28 / 33
番外編
フォーサイス公爵の走馬灯④
しおりを挟む帝国暦801年。フォーサイス共和国初代首相が死んだ。国中で弔いの鐘が鳴り、誰もが建国の父の死に涙した。
国葬の日は霧雨だった。
61で死ぬのは世間的には妥当かも知れないが、私的には早過ぎると思う。私に見送らせるなんて、なんという無礼な輩だ。 もっともあの男は初対面の時から無礼だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ロックハート暦291年。最後の王が崩御した朝、王都の空には弔いの鐘が鳴り響いた。
長く続いた鎮魂の鐘が余韻を残して消える頃、その凶報は来た。
『王都が! いつの間にか占拠されました!』
何者かによって占拠された王都。
いつの間にか騎士団は無力化されていた。
『帝国か?! ここまでどうやって攻めてきたんだ?!』
国境線が侵されたという報告はなかったし、何処の隣国も不穏な動きをしているという情報もなかった。
誰が?
いつの間に王都にまで?
『あの旗は……ボーダー辺境伯?!』
真紅の布地に黄金の獅子と黒薔薇の紋章……辺境伯の紋章は黒地だったはずだが、あの獅子のデザインは紛れもなくボーダー辺境伯の物。
帝国軍ではなく、辺境伯がクーデターを起こしたと言う事か?
帝国へ向けていた槍が、此方に向くとは思ってもいなかった。あそこは我がフォーサイスと同じく国王派の中でも古くから信頼置ける家門だったのだが……。
『ど、どうしたらいいんだ?! 宰相!』
真っ青な顔をした王太子。
『どうもこうも。まずは相手の要求を聞くことから、でしょうか』
未だ火の手は上がっていない王都。
王宮をぐるりと囲んだ兵団は、確かにボーダー辺境伯の私兵だった。……我が国随一の兵団に囲まれた恐怖に城内は騒然となった。
状況的にはほぼ『詰んだ』状態だ。
城外からは『会談を求む!』の声が響いた。聞かない訳にはいかなかった。
そして
代表だと名乗る男が彼らの護衛兵を背後に王宮の謁見室に乗り込んできた。
『はじめまして。ここまで通してくれて、まずは御礼申し上げます。私はボーダー辺境伯の名代、ロベスピエールと申します。お見知り置きを』
堂々と宣言したのは、赤い髪が印象的な背の高い男だった。
『えぇと……フォーサイス宰相閣下、という方は……どなたですか? 辺境伯から、マトモに交渉できるのは宰相閣下しかいない、と聞いてますので』
巫山戯た口上だと思った。
だが辺境伯の意図を知る為にも、私が対応した。……青い顔をして震えるばかりの王太子を、── この場での最高責任者は彼だが ── 前面に立てる訳にはいかなかった。
『要求はなんだ』
一歩前に出た私を、頭の上から足の爪先までジロジロと眺めた無礼者は、私の目を正面から捉えて言った。
『今の王家に、この国を任せ続ける事に疑問を呈す。速やかな主権の放棄を要求する』
私の背後で王太子が呻いた。
『長く続く飢饉とそこから派生する伝染病になんの対応もしない。地方はどうなってもいいと言うのか?
起こった災害はどうしようも無いとしても、その後の対応が何も無いのは何故だ?
王家が無能だからだ!
何時までもこの王家に我が国を任せていても良いのか?
偉大なるアーサー王はもう居ない!
こんな国中が疲弊した状態で、他国に攻められたらどうなる? あっという間に蹂躙され国土は焦土と化し人々は死に絶える。こんな未来、我々は良しとしない! 我々ならもっと良い未来を掴める! 少なくとも、一部の貴族のみが贅沢をするような、大多数の国民が飢えるような、そんな未来にはしない! その為に我々は立ち上がった!
我々の要求はただ1つ!
そこの王座に座る男の命だ!
