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「シアン様の言うニィちゃんとは、こいつのことですか?」
ユラがパチンと指を鳴らすと、空中に魔法陣が現れてニィちゃんが出て来た
「ニィちゃん!!」
「ニー!!」
ニィちゃんが地面に着地した瞬間、僕の方に駆け寄って来た
ユラの魔法陣からニィちゃんが現われたって事は、もしかして
「ニィちゃんの主人はユラ?」
「はい。貴方様のパーティーの準備で側にお仕えできない代わりにこいつを護衛にと思ったのですが、無意味だったようで」
呆れたように溜息を吐いた
「なら、最初っからそう言ってくれれば!この国の防壁を破って入って来た魔獣かと思って焦って、でもそんなわけないと思って召喚主を探しに街まで来たのに」
「シアン様が朝いきなり猛ダッシュで部屋を出て行ったではないですか。それに、こいつは魔獣でも召喚獣でもないですよ。俺の魔力で出来た聖獣です」
そう言えばそうだった。朝の出来事を思い出して顔が熱くなった
てか、今なんて言った?
「聖獣?」
魔獣でもなく召喚獣でもない、初めて聞く言葉だった
「はい。俺の魔力は一般よりかなり多いらしく、生きる上で不必要な魔力が形となって出来たのがそいつです。原理は分かりませんが、そいつはある意味俺の一部です。そいつの魔力を追って貴方をお迎えに参りました」
言葉の理解も可能ですよ。と、付け加えて言った
「凄い」
魔力で生物が作れる程、ユラの魔力は膨大なんだ
「じゃあ、ニィちゃんはユラに返さないといけないね」
寂しいけど
ニィちゃんを抱き上げてユラの方に差し出した
「シアン様はそいつの事気に入ったんですか?」
「え?うん。可愛いよね」
いきなりの質問に首を傾げた
「良かったら、シアン様が飼いますか?」
飼う?って、ずっと一緒に居られるって事?
「え、いいの??」
「はい。どうせ、俺の元にいても異空間に閉じ込めているだけですし」
異空間に閉じ込めている……
ユラの物騒な言葉に、ニィちゃんを見た
「閉じ込めてるなんて可哀想だよ!僕が飼う!!」
「分かりました。それじゃあ、これからそいつの事を頼みます」
「任せて!!」
「それから、そいつの名前は”犬”です」
「待って、何で固有名詞が名前なの」
「名付けがめんどくさかったので」
しれっと言うユラ
「この子が可哀想だよ!」
「貴方こそ鳴き声を名前にするって、単純すぎませんか?」
図星を突かれて黙ってしまう
「じゃあ、新しい名前考える」
「頑張ってください。それよりも、これから剣術の授業ですからね。その後はマナーやダンス、教養の授業などが待ってますよ。遊んでた分しっかりと学んで来てくださいね」
そう言って、にっこりと笑ったユラ。また目が笑っておらず、俺は心の中で「ひええええ」と泣きそうになった
ユラがパチンと指を鳴らすと、空中に魔法陣が現れてニィちゃんが出て来た
「ニィちゃん!!」
「ニー!!」
ニィちゃんが地面に着地した瞬間、僕の方に駆け寄って来た
ユラの魔法陣からニィちゃんが現われたって事は、もしかして
「ニィちゃんの主人はユラ?」
「はい。貴方様のパーティーの準備で側にお仕えできない代わりにこいつを護衛にと思ったのですが、無意味だったようで」
呆れたように溜息を吐いた
「なら、最初っからそう言ってくれれば!この国の防壁を破って入って来た魔獣かと思って焦って、でもそんなわけないと思って召喚主を探しに街まで来たのに」
「シアン様が朝いきなり猛ダッシュで部屋を出て行ったではないですか。それに、こいつは魔獣でも召喚獣でもないですよ。俺の魔力で出来た聖獣です」
そう言えばそうだった。朝の出来事を思い出して顔が熱くなった
てか、今なんて言った?
「聖獣?」
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「はい。俺の魔力は一般よりかなり多いらしく、生きる上で不必要な魔力が形となって出来たのがそいつです。原理は分かりませんが、そいつはある意味俺の一部です。そいつの魔力を追って貴方をお迎えに参りました」
言葉の理解も可能ですよ。と、付け加えて言った
「凄い」
魔力で生物が作れる程、ユラの魔力は膨大なんだ
「じゃあ、ニィちゃんはユラに返さないといけないね」
寂しいけど
ニィちゃんを抱き上げてユラの方に差し出した
「シアン様はそいつの事気に入ったんですか?」
「え?うん。可愛いよね」
いきなりの質問に首を傾げた
「良かったら、シアン様が飼いますか?」
飼う?って、ずっと一緒に居られるって事?
「え、いいの??」
「はい。どうせ、俺の元にいても異空間に閉じ込めているだけですし」
異空間に閉じ込めている……
ユラの物騒な言葉に、ニィちゃんを見た
「閉じ込めてるなんて可哀想だよ!僕が飼う!!」
「分かりました。それじゃあ、これからそいつの事を頼みます」
「任せて!!」
「それから、そいつの名前は”犬”です」
「待って、何で固有名詞が名前なの」
「名付けがめんどくさかったので」
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「この子が可哀想だよ!」
「貴方こそ鳴き声を名前にするって、単純すぎませんか?」
図星を突かれて黙ってしまう
「じゃあ、新しい名前考える」
「頑張ってください。それよりも、これから剣術の授業ですからね。その後はマナーやダンス、教養の授業などが待ってますよ。遊んでた分しっかりと学んで来てくださいね」
そう言って、にっこりと笑ったユラ。また目が笑っておらず、俺は心の中で「ひええええ」と泣きそうになった
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