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ハネムーン後の物語「隠し子騒動?」
7※
しおりを挟む「ん?」
片目を開けて、見上げると、ぎょっとしてしまった。
ギルフォードのバスローブがくつろげられて、細身だが筋骨隆々とした体躯が露わになっていた。
「あ……」
そうして、おそるおそる自分自身を確認すると――
(どうしてなの、私……!)
――なんと、手にバスローブの紐を持っていた。
衝撃でわなわなと震えてしまう。
「ああ、ほどけたな……」
そうして、ギルフォードがはだけたバスローブは邪魔だと言わんばかりに、おもむろに脱ぎ捨てる。彼の裸体が完全に露出されると、気恥ずかしくて卒倒しそうだった。
「ルイーズ、いつもはお前の方が裸になるのが早いのに、俺の方が全裸なのは珍しいな」
「あ……」
ギシリ。
ベッドが軋んで、ギルフォードの両腕に包囲されてしまう。
「さて、脱がせるぞ、ルイーズ」
彼の手が私の寝間着に伸びてくる。
「待って!」
だが、なんとか残っている理性で。ギルフォードを制した。
「このままだと、下手をしたら痴女のような振る舞いを起こしそう。もう起こしてる気もするけれど……やっぱり、こんなおかしくなってる状態で、あなたと夜を一緒に過ごすのは良くないと思ってて……! だから、お洋服は脱げないわ……このまま眠るのよ、私は……」
「そうか、俺はどんなお前でも構わないんだがな……」
ギルフォードの囁きを拾うと、またもや胸がきゅうっと苦しくなった。
「まあ、口では素直じゃあないが、身体が正直なところも嫌いじゃあない。この間、作ってくれたガトーショコラみたいでな」
「ギル……」
「俺はお前の全てが愛おしい」
そうして、彼が離れる。
「だけど、今日はとにかくやめてほしいの……あなたのことで気になることもあるし……」
「俺のことで気になること? それはなんだルイーズ?」
「それは……」
――もしかして貴方に隠し子がいるんじゃないかって気になっている。
自白剤を飲んでしまっているのだが、怖くて言葉にすることができなかった。
「馬鹿げた想像をしてしまっているだけなの、とにかく今日はダメよ」
「理由は教えてくれないのか、ルイーズ?」
「ええ」
思わずそっぽを向いてしまった。
「自白剤を飲んでも言えないようなことか、よっぽどセンシティブな内容だな。というか、自白剤が効かないぐらい素直じゃあないのか」
「……」
「理由はどうしても話したくないのか?」
「……ええ」
「そうか、分かった」
そっと彼が離れる、
ギルフォードは私に無理強いはしない。だから、今日はここまで。
そう思ったのだが――
「お前がドレスを脱ぎたくないんなら、そのまま触れさせてくれ」
なんだか妙な方向に流れてきた。
(ん?)
「ギル、ドレスを脱ぐ脱がないの問題じゃないのよ……あっ……」
彼の大きな掌が、ドレス越しに乳房を覆ってくる。そうして、ゆっくりともみしだきはじめた。
「ふあっ、あっ、ギルっ……」
「ルイーズ、手の中で弾んできて、可愛いな」
何度も何度も乳房を揉みしだかれていると、嬌声を上げるだけになってしまう。
普段ならドレスのリボンを解かれて、そのまま引き下げられるのだが、なかなかその時は訪れない。
(私ったら何を期待しているの……!)
どうしてもいつものように、彼に直接触れられたい願望が浮かんできてしまって。羞恥を感じた。
「どうした、ルイーズ、脱ぎたくなってきたか?」
「だから、ダメだって言って……ひゃんっ……」
乳房の先端が衣服ごしにも分かるぐらい尖ってきており、それを彼の長い指で何度も擦られる。
「ああっ……」
「こんなに尖らせて、きっと服の中では野苺みたいに真っ赤に色づいているんだろうさ。お前はこんなにも俺のことが欲しくてたまらなそうなんだがな……」
「それは、ギルが、いやらしい手つきで触るからでっ……きゃあっ……」
彼の指が衣服越しに先端をきゅっと掴んでくると、電流のような快感が駆け抜ける。
そのまま摘ままれたり伸ばされたり……弄られ続けていると、どんどん息が上がってくる。
「本当にお前は感度が良いな。服を着てる状態で触れられても、気持ちが良さそうにしてくれる」
「ギル……あ……」
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