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神風特攻隊

連携

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そして、作戦当日。

「田中伍長、出撃します。」
「米田兵長、出撃します。」

私と米田くんは、長谷川くんや甲斐くんの他、残った人達に敬礼をしました。
そして、戦闘機に乗り込み、
先に出撃した川本曹長と高橋曹長の後を追います。

私は飛び立つ直前、胸元のポケットに触れました。

「(紗和さん。また僕と一緒に戦ってね。)」

そう心の中で唱え、離陸しました。

『田中。聞こえたら応答せよ。』
「はい。聞こえます。」

高橋曹長から通信がありました。

『今回の任務は、皆との連携が大切だ。』
「はい」
『戦闘機に不備があったり、敵に撃たれた場合など、何かあったら直ぐに報告する様に。』
「了解!」
『よし、俺の機体は見えるな?』
「はい」
『周りに注意しつつ、ついて来い。』
「はっ!」



『こちら米田。背後に敵の戦闘機を2体確認。
挟み撃ちにされそうです。』
『こちら川本。分かった。
今からそちらに向かう。
高橋と田中はそのまま作戦通りに動け。』
『はっ!』
「了解!」



「こちら田中。敵の戦闘機を見る事無く作戦通りに拠点を爆撃出来ましたが…。」
『…なんか胸騒ぎがするな…。
川本曹長!米田!聞こえるか!?
応答せよ!!』
『ー、ーー……』
『おい!!何があった!!』

川本曹長、米田くんや他の兵士と通信が繋がりません。

「!!」

ですが、微かに聞こえました。
『バクゲキ、タスウ…』

「高橋曹長、微かに“爆撃多数”と受信しました!!応援に向かいましょうか!?」
『ああ。頼んだ。』
「行きます!!」

私は微かな通信を頼りに、激しい戦闘が行われているであろう所に向かいました。
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