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ぜんぶ、はじめてだったのに

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 そうして、こんな深刻な流れの中、私たちは初めて結ばれるはず――だったのだけど――。

「ふえぇっ……や、やっぱり恥ずかしい……!」

「は?」

 寝転がっていた私は、ソルに下着を膝の位置まで降ろされて、悲鳴を上げていた。
 顔がすごく熱くて仕方がない。

「だ、だって、そんな……こんな……下、見せるとか……」

 下着をこれ以上脱がされないように、私は脚をぴっちり閉じた。

「あんたが、さっき『貴方の思うようにして』って言わなかったか?」

 私の上にまたがるソルは、呆れてため息をつく。

「い、言ったわ」

(こうなったら、覚悟を決めるしかない)

 私は目をぎゅっと瞑って、彼の次の一手を待ち構えた。

「ふひゃんっ! っあっ、あんっ、あ……」

 シュミーズドレスで隠れていたはずの、私の脚を彼が撫ぜる。

(や、やだ、変な声が出ちゃう)

 いつの間にか、ソルの手によって、スカートは胸のあたりまで、たくし上げられていた。
 そうして、彼の長い指が私のぴっちりと閉じた割れ目に到達するのが分かる。彼の指が陰唇と中にあるひだを開く感覚が伝わってくる。粘膜に、彼の指が触れてくすぐったい。

 それに――。

(なんだろう、あそこが、なんだかぬるぬるしてきた?)

 初めて訪れる現象に、私は混乱してきた。
 彼の指が、私のひだの間をぬるぬると上下する。

「ふぁ、あ、あうっ、あ……」

「濡れてきたな……」

 私の膝の上に乗るソルは、そう告げてきた。

(ぬ、ぬれる?)

 今の私の異常事態を、そういうらしいということは分かった。

 彼の指がぬるりぬるりと動いて、段々気持ち良くて、頭がぽわぽわしてしまう。

「ひゃっ……! んぁっ、あ……あっ……」

「ここか……膨れてるな……」

 ひときわ気持ちの良い場所を、彼がつまんだり引っ張ったり、優しく擦ったりしてくる。
 全身にぞわりぞわりとした感覚が走る。

「ふわぁん、なんか変だよぉ……ぁあっ……頭が変に……」

「イキそうみたいだな」

 彼の突起を擦るペースが速くなる。

「だ、だめ、変……我慢、出来ない、あ、あ、あ、あああんっ……」

 私の頭の中は真っ白になって、身体がびくびくと震える。
 全力疾走した後みたいに、呼吸がはぁはぁしてしまった。
 脚の間がびしょびしょになってしまっている。

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