眼異探偵

知人さん

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最狂は最恐で最強の実力者

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翌日、季楽羅が
「今日久しぶりに出かけていいですか?」
そう聞き、東が
「いいよ。いつも季楽羅には留守番頼んでるし、
時には気分転換も必要だから」
そう言うと季楽羅は
「ありがとうございます!」
そう言って、扉の方に向かった。季楽羅が扉を
開けようとした時、東が
「でも季楽羅、気をつけて。絶対無事に
帰ってきてね」
そう言うと季楽羅は
「はい!、行ってきまーす」
笑顔で言い、出かけた。事務所から少し離れた
有名な巨大ショッピングモールに行き、
「何しよっかな~、カフェ行こっかな」
そう言い、2階のカフェに入ろうとしたが、
お腹の音が鳴って
「まず腹ごしらえかな」
そう言い、3階の飲食店に行って中に入ったが、
満席で店員が
「すいません、あちらのお客様と同じ席でも
いいですか?」
そう言うと季楽羅は
「はい。いいですよ!」
そう言い、案内された席に行き、季楽羅が
席に座ってる男性客に
「すみません、ここ座ってもいいですか?」
そう聞くと男性客は季楽羅の方を見て
「いいよ~」
そう言い、季楽羅と男性客は同時に
「あ」
そう言って、男性客の方が
「季楽羅ちゃん?、偶然だね!、何でここに?」
嬉しそうに言うと季楽羅は
「1人でショッピングモールに来てるんですけど
あなたは?」
そう言い、男性客は
「気分転換に来ただけだよ」
そう言うと季楽羅が
「そういえば、あの時名前聞きそびれたので
教えてもらっていいですか」
そう言い、男性客が
「事情があって本名は教えられないから
マロって呼んで」
そう言うと季楽羅は
「分かりました、よろしく!、マロさん」
そう言い、2人で一緒に美味しい物を食べた。
季楽羅が
「マロさん、この後予定あるんですか?」
そう聞き、マロは
「いや特に無いかな~、季楽羅ちゃんは?」
そう言うと季楽羅が
「私も特に無いので、良ければ一緒に
ショッピングしませんか?」
そう聞き、マロは
「いいけど、季楽羅ちゃん敬語やめてくれる?」
そう言うと季楽羅は
「でも、マロさん歳上ですよね?」
そう聞き、マロが
「そうだね、俺東と同い年だから。でも敬語
やめていいよ」
そう言うと季楽羅は
「じゃぁ、そうする!」
笑顔で言い、マロが
「さっそく店の中周ろっか」
そう言って、2人で席を立つと
「ふざけんな!、俺はこんなの頼んでねぇぞ!」
怒声が聞こえて声の方向を見ると怖そうな
ゴツい男たち4人程が店員に怒っていた。
季楽羅が
「何があったんだろ?」
心配になり、その席に近寄って
「どうしたんですか?」
そう聞くと金短髪の男が
「何だてめぇ?」
そう聞き、店員が
「実は、お客様の注文した物に手違いが
あったようで」
そう言うと季楽羅は
「でも、全部食べてるじゃないですか!」
そう言い、男が
「勿体ねぇから食べてやったんだろうが!」
そう言うと季楽羅は
「じゃぁ、その食べたお料理の代金も
払うんですよね」
そう言い、男が
「店が間違ったのに何で俺たちが、そんな事
するんだよ」
そう言うと季楽羅が
「じゃぁ食べる前に言えば良かったじゃない
ですか!」
そう言い、男が
「何だとてめぇ、殺されてぇのか!」
そう言って、ナイフを季楽羅に向けて他の客は
悲鳴をあげて店員が
「やめてください!」
そう言ったが、他の男もナイフを取り出して
店員の手を切った。茶髪の男が
「おい待てよ、この女かなり可愛いし、
良い体してるし、殺すには勿体ねぇよ」
そう言い、男は
「確かにそうだな、おい女俺たちと一緒に来い」
そう言って、季楽羅の手を引っ張って
連れて行こうとした時、
「季楽羅ちゃん、そろそろショッピング
行こうぜー」
マロが近寄って言い、男が
「何だてめぇ、この女は今から俺たちと
遊ぶんだ。失せろガキ!」
そう言うとマロは
「俺から見たらお前らの方がガキに見えるん
だけど。そんなおもちゃ使っちゃって」
そう言い、男が
「これがおもちゃに見えるのか?、さっき店員の
手を切ったの見てただろ。それでも
信じられないなら、ここで死ねぇ!」
そう言うとナイフでマロを刺そうとしたが、
マロは素手でナイフを掴み、男の肘目掛けて
膝蹴りを当てて肘の骨を折ってナイフを奪い、
男の右目に刺した。その後、他の男が
「てめぇー!」
怒鳴りながらナイフを持って向かってきたが、
マロは奪ったナイフで男のナイフの刀身部を
斬って腹部に足刀蹴りを当てて、男は吹っ飛んで
窓にぶつかると窓が割れて3階から落ちた。
他の男はマロの背後に周り込んでマロの動きを
止めようとしたが、男の上半身部分に突然巨大な
十字の斬り傷が出来て血を吐いて倒れた。
もう1人の男は怯え恐れて逃げたが、マロは
ナイフを投げて男の腹部を貫通させて店の壁に
刺さった。男は血を吐いて倒れると右目を
刺された男が拳銃を取り出してマロに撃ったが、
マロは全弾避けて男の顎に蹴りを当てて男の
顔面は天井をむいてマロは空中にジャンプして、
かかと落としを男の顔面に当てると男の脊髄から
【バキッッ!!】
不吉な音が鳴り響き、男は意識を失って倒れた。
マロは戦闘が終わった後、
「季楽羅ちゃん、行こっか!」
そう言い、季楽羅が
「今何が起こったの?」
呆然とした表情で言うと他の客たちも同じ気持ち
でマロを見ていた。マロの動きは武術を
学んでいない一般人には速過ぎて何が起きたのか
分からず、混乱していた。マロが
「どうしたの季楽羅ちゃん」
そう言うと店員が
「えーっと、何か分かりませんが、ありがとう
ございます」
そう言い、マロが
「気にしないでよ。店荒らしちゃったし、
弁償はするから」
そう言って、札束を渡した。店員が
「こんな物受け取れません!、いくら
あるんですか」
そう言い、マロが
「1億程度しか無いよ」
笑いながら言うと季楽羅や店員が
「1億!?」
驚いて、季楽羅が
「そんな大金どうやって、マロ君って何者?」
そう言い、マロが
「俺は」
言いかけるとスマホが鳴り、電話に出ると
『マロ様、今すぐお戻りください』
そう言われて、マロは
「分かった。今から戻る」
そう言い、季楽羅に
「ごめん季楽羅ちゃん、急用で戻るから、
また今度美味しい物食べに行こっ!」
そう言って、店を出た。季楽羅も事務所に戻り、
「ただいま。東さん」
そう言い、東が
「おかえり。季楽羅」
そう言うと季楽羅が
「今日、東さんの心友さんに会いました」
そう言い、東が
「え?、それってまさか」
そう言うと季楽羅は
「あの時、事務所に来た人です。名前も聞いたん
ですけど、なぜか本名じゃなくて
マロって名乗ってました」
そう言い、東が
「マロ....か。何も言われなかった?」
そう聞くと季楽羅は
「特に何も。でもスゴいものを見ました!」
そう言い、店で起こった事を話すと東は
「あいつの人間離れした身体能力は
昔と変わらないな」
そう呟いた。

