286 / 639
第286話 一切皆苦
しおりを挟む
馬を繋ぐのも忘れギルドを駆け上がると、支部長のソフィアに詰め寄った。
「九条は!? 九条は何処に!?」
その勢いに気圧されそうなソフィアであったが、その返答は至って冷静であり、酷く冷たいものであった。
「申し訳ございません。九条への面会には領主様の許可が必要になります。お持ちでなければお引き取り下さい」
「何を言っている!? 私はベルモントギルドの支部長だぞ!? 内部の人間にそんな物必要ないだろ!」
「お引き取り下さい」
ソフィアは丁寧に頭を下げるだけ。帰れの一点張りで、まるで取り付く島もない。
その時だ。隣のカウンターに顔を出した冒険者の荷物が僅かに背中を擦った。それは大きな麻袋。そこから顔を出していたのは大量の兎である。
「食堂用の兎狩り、終わったわよ。ついでだから鹿も狩って来たけど裏に置いてあるから査定の方よろしく」
懐かしくも、その声には聞き覚えがあった。
「シャーリー!」
「あら、ノーマン。久しぶり」
そして、シャーリーのいるカウンターに顔を出したのはシャロンである。
「今日は大漁ですね。シャーリー」
その胸に輝くプレートは、どちらも同じ所が欠けていたのだ。
「そんな……。シャーリーは九条に捨てられたんじゃなかったのか!?」
「おいおい。俺をノルディックみたいに担当をコロコロ変えるような奴と一緒にするなよ……」
振り返ると、そこにいたのは九条。得意気な表情でギルドの階段を登って来るその姿を見て、気付いてしまったのだ。自分は騙されたのだと。
「私を騙したな!? 卑怯だぞ!」
「言いがかりは止めてくれ。お前が勝手にそう思い込んだだけだろう? シャロンが俺を好きだと公言したのか? それともシャーリーが俺を嫌いだと言ったのか?」
「それは……」
「シャロンの異動はお前が言い出した事で規則に反してはいない。シャーリーのホーム解消だって冒険者の自由。異論があるなら言ってみろ。面会許可はなさそうだが、特別に聞いてやる」
「……」
何も言い返せなかった。全て九条の言う通りだったのだから。
とは言え、この怒りが収まるわけがない。
「確かにそうだが、そう仕向けたのはお前だ! シャーリーを返せ!」
「それは俺が決めることじゃない。本人から聞いたらどうだ?」
僅かな希望を胸にシャーリーに視線を向け、その表情を見て愕然とした。
自分を見下すその瞳は、背筋も凍るような冷たい視線であったからだ。
「私はイヤ。ベルモントじゃシャロンと組めなくなるもん」
「わかった! シャロンと組めればいいんだな!? シャロンを担当から外すのは止める。だから戻って来てくれ!」
「そう思うなら、まずはやることがあるでしょ?」
言われずとも、わかっていた。正直言って癪ではあるが、背に腹は代えられない。
床に膝を突き、シャロンに対して頭を下げた。
「すまなかった! もう2度とシャーリーの担当を変えるような真似はしない!」
人生で初めての土下座である。シャーリーにするならまだしも、相手は元部下であるシャロンだ。
上司の言う事を聞かないシャロンの方が悪いのに、何故私がこんな思いをしなければならないのか……。
煮えくり返りそうなはらわたを鎮め、断腸の思いで頭を下げたのに、その答えは全く別のところから返って来た。
「ノーマンさんすいません。コット村支部長として言わせていただきますが、私はシャロンさんを手放す気はありませんので……」
「へ……?」
「シャロンさんの異動許可は出しませんと申し上げました。お引き取り下さい」
ソフィアに毅然とした態度で言い放たれた。
そもそもギルドが優秀な冒険者を囲い込むのは至極当然のこと。自分だってそう考え、シャーリーを使って九条を取り込もうとしたのだ。
優秀なギルド職員と、それに付随するゴールドプレートの冒険者を迎えたのなら、ソフィアがそれを手放すはずがない。
万事休すである。ソフィアの許可がなければ、例えシャロンを説得しようと意味がないのだ。
その後は暫く何をしても手が付かなかった。放心し、あの日はどうやってベルモントに帰って来たのかも覚えていない。
「あれ? 支部長。今日は本部で緊急会議なんじゃなかったんですか?」
「……はぁ?」
「はぁ? じゃないですよ。マナポーションの在庫枯渇の件で対策会議をするって連絡、回って来てましたよ? 王国全域のギルド支部長は強制参加じゃありませんでしたっけ?」
「ああ、……そうか……そんなこともあったな……」
そんな自分を見て、職員達は肩を竦めていた。
それから数日。会議をすっぽかしたことが本部に露呈し、ベルモント支部長には離任が言い渡されたのだ。
――――――――――
ノーマンを追い返すと、ソフィアはホッと胸を撫で下ろした。
「あれで良かったんですか? 九条さん」
「バッチリです」
俺はソフィアに親指を立てて見せた。その隣にいるのはカガリである。
