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第130話 遺跡調査依頼:三日目
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「おい、起きろ。交替の時間だ」
2時間後。ミアはノルディックの従者によって起こされた。
眠い目を擦りつつも重い体を急いで起こしテントの外に出ると、外はまだ真っ暗。小枝を揺らすそよ風は冷たく、無理矢理にでも目が覚める。
頭痛は少しは良くなったが、まだ本調子にはほど遠い。
「火の番をしておけ」
従者から渡されたのは小型の手斧。指差された先には、今夜使う分であろう薪が並べられていた。
しかし、それはまだ大きい。さすがにこの大きさの薪をくべても、すぐに火が燃え移ることはない。その為の斧だ。それは起きている者の仕事である。
(次の交替時間は? 次は誰を起こせばいいんだろ……)
「あの……」
「なんだ?」
「次の交替は何時頃でしょうか?」
「そんなものはない。起床は6時頃だ」
「えっ……。それは困ります」
「俺は知らん。グレイスの時はいつもこうだ」
ノルディックの従者はそれだけ言うと、自分のテントへと引き返す。
ミアは茫然と立ち尽くした。とは言え、焚き火は燃え続け、薪が尽きれば消えてしまう。
それから数時間。交替は諦め、ミアは焚き火に薪をくべる作業を黙々と続けていた。
寝る前よりはマシかと思われていた頭痛もぶり返し、焚き火の温かさが唯一の救いではあるのだが、それがまた眠気を増幅させる。
切り株に腰掛け、ウトウトと舟を漕ぐミアにも限界が来ていた。
そしてそのまま意識せず後ろへ倒れ込むと、それを優しく包み込んだのはカガリ。それすらも気づかず、ミアはそのまま寝息を立てた。
朝霧が辺りに立ち込め、誰かが起きる気配を察したカガリは、体を揺すってミアを起こした。
ミアが目を開けると、先程まで真っ暗だった世界は一変し、朝日が木々の隙間から見え隠れしていたのだ。
寝てしまったことにさえ気づかなかったミアは急いで体を起こすと、如何にも寝てませんと言わんばかりに体裁を取り繕う。
焚き火は維持されていて、寝る前と変わったところは何もなかった。
おかしなところと言えば、あれから4時間程経っているにもかかわらず、薪が予定より減っていないことだろう。
それはミアが寝ている間、焚き火が消えていたからだ。ミアを起こす少し前にカガリが”狐火”を使い、火を灯しただけである。
「ありがと、カガリ」
ミアはカガリに助けられてばかりで、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そしてそれ以上に恥ずかしくもあり、情けなさも感じていた。
(カガリは寝たのかな……。私だけが寝ちゃってたら……。でも、おかげでカガリに回復術をかけてあげられる!)
テントから出て来たのは従者の男。
「おはようございます」
ミアが挨拶をすると、男は怪訝そうな顔で舌打ちした。そして馬車から持ち手のついた桶を出すと、それを投げてよこす。
「起床までに水を汲んでおけ」
男はそれだけ言うとまたテントの中へと入って行く。
ミアはそれを片手に抱え、カガリと共に近くの小川へと向かった。
綺麗で透き通った小川。ミアは、焚き火で乾ききった肌を潤すよう両手で掬った水で顔を洗い、今度はそれを口元へと運ぶ。
寝起きの一杯だ。冷たい水が喉を通る感覚は、生を実感すると言っても過言ではない。
(起床までには時間がある。その内に……)
ミアは持っていた布を水に湿らせ、カガリの汚れた体を拭いてやろうとしたのだが、カガリは川の中へと入って行く。
「カガリ?」
それほど急な流れではないが、今のミアではそこまで行くことは叶わない。
声を出してカガリを呼ぼうとしたミアであったが、何故かそれがいけないことのように感じた。カガリが水面を見つめ、何かに集中していたからだ。
川の中ほどでジッと動かないカガリ。足の半分が水の中に浸かっていて、その深さは4、50センチほど。
(水面に映る自分の顔でも見てるのかな?)
ミアがそう思った次の瞬間。カガリは勢いよく川の中に顔を突っ込んだ。そして上げた口には魚を咥えていて、それをミアの方へと放り投げたのである。
ミアは突然の出来事に、それを上手くキャッチすることが出来なかった。
宙を舞った魚は、ミアの胸で一度バウンドしてから地面へと落下し、ビチビチと勢いよく跳ね回る。
「あわわわ……」
それが川の中へ戻らないよう、慌てて両手で押さえつける。
魚の名前はわからない。体長は20センチくらい。それが力尽き動かなくなると、ミアのお腹からは『ぐぅ』という情けない音が出た。
それに恥ずかしさを覚え、顔を赤らめる。
(おいしそう……)
昨晩の食事といえば小さな硬いパンに、美味しくない干し肉だけ。お腹も減って当然だ。
カガリはそのまま6匹の川魚を採り、半分を自分で食べ、残りの半分は目の前で絶賛調理中。といっても、狐火で焼いているだけ。もちろんミア用である。
ミアはカガリに礼を言うと、魚が焼き上がるその間にカガリの体を拭いた。
川に入ったことである程度の汚れは落ちてはいたが、浴びた返り血は複数の毛を巻き込み固まっていて、中々落ちない。それを一つ一つほぐしながら丁寧に紐解いていく。それでも完璧に落とし切るには時間が足りなかった。
「今日で調査は終わりだし、街に帰ったらちゃんと綺麗にしてあげるからね?」
それをカガリと約束し焼いた魚を食べ、昨日治しきれなかった傷を魔法で癒すと、水を汲んだ桶を持って野営地へと戻った。
起床の時間になると、各々天幕を片付け、それが終わると朝食の時間。ミアに与えられたのは昨日と同じパンと干し肉。
(少し前にお魚をいっぱい食べたから平気だもんね!)
それはミアとカガリだけの秘密。ミアはそれだけで充分幸せだった。
朝食が終わると、遺跡調査の続きだ。昨日と同様、ニーナと従者の男は馬車の見張り。
ノルディックとマウロ、ミアとカガリは遺跡へと向かった。
「多少だが、魔物の反応がある。昨日いなかった奴らが戻って来たんだろう」
マウロのトラッキングがその反応を捉えると、やはりその処理はカガリに押し付けられた。
昨日よりは全然少ない。多少の傷を負いながらも難なくそれを処理すると、ミアはカガリを魔法で癒し、ようやく本格的な調査が開始された。
ノルディック達は地下室などの隠し通路の捜索と倒した魔物の処理。ミアは歴史的文化財の調査とマッピングが主な仕事だ。
そしてカガリには魔物を寄せ付けない為に、出入口での見張りが割り当てられた。
ミアには少し大きく感じるであろう遺跡をぐるりと1周し、マッピングから開始する。
しかし、ミアは本調子ではなかった。昨日、限界ギリギリまで使った魔力は、まだ全快していなかった。
(調査を終えれば帰れるんだから、頑張らないと!)
調査は4時間ほどで終了し、ミアは纏めた調査報告書をノルディックに提出した。
ミアはその時の違和感に気が付かなかった。いつもノルディックの隣にいたマウロが姿を消していたのだ。
報告書を読み終えたノルディックが調査終了を告げると、ミアは嬉しさのあまりカガリの元へと走った。
(やっと帰れる! 帰ったらカガリを洗って、おにーちゃんにちゃんと出来たって報告して……。それからいっぱい褒めてもらうんだ!)
それを想像すると、自然と笑みがこぼれる。
「カガリー!」
遺跡の入口にいるカガリを呼び、振り返ったカガリは驚いた様子で立ち上がり、ミアへと向けて走り出した。
(カガリもお仕事が終わって嬉しいのかな? だったらいいな。でも、そんなに急いだらぶつかっちゃうかも……)
カガリは普段からあまり感情を表に出さない。だが、今はそれが嘘であるかのように感情を剥き出しにしていた。それは喜びなどではなく、純粋な怒りだ。
鋭い牙を露にして、今にも吠えんばかり。それは押さえていた魔獣の本能を取り戻したかのよう。
カガリのその瞳には、ミアを映してはいなかった。それよりも遥か後方に位置どっていた1人の男。
ミアも、カガリも、油断していた。仕事が終わったことによる安堵。そしてノルディックから解放されたことによる緊張が緩んだ瞬間であった。
ミアは近づいて来るカガリを抱きしめようと両手を広げた。
—————その瞬間、ミアは1本の矢に射抜かれたのだ。
2時間後。ミアはノルディックの従者によって起こされた。
眠い目を擦りつつも重い体を急いで起こしテントの外に出ると、外はまだ真っ暗。小枝を揺らすそよ風は冷たく、無理矢理にでも目が覚める。
頭痛は少しは良くなったが、まだ本調子にはほど遠い。
「火の番をしておけ」
従者から渡されたのは小型の手斧。指差された先には、今夜使う分であろう薪が並べられていた。
しかし、それはまだ大きい。さすがにこの大きさの薪をくべても、すぐに火が燃え移ることはない。その為の斧だ。それは起きている者の仕事である。
(次の交替時間は? 次は誰を起こせばいいんだろ……)
「あの……」
「なんだ?」
「次の交替は何時頃でしょうか?」
「そんなものはない。起床は6時頃だ」
「えっ……。それは困ります」
「俺は知らん。グレイスの時はいつもこうだ」
ノルディックの従者はそれだけ言うと、自分のテントへと引き返す。
ミアは茫然と立ち尽くした。とは言え、焚き火は燃え続け、薪が尽きれば消えてしまう。
それから数時間。交替は諦め、ミアは焚き火に薪をくべる作業を黙々と続けていた。
寝る前よりはマシかと思われていた頭痛もぶり返し、焚き火の温かさが唯一の救いではあるのだが、それがまた眠気を増幅させる。
切り株に腰掛け、ウトウトと舟を漕ぐミアにも限界が来ていた。
そしてそのまま意識せず後ろへ倒れ込むと、それを優しく包み込んだのはカガリ。それすらも気づかず、ミアはそのまま寝息を立てた。
朝霧が辺りに立ち込め、誰かが起きる気配を察したカガリは、体を揺すってミアを起こした。
ミアが目を開けると、先程まで真っ暗だった世界は一変し、朝日が木々の隙間から見え隠れしていたのだ。
寝てしまったことにさえ気づかなかったミアは急いで体を起こすと、如何にも寝てませんと言わんばかりに体裁を取り繕う。
焚き火は維持されていて、寝る前と変わったところは何もなかった。
おかしなところと言えば、あれから4時間程経っているにもかかわらず、薪が予定より減っていないことだろう。
それはミアが寝ている間、焚き火が消えていたからだ。ミアを起こす少し前にカガリが”狐火”を使い、火を灯しただけである。
「ありがと、カガリ」
ミアはカガリに助けられてばかりで、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。そしてそれ以上に恥ずかしくもあり、情けなさも感じていた。
(カガリは寝たのかな……。私だけが寝ちゃってたら……。でも、おかげでカガリに回復術をかけてあげられる!)
テントから出て来たのは従者の男。
「おはようございます」
ミアが挨拶をすると、男は怪訝そうな顔で舌打ちした。そして馬車から持ち手のついた桶を出すと、それを投げてよこす。
「起床までに水を汲んでおけ」
男はそれだけ言うとまたテントの中へと入って行く。
ミアはそれを片手に抱え、カガリと共に近くの小川へと向かった。
綺麗で透き通った小川。ミアは、焚き火で乾ききった肌を潤すよう両手で掬った水で顔を洗い、今度はそれを口元へと運ぶ。
寝起きの一杯だ。冷たい水が喉を通る感覚は、生を実感すると言っても過言ではない。
(起床までには時間がある。その内に……)
ミアは持っていた布を水に湿らせ、カガリの汚れた体を拭いてやろうとしたのだが、カガリは川の中へと入って行く。
「カガリ?」
それほど急な流れではないが、今のミアではそこまで行くことは叶わない。
声を出してカガリを呼ぼうとしたミアであったが、何故かそれがいけないことのように感じた。カガリが水面を見つめ、何かに集中していたからだ。
川の中ほどでジッと動かないカガリ。足の半分が水の中に浸かっていて、その深さは4、50センチほど。
(水面に映る自分の顔でも見てるのかな?)
