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2日目
36※
しおりを挟む巨大なアジサイの花の中、ジークフリートに押し倒されたヒルダは――魔術によるものなのか相手からの愛撫によるものなのか、ぼんやりとしていた。
(今の記憶は何……?)
腰まで下げられていたドレスを、足先に向かってゆっくりと下げおろされる。
すらりと伸びた美しい両脚が露わになって、相手の視線に晒された。
残されたドロワーズもゆっくりと足先に向かって下げられる。
とろりと蜜が溢れて、花弁に滴り落ちていった。
「ヒルダ、とても綺麗だ……どんなに美しい花よりも、君こそが愛らしい……」
「あっ……ひゃっ……」
ジークフリートが、裸体になったヒルダの全身に口づけを落としはじめる。
彼女は、口づけの嵐と、絶え間なく続く愛撫で蕩かされていく。
足先まで唇で触れられた頃には、全身が火照ってしまい、息は上がりきって、抵抗しようにも四肢に力が入らなくなっていた。
両脚の間からは、甘い蜜が相手を誘うかのように、零れ落ちていく。
「君がこの腕に帰ってくるまで、とても長かった……どうか、君の全てを俺に見せてほしい」
彼の両手が彼女の太腿の間に割り込む。
太腿の裏側を持ち上げられ、両脚を開くような格好になった。
ジークフリートの視線が、蕩けた秘所に向けられると、ただでさえおかしくなりかけた頭が、羞恥でいよいよおかしくなりそうだった。
「あ……」
両脚の間目掛けて、ジークフリートの頭が潜りこんでくる。
下腹に彼の金色の髪が当たって、全身に快感が走った。
それからすぐに、蕩けた粘膜にざらついた粘膜が触れる。
「ひゃっ……!」
電流のような快感が背筋を脳天まで駆け抜けていった。
太腿の間、ジークフリートの頭がさやさやと蠢く。
同時に、蜜口にざらついた舌が差し入れられて、嬲りはじめた。
「ひあっ、ああっ、あっ、そんなとこっ……あっ、ああっ……」
「ああ……気持ちが良さそうだ……どんどん蜜が溢れてくる……ああ、こんなに赤くして、はしたないな……」
溢れて止まらない蜜をじゅるじゅると啜られた後、彼の唇が赤く尖った芽を食んだ。
「ひゃんっ……んんっ……!」
「ああ、こんなに尖らせて……もっと気持ちよくしてあげるよ……」
快楽が異常に強い芽を、嬲り尽くすかのように、ジークフリートの舌が執拗に攻めたてた。
「ふあっ、あっ、そんなにされたら……」
「君にずっと焦らされてきたからさ、長期戦は得意なんだ……まだ日が暮れ始めたところだ……じっくり君のことを愛してあげるよ……」
思わず、相手の攻めから逃れようと、両手で彼の頭を掴んだ。
さらりとした金の髪に、ヒルダの指が沈み込む。
だけれど、彼の甘くて柔らかな長い愛撫が終わることはなかった。
投げ出された両脚の先、指先が快感でピンと力が入る。
腰を何度もよがらせて、快楽に耐えようとしたが、ダメだった。
「ふあっ、ああっ、あっ――!」
全身に快感が駆け抜けると、先ほどと同じように全身が戦慄いた。
溢れ出す蜜を、相手の舌が、ゆっくりと這って、余すことなく舐り取る。
啜る水音があまりにも淫猥だった。
永遠にそこを舐められ続けるのではないかと錯覚しそうだったが、陽が沈んだ頃には、なんとか解放してもらった。
ヒルダの全身はぐったりしてしまう。
「はあ、あ……ジーク……」
「ヒルダ、昔から体力のある君なのに、もうバテテしまいそうなのかい?」
揶揄するように告げられてしまい、疲れているにも関わらず、ヒルダはムキになってしまった。
「そんなことはっ……!」
「だったら……」
ジークフリートが、自身の下衣をくつろげた。
先端からは先走りの雫を零す巨大な根が露わになる。
「あ……」
ジークフリートが金色の髪を長い指でかき上げ、舌なめずりをした後に悠然と微笑んだ。
「いよいよだ、ヒルダ、長く待たされた分、今夜はずっと君の中で過ごさせてもらうよ……」
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