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プロローグ
しおりを挟む後ろから"あいつ"が追いかけて来ているのが分かる……
「クソったれ…なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだ!!」
「ちょっとちょっと、逃げないでよ~ただお喋りしたいだけなのに~」
そう言いながら後ろから魔法を放ってくる
すかさず防御して電気魔法を繰り出す
それを最も容易く魔法で弾かれる
「クソッ…なんで電気魔法が弾けるんだよ!!」
本当になんなんだこいつ!なんで俺を追いかけてくるんだ!
「なんで雷魔法じゃなくて電気魔法なわけ?もしかしてもう魔力切れかい?」
別に魔力切れという訳ではない、単に電気魔法の方がコストがかからないからだ
「ま、いいや…魔力切れたんならあとは追いかけっこするだけだし」
そう言いながらあいつは一瞬で俺の目の前に移動した…
なんの魔法を使ったんだ?分からない、理解しなきゃ俺が死ぬ!!
「はいはい、なんの魔法使ったんだ?とか考えてんでしょ、教えてあげるから俺とちょっとお話ししようね?」
俺の目の前にいる奴は余裕のある笑みで俺に話しかけてくる
やらなきゃこっちがやられる!!
雷と炎魔法を一気に融合させそれを放つ
が、やっぱり一気に融合させたせいでちゃんとした形になっていない、今はそれでいい、あのストーカー野郎から逃げきれればまだマシだ
魔法が当たったか分からない、魔法が当たっていなくてもあの威力だ、ある程度は時間稼ぎになるだろう
「え?!今のって融合魔法じゃん…初めてみたよ!!魔法陣だって全く見たことないし、やっぱり見間違いじゃなかった!」
興奮気味にストーカー野朗は俺の目の前に移動して来た
だ!か!ら!なんで俺の目の前にいるんだよこいつは!!!
「ねえ?ほかにももっとある感じ?見せて欲しいんだけど!」
きっしょ、何こいつマジでキモい!!めっちゃ目キラキラさせてるし意味が分からん!!
「え?もしかしてもう終わり?つまんないんだけど」
「そんなにお望みならやってやるよ!」
俺はそう叫び水魔法放った
「水?…」
(基本的に水魔法は攻撃力がない、あったとしても相手を溺れさせるくらいの量が無ければ無理な話だろう?)
とストーカー野朗はそう考えてるはずだ…だがなぁ、使い方を変えればいくらでも人を殺せる威力になるんだよ
放った水魔法を一気に凝縮させ風魔法で威力をあげる
そうすればほら、ストーカー野朗の顔をかすり近くにあった大きな木を俺の魔法が貫いていった
流石に殺したらやばいのでそこら辺は考慮している
「うわぁ……そうか、水ってこういう使い方もあるね…でもコントロールって難しいんじゃない?」
その通り、水魔法ってのはコントロールがめちゃくちゃ難しい、それに風魔法を加えるんだから死ぬ程きつい!
「ああ、ほら無理するから息すんのも必死じゃん…大丈夫?」
「大丈夫です!いつものことなので!」
あ、勢いで大丈夫だって答えてしまった…
「あ、そうなの?ふーん」
興味無さそうだなこいつ
「そもそも!なんで俺を追うんですか!俺あんたに何もしてないでしょ!」
「は?さっきはなしたじゃん、君の魔法陣が他のと違うって、それとさっきの融合魔法もそうだし、ちょっと気になってさ」
「魔法陣は自作!融合魔法はあんたでもできる!はい、話しました!もう帰らせてください!」
「へぇ~、魔法陣は自作かぁ…そっかそっか、それじゃ俺と一緒に魔族領に行こっか」
「話聞いてました?!俺は帰りたいんです!!行きません!」
「はぁ?yes以外の選択肢がお前にあるわけないじゃん、ウケる」
「嫌です!帰ります!!」
「別に抵抗してもいいよ、気絶させて連れて行けばいいだけだし」
何が起きたか分からない、一瞬で距離を詰められよくわからない魔法をくらって俺は気を失ってしまった
そもそもなんでこんなことになったんだよ……
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