ミアがそう思った次の瞬間。カガリは勢いよく川の中に顔を突っ込んだ。そして上げた口には魚を咥えていて、それをミアの方へと放り投げたのである。
ミアは突然の出来事に、それを上手くキャッチすることが出来なかった。
宙を舞った魚は、ミアの胸で一度バウンドしてから地面へと落下し、ビチビチと勢いよく跳ね回る。
「あわわわ……」
それが川の中へ戻らないよう、慌てて両手で押さえつける。
魚の名前はわからない。体長は20センチくらい。それが力尽き動かなくなると、ミアのお腹からは『ぐぅ』という情けない音が出た。
それに恥ずかしさを覚え、顔を赤らめる。
(おいしそう……)
昨晩の食事といえば小さな硬いパンに、美味しくない干し肉だけ。お腹も減って当然だ。
カガリはそのまま6匹の川魚を採り、半分を自分で食べ、残りの半分は目の前で絶賛調理中。といっても、狐火で焼いているだけ。もちろんミア用である。
ミアはカガリに礼を言うと、魚が焼き上がるその間にカガリの体を拭いた。
川に入ったことである程度の汚れは落ちてはいたが、浴びた返り血は複数の毛を巻き込み固まっていて、中々落ちない。それを一つ一つほぐしながら丁寧に紐解いていく。それでも完璧に落とし切るには時間が足りなかった。
「今日で調査は終わりだし、街に帰ったらちゃんと綺麗にしてあげるからね?」
それをカガリと約束し焼いた魚を食べ、昨日治しきれなかった傷を魔法で癒すと、水を汲んだ桶を持って野営地へと戻った。
起床の時間になると、各々天幕を片付け、それが終わると朝食の時間。ミアに与えられたのは昨日と同じパンと干し肉。
(少し前にお魚をいっぱい食べたから平気だもんね!)
それはミアとカガリだけの秘密。ミアはそれだけで充分幸せだった。
朝食が終わると、遺跡調査の続きだ。昨日と同様、ニーナと従者の男は馬車の見張り。
ノルディックとマウロ、ミアとカガリは遺跡へと向かった。
「多少だが、魔物の反応がある。昨日いなかった奴らが戻って来たんだろう」
マウロのトラッキングがその反応を捉えると、やはりその処理はカガリに押し付けられた。
昨日よりは全然少ない。多少の傷を負いながらも難なくそれを処理すると、ミアはカガリを魔法で癒し、ようやく本格的な調査が開始された。
ノルディック達は地下室などの隠し通路の捜索と倒した魔物の処理。ミアは歴史的文化財の調査とマッピングが主な仕事だ。
そしてカガリには魔物を寄せ付けない為に、出入口での見張りが割り当てられた。
ミアには少し大きく感じるであろう遺跡をぐるりと1周し、マッピングから開始する。
しかし、ミアは本調子ではなかった。昨日、限界ギリギリまで使った魔力は、まだ全快していなかった。
(調査を終えれば帰れるんだから、頑張らないと!)
調査は4時間ほどで終了し、ミアは纏めた調査報告書をノルディックに提出した。
ミアはその時の違和感に気が付かなかった。いつもノルディックの隣にいたマウロが姿を消していたのだ。
報告書を読み終えたノルディックが調査終了を告げると、ミアは嬉しさのあまりカガリの元へと走った。
(やっと帰れる! 帰ったらカガリを洗って、おにーちゃんにちゃんと出来たって報告して……。それからいっぱい褒めてもらうんだ!)
それを想像すると、自然と笑みがこぼれる。
「カガリー!」
遺跡の入口にいるカガリを呼び、振り返ったカガリは驚いた様子で立ち上がり、ミアへと向けて走り出した。
(カガリもお仕事が終わって嬉しいのかな? だったらいいな。でも、そんなに急いだらぶつかっちゃうかも……)
カガリは普段からあまり感情を表に出さない。だが、今はそれが嘘であるかのように感情を剥き出しにしていた。それは喜びなどではなく、純粋な怒りだ。
鋭い牙を露にして、今にも吠えんばかり。それは押さえていた魔獣の本能を取り戻したかのよう。
カガリのその瞳には、ミアを映してはいなかった。それよりも遥か後方に位置どっていた1人の男。
ミアも、カガリも、油断していた。仕事が終わったことによる安堵。そしてノルディックから解放されたことによる緊張が緩んだ瞬間であった。
ミアは近づいて来るカガリを抱きしめようと両手を広げた。
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