5 / 11
イジメ
しおりを挟む
聞いた話によれば瀬戸さんは小学校後半頃からイジメられていたそうだ。
毎日毎日イジメられていた。そのイジメの内容も酷いものから極悪なものまであり、凶悪と言わざるをえない。
ちなみに、主犯格は一人である。が、関わった人間は多くいるそうだが。
ちなみにイジメの内容は様々で、水をかけられる、殴られる、持ち物を隠される、暴言、脅迫、etc…
それによりストレスで毎日吐いていたそうだ。
通学前は親に悟られないように。
学校では毎日泣かされていた。しかし、周りの大人は誰も何もせず、先生は見過ごしていた。
それは中学でも続き、中学に入るとそれはエスカレートしたらしい。
善はない。悪しかない。
それは、どんな地獄だったのだろうか。
悪人は地獄へ落ちるのだろうが、地獄を味あわせたのは、地獄へ落としたのと同義ではないか。
笑ってしまう。結局世の中、幸と不幸が釣り合うとか、そんな訳は微塵も無くて、一方が不幸せになりつづければ一方が幸せになりつづけるし、そういうものだ。
どちらかが被害者ならどちらかが加害者だ。それは時と場合によるかも知れないが、その対図は変わらない。
どちらも被害者というのはあり得ない。
どちらも被害者なら、どちらも加害者だ。
そもそもこの世を二つで計ることが間違いなのかも知れない。
被害者か加害者かという二元論ではなく、もっと具体的に議論するべきなのかもしれない。
まぁだからこそ法律があるのだろうし、それは解決されていることだ。
だからといって、見えない罪は消えないだろう。
見えない罪が永遠と裁かれないこともあるのだろう。
しかし、罪を裁く契機があるのなら、裁くべきだ。
そのために今俺は行動しているのだから。
「それで、どうだった?碧南」
「あぁ。つるみがあったのは…──」
「…なるほどな、ありがとう」
「あぁ、あと───」
!!
それを聞けて安心したよ。
おっと、時にイジメによる自殺はなんでもそこまでの大罪にはならないらしい。
まぁ未成年というのも大きいだろうが。
しかし、当人が殺すのも、何者かが原因で自分を自分で殺すのも、大差ない。
──れっきとした、殺人だ。
「さぁて、どうやって」
やってくれようかな。犯人。
イジメを罪で表すなら殺人未遂ってところか。
まぁ、実際はもっと軽いだろうが。
殺人と大差ないのに、軽く見過ぎなんだよ。
被害者の心が弱すぎた?
それは加害者の言い訳だ。
殺人犯の言い訳を聞く義理はないだろう。
「よし」
では、裁いてやろうか。
「────愛西」
毎日毎日イジメられていた。そのイジメの内容も酷いものから極悪なものまであり、凶悪と言わざるをえない。
ちなみに、主犯格は一人である。が、関わった人間は多くいるそうだが。
ちなみにイジメの内容は様々で、水をかけられる、殴られる、持ち物を隠される、暴言、脅迫、etc…
それによりストレスで毎日吐いていたそうだ。
通学前は親に悟られないように。
学校では毎日泣かされていた。しかし、周りの大人は誰も何もせず、先生は見過ごしていた。
それは中学でも続き、中学に入るとそれはエスカレートしたらしい。
善はない。悪しかない。
それは、どんな地獄だったのだろうか。
悪人は地獄へ落ちるのだろうが、地獄を味あわせたのは、地獄へ落としたのと同義ではないか。
笑ってしまう。結局世の中、幸と不幸が釣り合うとか、そんな訳は微塵も無くて、一方が不幸せになりつづければ一方が幸せになりつづけるし、そういうものだ。
どちらかが被害者ならどちらかが加害者だ。それは時と場合によるかも知れないが、その対図は変わらない。
どちらも被害者というのはあり得ない。
どちらも被害者なら、どちらも加害者だ。
そもそもこの世を二つで計ることが間違いなのかも知れない。
被害者か加害者かという二元論ではなく、もっと具体的に議論するべきなのかもしれない。
まぁだからこそ法律があるのだろうし、それは解決されていることだ。
だからといって、見えない罪は消えないだろう。
見えない罪が永遠と裁かれないこともあるのだろう。
しかし、罪を裁く契機があるのなら、裁くべきだ。
そのために今俺は行動しているのだから。
「それで、どうだった?碧南」
「あぁ。つるみがあったのは…──」
「…なるほどな、ありがとう」
「あぁ、あと───」
!!
それを聞けて安心したよ。
おっと、時にイジメによる自殺はなんでもそこまでの大罪にはならないらしい。
まぁ未成年というのも大きいだろうが。
しかし、当人が殺すのも、何者かが原因で自分を自分で殺すのも、大差ない。
──れっきとした、殺人だ。
「さぁて、どうやって」
やってくれようかな。犯人。
イジメを罪で表すなら殺人未遂ってところか。
まぁ、実際はもっと軽いだろうが。
殺人と大差ないのに、軽く見過ぎなんだよ。
被害者の心が弱すぎた?
それは加害者の言い訳だ。
殺人犯の言い訳を聞く義理はないだろう。
「よし」
では、裁いてやろうか。
「────愛西」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
YESか農家
ノイア異音
キャラ文芸
中学1年生の東 伊奈子(あずま いなこ)は、お年玉を全て農機具に投資する変わり者だった。
彼女は多くは語らないが、農作業をするときは饒舌にそして熱く自分の思想を語る。そんな彼女に巻き込まれた僕らの物語。
じゃっく!特別編━1.5話━【5人向け声劇台本】
未旅kay
キャラ文芸
第11部隊の修学旅行。
男2:女3
息遣いの追加・アドリブ自由。
(M) はモノローグです。
(N)はナレーションです。
あらすじ、登場人物、利用規約は最初に記載。
オワリちゃんが終わらせる
ノコギリマン
キャラ文芸
根崩高校の新入生、磯崎要は強烈な個性を持つ四方末終――オワリちゃんに出会う。
オワリちゃんが所属する非公認の「幽霊部」に入ることになった要は、怪奇現象に悩む生徒から次々と持ち込まれる依頼をオワリちゃんとともに解決していくことになる。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる