お気に入りに追加
1,931
あなたにおすすめの小説
爵位の乗っ取りを計画していたはずが、何もかも失った男
基本二度寝
恋愛
王城で芋臭い女を見かけたルークは、訝しんだ末文官の同僚に聞いた。
魔法師団で魔法学を指南している学士の伯爵令嬢、シェスターニャ嬢。
結い上げてもいないぼさぼさの頭に大きな眼鏡をかけていて、ドレスではなく暗い色味のローブ。
(あんな女が伯爵令嬢?)
貴族の顔をすべて把握しているわけではないが、見たこともない顔だった。
本人が言うには田舎貴族らしく、良い歳をして社交界へのデビューもしていないと笑っていたそうだ。
探りを入れれば、魔法師団の中でもかなり立場は高いようだった。
使える…そう、思った。
※エロ描写なし
心を失った彼女は、もう婚約者を見ない
基本二度寝
恋愛
女癖の悪い王太子は呪われた。
寝台から起き上がれず、食事も身体が拒否し、原因不明な状態の心労もあり、やせ細っていった。
「こりゃあすごい」
解呪に呼ばれた魔女は、しゃがれ声で場違いにも感嘆した。
「王族に呪いなんて効かないはずなのにと思ったけれど、これほど大きい呪いは見たことがないよ。どれだけの女の恨みを買ったんだい」
王太子には思い当たる節はない。
相手が勝手に勘違いして想いを寄せられているだけなのに。
「こりゃあ対価は大きいよ?」
金ならいくらでも出すと豪語する国王と、「早く息子を助けて」と喚く王妃。
「なら、その娘の心を対価にどうだい」
魔女はぐるりと部屋を見渡し、壁際に使用人らと共に立たされている王太子の婚約者の令嬢を指差した。
その言葉はそのまま返されたもの
基本二度寝
恋愛
己の人生は既に決まっている。
親の望む令嬢を伴侶に迎え、子を成し、後継者を育てる。
ただそれだけのつまらぬ人生。
ならば、結婚までは好きに過ごしていいだろう?と、思った。
侯爵子息アリストには幼馴染がいる。
幼馴染が、出産に耐えられるほど身体が丈夫であったならアリストは彼女を伴侶にしたかった。
可愛らしく、淑やかな幼馴染が愛おしい。
それが叶うなら子がなくても、と思うのだが、父はそれを認めない。
父の選んだ伯爵令嬢が婚約者になった。
幼馴染のような愛らしさも、優しさもない。
平凡な容姿。口うるさい貴族令嬢。
うんざりだ。
幼馴染はずっと屋敷の中で育てられた為、外の事を知らない。
彼女のために、華やかな舞踏会を見せたかった。
比較的若い者があつまるような、気楽なものならば、多少の粗相も多目に見てもらえるだろう。
アリストは幼馴染のテイラーに己の色のドレスを贈り夜会に出席した。
まさか、自分のエスコートもなしにアリストの婚約者が参加しているとは露ほどにも思わず…。
妹を叩いた?事実ですがなにか?
基本二度寝
恋愛
王太子エリシオンにはクアンナという婚約者がいた。
冷たい瞳をした婚約者には愛らしい妹マゼンダがいる。
婚約者に向けるべき愛情をマゼンダに向けていた。
そんな愛らしいマゼンダが、物陰でひっそり泣いていた。
頬を押えて。
誰が!一体何が!?
口を閉ざしつづけたマゼンダが、打った相手をようやく口にして、エリシオンの怒りが頂点に達した。
あの女…!
※えろなし
※恋愛カテゴリーなのに恋愛させてないなと思って追加21/08/09
「子供ができた」と夫が愛人を連れてきたので祝福した
基本二度寝
恋愛
おめでとうございます!!!
※エロなし
ざまぁをやってみたくて。
ざまぁが本編より長くなったので割愛。
番外編でupするかもしないかも。
時に記憶持ちはミスを犯す
基本二度寝
恋愛
王太子は平民上がりの子爵令嬢の肩を抱いて、婚約者に罵声を浴びせた。
何事だと人が集まり、遠巻きにこちらを見ていた。
「貴様は!嫉妬から愛するナージャの授業ノートを破り捨てたそうだな!!」
貴族学園に通う王太子はそこで出会った子爵令嬢ナージャに恋し、愛を知った。
その愛する女が涙を流しているのを見て、王太子は頭に血が上った。
「授業…ノート、ですか?」
「そうだ!!無残にもびりびりに破かれた状態だった!!」
「…そのノートは彼女の物だと?」
「そうだ!」
「ハラスティア様。私が殿下を愛してしまったばかりに怒りを買ってしまったことは理解しています!
ですが、私物を破損させるなど、そのような方が王妃になんて!」
子爵令嬢は王太子に縋りついたまま、彼の婚約者であるハラスティアに訴えた。
大きな瞳に涙をためて。
「なるほど…そうですか。…衛兵を呼んでください」
魅了から覚めた王太子は婚約者に婚約破棄を突きつける
基本二度寝
恋愛
聖女の力を体現させた男爵令嬢は、国への報告のため、教会の神官と共に王太子殿下と面会した。
「王太子殿下。お初にお目にかかります」
聖女の肩書を得た男爵令嬢には、対面した王太子が魅了魔法にかかっていることを瞬時に見抜いた。
「魅了だって?王族が…?ありえないよ」
男爵令嬢の言葉に取り合わない王太子の目を覚まさせようと、聖魔法で魅了魔法の解術を試みた。
聖女の魔法は正しく行使され、王太子の顔はみるみる怒りの様相に変わっていく。
王太子は婚約者の公爵令嬢を愛していた。
その愛情が、波々注いだカップをひっくり返したように急に空っぽになった。
いや、愛情が消えたというよりも、憎悪が生まれた。
「あの女…っ王族に魅了魔法を!」
「魅了は解けましたか?」
「ああ。感謝する」
王太子はすぐに行動にうつした。
眠りから目覚めた王太子は
基本二度寝
恋愛
「う…うぅ」
ぐっと身体を伸ばして、身を起こしたのはこの国の第一王子。
「あぁ…頭が痛い。寝すぎたのか」
王子の目覚めに、侍女が慌てて部屋を飛び出した。
しばらくしてやってきたのは、国王陛下と王妃である両親と医師。
「…?揃いも揃ってどうしたのですか」
王子を抱きしめて母は泣き、父はホッとしていた。
永く眠りについていたのだと、聞かされ今度は王子が驚いたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる