上 下
40 / 60

最終話② 寡黙で不愛想な騎士様の、本当のお目当ては――?※

しおりを挟む



「リモーネ……」

 一度私の名をシルヴァが呼ぶと、ドレスを脱ぐときに膝立ちになっていた私の両脚を、彼の大きな手が左右に開いた。
 彼の視線が、秘部に注がれており、堪らなくなって目をそらしてしまう。

「恥ずかしいっ……」

「小川の時も思ったが、すごく綺麗だ――」

 そう言うと、彼の指先が花弁を左右に開くのが分かった。
 おそらく赤く色づいているだろう襞をめくり、私のものよりも少しだけ硬い触り心地の指先が、一際敏感な位置を探り当てる。そうして、彼の指が突起の外周をゆっくりとなぞりはじめた。
びくびくと身体が震え、下の口からは蜜がとろとろと溢れているのが分かる。

「んんっ――あ、ああっ――そこはっ……んんっ――」

 そのままシルヴァの指が、突起の頂上を小刻みに揺らす。
 愛撫を続けられるうちに、彼の指先を液で汚していないか不安になる暇もなく、彼の頭がその敏感な場所の近くへと移動した。
 そのまま両脚の間に頭が埋まったかと思うと、ざらりとした舌が頂点をなめる。

「ひぅっ――」

「こんなに赤く色づいて……俺を求めてくれているのかと思うと、嬉しくてたまらない」

 彼はそう言うと、紅く充血した突起を、唇で吸い始めた。最初はちゅぱちゅぱと吸っては離れる音が聴こえていたが、しばらくすると、一息に、長い時間強く吸われた。

「あああっ……!」

 一度離れると、口づけと同じように、赤い尖りに何度も軽く口づけ始めた。

(この間と違って、直接舌で触れられてるから、前よりもすごく刺激が強い……)

 そうして彼の舌が蜜口付近に近づいたかと思うと――。

「ああっ……ぁやあっ……お兄ちゃんっ……だめぇっ……」

 彼の赤いぬめりとした舌が、襞を割り、蜜口の奥へと侵入するように動き始める。
 粘膜同士が敏感に触れ合い、舌の口から大量の愛液を溢れさせる。
 同時に、彼の指が先ほどまで弄られていた尖りをいじりはじめ、両方の刺激で、頭の奥がちかちかと点滅するような気がしてくる。

「ひあっ、あっ、だ、だめ、おかしくなる、お兄ちゃっ――」

「は……大丈夫だ、おかしくならないから――」

「ぁやっ……だ、だめぇえっ……!」

 首から背にかけて、上半身がのけぞる。ぞくぞくと快感が、波のように全身に広がっていった。
 はあはあと肩で息をする私の身体を、シルヴァが一度抱き寄せた。
 しばらく全身の痙攣は続く。

「気持ちよさそうなお前の顔が、可愛くて仕方がないよ……俺は――」

 まだ絶頂を迎えたばかりで、びくびくと敏感な身体に、彼が口づけを落としていく。高く持ち上げられた両太腿の肌表面を、彼の唇が滑ったかと思うと、きつく吸われ、身体が大きく跳ねあがる。そのまま彼の唇が、足指の先まで這う。そのたびに、身体が快感に震え、蜜口がぴくぴくと動いた。

「そろそろ、お前の中に入りたい――」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】翡翠の鎖

環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。 ※R18描写あり→*

異世界で突然国王さまの伴侶に選ばれて溺愛されています

波木真帆
BL
美しい宝石のついた指輪を握りしめ生まれてくる次代の王は必ずその指輪がぴったりと嵌まる者を伴侶に選ばなければ国に災いが起こる。それがリスティア王国で大切に守られ続けているしきたりだ。 リスティア王国の王子・ルーファスも色鮮やかでこの世に二つとない美しい宝石のついた指輪を握りしめ生まれたが30になった今も生涯の伴侶は現れない。ルーファスの伴侶はいつになったら見つかるのか? 生涯の伴侶を待ち続ける美形な国王さまと突然異世界に連れてこられてしまった美少年大学生のイチャラブハッピーエンド小説です。 R18には※つけます。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

【R18】両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が性魔法の自習をする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 「両想いでいつもいちゃいちゃしてる幼馴染の勇者と魔王が初めてのエッチをする話」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/575414884/episode/3378453 の続きです。 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

転生皇太子は、虐待され生命力を奪われた聖女を救い溺愛する。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

異世界で皇太子妃になりましたが、何か?

黒豆ぷりん
恋愛
朝、新聞に載っていた超イケメンな青年の写真と目があってしまった。「金髪碧眼の超絶イケメン彼氏がほしい!」と思ったら、その彼に異世界へと誘われてしまった私。 なんと、皇太子殿下の婚約者となってしまった! 知らず知らずのうちに異世界ならではの力を獲得していく私.... 現実世界と異世界の間で揺れる気持ちを共感していただければ幸いです。 この小説は、カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しています。

ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)

三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。 各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。 第?章は前知識不要。 基本的にエロエロ。 本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。 一旦中断!詳細は近況を!

処理中です...