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元令嬢の気高き女騎士ですが、幼馴染の年下騎士に翻弄されて困っています―パワハラですって言われたけれど、あなたのそれはセクハラです―

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 後日、私たちは幼い頃の約束通りに結婚した。

 夫婦だが、仕事中に甘さは見せない。

 ハデスには特に厳しく接するようにしている……。

 騎士団のしごきにもなんなく耐える夫ハデスは、めきめきと成果を上げ、どんどん位を駆け上がってきている。

 団長が引退したら、私が隊長、ハデスが副騎士団長になって団を率いていくのだろうと、周囲は噂しているそうだ。

 そうして仕事中は立場が上の私だが――。

 ――夜には――。

「くっ……やめないか、ハデス……そんなに動くのは……やめっ……! ああっ……!」

「やめろって言うけど、これが好きなんでしょう? 姉様は……」

 横になった私の体の上に跨るハデスが、激しく腰を動かしていた。

 くぷっ、じゅぶ、ぐちゅ、じゅぶんと結合部が激しく水音を立てる。

 肌同士が触れ合い、ぱつん、ぱちゅんと音が鳴った。

 大きく育ちすぎた局部が、激しく肉壁を擦り上げてくるため、全身にぞくぞくと快感が走り続ける。

 むき出しになった淫核を、彼の長い指が弄ってくる。


「あっ、あっ、やめ、それ以上は……やめっ……! 同時に攻めてくるなんて……あっ、今度稽古でみておけ、ハデス……ああっ……」

「ああ、もうイキそうなんだね、姉様……あと、職権乱用、パワハラだよ」

(結婚した以上、ハデスの行為をセクハラとは呼べない!)

 それ以上は喘ぐことしか出来なくなった。

「あっ、あっ、もう、ダメ……ああっ……!」

 身体を弓なりにそらせ、びくびくと身体が震える。そのまま、膣奥に彼の大量の精が注ぎ込まれる。結合部からは愛し合ったことが分かる、愛液と精が混じり合ったものが流れていった。

 そうして彼は、痙攣する身体を抱きしめ、一度口づける。

「ああ、可愛いな、姉様……本当に、いつもは強がりなのに、ベッドの上ではこんなに乱れて……」

「くっ……」

 相変わらず羞恥を煽るようなことばかり、ハデスは言うのだ。

「昔はあんなに可愛かったのに……男になってしまった」

 少しだけ残念そうに口にした私の額に、ハデスは口づけながら問いかけてくる。

「ねえ、姉様はいつから俺のこと……僕のことが好きだったの? もしかして可愛い少年好みだったらどうしようって悩んでたんだよね……」

「それは……まあ、将来的には大人になるだろうとは思っていたし……想像よりは逞しく成長しすぎてはいたが……」

 口籠る私を見て、ハデスは、ふっと笑った。

「愛しているよ、僕だけの姉様」

 きっとこれから先もずっと、夜の主導権はハデスにあるのだろうなと、なんとなくそんな予感がしたのだった。


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