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闇の戦争⑤
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ギラギラと輝く太陽、ギラギラとその光を反射する雪ども。
今日は昨日とうって変わって快晴だった。雲ひとつ見つけることができない。ただこれだけ晴れていようとやっぱり寒く防寒対策はバッチリだ。
「なぁ本当に平気か?」
「だいじょーぶよ、だいじょーぶ」
俺のとなりには同じようにしっかり防寒対策をして登校する、昨日までの体調が嘘のように元気になっためぐるがいた。
「でも、あんなに辛そうだったのにやっぱ休んだ方が」
「うるさぁ~い、大丈夫よ~」
そう言って俺の回りを少し走って見せる。あぁーほらそんな風に走るから……思いっきり転んでいた。
「いったぁ」
「大丈夫か?」
俺が伸ばした手をめぐるが握ろうとしたところでお互いの動きが止まった。がすぐに何事もなかったかのように動きだし手を握ると俺はめぐるを立ち上げた。
「へーき……」
俺はまだめぐるにあのお婆ちゃんに言われたことを聞けていなかった。勿論気になるのだけど、そう簡単に聞いていいことなのかまるで分からないため……要はびびっていたのだ。
「取り敢えず体調が悪くなったらちゃんと言えよ?」
「はいはい」
めぐるが少し呆れたように返事をする。はぁ、体調がよくなって嬉しいのは勿論だがまた面倒な事を始めるのかと不安でしょうがない。まぁ当分はないだろうが。
と、思ったのは間違いだったようだ。学校につくなり闇鍋再開のお知らせが届いた。
「矢来さん体調大丈夫なの?」
集められた隆也が聞く。いきなり復帰して放課後にやると言うのだから無理もなかった。
「大丈夫よ、それに教室とかその他諸々の許可ももう取っちゃったから」
「はぁ~」
「分かったよ、僕もとくに用事があるわけじゃないしね」
「悪いな隆也」
「なんで佑が謝るのさ、それにこれは僕たちの歓迎会なんでしょ?」
隆也はそう言うと笑った。流石クラスの人気者。
「めぐる、赤井さんはどうなんだ」
「美羽ならもう確認してあるわ、大丈夫だって」
なるほど。色々とお早いこって。
「でも、それなら一旦家に帰らないとだな」
「そうだね。昨日僕たちが買った食材とかも取ってこなきゃだし」
どうやらめぐるはその辺はよく考えてなかったらしく、うーっむと唸っている。
「じゃあ、一旦帰って各自必要なものも買ってまた集合しましょ」
「了解だ」
話が纏まると先生が教室に入ってきて今日もまた学校生活が始まった。
今日は昨日とうって変わって快晴だった。雲ひとつ見つけることができない。ただこれだけ晴れていようとやっぱり寒く防寒対策はバッチリだ。
「なぁ本当に平気か?」
「だいじょーぶよ、だいじょーぶ」
俺のとなりには同じようにしっかり防寒対策をして登校する、昨日までの体調が嘘のように元気になっためぐるがいた。
「でも、あんなに辛そうだったのにやっぱ休んだ方が」
「うるさぁ~い、大丈夫よ~」
そう言って俺の回りを少し走って見せる。あぁーほらそんな風に走るから……思いっきり転んでいた。
「いったぁ」
「大丈夫か?」
俺が伸ばした手をめぐるが握ろうとしたところでお互いの動きが止まった。がすぐに何事もなかったかのように動きだし手を握ると俺はめぐるを立ち上げた。
「へーき……」
俺はまだめぐるにあのお婆ちゃんに言われたことを聞けていなかった。勿論気になるのだけど、そう簡単に聞いていいことなのかまるで分からないため……要はびびっていたのだ。
「取り敢えず体調が悪くなったらちゃんと言えよ?」
「はいはい」
めぐるが少し呆れたように返事をする。はぁ、体調がよくなって嬉しいのは勿論だがまた面倒な事を始めるのかと不安でしょうがない。まぁ当分はないだろうが。
と、思ったのは間違いだったようだ。学校につくなり闇鍋再開のお知らせが届いた。
「矢来さん体調大丈夫なの?」
集められた隆也が聞く。いきなり復帰して放課後にやると言うのだから無理もなかった。
「大丈夫よ、それに教室とかその他諸々の許可ももう取っちゃったから」
「はぁ~」
「分かったよ、僕もとくに用事があるわけじゃないしね」
「悪いな隆也」
「なんで佑が謝るのさ、それにこれは僕たちの歓迎会なんでしょ?」
隆也はそう言うと笑った。流石クラスの人気者。
「めぐる、赤井さんはどうなんだ」
「美羽ならもう確認してあるわ、大丈夫だって」
なるほど。色々とお早いこって。
「でも、それなら一旦家に帰らないとだな」
「そうだね。昨日僕たちが買った食材とかも取ってこなきゃだし」
どうやらめぐるはその辺はよく考えてなかったらしく、うーっむと唸っている。
「じゃあ、一旦帰って各自必要なものも買ってまた集合しましょ」
「了解だ」
話が纏まると先生が教室に入ってきて今日もまた学校生活が始まった。
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