その男はロックハートの血を受け継ぎながら、アーサー王に遠く及ばない。そんな男に命運を握られるのは御免こうむる!』
正論だ、としか思えなかった。
反乱軍側の言い分に同意こそあれ、反論する物が何もない。
何故なら私自身がこの王家……レオン・アンドリューに不満と不安しかないからだ。
そこまで、私の心情まで見越して兵を起こしたのなら、辺境伯の慧眼に恐れ入る。
『さ、宰相! 私は……死ぬのか?』
チラリと盗み見た王太子は震えていた。
『宰相閣下……こちらをご覧下さい』
そう言って使者は……ロベスピエールは首から下げていた革紐を外し、その先に付けられた指輪を私に見せた。
渡されたそれを検分してみれば……
『グレースの……?!』
それは間違いなくグレースの指輪だった。
『お前……! これをどうやって手に入れた?!』
『俺……いや、私はあの日、グレース様が地下牢に入れられた時、牢番をしていた者です。
グレース様が牢に入れられる直前、こんな事もあろうかと、って言って私にこの指輪と、手紙を託されました。辺境伯へ届けて欲しいと。
グレース様は今の王家に失望していました。未来を辺境伯に託すと仰せでした』
グレース! お前は最後の最後にそんな事をしていたのか!
『グレース様の手紙を読んだ辺境伯は、私に一軍を授けてくれました。この軍を以てして、アーサー王のいない今、王都を占拠するのは簡単でした。しかし! 民の血が流れるのは、グレース様の希望するところでは無いと俺……いや、私は思うのです! 出来れば争いなく、主権を放棄しては頂けないか。流れる血は少ない方が価値があると、思うのです』
私も、現王家にはなんの夢も希望も持てない。寧ろ滅べと思っている。
この若者に託してみようか。血を流したくないと言った、この若者……。
『貴殿は辺境伯より全権を任されている、という事か』
真剣な瞳を向ける使者。
本当にこの国の、民たちの未来を案じている。
……あんな男よりも、余程真剣に。
『暫し、待たれよ。こちらにも考えを纏める時間をくれ』
そう言って彼に背を向け、王太子の方を向こうとした、その時。
『あ、あのぅ……出来れば、その指輪……返しては頂けないでしょうか?』
先程までの真剣な雰囲気とはガラリと表情を変え、ロベスピエールは私に指輪の譲渡を希望してきた。
『これは娘の形見だ。娘の棺に入れる』
『えっ! あっ……で、出来ればっ……今迄、その、お守り代わりに、それを持っていたので……私に託しては頂けないかと! それが欲しいのです! お嬢様の分身です! それを私に下さいっ!』
お嬢様(の分身です! それ)を私にください
その時不意に思い出した。
ずっと思っていたグレースの死に対する不信と、小さな疑問点。
バラバラになったグレースの遺体。
我がフォーサイスの紋章を刺繍した深紅のドレスを着た遺体。
散らばる豊かな長い金髪。切られた髪。
検視官と一緒に確認した時、何かが疑問に思えた。
でも、何が引っかかったのか、分からなかった。
肌の上に直接ドレスを着た遺体。
コルセットを、着ていない遺体。
それだ!
ズロースなど下着を付けていないのは凌辱されたのだから当然だと思っていた。
だが、ドレスを纏っているのにコルセットを付けていないのは、正装した女性としてはオカシくはないか?
犯した後でわざわざドレスを着せる意味は?
我がフォーサイスの紋章が刺繍されたドレスを着る人間は誰だ?
バラバラ 何かを隠蔽?
爪が無い 目がない 身元を保証する物が一切ない。
つまり
あれは
あの遺体は
グレースでは、ない?
犯されたのではなく。死体になったのではなく。
死んだ事にしたかったから?
あの子は王都から、王国を継ぐ重圧から逃れたかったのか? だから。
あの子が誰よりも王国の未来を憂いていたのは間違いない。
だが、あの仕打ちを受け、嫌気がさして全て投げ出したとしたら。
あの子なら、やりかねない。
何よりも思い切りが良く、潔いあの子ならば──。
ロベスピエールの瞳を覗き込む。
必死な。
先程より余程必死な表情は。
何処かの誰かが見せた顔。
鏡の中の私が。
リリーを思う時の。
あれと同じく恋情を湛えた瞳。
革紐を彼に渡すと、嬉しそうな顔をして受け取った。
『ありがとうございます! 大切に、します。絶対無くしません』
指輪を見る目は、決して亡くした者を懐かしむ表情では無かった。
現在進行形の恋に焦がれる熱い瞳だった。
疑問点と疑問点が繋がり、線となった。
確信した。
この若者を信頼し、全てを託す事にする。
娘を、託す。
『娘の……遺志を……君に託す……、是が非でも護ってくれ』
『はい! この命に代えても! 必ず!』
実質的には、この時がロックハート王家の終焉だった。国の中枢たる宰相が、反乱軍側についたのだから。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
霧雨の中、共和国建国の父と呼ばれる元首相の棺が墓地に埋葬された。
私は葬儀の最後まで列席した。
墓石に記された碑文を読む。
『革命家であり政治家であり歴史研究家、マクシミリアン・ロベスピエール ここに眠る 魂はオルレアンの空に』
命に代えても護ると言ったのはお前のはずなのに。
私より先に死ぬとは思わなかった。
お前が居ない今、あの子はどうなるのだ?
何処にいるのだ?
『フォーサイス公爵閣下』
墓の前に私以外の人間はいなかった。
低く落ち着いた声が、静かに私に話しかけた。
目を向けると、いつの間にか隣には喪服を着た大柄な男。
はて。初対面だと思うが、誰かの面影もある。プラチナブロンドと緑の瞳。この顔立ちは……
『ボーダー辺境伯?』
男は口角を上げて『はじめまして』と言った。
『父がお世話になりました。自分はマイケル・プライド・ボーダー。世が世なら、辺境伯と呼ばれた男です』
爽やかに話すその様は、確かに在りし日の辺境伯の面影があった。なるほど、ご子息か。我が息子と同じ年頃に見える。
『今日ここに来れば、貴方に会えると……本当は父が来たがっていたのですが、如何せん、もう長距離移動が堪える身体になりましてね、自分が来た次第です』
『そうか』
『ここに来る前に、国立図書館に寄贈されてるロベスピエールの本と、お嬢様の手紙、拝見しましたよ。
閣下宛の最初の手紙と……我が父、辺境伯宛の最後の手紙が、並べて閲覧出来るように配置されていて……見応えがありました。閣下は、あれをご覧になりましたか?』
『いや。私はその昔、実物を見た事があるからな……最後の手紙も、あやつから見せて貰ったよ……』
二人で黙ってロベスピエールの墓石を見た。
『閣下にとって、アイツ……ロベスピエールはどんな人間でしたか?』
『奴とは……共和国を立ち上げるまでの暫定新政府の会議で、よく意見を交わした。それ程多くは知らないが……
生意気で礼儀知らず。だが国の行く末を憂いた天才肌の男だ』
『生意気で礼儀知らず、でしたか』
ニヤニヤ笑いながらマイケル卿が言う。
『最初の会議で、私に新国家の首相をやって欲しいと言いおった』
『おぉ!』
『辺境伯には既に断られているので、それならば公爵しかいない! と煩かったな』
『煩かったですか』
『こちらが疑問を投げかければ“持ち帰って辺境伯と相談して参ります!”と言って慌てて引き下がる。
数日後にはこちらが思いもよらない意見をキチンと携えて論破しよる。
辺境には、余程の知恵者が居るのだと、私は個人的に思ったものだよ?』
マイケル卿の瞳を正面から見詰める。
『違うか? 辺境伯の元に、“知恵者”が、おろう?』
かつて、いつの間にか娘についた渾名に『ロックハートの知恵者』というものがあった。
それを含んで問えば、私を見下ろす緑の瞳が驚愕の色を纏う。
『……ご存知、でしたか……ご存知なのに、今まで沈黙を守ってきた、と……いや、流石と言うべきですな』
……何処かの誰かは『知らんぷりしてくれて』等と評価していたが、マイケル卿の方が文才があるらしい。
卿は一つ大きな溜息をついた。そしてロベスピエールの墓に視線を移した。
『オルレアンの空に、アイツはいるのか……』
マイケル・プライド・ボーダーの呟きが掠れて聞こえたのは、彼の哀悼の意思だろうか。
『閣下。自分も死んだら、奴と同じ空に魂を飛ばす事でしょう。そこには自分の最愛の女神が、今も朗らかに生活しています』
『君、は……』
彼の言葉の真意を問うても良いのだろうか?
