【R18】犬猿の仲の幼馴染は嘘の婚約者

ハネムーン前日譚

5※

　ソファに座る私の前に、ギルフォードが跪いた。

「さて、脚を開け、ルイーズ」

「嫌……」

「我慢するな。俺がこれだけ昂ぶってるんだから、お前も同じぐらい身体が火照ってないとおかしいだろう？　ほら、早くしろ」

　ギルフォードが金の髪をさらりとかきあげた。

（なんで昂ぶってるっていうわりに、ギルは涼し気なの？）

　堪え性のない彼が、私の黒いワンピースの裾をがばりとたくしあげてくる。

「ひゃっ……」

「ほら、言わんこっちゃない」

　びっしょり濡れてしまった下着を彼に見られ、羞恥でどこかに消え入りたい気持ちになる。
　下着を引きずりおろされそうになるのに抵抗しようとした。だけど、彼の顔を見ると、お腹の奥がきゅうっと締まって抵抗できなくなってしまう。

「ごめんなさい……媚薬だって気づかなかった上に、こんな……はしたなくって……ギルにキスされただけなのに……」

　一度深呼吸をしたギルフォードがこちらを見上げてくる。

「相変わらず、おかしなことに頭を回してるな――別に謝らなくて良い。今のお前が欲しがりなのは薬のせいだ」

「本当……？」

　跪く彼に視線をやる。
　一瞬だんまりになった後、再び深呼吸をしたギルフォードが告げてきた。

「……ああ、本当だ。ほら、俺は大した量は食べてないからか、もう抜けてきてる。だから、ほら、気にせずに、脚を開けよ」

「ギルはもう薬、抜けてきたの？」

「……ああ。だからお前の薬が抜けるのに集中できるから。今度から、変な薬を入れなきゃ良いだけだ。ほら、脚を開け。このままにしてたら、お前が苦しくなるだけだぞ」

　恥ずかしさに耐え、恐る恐る脚を開いた。
　薬も相まって、下の口からは大量の愛液が漏れ出ている。
　脚の間をとろとろと流れ落ち、高級なソファを汚していくのが分かってしまい、羞恥が増した。

「挿れるぞ」

「ひあんっ……！」

　彼の指が狭穴につぷりと侵入してきた。
　そのまま、彼の中指が襞を膣を弄りはじめる。
　ぐちゅぐちゅと水音が響いた。
　淫核も親指で同時に責め立てられる。

「ひあっ、あっ、あんっ、んぅっ……」

「気持ちが良さそうで、何よりだな……」

　かきまわされていると、内側で一際気持ちが良い場所をギルフォードが弄りはじめる。

「えっ、ああっ、やあっ、ギルっ、そこっ、変っ、何か来ちゃう、も……ダメっ……――！」

　一気に高みに突き上げられてしまった。
　蜜が溢れ出し、彼の指をぐちゃぐちゃに濡らす。
　身体を戦慄かせている私に向かって、悠然と彼が問いかけてきた。

「どうだ？　少しはましになったか？」

「ギル……ごめんなさい……私っ……体が変で……いっぱい……指を汚しちゃった……」

　彼が再びちゅっと口づけてくる。

「気にしなくて大丈夫だ」

　そう言うと、また彼が呼吸を整えているのが分かった。