226 / 639
第226話 悪魔の剣
しおりを挟む
九条の予想は当たっていた。と言っても確信はなかった。
アレックスに聞いた報酬額では、犯罪に手を染めるリスクには見合わない。仲間を裏切るには安すぎるのだ。
フィリップが金目的でないのなら、何がフィリップを動かしているのか。それをシャーリー、ネスト、バイスの3人と協議した結果、浮かび上がってきた本来の目的と言うのが魔剣の存在であったのだ。
確かにフィリップは魔剣に興味を示していた。バイスとネストが魔法書を探す為にこのダンジョンを訪れた時も、それがあればこそ無謀な戦いにも挑むだろうと言っていたのを覚えている。
九条は、それを放っておいても構わないと思っていた。フィリップがデュラハンに勝てるはずがないのだ。ダンジョンの底に1体の死体が出来上がるだけ。
最悪の場合、封印の扉を閉じてしまえば出口はなくなる。炭鉱のマップもなければそう簡単には出られない。だが、それを止めたのは他でもないシャーリーであった。最後のチャンスを上げてほしいと九条に懇願したのだ。
自分が魔剣を諦めさせるから、命だけは取らないでくれと。力尽くでも止めて見せると。
九条がそれを是としたのは、その気持ちがわかるからだ。例えミアが魔剣を狙っていたとしても、九条はミアを諦めないだろう。
だからこそ迷っていた。シャーリーを送り出すことは簡単だが、失敗した時の事を考えるとやめた方がいいのは確実。シャーリーを見殺しには出来ない。
「何もせず後悔するより、やって後悔したほうがいい」
シャーリーがそう言った時、九条はそれに共感しシャーリーに任せてみようと決心した。その言葉の意味が、仏教の経典に書かれている一節に似ていたからだ。
『前後際断』それは、前である過去と後である未来が、別物であるという教えだ。
故に、過去はどうあがいても変えられず、未来がどうなるかは恐れてもしかたがない。とにかく今に最善を尽くすべきだ、という考え方だ。
とは言え、いつまでもフィリップを野放しには出来ない。故に明確な最終ラインを決め、それを超えたらフィリップは諦めるということでシャーリーと合意した。
少ない時間で作戦を立て、後はシャーリー次第。それでもフィリップが諦める確率は低いだろうと、誰もがそう感じていた。
――――――――――
「シャーリー。それをこっちへ寄越せ。……そうだ、それを持って一緒に逃げよう。隣の魔獣はシャーリーの言うことを聞くように命令されているんだろ? それは九条の元に返してやればいい。どうだ? 悪い話じゃないはずだ」
言っていることに行動が伴っていない。シャーリーの元へとゆっくり迫るフィリップは、手を差し伸べながらも腰の剣を抜いていた。
「なんで!? どうして言う事を聞いてくれないの!?」
「言うことを聞かないのはお前の方だ、シャーリー……」
「そう……。なら仕方ない。力尽くで止めて見せる」
「やってみろ……。ゴールドの俺に敵うとでも思っているのか!?」
シャーリーは立ち上がると腰の矢筒から1本の矢をつがえ、フィリップに狙いを定めた。
それでもフィリップは止まる気配を見せず、鋭くシャーリーを睨みつけていた。
シャーリーから打ち出された1本の矢がフィリップ目掛けて射出されるも、それは所謂威嚇射撃。
当てるつもりのないものだ。シャーリーはその後の動きで、フィリップの本気度を測ろうとした。
射出した瞬間、その行方を確認することなくシャーリーは近くの柱へと身を隠す。
攻撃の瞬間こそ最大の隙が出来るからだ。弓を使っているなら尚更である。フィリップが次の矢をつがえる隙を逃すはずがない。
気付くとフィリップは迫り来る矢を躱し、玉座の前へと詰めていた。そこはシャーリーが数秒前までいた所。本気で踏み込んできていることは明白である。
「やるじゃないかシャーリー。腕を上げたな……」
「ありがと。あんたと違って私はちゃんと鍛錬してるからね」
話すということは、相手に自分の位置を教えていることに他ならない。それが不利な事はシャーリーにもわかっている。だが、目的はフィリップを殺す事ではない。口にしなければ思いは伝わらないのだ。
ガシャリガシャリと近づいて来る金属音。瞬発力ならフィリップが上。持久力ならシャーリーが上だ。
