転生したら従者になった話

涼音

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14 災難(1)

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という事で、初等部の部分は飛ばして中学に行きます。
どうゆう事かって?
まあ、あんまり話す事も無いし大したイベントも無かったし。
気なる方は5年間の中で一番記憶に残っている出来事を書くのでそれで許して下さい。




ハオと仲良くなって暫くした頃、ハオが俺と同い年で主人はアシュである事が判明した。
その後、俺とハオを通じてアシュとシアン様は仲良くなったようだ。
俺とハオは蚊帳の外状態で、二人は結構な頻度で図書館に篭ったり散歩をする。
シアン様にかき氷の事を聞くとやはり知らなかったようで、食べさせてみると暫くのおやつはかき氷になる程はまっていた。
アシュは元々好奇心旺盛なのかシアン様を引き連れ、俺ら従者に内緒で学園を飛び出し森に探検しに行ったりしていた。シアン様も満更でも無さそうに楽しそうにしていた。
そんなやんちゃ小僧二人が、何度目か数えるのもめんど臭くなった森に探検しに行った日、何時もなら晴れの日を狙って行っていたのだが、図書館で雨の日にしか咲かないと言われている、青白く光る丸い蕾を付ける鈴蘭みたいな草花を探しに出かけたある日、初めてアシュとシアン様を恨みそうになった。

ハオと教室に迎えに行くと、二人で教室出て行ったと知らされたのでクソ犬経由で森に魔力反応があるのを確認。またかよと窓を見るとただの雨と言うには難しい、滝かよってツッコミそうになる程の土砂降りだった。
あの二人、バカなの?
普段なら二人で探しに行くのだが、朝からハオは具合が悪そうだったので一人で行くと言った。が、当然聞き入れてくれるわけも無く。いつも通り二人で迎えに行く事にした。
お陰様で森は行き慣れてるから、マップは頭の中に把握済み。

魔力反応がある近くに二人で転移したのが間違いだった。
土砂降りのせいで山が崩れ、ある筈の足場が無くなっていた。

嘘だろーーーー!!!
俺は体調の悪いハオを抱えながら崖から落ちる事となった。
もっと反射神経を鍛えておけば、ハオを抱え落ちながらでも転移魔法が使えたのだろう。
いくら魔力があっても無理なもんは無理。
崖から変に落ちたせいで右手首と左足首捻挫。マジであり得ない。
けど、ハオを庇いながら崖から落ちてそれだけで済んだのは幸いだろう。

出てくる時以上に体調が悪くなったハオ。
顔は火照り息が荒い。しかも、あらぬ所が勃っている。原因を問いただしたら発情期らしい
流石に意味は分かるけども、聞き返したくもなる。
何故そんな状態で学校に来たのか。
何故そんな状態でついて来たのか。
いろいろ聞きたい事もあるが、今はやんちゃ小僧らの所に行くのが先だろう。
足場があるかも分からない場所に転移するのは、さっきの二の舞になる可能性がある為、歩く他ない。
右肩にハオを担ぎ引きずって歩いてると、右肩が段々重くなり左に倒れた


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