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2日目
38※
しおりを挟む指の腹で縁をなぞられ、どんどん広げられていく。
内壁を擦られる感覚が分かって、勝手に腰がよがってしまった。
「ふあっ……ああっ……そんなっ、いじらないでっ……あふ……」
何度か腹側をトントンと刺激されると、頭が白みはじめる。
「ああ、すごく蕩けそうな顔をしてる、そうか、ここ、すごく気持ちが良いだろう? もっと優しく弄ってあげるね」
「ダメだっ、そんなに弄られたらっ……それ以上は、あっ、ああっ……――!」
頭が一気に真っ白になったかと思うと、潮を吹きだして、ヒルダの大腿とジークフリートの頬を濡らす。
蜜口がひくひくと戦慄き、愛蜜をますます溢れさせた。
「あ……」
「とても感度が良いみたいで何よりだ、さて――君を悦ばせる遊びはここまでだ。さあ、ほぐれたところで、そろそろ俺を受け入れてもらおうかな……わりと限界みたいだし……」
子どもの腕どころか、ヒルダの細腕ぐらいの大きさはありはしないだろうか。
はちきれんばかりの熱杭が、天を仰向いてそそり立っていた。
だらしなく涎を流しながら、花びらの芯に触れてくる。
「あ……」
びくりとヒルダの全身が戦慄いた。
がくがくと膝が震える中、ジークフリートが腰を押し進めてくると、心臓が壊れてしまいそうなほどに高鳴っていく。
「さあ、痛くないようにしてあげるから……ほら、そんなに緊張しないで、力を抜いてごらん……」
蜜口に先端が宛がわれたまま、ジークフリートが侵入しやすいように、ヒルダの両太腿の内側を大きな両手で押し広げる。
さらに先端が狭穴へと入り込んでこようとしてきた。
その時、ふわりと光が放たれる。
「大丈夫だよ、ほら、君が痛くないように、催淫の魔術を強くしたから……」
促されたが、どうしても気になることがある。
「あ、貴方はどうなるんだ?」
「え? 俺かい?」
「そうだ。結ばれたら、消滅、するというのか?」
今のヒルダからすれば、一日一緒に過ごしただけの聖剣だ。
だが、ジークフリートはおかしな発言は多いものの、悪人ではなかった。
そんな者を見過ごすことなどできそうにない。
「ヒルダ、どんな時でも、自分よりも他人のことだ。俺としては、もっと君に自分のことだけを大事にしてもらいたいんだけどな……」
「ジーク……」
ジークフリートがくすりと微笑んだ。
「君と結ばれて、君の一部になるんだ。こんなにも幸せなことはないさ……さて、ここからが本番だ――さあ、いこうか」
「あっ……――」
ジークフリートが一度腰を浮かせた後、ヒルダの奥深くへと熱塊を穿ったのだった。
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