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おまけ②※
しおりを挟む第一王女の部屋。
私メイベルは、子どもの頃のようにギアスを驚かせようと思い至って、マネキンをベッドの上に設置し、近くに鏡を置いた後、ベッドの天蓋の上に張り付いて待っていた。
そうして、隙のできた彼の身体の上に飛び降りたのだが……
(ギアスが全く動かなくなってしまいましたわ……)
ちょうど両脚の間に彼の頭がある。
すぐに退かされると思ったのだが……
「ギアス、大丈夫ですか?」
相手からの反応がない。
私は顎に手を当てて考える。
(どうしたのかしら……?)
しばらく悩んでしまったが、そこでハッとなる。
「このままだとギアスが死んでしまいますわね!」
慌てて飛び退こうとしたのだが……
「きゃっ……!」
彼の両手に両足首をがっちりホールドされてしまって動けなくなってしまった。
「んんっ……」
両脚の間に彼の呼吸がかかって、身体がビクンと反応してしまう。
それどころか……
「ひゃあっ……!」
ちょうど秘所の辺りにあったらしい舌が、下着越しに陰核を食んで来ようとするではないか。
「んんっ、ギアス、意地悪はおやめくださ……あっ……」
私が腰を捻って逃げようとしたにも関わらず、器用に下着の脇から舌先が差し入れられ、粘膜同士がぬるりと触れ合う。
ぴちゃぴちゃ舐められると、全身にビリビリと快感が駆ける。
「だ、ダメですっ、……ギアスっ、……ふぅっ……あっ……」
陰唇のびらびらのところを丹念に舐られると、堪らず腰を動かした。
愛液が溢れ始めて、彼の麗しい顔を汚していないか心配になるぐらいだ。
彼の舌先が離れた上に両足首も解放されたため、ほっと一安心したのだが――
「きゃあっ……!」
なんとスカートの下、下着がビリリと裂ける音が聞こえたのだった。
(ギアスが今日もまたケダモノに変貌してしまいましたわ……!!)
そうして、再び彼の頭を両脚で挟む格好になってしまった。
すぐさま彼の舌先が、今度は直接、膨らんだ陰核を食んで転がし始める。
「ひゃあんっ、ああっ、はぅっ、ああっ……!」
そうこうしていると、スカートの中に忍び寄った両手が太ももからお尻にかけて、触れるか触れないかぐらいの手つきで撫でてくる。
彼の分厚い舌と両手に翻弄されてしまい、喘ぐことしかできなくなる。
「ふあっ、あっ、ギアス、この体勢は恥ずかしいっ、ああっ、んんっ……」
羞恥を訴えたものの、ギアスは言うことを聞いてくれなかった。
彼の言葉数が少ない分、相手の思考を想像するしかない。
(元はといえば私がイタズラを仕掛けたからで、きっとそれに対しての罰なのでしょうけれど……こんな破廉恥な罰は想像していませんでしたわっ……!)
スカートの中、ギアスの舌が陰唇を舐めるピチャピチャという音がくぐもって聞こる。
彼の頭を潰さないか心配な一方で、快楽で勝手に腰が触れてしまう。
しかも精確に私の一番気持ちが良いところを攻め立ててくるものだから太刀打ちできない。
「ふあっ、あぅっ、ああっ、あっ……」
彼の熱い呼吸と舌の動きにされるがまま、どんどん私の呼吸が速くなっていって、頬がどんどん火照ってくる。汗の浮かぶ額に乱れた金髪が張り付いてくる。
舌先の動きがどんどん増していくにつれ、どんどん頭の中が白くなっていく。
「んんっ、もうっ、ダメっ、ああっ……――!」
彼の頭に跨ったまま、そのまま達してしまった。
びくびくと全身を小刻みに震わせていると、彼が溢れた愛液をじゅるじゅると啜る音が響いてくる。
両手を胸の前で握り合わせて、なんとか恥ずかしさに耐えた。
(なんでしょう、せっかくギアスを驚かせようとしていたのに、なんだか悔しい……ああ、でもそう言われれば……)
ふと、最近ギアスがしたためていた物語の一文を思い出す。
(これですわ! イタズラをしでかした女副騎士団長に、騎士団長が……)
さっとドレスの腰帯に手を伸ばすと、しゅるりと引っ張った。
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