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 どんどんどんどん耐えまなく彼が突き上げてくる。
 ぱちゅんぱちゅんと結合部の肌同士がぶつかり合う湿った水音が奏でられた。
 エリーはといえば、つい先ほどまで処女だったはずなのに、押し寄せてくる快感で頭がいっぱいになってしまっていた。

「ふあっ、ああっ、オズ……様っ、もう……ダメっ……ああっ……――!」

 きゅっと蜜口が締まって肉壁に締め付けられた肉棒が、律動すると勢いよく精を放った。
 下腹全体に熱の奔流が渦巻いていくと同時に、ますます蜜口はひくついて熱棒をぎゅうぎゅうに締め上げ、精を余すことなく搾り取る。
 結合部の間からは交わり合った蜜が溢れて互いの肌を汚していった。

「ああ、エリー……これで、君の全てが俺のものだ……もう他の男の元には行かせない。ずっとずっと私のそばに置いておくんだ」

 そんな風に話していたオズワルドだったが、ふっと恍惚とした瞳の中に苦し気な光が宿る。

「だけど、他に方法はなかったんだろうか……ダメだな……国一番優秀だって言われていても、本当に欲しいものの手に入れ方は分からないんだ」

 ――本当に欲しいもの。

「オズワルド様、それは……んっ……」

 唇を重ねられると何度も何度も貪られた。舌が絡み合って、どんどん自分からも絡めていくようになる。
 ――エリーはオズワルドに犯されながら思っていたことがある。

(なんだか私たちの話がかみ合っていない気がする)

 唇同士が離れてから呼吸を整えた後、エリーはオズワルドに問いかけた。

「その……オズワルド様は、私のことが……もしかして好きなのですか?」

 すると、眉をひそめながら彼が告げる。

「そんなの……当たり前だろう? 私は好きでもない女性にこんな真似をする趣味はない。もっとも君には嫌われてしまったかもしれないと思ったが――冷静な人物だと評されることが多いが、意外と直情的なんだ……ああ、こんなことを言ったら、もっと嫌われてしまうな。いや、君はショーンのことの方が……」

 どの辺りが当たり前なのかが分からない。
 とはいえ、どうやらオズワルドはエリーに嫌われていると勘違いして暴走してしまっていたようだ。
 まずはその辺りの誤解を解いた方が良いだろう。

「オズワルド様、私が好きなのはオズワルド様です」

「なんだって……?」

 彼が目を真ん丸にしていた。

「オズお兄ちゃんのことも好きだったけれど、再会したオズワルド様のことが好きで……その、それよりもオズワルド様の婚約者というのは……あっ、待ってくださいっ」

 話の途中だというのに、彼の分身が膨張しはじめた。

「お互いの気持ちが同じだということが分かったのに、待つことはできない……!」

「オズワルド様っ……見た目以上にせっかちですっ……ちょっと、話をちゃんと聞いてっ……あっ、やっ、あっ……」

 そうして、再び彼からの突き上げがはじまった。
 ぐちゅぐちゅと水音が立ち込め、机がギシギシと軋みはじめる。
 遠くでカタンと何かの物音が聞こえたが、それが何か考える暇もない。
 そもそも――。

(婚約者さんの件は……? それよりも……)

 時間停止の魔法は、どれぐらい保つものだろうか――?

 だが、一切の余地もなく――。

「あっ、あんっ、オズワルド様っ……あっ、あっ……!」

「ああ、エリー、俺の大事な……」

 その後もエリーは間断なく喘がされ続けることになるのだった――。



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