらなかったのです?」
「時間がなかったんだ。教会から異端審問官が派遣されていた事は知っているだろう?」
勿論、リリーは知っている。その裏に、微量な嘘が混じっていることもだ。
「時間がなかった? 時間を稼いだ――の、間違いではありませんか? ロイヤルノーズ号に細工をした人物の特定は、既に済んでおりますが?」
「――ッ!?」
アルバートの顔に浮かぶ明らかな動揺。
とはいえ、その程度でアルバートの地位は揺るがない。
アルバートは、咳払いひとつで平静を取り戻すと、説得は無駄かと険しい表情でリリーを睨みつけた。
「……コット村に派遣した騎士団100名に加え、魔王の討伐を依頼した20数名の冒険者が敗れたようだ」
「お兄様の目は節穴のようですね。金の鬣を従える九条に勝てるとでも? そもそも、お兄様が力を入れると仰った軍事力は、九条を殺す為ではないでしょう? せっかくの備えを内乱に使ってしまわれるとは……。隣国は、さぞ大喜びなことでしょう」
そんなことはアルバートにもわかっていた。しかし、九条をどうにかするだけで魔王復活の責任は不問となるのだ。
このままでは、魔王を復活させた愚かな王として、世界中に名を轟かせることになる。それだけは何としても避けねばならない。
九条が強大な相手であることは承知している。だが、直接対峙するのはアルバート自身ではないのだ。
カネと権力はいくらでもある。軍でも冒険者でも傭兵でもいい。誰かしらが九条を退治してくれる。
相手は、たかだかプラチナだ。ゴールドよりも、ランクが1つ高いだけ。
質より量は戦術の基本。資金力と数で押せば、何時かは勝てると信じて疑わない。
とは言え、先発部隊は帰らぬ人。派閥に属していた選りすぐり、ハイス・フィアンマには期待していたのだが、それはあっけなく裏切られた。
「リリー。次はお前が行って、九条を倒して来るんだ」
「お断りします」
「お前の言う事なら聞く。九条が死ななければ、自分が処刑されるとでも言えばいい。言っておくが、拒否権はない。これは王命だ。従わなければ、アンカースかガルフォードのどちらかが今回の責任を取って裁かれることになるが?」
「――この、卑怯者ッ!」
カッとなって立ち上がったリリーから放たれる平手打ち。
しかし、それが快音を響かせることはなかった。
「今のは、侮辱罪にカウントしないでおいてやる。出立は一週間後だ。それまでに必要な物資と人材は、こちらで確保しておこう」
リリーを見下ろすアルバート。その冷たい視線は、少なくとも実妹へと向けるべきものではなかった。
高い天井がゆったりと広がり、壁面に飾られた絵画は宝石のような色彩を放つ。
部屋全体が華やかな光に満ち溢れ、天蓋付きの大きなベッドには、柔らかなシルクのシーツがだらしなく乱れていた。
床一面に敷かれたゴージャスで贅沢な絨毯の中心には、テーブルが置かれていたであろう窪みがハッキリと残っていて、そこにあるはずのテーブルは窓際へと移動している。
そのテーブルに頬杖をつきながらも、リリーはバルコニー越しの青空をボーっと眺めていた。
「はぁ……」
そこからの眺めは、王宮の庭園が一望できる壮大なもの。……にも拘らず、口から魂が抜け出てしまうのではないかと思うほどに無気力な溜息は、一体何度目だろうか。
勿論、焼かれてしまった花壇に思いを馳せている訳ではない。
リリーは、自分の不甲斐なさに呆れていたのだ。
自室に幽閉されてからは、外からの情報は最低限しか入ってこない。
それは、懇意にしている使用人の独り言からしか得られぬ情報。
自分と同じように、ネストとバイスが幽閉されている事と、魔王と断定された九条に、騎士団を差し向けたということだけである。
「はぁ……。鳥は自由でいいですね……」
羽を休める為か、バルコニーに訪れたのは1羽の小鳥。
その身軽さを羨みながらも、自分の無力さに歯がゆさを覚え、リリーはテーブルに突っ伏した。
「……九条の従魔が、私をここから連れ出してくれたらいいのに……」
魔王復活の日から今まで、時折訪れる者達には幾度となく九条の弁護をしてきたが、アルバートが考えを改めたという話は入ってこない。
唯一、手ごたえのあった者と言えば、王派閥の重鎮であったレイヴン公爵だ。
立場上中立を保ってはいるが、その考えは第4王女派閥に大分寄っている。
九条を王都に招いたのは、他でもないレイヴン公。九条からは、アルバートとバイアスの計画に加担していたと思われても仕方がない。
まさか、ミアにまで手を出すとは思わなかった。レイヴンも騙されていた側だが、九条がそう見てくれるかは別の話。
自分も少なからず怨みを買っているのではないか……と、憂慮していたのだが、それはリリーも同じであった。
(王都を留守にしていて知らなかった……。それで許してもらおうなんて、甘い考えですよね……)
事実ではあるが、自分だけが九条と和解しても意味がない。アルバートを止めなければ、根本的な解決には至らないのだ。
それが出来るのは、王族である自分だけ。それを成して初めて九条との対話の道が開ける。そこが最低限のスタートライン。
その為には現状をなんとかしなければと、リリーが決意を新たにしたその時、ノックの音と共に部屋の扉が開かれた。
「……お兄様……」
国王の証である王冠を被り、同時に受け継がれたであろう真っ赤なマントを見せつけるように翻したのは、現国王であるアルバート。
当然、リリーは警戒感を露にする。
「まだ、入室を許可してはいませんが?」
「……リリー。お前なら僕がここへ来た意味を理解しているだろう?」
「勿論です。お兄様が非を認め、九条に許しを乞うのでしょう?」
アルバートの期待とは違う答え。
その落胆ぶりを見せつけるかのように、アルバートは大きな溜息をついた。
「はぁ……。リリー、意地の張り合いはもうやめにしないか? 九条との敵対は避けられなかったことなんだよ。今は王国のため団結する時だ。そうだろう?」
「お兄様の派閥だけで団結すれば良いではありませんか。どうせ、バイアス公がいなければ何も出来ないのですから」
普段なら憤慨してもおかしくないアルバートだが、明らかな挑発にも動じない。
それは人としての成長というより、反発されるだろう事がわかっていただけである。
「確かにそうだ。だが、お父様も言っていただろう? 一人で成せぬことならば、周りに耳を傾けよと」
「その結果が、九条の処刑ですか? 何故その決断をする前に、私に耳を傾けてはくださらなかったのです?」
「時間がなかったんだ。教会から異端審問官が派遣されていた事は知っているだろう?」
勿論、リリーは知っている。その裏に、微量な嘘が混じっていることもだ。
「時間がなかった? 時間を稼いだ――の、間違いではありませんか? ロイヤルノーズ号に細工をした人物の特定は、既に済んでおりますが?」
「――ッ!?」
アルバートの顔に浮かぶ明らかな動揺。
とはいえ、その程度でアルバートの地位は揺るがない。
アルバートは、咳払いひとつで平静を取り戻すと、説得は無駄かと険しい表情でリリーを睨みつけた。
「……コット村に派遣した騎士団100名に加え、魔王の討伐を依頼した20数名の冒険者が敗れたようだ」
「お兄様の目は節穴のようですね。金の鬣を従える九条に勝てるとでも? そもそも、お兄様が力を入れると仰った軍事力は、九条を殺す為ではないでしょう? せっかくの備えを内乱に使ってしまわれるとは……。隣国は、さぞ大喜びなことでしょう」
そんなことはアルバートにもわかっていた。しかし、九条をどうにかするだけで魔王復活の責任は不問となるのだ。
このままでは、魔王を復活させた愚かな王として、世界中に名を轟かせることになる。それだけは何としても避けねばならない。
九条が強大な相手であることは承知している。だが、直接対峙するのはアルバート自身ではないのだ。
カネと権力はいくらでもある。軍でも冒険者でも傭兵でもいい。誰かしらが九条を退治してくれる。
相手は、たかだかプラチナだ。ゴールドよりも、ランクが1つ高いだけ。
質より量は戦術の基本。資金力と数で押せば、何時かは勝てると信じて疑わない。
とは言え、先発部隊は帰らぬ人。派閥に属していた選りすぐり、ハイス・フィアンマには期待していたのだが、それはあっけなく裏切られた。
「リリー。次はお前が行って、九条を倒して来るんだ」
「お断りします」
「お前の言う事なら聞く。九条が死ななければ、自分が処刑されるとでも言えばいい。言っておくが、拒否権はない。これは王命だ。従わなければ、アンカースかガルフォードのどちらかが今回の責任を取って裁かれることになるが?」
「――この、卑怯者ッ!」
カッとなって立ち上がったリリーから放たれる平手打ち。
しかし、それが快音を響かせることはなかった。
「今のは、侮辱罪にカウントしないでおいてやる。出立は一週間後だ。それまでに必要な物資と人材は、こちらで確保しておこう」
リリーを見下ろすアルバート。その冷たい視線は、少なくとも実妹へと向けるべきものではなかった。
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