本心からの謝罪であれば、その判断はシャロンに任せるはずだった。だが、土下座したとはいえ、中身がなければ何の意味もない。
「ありがとうございます。九条様」
「いえ大丈夫です。それよりも本当に良かったんですか? 約1ヵ月コット村で過ごしてみてどうです? 暇で死にそうって顔に出てますよ?」
ノーマンには、いずれバレるとは思っていた。そうなれば憤慨し、怒鳴り込んでくるだろうことは想像に難くない。
シャロンから見れば、それはベルモントへと戻る最後のチャンスだ。
「確かにベルモントのギルドと比べれば暇です。近くに魔物の巣があるわけでもなく、持ち込まれる依頼は制限のない簡単なものばかり。でも私にはシャーリーと別れることの方が苦痛ですから、これでいいんです」
シャロンはシャーリーに満面の笑みを向け、シャーリーは照れくさそうに頭を掻いた。
「面と向かってそういうの止めない? 恥ずかしいんだけど……」
ギルド内が和やかな雰囲気に包まれる中、ソフィアは正直な想いを口にした。
「九条さんはギルド、辞めないでくださいね?」
「わかってますって……」
コット村冒険者ギルド。最低規模のギルドにもかかわらず、在籍する職員の質は高い。
通常この規模のギルドであれば支部長にシルバーが1人と、その部下が3人いれば十分回せるのだが、ゴールドのミアを筆頭にグレイスも在籍。さらにシルバーにはニーナとシャロン。クソ田舎ギルドには勿体ないほどの人材だ。
ぶっちゃけると職員の賃金だけで赤字確定なのだが、それは俺がいるからこそ大目に見てもらえているのだろう。
「暖かくなれば、ちゃんと仕事もしますから大丈夫です! ハハハ……」
「主。嘘はいけませんよ?」
カガリからのツッコミを軽く流し、ぎこちない笑顔を浮かべる。
完全な嘘ではない。どうしてもやらなければならないものは引き受けよう。
冒険者になり立ての頃、ミアがその心得を教えてくれた。冒険者は戦争をしている訳ではない。だから逃げてもいいのだと。
故に自分に不向きな仕事は、人に任せてしまえばいいのである。
ビバ適材適所!
「そういえば、九条さんにお客様がお見えになるそうですよ? ちゃんと面会許可証も持参しているそうですが……」
「えぇ……」
その表情たるや酷いものだったのだろう。皆が笑顔を見せる中、俺だけが顔をしかめていたのだ。
一切皆苦。人生は思い通りにはいかないらしい。
「九条は!? 九条は何処に!?」
その勢いに気圧されそうなソフィアであったが、その返答は至って冷静であり、酷く冷たいものであった。
「申し訳ございません。九条への面会には領主様の許可が必要になります。お持ちでなければお引き取り下さい」
「何を言っている!? 私はベルモントギルドの支部長だぞ!? 内部の人間にそんな物必要ないだろ!」
「お引き取り下さい」
ソフィアは丁寧に頭を下げるだけ。帰れの一点張りで、まるで取り付く島もない。
その時だ。隣のカウンターに顔を出した冒険者の荷物が僅かに背中を擦った。それは大きな麻袋。そこから顔を出していたのは大量の兎である。
「食堂用の兎狩り、終わったわよ。ついでだから鹿も狩って来たけど裏に置いてあるから査定の方よろしく」
懐かしくも、その声には聞き覚えがあった。
「シャーリー!」
「あら、ノーマン。久しぶり」
そして、シャーリーのいるカウンターに顔を出したのはシャロンである。
「今日は大漁ですね。シャーリー」
その胸に輝くプレートは、どちらも同じ所が欠けていたのだ。
「そんな……。シャーリーは九条に捨てられたんじゃなかったのか!?」
「おいおい。俺をノルディックみたいに担当をコロコロ変えるような奴と一緒にするなよ……」
振り返ると、そこにいたのは九条。得意気な表情でギルドの階段を登って来るその姿を見て、気付いてしまったのだ。自分は騙されたのだと。
「私を騙したな!? 卑怯だぞ!」
「言いがかりは止めてくれ。お前が勝手にそう思い込んだだけだろう? シャロンが俺を好きだと公言したのか? それともシャーリーが俺を嫌いだと言ったのか?」
「それは……」
「シャロンの異動はお前が言い出した事で規則に反してはいない。シャーリーのホーム解消だって冒険者の自由。異論があるなら言ってみろ。面会許可はなさそうだが、特別に聞いてやる」
「……」
何も言い返せなかった。全て九条の言う通りだったのだから。
とは言え、この怒りが収まるわけがない。
「確かにそうだが、そう仕向けたのはお前だ! シャーリーを返せ!」
「それは俺が決めることじゃない。本人から聞いたらどうだ?」
僅かな希望を胸にシャーリーに視線を向け、その表情を見て愕然とした。
自分を見下すその瞳は、背筋も凍るような冷たい視線であったからだ。
「私はイヤ。ベルモントじゃシャロンと組めなくなるもん」
「わかった! シャロンと組めればいいんだな!? シャロンを担当から外すのは止める。だから戻って来てくれ!」
「そう思うなら、まずはやることがあるでしょ?」
言われずとも、わかっていた。正直言って癪ではあるが、背に腹は代えられない。
床に膝を突き、シャロンに対して頭を下げた。
「すまなかった! もう2度とシャーリーの担当を変えるような真似はしない!」
人生で初めての土下座である。シャーリーにするならまだしも、相手は元部下であるシャロンだ。
上司の言う事を聞かないシャロンの方が悪いのに、何故私がこんな思いをしなければならないのか……。
煮えくり返りそうなはらわたを鎮め、断腸の思いで頭を下げたのに、その答えは全く別のところから返って来た。
「ノーマンさんすいません。コット村支部長として言わせていただきますが、私はシャロンさんを手放す気はありませんので……」
「へ……?」
「シャロンさんの異動許可は出しませんと申し上げました。お引き取り下さい」
ソフィアに毅然とした態度で言い放たれた。
そもそもギルドが優秀な冒険者を囲い込むのは至極当然のこと。自分だってそう考え、シャーリーを使って九条を取り込もうとしたのだ。
優秀なギルド職員と、それに付随するゴールドプレートの冒険者を迎えたのなら、ソフィアがそれを手放すはずがない。
万事休すである。ソフィアの許可がなければ、例えシャロンを説得しようと意味がないのだ。
その後は暫く何をしても手が付かなかった。放心し、あの日はどうやってベルモントに帰って来たのかも覚えていない。
「あれ? 支部長。今日は本部で緊急会議なんじゃなかったんですか?」
「……はぁ?」
「はぁ? じゃないですよ。マナポーションの在庫枯渇の件で対策会議をするって連絡、回って来てましたよ? 王国全域のギルド支部長は強制参加じゃありませんでしたっけ?」
「ああ、……そうか……そんなこともあったな……」
そんな自分を見て、職員達は肩を竦めていた。
それから数日。会議をすっぽかしたことが本部に露呈し、ベルモント支部長には離任が言い渡されたのだ。
――――――――――
ノーマンを追い返すと、ソフィアはホッと胸を撫で下ろした。
「あれで良かったんですか? 九条さん」
「バッチリです」
俺はソフィアに親指を立てて見せた。その隣にいるのはカガリである。
本心からの謝罪であれば、その判断はシャロンに任せるはずだった。だが、土下座したとはいえ、中身がなければ何の意味もない。
「ありがとうございます。九条様」
「いえ大丈夫です。それよりも本当に良かったんですか? 約1ヵ月コット村で過ごしてみてどうです? 暇で死にそうって顔に出てますよ?」
ノーマンには、いずれバレるとは思っていた。そうなれば憤慨し、怒鳴り込んでくるだろうことは想像に難くない。
シャロンから見れば、それはベルモントへと戻る最後のチャンスだ。
「確かにベルモントのギルドと比べれば暇です。近くに魔物の巣があるわけでもなく、持ち込まれる依頼は制限のない簡単なものばかり。でも私にはシャーリーと別れることの方が苦痛ですから、これでいいんです」
シャロンはシャーリーに満面の笑みを向け、シャーリーは照れくさそうに頭を掻いた。
「面と向かってそういうの止めない? 恥ずかしいんだけど……」
ギルド内が和やかな雰囲気に包まれる中、ソフィアは正直な想いを口にした。
「九条さんはギルド、辞めないでくださいね?」
「わかってますって……」
コット村冒険者ギルド。最低規模のギルドにもかかわらず、在籍する職員の質は高い。
通常この規模のギルドであれば支部長にシルバーが1人と、その部下が3人いれば十分回せるのだが、ゴールドのミアを筆頭にグレイスも在籍。さらにシルバーにはニーナとシャロン。クソ田舎ギルドには勿体ないほどの人材だ。
ぶっちゃけると職員の賃金だけで赤字確定なのだが、それは俺がいるからこそ大目に見てもらえているのだろう。
「暖かくなれば、ちゃんと仕事もしますから大丈夫です! ハハハ……」
「主。嘘はいけませんよ?」
カガリからのツッコミを軽く流し、ぎこちない笑顔を浮かべる。
完全な嘘ではない。どうしてもやらなければならないものは引き受けよう。
冒険者になり立ての頃、ミアがその心得を教えてくれた。冒険者は戦争をしている訳ではない。だから逃げてもいいのだと。
故に自分に不向きな仕事は、人に任せてしまえばいいのである。
ビバ適材適所!
「そういえば、九条さんにお客様がお見えになるそうですよ? ちゃんと面会許可証も持参しているそうですが……」
「えぇ……」
その表情たるや酷いものだったのだろう。皆が笑顔を見せる中、俺だけが顔をしかめていたのだ。
一切皆苦。人生は思い通りにはいかないらしい。
11
お気に入りに追加
384
あなたにおすすめの小説

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる