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第97話 骨細工
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村のパトロールを終え、ギルドに報告をするとソフィアに半休の申請を切り出す。
と言っても、別に断られることはないのだが、日本人としての性か休みの申請は何故か若干言い出し辛いものがある。
しかし申請しなければただのサボりだ。それがいけないことくらい子供でも分かることである。
「何か用事ですか?」
「ええ。ちょっと雑貨屋に……」
雑貨屋という単語を聞いて、ソフィアが眉をひそめる。
「雑貨屋ですか……。まさかギルドを通さず仕事をするつもりじゃないですよね?」
ソフィアが疑いの目を向けるのも当然だ。
冒険者はギルドを仲介して仕事を受ける。その依頼料からギルドに金が入るのだ。
そして俺はプラチナプレートの冒険者。言わばギルドの稼ぎ頭。その稼ぎ頭が親切心で仕事を無償で請け負えば、ギルドは商売あがったりだ。
ソフィアはそれを危惧しているのだろう。
「違います違います。個人的な用事ですから」
「……ホントですかぁ?」
ソフィアから向けられる疑いの眼差し。
村を襲った盗賊討伐の賞金は全て村の再建に当て、シャーリー捜索の報酬も棒に振るったのだ。
それを鑑みれば、俺がお金に無頓着であると思われても仕方ない。
加えてギルドには金貨を3000枚ほど預けている。それだけでもお金に困っていないことは明白だ。
そう考えると、俺が無償で仕事を請け負う可能性も十分考えられる。
「じゃぁ、午後はミアと一緒に行動して下さい」
「えっ!?」
「どうしたんですか? ミアがいると何かまずいことでもあるんですか?」
「いや、そういう訳では……」
別にミアと一緒でも平気だが、プレゼントを作るのに隣に本人がいるというのも……。
見られて恥ずかしいわけではないが、隣でジッと見られていると思うと、気が散って集中できない気がする。
それに、こういうものはサプライズで渡したい。監視目的なら、ミアじゃなくてもいいはずだ。
「そこまで言うならミアじゃなく、ソフィアさんが確認に来ればいいじゃないですか」
どうせギルドの午後は冒険者が帰ってくる夕方まで暇だろう。
ソフィアは少し驚いた様子で俯き、何かを考えている様子だったが、すぐに顔を上げた。
「わかりました。私が同行します」
ソフィアは悪い人ではないのだ。しかし、ギルドの事となると仕事に一途というか、周りが見えなくなるのが玉に瑕。
それも全ては村の為。ギルドの存続を考えての事なのだろう。
日は昇りきり、外は丁度いい暖かさ。昼寝が捗りそうなぽかぽか陽気の中、コクセイは俺達2人を背中に乗せると、雑貨屋へ向けゆっくりと歩き出した。
「で? 九条さんの用事ってのは何なんですか?」
「ソフィアさんは、冒険者が倒した魔物の素材で作った物を贈り合うって風習、知ってますか?」
「ええ、知っていますよ。最近はあまり聞きませんが……」
「それです。今着ているこのローブは、バイスさんとネストさんから頂いたんですけど、それに倣って俺もミアに何か贈れないかと思って。それで雑貨屋に相談に乗ってもらっていたんですよ」
「ああ、そうだったんですね。それなら言ってくださればよかったのに」
「いや、ミアに聞かれるかもしれないと思って……」
「なるほど。すいません、何か勘違いしちゃって」
「じゃぁ……」
「でも一応確認の為、雑貨屋さんまでは同行させていただきます」
「さいですか……」
そんなことを話しながら雑貨屋へと向かう俺達は、他の人から見たら仲睦まじいカップルのように見えるのではないだろうか?
もちろんそんなことは万一にもあり得ないのだが、小さな村だ。悪い噂にならないかと少々不安ではあった。
――――――――――
そんな2人の跡を尾行していたミアは、嫉妬の炎を燃やしていたのだ。
「怪しい……」
民家の影からこっそりと顔を覗かせるミアとカガリ。
「カガリ……どう思う?」
当たり前だが、返事はない。ミアはソフィアが急に外出すると言い出したことをさほど気にしてはいなかった。なのでその理由も聞いていない。
ソフィアを送り出し、暫くしてから何気なくギルドの窓から外を眺めたら、そこに映っていたのはコクセイに乗る九条とソフィア。
こうなったらもはや仕事どころではない。ソフィアに九条を取られまいとギルドの仕事そっちのけで後を追ったのである。
九条達が雑貨屋に到着すると、コクセイから降りた2人は店内へと入って行く。
気付かれないよう様子を窺うミアであったが、店の出入口にはコクセイが見張りとして鎮座していた。
「コクセイ。ちょっとそこどいて?」
「……」
聞こえていないわけではない。だが、雑貨屋の出入口を塞いでいたコクセイは微動だにしない。
暫く睨み合っていたミアとコクセイ。一向に動く気配を見せないコクセイに痺れを切らしたミアは、強硬手段に躍り出た。
「ふぬぅぅ!」
押したり引いたり持ち上げようとしてみたり。ミアはコクセイを退かそうと必死だが、悲しいかなミアの力ではビクともしない。
コクセイとカガリはそれを黙って見つめ、ほっこりしていた。
「コクセイ。何故ミアに道を譲らぬ」
「あー、九条殿にミア殿だけは入れるなと言われているからな」
「何故だ! 主に何か疚しいことでもあると言うのか!」
「んー、ミア殿に贈る物を作ると言っていたぞ。それがちゃんと形になるかわからないから、まだ隠しておきたいのだそうだ。俺には理解できぬが、人間とはめんどくさい生き物だな」
コクセイはカガリにあっさりとその内容を暴露した。ミアにさえバレなければいいのだ。ミアには獣達の言葉はわからないのだから。
「なるほど。そういうことか」
「わかったか? わかったらミア殿を連れ帰ってくれ」
このまま続けるとミアが泣き出してしまいそうだし、コクセイとしてもミアの恨みを買うのは御免である。
「はぁ、仕方ない。ミアはこちらで何とかしよう」
「ああ、よろしく頼む」
カガリはコクセイをポカポカと叩いていたミアのベルトを咥え、持ち上げる。
「わわっ、えっ、ちょ……カガリ?」
だらりと伸びた手は何も掴める物はなく、足も地面にとどかない宙ぶらりんの状態だ。
それは、いたずら好きな子ぎつねの首根っこを咥える親ギツネのよう。
「カガリ! 降ろして! かがりぃぃぃぃ……」
カガリはジタバタと暴れるミアの言うことに耳を貸さず、そのままギルドへと戻って行った。
――――――――――
雑貨屋の奥。客には決して見せる事のない工房。雑貨屋の旦那が日夜職人として作業している場所である。
雑貨屋の商品としてここで作り出される物もあれば、街から買ってくる物もある。表向きは雑貨屋だが、日用品の店としての趣きが強く、村人達からは重宝されている。
置いてある工具は、見たことのある物から何に使うのかわからない物まで様々だ。
そんな工房では、珍しく怒号が響き渡っていた。
「もっと繊細なタッチで!!」
「ハイ! スイマセン!!」
雑貨屋の旦那の指導の下、骨の欠片を少しづつ削る作業を教わっているのだが、頑固職人といった雰囲気で、なんというかあたりがキツイ。
もっと優しく教えてくれてもいいじゃないかと思っているが、教えてもらう立場上それは口にはできず、真剣に取り組んでいた。
ソフィアは俺の言っていることが嘘ではないとわかった時点で、ギルドへと戻っている。
「こんな感じでどうですかね?」
「……まあまあだな。さっきよりはいい」
笑顔もなくぼそりと呟く。不愛想だが、真面目に指導してくれるのはありがたい。
少しずつだが技術の向上もしているようで、道具の使い方にも慣れてきた。
作業に没頭していたからか、あっという間に時間は過ぎ、満足のいく物が作れるようになったのは作業開始から3時間後のこと。
「そろそろ本番いってみるか」
「ハイ!」
本番用の骨に大まかなアタリを付けて、少しずつ少しずつ削っていく。
それが終わると染色の作業。恐らく人生でこれほど集中したことはなかっただろう。それくらい凝縮された時間だった。
そしてそれが完成した頃には、更に5時間もの時が過ぎていたのだ。
と言っても、別に断られることはないのだが、日本人としての性か休みの申請は何故か若干言い出し辛いものがある。
しかし申請しなければただのサボりだ。それがいけないことくらい子供でも分かることである。
「何か用事ですか?」
「ええ。ちょっと雑貨屋に……」
雑貨屋という単語を聞いて、ソフィアが眉をひそめる。
「雑貨屋ですか……。まさかギルドを通さず仕事をするつもりじゃないですよね?」
ソフィアが疑いの目を向けるのも当然だ。
冒険者はギルドを仲介して仕事を受ける。その依頼料からギルドに金が入るのだ。
そして俺はプラチナプレートの冒険者。言わばギルドの稼ぎ頭。その稼ぎ頭が親切心で仕事を無償で請け負えば、ギルドは商売あがったりだ。
ソフィアはそれを危惧しているのだろう。
「違います違います。個人的な用事ですから」
「……ホントですかぁ?」
ソフィアから向けられる疑いの眼差し。
村を襲った盗賊討伐の賞金は全て村の再建に当て、シャーリー捜索の報酬も棒に振るったのだ。
それを鑑みれば、俺がお金に無頓着であると思われても仕方ない。
加えてギルドには金貨を3000枚ほど預けている。それだけでもお金に困っていないことは明白だ。
そう考えると、俺が無償で仕事を請け負う可能性も十分考えられる。
「じゃぁ、午後はミアと一緒に行動して下さい」
「えっ!?」
「どうしたんですか? ミアがいると何かまずいことでもあるんですか?」
「いや、そういう訳では……」
別にミアと一緒でも平気だが、プレゼントを作るのに隣に本人がいるというのも……。
見られて恥ずかしいわけではないが、隣でジッと見られていると思うと、気が散って集中できない気がする。
それに、こういうものはサプライズで渡したい。監視目的なら、ミアじゃなくてもいいはずだ。
「そこまで言うならミアじゃなく、ソフィアさんが確認に来ればいいじゃないですか」
どうせギルドの午後は冒険者が帰ってくる夕方まで暇だろう。
ソフィアは少し驚いた様子で俯き、何かを考えている様子だったが、すぐに顔を上げた。
「わかりました。私が同行します」
ソフィアは悪い人ではないのだ。しかし、ギルドの事となると仕事に一途というか、周りが見えなくなるのが玉に瑕。
それも全ては村の為。ギルドの存続を考えての事なのだろう。
日は昇りきり、外は丁度いい暖かさ。昼寝が捗りそうなぽかぽか陽気の中、コクセイは俺達2人を背中に乗せると、雑貨屋へ向けゆっくりと歩き出した。
「で? 九条さんの用事ってのは何なんですか?」
「ソフィアさんは、冒険者が倒した魔物の素材で作った物を贈り合うって風習、知ってますか?」
「ええ、知っていますよ。最近はあまり聞きませんが……」
「それです。今着ているこのローブは、バイスさんとネストさんから頂いたんですけど、それに倣って俺もミアに何か贈れないかと思って。それで雑貨屋に相談に乗ってもらっていたんですよ」
「ああ、そうだったんですね。それなら言ってくださればよかったのに」
「いや、ミアに聞かれるかもしれないと思って……」
「なるほど。すいません、何か勘違いしちゃって」
「じゃぁ……」
「でも一応確認の為、雑貨屋さんまでは同行させていただきます」
「さいですか……」
そんなことを話しながら雑貨屋へと向かう俺達は、他の人から見たら仲睦まじいカップルのように見えるのではないだろうか?
もちろんそんなことは万一にもあり得ないのだが、小さな村だ。悪い噂にならないかと少々不安ではあった。
――――――――――
そんな2人の跡を尾行していたミアは、嫉妬の炎を燃やしていたのだ。
「怪しい……」
民家の影からこっそりと顔を覗かせるミアとカガリ。
「カガリ……どう思う?」
当たり前だが、返事はない。ミアはソフィアが急に外出すると言い出したことをさほど気にしてはいなかった。なのでその理由も聞いていない。
ソフィアを送り出し、暫くしてから何気なくギルドの窓から外を眺めたら、そこに映っていたのはコクセイに乗る九条とソフィア。
こうなったらもはや仕事どころではない。ソフィアに九条を取られまいとギルドの仕事そっちのけで後を追ったのである。
九条達が雑貨屋に到着すると、コクセイから降りた2人は店内へと入って行く。
気付かれないよう様子を窺うミアであったが、店の出入口にはコクセイが見張りとして鎮座していた。
「コクセイ。ちょっとそこどいて?」
「……」
聞こえていないわけではない。だが、雑貨屋の出入口を塞いでいたコクセイは微動だにしない。
暫く睨み合っていたミアとコクセイ。一向に動く気配を見せないコクセイに痺れを切らしたミアは、強硬手段に躍り出た。
「ふぬぅぅ!」
押したり引いたり持ち上げようとしてみたり。ミアはコクセイを退かそうと必死だが、悲しいかなミアの力ではビクともしない。
コクセイとカガリはそれを黙って見つめ、ほっこりしていた。
「コクセイ。何故ミアに道を譲らぬ」
「あー、九条殿にミア殿だけは入れるなと言われているからな」
「何故だ! 主に何か疚しいことでもあると言うのか!」
「んー、ミア殿に贈る物を作ると言っていたぞ。それがちゃんと形になるかわからないから、まだ隠しておきたいのだそうだ。俺には理解できぬが、人間とはめんどくさい生き物だな」
コクセイはカガリにあっさりとその内容を暴露した。ミアにさえバレなければいいのだ。ミアには獣達の言葉はわからないのだから。
「なるほど。そういうことか」
「わかったか? わかったらミア殿を連れ帰ってくれ」
このまま続けるとミアが泣き出してしまいそうだし、コクセイとしてもミアの恨みを買うのは御免である。
「はぁ、仕方ない。ミアはこちらで何とかしよう」
「ああ、よろしく頼む」
カガリはコクセイをポカポカと叩いていたミアのベルトを咥え、持ち上げる。
「わわっ、えっ、ちょ……カガリ?」
だらりと伸びた手は何も掴める物はなく、足も地面にとどかない宙ぶらりんの状態だ。
それは、いたずら好きな子ぎつねの首根っこを咥える親ギツネのよう。
「カガリ! 降ろして! かがりぃぃぃぃ……」
カガリはジタバタと暴れるミアの言うことに耳を貸さず、そのままギルドへと戻って行った。
――――――――――
雑貨屋の奥。客には決して見せる事のない工房。雑貨屋の旦那が日夜職人として作業している場所である。
雑貨屋の商品としてここで作り出される物もあれば、街から買ってくる物もある。表向きは雑貨屋だが、日用品の店としての趣きが強く、村人達からは重宝されている。
置いてある工具は、見たことのある物から何に使うのかわからない物まで様々だ。
そんな工房では、珍しく怒号が響き渡っていた。
「もっと繊細なタッチで!!」
「ハイ! スイマセン!!」
雑貨屋の旦那の指導の下、骨の欠片を少しづつ削る作業を教わっているのだが、頑固職人といった雰囲気で、なんというかあたりがキツイ。
もっと優しく教えてくれてもいいじゃないかと思っているが、教えてもらう立場上それは口にはできず、真剣に取り組んでいた。
ソフィアは俺の言っていることが嘘ではないとわかった時点で、ギルドへと戻っている。
「こんな感じでどうですかね?」
「……まあまあだな。さっきよりはいい」
笑顔もなくぼそりと呟く。不愛想だが、真面目に指導してくれるのはありがたい。
少しずつだが技術の向上もしているようで、道具の使い方にも慣れてきた。
作業に没頭していたからか、あっという間に時間は過ぎ、満足のいく物が作れるようになったのは作業開始から3時間後のこと。
「そろそろ本番いってみるか」
「ハイ!」
本番用の骨に大まかなアタリを付けて、少しずつ少しずつ削っていく。
それが終わると染色の作業。恐らく人生でこれほど集中したことはなかっただろう。それくらい凝縮された時間だった。
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