彼はただ穏やかに微笑んでいた。
『父が自分に“これは遺言よりなお重い命令だ”と言って再三再四、口酸っぱくして申し付けている事がありましてね』
フォーサイスの女神を命を賭しても守れ
外部の人間に関わらせるな
その存在を悟らせるな
彼女が己の意思で街を出ると言い出さない限り、絶対の命令だ
私の耳元で囁いた低い声は、真摯なものだった。
『これは、自分の息子にも徹底させていますので。どうか、ご安心を』
良い笑顔で私に告げるマイケル卿。
『君は、息子がいるのか? 先程……最愛の、女神とか言っていたが……』
『養子です。女神は今、孤児院の院長をしてましてね。そこで沢山の子どもたちの面倒をみています。
女神自身は、子を産む事は無かったのですが……我が息子も彼女に育てられた一人でして。マザコンの気があるので、自分の命でなくとも彼女を守ることでしょう』
『細君は、居ないのかね?』
『自分は独身ですが……我が心は女神に捧げました。自分は、それ以上望むものはありません』
なにやら狂信者の匂いがする……ような。
『その……女神、とやらは、君を振り回しているのでは、ないか? 君ほどの偉丈夫ならば、相手など』
『閣下』
『』
『女神の心は、あの赤い髪の悪魔が奪っていきました。その証拠に、あの悪魔が死に、やっと自由になったのに……女神はたった数日で、あの綺麗な金髪が真っ白になってしまう程の、苦悩を……』
己の方が苦悩を感じているようなマイケル卿の表情に、私は言わない方が良いだろうな、と判断した。
私も息子も50過ぎると一気に総白髪になった事実を。多分、あの子も……。
『自分は女神を護る騎士。そう、女神にも自分にも誓いました。それでいいのです』
『─── 委細理解した』
いつの間にかあの子は、赤い髪の悪魔、とやらに心奪われ、天使軍の護衛騎士が付いたらしい。
その図はなかなか賑々しいものだ。
騎士本人がそれで納得しているのなら。
良いのだろう。多分。
物言わぬはずの墓石が、何やら文句を言っている気がするのも、
多分、
私の気のせいだ。
私は、あの子が健やかで居てくれるなら、それで良いのだから。
108
お気に入りに追加
3,655
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵令嬢は、婚約破棄をあっさり受け入れる
櫻井みこと
恋愛
突然、婚約破棄を言い渡された。
彼は社交辞令を真に受けて、自分が愛されていて、そのために私が必死に努力をしているのだと勘違いしていたらしい。
だから泣いて縋ると思っていたらしいですが、それはあり得ません。
私が王妃になるのは確定。その相手がたまたま、あなただった。それだけです。
またまた軽率に短編。
一話…マリエ視点
二話…婚約者視点
三話…子爵令嬢視点
四話…第二王子視点
五話…マリエ視点
六話…兄視点
※全六話で完結しました。馬鹿すぎる王子にご注意ください。
スピンオフ始めました。
「追放された聖女が隣国の腹黒公爵を頼ったら、国がなくなってしまいました」連載中!
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】真実の愛に生きるのならお好きにどうぞ、その代わり城からは出て行ってもらいます
まほりろ
恋愛
私の名はイルク公爵家の長女アロンザ。
卒業パーティーで王太子のハインツ様に婚約破棄されましたわ。王太子の腕の中には愛くるしい容姿に華奢な体格の男爵令嬢のミア様の姿が。
国王と王妃にハインツ様が卒業パーティーでやらかしたことをなかったことにされ、無理やりハインツ様の正妃にさせられましたわ。
ミア様はハインツ様の側妃となり、二人の間には息子が生まれデールと名付けられました。
私はデールと養子縁組させられ、彼の後ろ盾になることを強要された。
結婚して十八年、ハインツ様とミア様とデールの尻拭いをさせられてきた。
十六歳になったデールが学園の進級パーティーで侯爵令嬢との婚約破棄を宣言し、男爵令嬢のペピンと婚約すると言い出した。
私の脳裏に十八年前の悪夢がよみがえる。
デールを呼び出し説教をすると「俺はペピンとの真実の愛に生きる!」と怒鳴られました。
この瞬間私の中で何かが切れましたわ。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
他サイトにも投稿してます。
ざまぁ回には「ざまぁ」と明記してあります。
2022年1月4日HOTランキング35位、ありがとうございました!
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
婚約者と義妹に裏切られたので、ざまぁして逃げてみた
せいめ
恋愛
伯爵令嬢のフローラは、夜会で婚約者のレイモンドと義妹のリリアンが抱き合う姿を見てしまった。
大好きだったレイモンドの裏切りを知りショックを受けるフローラ。
三ヶ月後には結婚式なのに、このままあの方と結婚していいの?
