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特別編3-1 おにいちゃんには こうかが ない みたいだ……※

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 騎士団の詰め所、シルヴァお兄ちゃんが働く執務室にて――。

 朝から城とは別方向に向かっているのはどうしてなのか、彼に尋ねたところ――。

 長身痩躯のお兄ちゃんから、私は壁際に身体を追い詰められていた。

「あっ……んんっ……はぅ……お兄ちゃんっ……」

 まるで、何かを誤魔化すかのように、彼は私へ愛撫をはじめたのだ。

 くちゅくちゅと舌同士を絡まされていると、大きな手で覆われた胸をぐにゅぐにゅと変形させてくる。

「リモーネ……」

 そのままドレス越しに、硬くなった胸の先端をきゅっと摘ままれ、くにくにと動かされた。

「ひああんっ……!」

「俺のリモーネ……お前は、可愛い声で啼くな……」

 彼の左手がスカートの裾から侵入して、太腿を撫ぜはじめる。

「ああっ……」

 全身に快感が走っていくが、それになんとか私は抵抗しようとした。

「おに……ちゃっ……はぐらかさないでっ……ひゃあっ……!」

 だが、彼の攻撃は止むどころか激しさを増す。
 スクエアネックの襟元を胸下まで引きずり降ろされてしまい、ふるりと小ぶりの乳房が二つ顕わになってしまった。
 ぴんと尖ってしまっている紅い果実を、シルヴァが食んだ。
 そのまま彼の舌がちろちろと動くものだから、ぞくっと全身に快感が駆け抜ける。
 秘めたる部分から、じわりと愛蜜が溢れはじめた。

「こ、これ以上は、だ、ダメっ……し、しごと、中でしょっ……」

 私はなんとか両手で、シルヴァの短い銀色の髪をぎゅっと掴んだ。
 なんとか引きはがそうとしたものの、大の男の――騎士として腕を上げている彼を引きはがせるはずもない。
 先端を舐められている間に、彼の指がショーツの割れ目に忍び寄ってきた。

「リモーネ……もう濡れてるな」

「お兄ちゃっ……ひゃあっ……」

 こういう情事の際には、少し饒舌になるシルヴァの言葉に恥ずかしさを禁じ得ない。

(と、とにかくどうにかしなきゃ……!)

 このまま快楽に身を委ねたい気持ちもあるが、他の騎士が来たりした時に、彼の仕事の評価を下げかねないと、心を鬼にした。

「お兄ちゃんっ……!」

「どうした、リモーネ?」

「ひゃあんっ……!」

 だが、彼の舌先が突起をぺろりと舐めてきたので、身体がびくんと反応してしまう。

(が、頑張らなきゃ……!)

 ぐぐっと、彼の短い銀の髪を掴む手に力を込めた。

「離れて、シルヴァお兄ちゃんっ……」

「どうした、リモーネ……?」

「離れないと――」

 私は大きく息を吸い込んだ。


「――もう、お弁当はなしです!」

 
 叫ぶように告げると、シルヴァの顔が胸元から離れる。
 急いで、ドレスを私は整えた。

「リモーネ……そんな……」

 表情に乏しいシルヴァだが、私には分かる。

(――お兄ちゃん、相当ショックを受けてる……!)

 すると――。



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