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神風特攻隊
長谷川くんの復帰と米田くんの想い人
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今日から、本格的に長谷川くんが戦闘に復帰する事になりました。
「長谷川兵長、本日より戦闘に復帰します!」
「ああ。期待している。」
長谷川くんは、高橋曹長と川本曹長に敬礼をしました。
「今回の作戦なんやけど、長谷川と甲斐は予備搭乗員だ。」
「だが、いつでも戦闘に参加出来る様に待機しておけ。」
「「はっ!!」」
「作戦は明日だ。それぞれ体を休め、明日に備える様に。」
「「はっ!!」」
「それでは、解散!!」
川本曹長の指示を聞き、今度は全員で敬礼をしました。
◇
部屋に戻ると、まだ誰も帰って来ていませんでした。
私は引き出しを開け、紗和さんからの手紙を取り出しました。
「(今回のお守りはどれにしようかな)」
紗和さんが書いてくれた手紙…絵は、
どれも素敵でお気に入りなので、
毎回悩みます。
本当はどれも大切に保管したいので…。
「紗和ちゃんが描いた絵か?」
「うわぁああ!!!!」
気が付いたら、後ろに米田くんがいました。
「すまん、そんな驚くとは思わんくて…。」
「あ、いや、こっちこそ…。」
「大切に保管してるんやな。」
「うん。でも、戦場に行く時に1枚持って行くねん。」
「お守りか。」
「そう。胸ポケットの中に丁度収まる大きさやねん。」
そうだ、今回はこの“勿忘草”が描かれているやつにしましょう。
「花の絵が多いな。」
「花言葉なら、検閲で引っ掛かりにくいだろうって紗和さんが。」
「なるほど…流石頭良いなぁ。
俺も真似しようかな…。」
「?米田くん、花言葉で思いを伝えたい相手がおるん?」
彼から恋愛の話を聞く事が無かったので、
少し驚きました。
優しくてかっこよくて、頼り甲斐のある彼なので、彼を想う人の1人や2人、
いてもおかしくないですね。
「え!?あ、いや、おらんよ!!
おらんけど、そういう相手が出来た時、
そのやり方使わせて貰おうかなぁって!」
「もし好きな人が出来たら教えてね。
嫌じゃなかったら。」
「お、おう!」
この慌て具合、間違いなく居るんだろうけど、彼から話してくれるまで深掘りはしないでおく事にしました。
「長谷川兵長、本日より戦闘に復帰します!」
「ああ。期待している。」
長谷川くんは、高橋曹長と川本曹長に敬礼をしました。
「今回の作戦なんやけど、長谷川と甲斐は予備搭乗員だ。」
「だが、いつでも戦闘に参加出来る様に待機しておけ。」
「「はっ!!」」
「作戦は明日だ。それぞれ体を休め、明日に備える様に。」
「「はっ!!」」
「それでは、解散!!」
川本曹長の指示を聞き、今度は全員で敬礼をしました。
◇
部屋に戻ると、まだ誰も帰って来ていませんでした。
私は引き出しを開け、紗和さんからの手紙を取り出しました。
「(今回のお守りはどれにしようかな)」
紗和さんが書いてくれた手紙…絵は、
どれも素敵でお気に入りなので、
毎回悩みます。
本当はどれも大切に保管したいので…。
「紗和ちゃんが描いた絵か?」
「うわぁああ!!!!」
気が付いたら、後ろに米田くんがいました。
「すまん、そんな驚くとは思わんくて…。」
「あ、いや、こっちこそ…。」
「大切に保管してるんやな。」
「うん。でも、戦場に行く時に1枚持って行くねん。」
「お守りか。」
「そう。胸ポケットの中に丁度収まる大きさやねん。」
そうだ、今回はこの“勿忘草”が描かれているやつにしましょう。
「花の絵が多いな。」
「花言葉なら、検閲で引っ掛かりにくいだろうって紗和さんが。」
「なるほど…流石頭良いなぁ。
俺も真似しようかな…。」
「?米田くん、花言葉で思いを伝えたい相手がおるん?」
彼から恋愛の話を聞く事が無かったので、
少し驚きました。
優しくてかっこよくて、頼り甲斐のある彼なので、彼を想う人の1人や2人、
いてもおかしくないですね。
「え!?あ、いや、おらんよ!!
おらんけど、そういう相手が出来た時、
そのやり方使わせて貰おうかなぁって!」
「もし好きな人が出来たら教えてね。
嫌じゃなかったら。」
「お、おう!」
この慌て具合、間違いなく居るんだろうけど、彼から話してくれるまで深掘りはしないでおく事にしました。
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