深く傷付いたフローラは散々悩んだ挙句、その場に偶然居合わせた公爵令息や親友の力を借り、ざまぁして逃げ出すことにしたのであった。
ご都合主義です。
誤字脱字、申し訳ありません。
【完結】「幼馴染を敬愛する婚約者様、そんなに幼馴染を優先したいならお好きにどうぞ。ただし私との婚約を解消してからにして下さいね」
まほりろ
恋愛
婚約者のベン様は幼馴染で公爵令嬢のアリッサ様に呼び出されるとアリッサ様の元に行ってしまう。
お茶会や誕生日パーティや婚約記念日や学園のパーティや王家主催のパーティでも、それは変わらない。
いくらアリッサ様がもうすぐ隣国の公爵家に嫁ぐ身で、心身が不安定な状態だといってもやりすぎだわ。
そんなある日ベン様から、
「俺はアリッサについて隣国に行く!
お前は親が決めた婚約者だから仕方ないから結婚してやる!
結婚後は侯爵家のことはお前が一人で切り盛りしろ!
年に一回帰国して子作りはしてやるからありがたく思え!」
と言われました。
今まで色々と我慢してきましたがこの言葉が決定打となり、この瞬間私はベン様との婚約解消を決意したのです。
ベン様は好きなだけ幼馴染のアリッサ様の側にいてください、ただし私の婚約を解消したあとでですが。
ベン様も地味な私の顔を見なくてスッキリするでしょう。
なのに婚約解消した翌日ベン様が迫ってきて……。
私に婚約解消されたから、侯爵家の後継ぎから外された?
卒業後に実家から勘当される?
アリッサ様に「平民になった幼馴染がいるなんて他人に知られたくないの。二度と会いに来ないで!」と言われた?
私と再度婚約して侯爵家の後継者の座に戻りたい?
そんなこと今さら言われても知りません!
※他サイトにも投稿しています。
※百合っぽく見えますが百合要素はありません。
※加筆修正しました。2024年7月11日
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
2022年5月4日、小説家になろうで日間総合6位まで上がった作品です。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
【完結】「財産目当てに子爵令嬢と白い結婚をした侯爵、散々虐めていた相手が子爵令嬢に化けた魔女だと分かり破滅する〜」
まほりろ
恋愛
【完結済み】
若き侯爵ビリーは子爵家の財産に目をつけた。侯爵は子爵家に圧力をかけ、子爵令嬢のエミリーを強引に娶(めと)った。
侯爵家に嫁いだエミリーは、侯爵家の使用人から冷たい目で見られ、酷い仕打ちを受ける。
侯爵家には居候の少女ローザがいて、当主のビリーと居候のローザは愛し合っていた。
使用人達にお金の力で二人の愛を引き裂いた悪女だと思われたエミリーは、使用人から酷い虐めを受ける。
侯爵も侯爵の母親も居候のローザも、エミリーに嫌がれせをして楽しんでいた。
侯爵家の人間は知らなかった、腐ったスープを食べさせ、バケツの水をかけ、ドレスを切り裂き、散々嫌がらせをした少女がエミリーに化けて侯爵家に嫁いできた世界最強の魔女だと言うことを……。
魔女が正体を明かすとき侯爵家は地獄と化す。
全26話、約25,000文字、完結済み。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
他サイトにもアップしてます。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
第15回恋愛小説大賞にエントリーしてます。よろしくお願いします。
完結/クラスメイトの私物を盗んだ疑いをかけられた私は王太子に婚約破棄され国外追放を命ぜられる〜ピンチを救ってくれたのは隣国の皇太子殿下でした
まほりろ
恋愛
【完結】
「リリー・ナウマン! なぜクラスメイトの私物が貴様の鞄から出て来た!」
教室で行われる断罪劇、私は無実を主張したが誰も耳を貸してくれない。
「貴様のような盗人を王太子である俺の婚約者にしておくわけにはいかない! 貴様との婚約を破棄し、国外追放を命ずる! 今すぐ荷物をまとめて教室からいや、この国から出ていけ!!」
クラスメイトたちが「泥棒令嬢」「ろくでなし」「いい気味」と囁く。
誰も私の味方になってくれない、先生でさえも。
「アリバイがないだけで公爵家の令嬢を裁判にもかけず国外追放にするの? この国の法律ってどうなっているのかな?」
クラスメイトの私物を盗んだ疑いをかけられた私を救って下さったのは隣国の皇太子殿下でした。
アホ王太子とあばずれ伯爵令嬢に冤罪を着せられたヒロインが、ショタ美少年の皇太子に助けてられ溺愛される話です。
完結、全10話、約7500文字。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
他サイトにも掲載してます。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる