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最終章 満天の星の下、消えゆく君と恋をする
最終話ー13
しおりを挟む正気に戻った蒼汰は美織のことをまっすぐに見据え直した。
「そんなの迷惑なわけないだろう? それに万が一の時は、俺がちゃんと医者になって、お前の病気を診てやるよ。お前がこの一年間、俺の世話をしてくれたみたいにさ」
美織の瞳が忙しなく揺れる。
「それで? お前は俺のことが好きなのか? どうなんだ?」
すると、美織が瞳に涙を溜めながら答えた。
「もちろん、私も君のことがずっとずっと大好きだよ」
蒼汰は美織の返答を聞いて両手の拳をぎゅっと強く握った。
まるで水泳の試合で優勝した時のような高揚感だ。
そうして、彼は彼女の左手をとると薬指に手作りの指輪を通す。
「今はこんなものしか渡せないけど――ちゃんと働くようになったら、本物を渡すから」
「ありがとう。すごく嬉しいよ」
美織の瞳が涙で潤む。
蒼汰はそっと彼女の頬を両手に包み込んだ。
「二人一緒なら、どんな願いだって叶えられる。これからもお互い支え合って幸せになろう」
強い願いは奇跡だって起こせるのだから。
「そうだね。ありがとう。奇跡を起こした私たちならきっと幸せになれる。私にとっての一番星の君となら、絶対に」
美織の微笑みは――まるで天使のように清らかで美しかった。
蒼汰は今ある幸せを噛みしめながら告げた。
「俺にとっても、お前が希望の星だよ、美織」
満天の星の下、二人はそっと口づけを交わす。
優しい星々の光が、ありえなかった未来を手にした二人の再出発とこれから歩む道のりを、明るく照らしてくれていたのだった。
満天の星の下、消えゆく君と恋をする(完)
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金浦桃多さん、青春小説はこれで良いのだろうかと思いながらの執筆だったので、金浦さんのご感想はたいへん励みになりました( *´艸`)
記憶はなくしてしまいましたが魂が覚えているからきっと大丈夫。
美織ちゃんからしたら気になるの箇所かなと思いますが、何か起きたとしても、蒼汰がさらに成長して解決してくれると信じて……!
他のキャラの背景なんかも色々と考えていたので、いつか小出しに出来たらなと思いつつ。
結構伏線はりはりしながら意味を込めて書いたので、2週目も面白いと思います。
約1か月間お付き合いくださいまして誠にありがとうございました(*'ω'*)♪
金浦桃多さん、蒼汰の母が意外と鍵でした。
美織はリハビリ頑張ったはず。
蒼汰は美織と会っていた頃の記憶が……
本当はここで最終回でしたが、まだスッキリしないところもあるかなと加筆することに。
いつもご感想ありがとうございます♪
金浦桃多さん、蒼汰は未練を断ち切ったので……
ハッピーエンドなのでご安心くださいませ(^^♪
次回が最終回です♪
いつもご感想ありがとうございます♪