98 / 118
花嫁は、竜の舌と尾に蕩かされる〜愛しの貴方の正体は!? 8つの舌で全身愛撫はやり過ぎです〜
5※
しおりを挟む「ああっ……!」
ずぶ、じゅぶ、ぐちゅ……音を立てながら、オロチの獣の器官が、お腹の奥深く、子宮の近くまで進んでいく。
その間も、八つの頭と尾に、身体を這いずられている。
快楽と痛みが混在して、頭がどうにかなりそうだった。
ぐちゅ、ちゅぷちゅぷ、ぬちゅ……。
そうして――。
「入ったよ、鶴姫」
ヤマタノオロチの歓喜の唸り声が耳に届く。
「これで私たちは夫婦になったのだよ、鶴姫。痛みは引いてきたかな?」
「はい、オロチ様の舌がくすぐったかったので、知らぬ間に入ってきていました……」
なにやら愛おし気に、オロチは私の頬に顎で口づけてきた。
「じゃあ、鶴姫、どうだろう。もう子どもを視野に入れても良いだろうか――?」
私はこくこくと頷いた。
(だけど、子どもって、人間の私に似るのかしら、オロチ様に似るのかしら……?)
すると、花孔の中に向かって、ヤマタノオロチの肉茎が抽送しはじめる。
考える余裕はなくなった。
「ひあっ……あんっ……あっ……あ……」
オロチの根が出入りする部分が、ぬちゅっぬちゅっと音を立てる。
いやらしい、肉擦れの音と水音が洞窟内に響き渡った。
ずんずんと、オロチが腰をうちつけてくるたびに、汗ばんだ肌同士がぱちゅんぱちゅんと音を鳴らす。
こんな動作を受け入れている最中も、全身を彼の舌と尾が犯しているのだからたまらない。
孔と言う孔は、ヤマタノオロチの舌がじゅぽじゅぽと蹂躙していた。
かろうじて着物を支えていた帯も、知らぬ間にほどけてしまう。
「鶴姫、すごく締まって良いよ」
オロチは激しく腰を動かした。
パン、パン、パン、パン……肉同士が弾ける。
「あっ、んん」
「鶴姫、私の精を受け入れておくれ」
そう言うと、彼の腰だけでなく、舌と尾の這いずる速さも増していき、気を失いそうなほどに気持ちが良くなる。
そして、淫肉の中でどくどくっと震えが走ったかと思うと――。
「ああっ……!」
先端から大量の精が注ぎ込まれた。
受け止めきれなかった白い液は破瓜の血液とともに、結合部から溢れ始める。
綺麗だった白無垢は乱れきってしまい、全身色んな体液でぐちゃぐちゃになっていた。
肩で息をする自分の身体を、オロチは優しく包み込んでくる。
なんだか彼の仕草が優しくて、胸がじんと熱くなった。
「鶴姫のなか、あったかくて気持ちがいい……離れたくないなぁ」
オロチはほろほろと涙を流していた。
とはいえ、彼が少しでも泣けば、洞窟中を満たしてしまいかねないが――。
(もしかして、一人で寂しくて泣いていたら、涙が溢れ出して、洪水を引き起こしていたのかしら?)
優しいオロチを見ていると、そんな気がしてくる。
21
お気に入りに追加
684
あなたにおすすめの小説
あなたとの離縁を目指します
たろ
恋愛
いろんな夫婦の離縁にまつわる話を書きました。
ちょっと切ない夫婦の恋のお話。
離縁する夫婦……しない夫婦……のお話。
明るい離縁の話に暗い離縁のお話。
短編なのでよかったら読んでみてください。
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?
なか
恋愛
「お飾りの王妃らしく、邪魔にならぬようにしておけ」
かつて、愛を誓い合ったこの国の王。アドルフ・グラナートから言われた言葉。
『お飾りの王妃』
彼に振り向いてもらうため、
政務の全てうけおっていた私––カーティアに付けられた烙印だ。
アドルフは側妃を寵愛しており、最早見向きもされなくなった私は使用人達にさえ冷遇された扱いを受けた。
そして二十五の歳。
病気を患ったが、医者にも診てもらえず看病もない。
苦しむ死の間際、私の死をアドルフが望んでいる事を知り、人生に絶望して孤独な死を迎えた。
しかし、私は二十二の歳に記憶を保ったまま戻った。
何故か手に入れた二度目の人生、もはやアドルフに尽くすつもりなどあるはずもない。
だから私は、後悔ない程に自由に生きていく。
もう二度と、誰かのために捧げる人生も……利用される人生もごめんだ。
自由に、好き勝手に……私は生きていきます。
戻ってこいと何度も言ってきますけど、戻る気はありませんから。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
【完結】貴方達から離れたら思った以上に幸せです!
なか
恋愛
「君の妹を正妻にしたい。ナターリアは側室になり、僕を支えてくれ」
信じられない要求を口にした夫のヴィクターは、私の妹を抱きしめる。
私の両親も同様に、妹のために受け入れろと口を揃えた。
「お願いお姉様、私だってヴィクター様を愛したいの」
「ナターリア。姉として受け入れてあげなさい」
「そうよ、貴方はお姉ちゃんなのよ」
妹と両親が、好き勝手に私を責める。
昔からこうだった……妹を庇護する両親により、私の人生は全て妹のために捧げていた。
まるで、妹の召使のような半生だった。
ようやくヴィクターと結婚して、解放されたと思っていたのに。
彼を愛して、支え続けてきたのに……
「ナターリア。これからは妹と一緒に幸せになろう」
夫である貴方が私を裏切っておきながら、そんな言葉を吐くのなら。
もう、いいです。
「それなら、私が出て行きます」
……
「「「……え?」」」
予想をしていなかったのか、皆が固まっている。
でも、もう私の考えは変わらない。
撤回はしない、決意は固めた。
私はここから逃げ出して、自由を得てみせる。
だから皆さん、もう関わらないでくださいね。
◇◇◇◇◇◇
設定はゆるめです。
読んでくださると嬉しいです。
侯爵様と婚約したと自慢する幼馴染にうんざりしていたら、幸せが舞い込んできた。
和泉鷹央
恋愛
「私、ロアン侯爵様と婚約したのよ。貴方のような無能で下賤な女にはこんな良縁来ないわよね、残念ー!」
同じ十七歳。もう、結婚をしていい年齢だった。
幼馴染のユーリアはそう言ってアグネスのことを蔑み、憐れみを込めた目で見下して自分の婚約を報告してきた。
外見の良さにプロポーションの対比も、それぞれの実家の爵位も天と地ほどの差があってユーリアには、いくつもの高得点が挙げられる。
しかし、中身の汚さ、性格の悪さときたらそれは正反対になるかもしれない。
人間、似た物同士が夫婦になるという。
その通り、ユーリアとオランは似た物同士だった。その家族や親せきも。
ただ一つ違うところといえば、彼の従兄弟になるレスターは外見よりも中身を愛する人だったということだ。
そして、外見にばかりこだわるユーリアたちは転落人生を迎えることになる。
一方、アグネスにはレスターとの婚約という幸せが舞い込んでくるのだった。
他の投稿サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる