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ぜんぶ、はじめてだったのに
3※
しおりを挟む「あ……ソル……なぁに、今の……?」
「たぶんイッたんだよ」
(イッた? よく分からないけど、気持ち良かった)
「じゃあ、次に進む」
「ひゃんっ、あ、あ……」
どの指かは分からなかったけれど、私の二つあるうちの下の穴に、彼の指がおそらく一本、ぬるぬる侵入してきたのが分かった。
「痛くないか?」
彼が何度か指の出し入れをしてくる。粘膜が擦れる感覚がして、身体全体にぞくぞくした感覚が走った。
「だ、大丈夫、痛くない。ふっ、う、やぁっ……」
私の返事を聞いた彼は、しばらく私の狭い穴をゆっくりとほぐして、広げていった。
(なんだか、ソルの指が動くの、気持ちよくなってきた)
そんなことを考えていると、はたと気づいた。
「な、なんで、こういうことの、やり方を知ってるの!?」
「は?」
怪訝な顔で、ソルが私を見下ろしている。
彼はそっぽを向いて、こう言った。
「まあ、なんだ……」
(なんだか、ごにょごにょ言ってる)
「俺も、初めてだから、うまくできるかは分からない。だいぶほぐれたな……」
(話、誤魔化さなかった……?)
そうこうしていると、屹立した彼の一部を取り出してきた。
「ふえっ、え……」
私は、彼の分身ともいうべき一物を目撃して、びっくりしてしまった。
(な、なになに!? あんなに大きいの……というか、あれをどうするの……!?)
混乱する私。
先ほどまで彼の指でほぐされていた穴の部分に、彼の大きな棒の先端がちょんと当たった。
「え? え? もしかして、その大きいのが入ってくるの?」
「ああ」
(こんな小さいところに、あんなに大きいの無理に決まって……)
長身のソルと小柄な私――自分たちの体格差は大人と子どもと言っても差し支えがない。
「挿れるぞ」
ソルにそう言われたが、私は腰をねじってしまった。
ぬるんと、彼の棒が溝の部分から外れてしまう。
「あ……」
(どうしよう、絶対呆れられちゃってる……)
ソルへの申し訳なさが、私の胸を塗りつぶしていく。
だけど、彼は優しい口調で告げてきた。
「あんたが怖いんなら、無理はしたくない」
私にゆっくりと顔を近づけてきたソルは、私にそっと口づけを落とす。
(あ……)
私の下腹部がきゅうんっと締まったのが分かった。
(優しいこの人に、応えたい)
「だ、大丈夫。頑張るから、お願い」
私の言葉に、ソルが息を呑んだのが分かった。
「あんたが、それで良いのなら」
もう一度、彼が大きなものの先端を、私のぬるぬるしている小さな穴にあてがった。
「今度こそ、挿れるぞ」
「う、うんっ……ああっ……あ……」
ぎちぎちと音を立てながら、私の身体の中に、彼が入ってくるのが分かった。
痛みで混乱する私の呼吸が速くなっていく。
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