その頃、マロはどこかの高層ビルに入っていた。
最上階の部屋に入ると黒髪の男性に
「おかえりなさいませマロ様。どこへ行って
たのですか」
そう言われて、マロは
「ちょっと散歩だよ」
そう言い、男性が
「アメリカのママラとインドのランドから
連絡が来ています」
そう言うとマロは
「またあいつらかよー、話すのめんどくせぇん
だけど」
そう言い、男性が
「ダメですよ!、前回もSHSの会議にも
出なかったですよね?、またそんな事したら
今度こそマーブルが潰されますよ」
そう言うとマロは
「はぁ?、マーブルは俺がいる限り消えねぇよ」
そう言い、男性が
「申し訳ございません、それと別件で織音様の
3軍が取引に失敗してしまい」
そう言うとマロが
「使えねぇなぁ~、今すぐ呼んでくれるか」
そう言い、男性は
「承知しました」
そう言うと数時間後、マーブルメンバーの男8人
が来てマロが
「お前ら失態を犯したのか」
そう言い、金髪の男が
「そうですが、まだ俺たち入ったばかりで
海外で殺されそうになって」
そう言うとマロが
「今日は2人ずつでそれぞれに行ってたよなぁ、
海外の奴に脅されて帰ってきたのか。
あんな奴らに負けて情けねぇなー」
嘲笑いながら言い、緑髪の男が
「おそらく1軍、2軍の方たちなら成功できたと
思いますが」
恐る恐る言うとマロは
「流宇斗の3軍も今日行ったが、成功させて
くれたぞ」
そう言い、金短髪の男が
「では、もう一度チャンスを!、次は必ず!」
そう言うとマロは
「そんな笑えねぇ冗談言うなよー、お前らは
もういらねぇ」
そう言い、男たちが
「どうかお許しを!」「次こそは必ず!」
焦って言うと男性が
「それともう1つ問題が」
そう言い、マロが
「何だ」
そう言うと男性は
「3軍が取引に失敗したせいで、海外の方たちは
お怒りで日本に来てるらしいです」
そう言い、マロが
「じゃぁ、こいつらの落とし前として織音に
行かせろ」
そう言うと男性は
「ですが相手には、ボスも来てるらしいです」
そう言い、マロは
「じゃぁ俺が行く」
そう言うとソファから立ち上がって日本短刀を
持ち、前に立ってる男たちの間を通って部屋を
出て扉が閉まったと同時に男たちは骨も肉も
まとめて八つ裂きになり、血飛沫をあげて
その場で崩れた。床一面真っ赤に染まり、男性は
(あの刀は....まさか、北谷菜切)
気づいた。マロが廃工場に着くと海外の男が
100人以上いて、ボスらしき男も見えた。
男たちは英語で怒声をあげていた。マロも英語で
言い返すと男たちは怒って、刀の鞘を抜いて
向かって来たが、マロが刀を鞘から抜いた瞬間、
全員の首が斬れて大量の血飛沫があがった。
ボスの男が
「wonderful、さすがだ!」
上機嫌に褒めて、マロが
「あとはお前だけだ、来いよ」
そう言うとボスの男は
「死ね....マロ!!」
そう言い、スゴい速度で距離を詰めて拳技を
当てる瞬間、マロは刀を鞘に直して片手の平で
拳を受け止めて男の心臓部分に足刀蹴りを当てて
息の根を止めた後、狂笑しながら男の首を斬って
「弱すぎてつらねぇな~」
嘲笑いながら言い、立ち去った。

翌日、東は警察署に行って蔵人と話した。東が
「昨夜マーブルについて詳しく調べようと
したんですが、不可能だったんです」
そう言い、蔵人が
「やはりマーブルに関する事は全て知られない
ようにされてますね。警察でも調べられないん
ですが、私なりに目で見た事は調べました」
そう言うと東は
「流宇斗さんの刀ですか」
そう言い、蔵人が
「東君も調べたんですよね~」
そう言うと東は
「蔵人さんにはお見通しですね。調べたら
流宇斗さんの持ってた刀は
次郎太刀 別名、大太刀 銘 千代鶴國安でした」
そう言い、蔵人が
「流宇斗さんは東君と同じ背丈に見えましたが、
あの大刀を使いこなせるのはスゴいですね~、
身長2mはないと持てないと思いますが」
そう言うと東は
「確かに。僕は178cmなので同じ身長の
流宇斗さんが使うのは困難なはずです」
そう言い、蔵人が
「さすがマーブルの四天王ですね~」
そう言うと東が
「ですが、次郎太刀もカタールと同じで入手は
不可能なはずなのに、おそらく魔柊の権力で
海外や違法入手を使ってますね」
そう言い、蔵人のスマホが鳴り、電話に出ると
『神楽さん!、急いで来てください!』
そう言われて蔵人が
「そんなに焦ってどうしたんですか~」
そう言うと電話相手は
『西区4丁目の廃工場で大量殺人が起きたので
速く神楽さんも来てください!』
そう言い、電話を切った。東が
「何かあったんですか?」
そう言うと蔵人は
「東君、良ければ一緒に来てください」
そう言い、車に乗って2人で廃工場に行き、
中に入って現場を見ると大量の死体と真っ赤に
染まった光景が目に入った。電話をした刑事が
「神楽さん遅いですよ」
そう言い、蔵人が
「ごめんなさい。それでこれは、何があったん
ですか~?」
そう言うと刑事は
「横に工場があり、そこを利用してる人が
横の工場から血生臭い匂いがすると言う通報が
あって、来てみたら」
事情を話し、蔵人は
「なるほど。それにしてもこれは酷いですね~、
どこの犯罪組織と殺しあったんでしょう?」
そう言うと東が
「でも変ですね」
そう呟き、蔵人が
「何がですか~?」
そう聞くと東は
「これだけいるのに相手側の組織が1人も
見当たりません」
そう言い、蔵人が
「逃げたのでは?」
そう言うと東が
「いえ、おかしいです。これだけの人数で
殺しあって相手側の死体が1つもありません」
そう言い、蔵人が
「確かに。とても強い組織なんですかね~」
そう言うと東が
「それに、この方たちは全員同じ方向を向いて
います。攻防を繰り返せば誰かしら違う方向を
向いてたりするし、全員首が斬れています。
人の首をこれだけ慎重に狙って斬るなんて、
とても高度な技術ですし、全員斬られた断面が
全く同じです」
推理して、蔵人が
「では、まさか」
そう言うと東が
「はい。おそらく1人で殺したと思います」
そう言い、蔵人が
「そんなのあり得ませんよ、ここに1人で
乗り込んでくるなんて。それに来たとしても
この数を相手に。1人で証拠も残さず戦って勝つ
なんて不可能ですよ~」
そう言うと東は
「いえ、可能な人物が1人だけいます。
おそらく彼ならその不可能も可能にできます」
そう言い、蔵人が
「東君、心当たりが?」
そう聞くと東は
「マーブルのボス、魔柊です」
そう言い、蔵人が
「まさか!?、マロ様の事ですか」
そう言うと東は
「はい。魔柊なら1人で、この大虐殺も簡単に
成し遂げます」
そう言い、蔵人が
「マーブルのボスはこんなに強いのですか~。
人の領域を超えていますね~」
そう言うと東はマロの顔を思い浮かべて
「絶対に捕まえてあげるよ、魔柊」
そう言った。

その後、事務所に帰って自分の部屋に入り、
マーブルについて何度も調べて
「君の居場所を必ずこの眼で見つけてみせる」
そう言い、一晩中机に座っていた。
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