柱の影に隠れつつ、ヒット&アウェイを繰り返すしかシャーリーに勝ち目はないのだが、相手はフィリップ。それは読まれているだろう。
(ホント、やりづらいなぁ……)
ワダツミに加勢してもらえれば、すぐにでもフィリップをねじ伏せることが出来るが、それでは意味がないのだ。
次の矢を構え、柱から姿を見せると同時に、それを放つ。
「”リジェクトショット”!」
そしてすぐ次の柱へと身を潜め、息を殺して神経を研ぎ澄ます。
「シャーリー……可哀想に。こんなダンジョンの底で見張り番なんかさせられて……。九条は酷い奴だ。なんでそんな奴の言うことを聞くんだ。弱みでも握られているのか?」
「違う! これは自分で志願したこと! あんたの目を覚まさせてやる為にね! ”スパイラルショット”!!」
フィリップの間合いに入らないよう。矢を放ち、更に別の柱へと走るも手応えはない。
代わりに聞こえてきたのは全く別の鈍い金属音が2つ。そして足音が聞こえなくなった。フィリップは、具足を脱ぎ捨て足音を消したのだ。
「チッ……」
漏れる舌打ち。トラッキングは役に立たない。近くに大きな反応が3つもあるからだ。
人間相手はやりづらい。しかも、フィリップはシャーリーのやり方を熟知している。
(だが、それはこちらも同じこと……)
「俺が魔剣を使えば、九条さえも凌駕するとは思わないか?」
「九条はあんたが思っているよりずっと強い!」
「そんなにか……。じゃぁ益々このチャンスを逃す手はないな……」
刹那、シャーリーは近くに殺気を感じて、後方へと飛んだ。
閃く太刀筋。それが巨大な柱に傷をつけ、火花を散らす。
「これを躱すか……。マジでやるようになったなシャーリー……」
ほんの少しでも反応が遅れていたら、シャーリーの首は無くなっていてもおかしくはなかった。
(そしたら私もデュラハンになっちゃうのかな……?)
なんて余計な事を考えている暇はない。具足を脱ぎ捨て、多少身軽になったとはいえハーフプレートの鎧に盾と剣まで持っていてこの速度だ。
腐ってもゴールド。やはり瞬発力ではフィリップに一日の長がある。
(フィリップは本気だ……。甘さは捨てないと……)
距離をとる為、走り出そうと足に力を入れたシャーリーであったが、それが地を蹴ることはなかった。
味わった事のない衝撃、まるで壁にタックルでもされたかのような打撃を受けたシャーリーは、体中の臓器が揺さぶられるような感覚に襲われ、強烈な眩暈を引き起こす。
一瞬の内に目の前に現れたのはフィリップの盾。それを激しく打ちつけられたのである。
「あうッ!?」
それでもそこから離れようと力を入れるも足は縺れ、その場に前から倒れ込む。緩んだ手のひらからヨルムンガンドが零れ落ち、それは手を伸ばしても届かない。
「ぐっ!?」
喉元に突きつけられるロングソード。現実は非情である。最初からわかっていた事ではあった。どう考えても適性相性は最悪で、しかも相手は格上だ。
「終わりだ、シャーリー。お前が最後のチャンスをくれたように、俺もお前に最後のチャンスをやろう。魔剣の在処を話し、俺と共に来い」
「冗談はやめて。九条を裏切るくらいなら死を選ぶわ」
「そんなに九条がいいのか……」
「違う! そうじゃないでしょ!? 確かに九条は嫌いじゃない。でもそれとこれとは別なの! そもそもあなたのやり方が間違ってるって言ってるのにまだ気づかないの!?」
「わかってるよ。だが、在処もわからない物を一から探すより、殺してでも奪い取った方が早いだろ?」
「全然わかってない! ここで私を殺し、魔剣を奪ったところで九条から逃げ切れるわけがない!」
「やってみなきゃわからんだろ?」
「わかる! あなたは九条の強さがわかってない! こんなつまらないことで命を失ってもいいの!?」
「大丈夫だ。魔剣さえあれば俺は負けない」
何を言っても効果はなかった。それはある種の呪いのようなもの。
そもそも魔剣の定義とはなんなのか。魔法の力を宿しているから? それとも悪魔の剣だからだろうか。
シャーリーから見ればそれは後者だ。魔剣に心を奪われたフィリップは、既に以前のフィリップではないのだから。
「さよならだ。シャーリー」
アレックスに聞いた報酬額では、犯罪に手を染めるリスクには見合わない。仲間を裏切るには安すぎるのだ。
フィリップが金目的でないのなら、何がフィリップを動かしているのか。それをシャーリー、ネスト、バイスの3人と協議した結果、浮かび上がってきた本来の目的と言うのが魔剣の存在であったのだ。
確かにフィリップは魔剣に興味を示していた。バイスとネストが魔法書を探す為にこのダンジョンを訪れた時も、それがあればこそ無謀な戦いにも挑むだろうと言っていたのを覚えている。
九条は、それを放っておいても構わないと思っていた。フィリップがデュラハンに勝てるはずがないのだ。ダンジョンの底に1体の死体が出来上がるだけ。
最悪の場合、封印の扉を閉じてしまえば出口はなくなる。炭鉱のマップもなければそう簡単には出られない。だが、それを止めたのは他でもないシャーリーであった。最後のチャンスを上げてほしいと九条に懇願したのだ。
自分が魔剣を諦めさせるから、命だけは取らないでくれと。力尽くでも止めて見せると。
九条がそれを是としたのは、その気持ちがわかるからだ。例えミアが魔剣を狙っていたとしても、九条はミアを諦めないだろう。
だからこそ迷っていた。シャーリーを送り出すことは簡単だが、失敗した時の事を考えるとやめた方がいいのは確実。シャーリーを見殺しには出来ない。
「何もせず後悔するより、やって後悔したほうがいい」
シャーリーがそう言った時、九条はそれに共感しシャーリーに任せてみようと決心した。その言葉の意味が、仏教の経典に書かれている一節に似ていたからだ。
『前後際断』それは、前である過去と後である未来が、別物であるという教えだ。
故に、過去はどうあがいても変えられず、未来がどうなるかは恐れてもしかたがない。とにかく今に最善を尽くすべきだ、という考え方だ。
とは言え、いつまでもフィリップを野放しには出来ない。故に明確な最終ラインを決め、それを超えたらフィリップは諦めるということでシャーリーと合意した。
少ない時間で作戦を立て、後はシャーリー次第。それでもフィリップが諦める確率は低いだろうと、誰もがそう感じていた。
――――――――――
「シャーリー。それをこっちへ寄越せ。……そうだ、それを持って一緒に逃げよう。隣の魔獣はシャーリーの言うことを聞くように命令されているんだろ? それは九条の元に返してやればいい。どうだ? 悪い話じゃないはずだ」
言っていることに行動が伴っていない。シャーリーの元へとゆっくり迫るフィリップは、手を差し伸べながらも腰の剣を抜いていた。
「なんで!? どうして言う事を聞いてくれないの!?」
「言うことを聞かないのはお前の方だ、シャーリー……」
「そう……。なら仕方ない。力尽くで止めて見せる」
「やってみろ……。ゴールドの俺に敵うとでも思っているのか!?」
シャーリーは立ち上がると腰の矢筒から1本の矢をつがえ、フィリップに狙いを定めた。
それでもフィリップは止まる気配を見せず、鋭くシャーリーを睨みつけていた。
シャーリーから打ち出された1本の矢がフィリップ目掛けて射出されるも、それは所謂威嚇射撃。
当てるつもりのないものだ。シャーリーはその後の動きで、フィリップの本気度を測ろうとした。
射出した瞬間、その行方を確認することなくシャーリーは近くの柱へと身を隠す。
攻撃の瞬間こそ最大の隙が出来るからだ。弓を使っているなら尚更である。フィリップが次の矢をつがえる隙を逃すはずがない。
気付くとフィリップは迫り来る矢を躱し、玉座の前へと詰めていた。そこはシャーリーが数秒前までいた所。本気で踏み込んできていることは明白である。
「やるじゃないかシャーリー。腕を上げたな……」
「ありがと。あんたと違って私はちゃんと鍛錬してるからね」
話すということは、相手に自分の位置を教えていることに他ならない。それが不利な事はシャーリーにもわかっている。だが、目的はフィリップを殺す事ではない。口にしなければ思いは伝わらないのだ。
ガシャリガシャリと近づいて来る金属音。瞬発力ならフィリップが上。持久力ならシャーリーが上だ。
柱の影に隠れつつ、ヒット&アウェイを繰り返すしかシャーリーに勝ち目はないのだが、相手はフィリップ。それは読まれているだろう。
(ホント、やりづらいなぁ……)
ワダツミに加勢してもらえれば、すぐにでもフィリップをねじ伏せることが出来るが、それでは意味がないのだ。
次の矢を構え、柱から姿を見せると同時に、それを放つ。
「”リジェクトショット”!」
そしてすぐ次の柱へと身を潜め、息を殺して神経を研ぎ澄ます。
「シャーリー……可哀想に。こんなダンジョンの底で見張り番なんかさせられて……。九条は酷い奴だ。なんでそんな奴の言うことを聞くんだ。弱みでも握られているのか?」
「違う! これは自分で志願したこと! あんたの目を覚まさせてやる為にね! ”スパイラルショット”!!」
フィリップの間合いに入らないよう。矢を放ち、更に別の柱へと走るも手応えはない。
代わりに聞こえてきたのは全く別の鈍い金属音が2つ。そして足音が聞こえなくなった。フィリップは、具足を脱ぎ捨て足音を消したのだ。
「チッ……」
漏れる舌打ち。トラッキングは役に立たない。近くに大きな反応が3つもあるからだ。
人間相手はやりづらい。しかも、フィリップはシャーリーのやり方を熟知している。
(だが、それはこちらも同じこと……)
「俺が魔剣を使えば、九条さえも凌駕するとは思わないか?」
「九条はあんたが思っているよりずっと強い!」
「そんなにか……。じゃぁ益々このチャンスを逃す手はないな……」
刹那、シャーリーは近くに殺気を感じて、後方へと飛んだ。
閃く太刀筋。それが巨大な柱に傷をつけ、火花を散らす。
「これを躱すか……。マジでやるようになったなシャーリー……」
ほんの少しでも反応が遅れていたら、シャーリーの首は無くなっていてもおかしくはなかった。
(そしたら私もデュラハンになっちゃうのかな……?)
なんて余計な事を考えている暇はない。具足を脱ぎ捨て、多少身軽になったとはいえハーフプレートの鎧に盾と剣まで持っていてこの速度だ。
腐ってもゴールド。やはり瞬発力ではフィリップに一日の長がある。
(フィリップは本気だ……。甘さは捨てないと……)
距離をとる為、走り出そうと足に力を入れたシャーリーであったが、それが地を蹴ることはなかった。
味わった事のない衝撃、まるで壁にタックルでもされたかのような打撃を受けたシャーリーは、体中の臓器が揺さぶられるような感覚に襲われ、強烈な眩暈を引き起こす。
一瞬の内に目の前に現れたのはフィリップの盾。それを激しく打ちつけられたのである。
「あうッ!?」
それでもそこから離れようと力を入れるも足は縺れ、その場に前から倒れ込む。緩んだ手のひらからヨルムンガンドが零れ落ち、それは手を伸ばしても届かない。
「ぐっ!?」
喉元に突きつけられるロングソード。現実は非情である。最初からわかっていた事ではあった。どう考えても適性相性は最悪で、しかも相手は格上だ。
「終わりだ、シャーリー。お前が最後のチャンスをくれたように、俺もお前に最後のチャンスをやろう。魔剣の在処を話し、俺と共に来い」
「冗談はやめて。九条を裏切るくらいなら死を選ぶわ」
「そんなに九条がいいのか……」
「違う! そうじゃないでしょ!? 確かに九条は嫌いじゃない。でもそれとこれとは別なの! そもそもあなたのやり方が間違ってるって言ってるのにまだ気づかないの!?」
「わかってるよ。だが、在処もわからない物を一から探すより、殺してでも奪い取った方が早いだろ?」
「全然わかってない! ここで私を殺し、魔剣を奪ったところで九条から逃げ切れるわけがない!」
「やってみなきゃわからんだろ?」
「わかる! あなたは九条の強さがわかってない! こんなつまらないことで命を失ってもいいの!?」
「大丈夫だ。魔剣さえあれば俺は負けない」
何を言っても効果はなかった。それはある種の呪いのようなもの。
そもそも魔剣の定義とはなんなのか。魔法の力を宿しているから? それとも悪魔の剣だからだろうか。
シャーリーから見ればそれは後者だ。魔剣に心を奪われたフィリップは、既に以前のフィリップではないのだから。
「さよならだ。シャーリー」
11
お気に入りに追加
384
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる