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24 スレアIV
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悪役令嬢ナーセリア。
彼女は乙女ゲームの悪役でありながら、それでも中々の人気を誇る伯爵令嬢だった。
というのも、ヒロインと敵対するものの、決して過激な行為に走ることもなく、ヒロインと攻略対象が結ばれればあっさりと身を引くのだ。
けれども、そんなナーセリアの特徴など私は一切気にしてなどいなかった。
ただ、悪役令嬢が複数いるこの乙女ゲームの中、ナーセリアだけはとある条件をクリアしているのだ。
………そう、氷の貴公子を除いた全ての攻略対象と関係があるという、その条件を。
つまり、ここまで来ても誰一人として私に振り向こうとしない理由、それは彼女が原因なのだ。
この世に生まれから4年間、私は攻略対象にアピールして来た。
……けれども、何故か攻略対象は私を避けるようになり始めたのだ。
これは何者かが裏から手を回している以外考えられない。
ーーー だから私は彼女をこのゲームの舞台から退場させることにした。
◇◆◇
そう決意して私がまず最初に取った行動は、父であるラスラープに助けを求めることだ。
もちろん最初父はその私の言葉を信じようとはしなかった。
当たり前だろう。
何せその当時私は4歳で、そんな子供がいくら前世の存在を訴えた所で信じられるわけがない。
だから私は、乙女ゲームの知識を利用し未来に起こることを続けざまに予言することにした。
高校二年の間、引きこもるようになり暇を持て余していた私はこの乙女ゲームの世界観を読み込んでいたのだ。
それから続けざまにこの先に起こることを予言してみせた私にラスラープはようやく転生を信じ始めた。
けれども、ラスラープはナーセリアの処分に好意的ではなかった。
どれほど私がヒロインであることを訴えてもだ。
そして私の目論見は敗れたかのように見えた。
だが、ラスラープは私の願いをある条件を飲めば達成することを誓った。
それは、私の持つ知識を全てラスラープへと教授すること。
その条件程度、私が否定するわけがなかった。
その結果未来の知識を得たラスラープは商人として頭角を現して繁栄していった。
ーーー そして約束通り、ラスラープは侯爵家を利用し、悪役令嬢ナーセリアの実家であるライセルト家を根絶やしにした。
彼女は乙女ゲームの悪役でありながら、それでも中々の人気を誇る伯爵令嬢だった。
というのも、ヒロインと敵対するものの、決して過激な行為に走ることもなく、ヒロインと攻略対象が結ばれればあっさりと身を引くのだ。
けれども、そんなナーセリアの特徴など私は一切気にしてなどいなかった。
ただ、悪役令嬢が複数いるこの乙女ゲームの中、ナーセリアだけはとある条件をクリアしているのだ。
………そう、氷の貴公子を除いた全ての攻略対象と関係があるという、その条件を。
つまり、ここまで来ても誰一人として私に振り向こうとしない理由、それは彼女が原因なのだ。
この世に生まれから4年間、私は攻略対象にアピールして来た。
……けれども、何故か攻略対象は私を避けるようになり始めたのだ。
これは何者かが裏から手を回している以外考えられない。
ーーー だから私は彼女をこのゲームの舞台から退場させることにした。
◇◆◇
そう決意して私がまず最初に取った行動は、父であるラスラープに助けを求めることだ。
もちろん最初父はその私の言葉を信じようとはしなかった。
当たり前だろう。
何せその当時私は4歳で、そんな子供がいくら前世の存在を訴えた所で信じられるわけがない。
だから私は、乙女ゲームの知識を利用し未来に起こることを続けざまに予言することにした。
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それから続けざまにこの先に起こることを予言してみせた私にラスラープはようやく転生を信じ始めた。
けれども、ラスラープはナーセリアの処分に好意的ではなかった。
どれほど私がヒロインであることを訴えてもだ。
そして私の目論見は敗れたかのように見えた。
だが、ラスラープは私の願いをある条件を飲めば達成することを誓った。
それは、私の持つ知識を全てラスラープへと教授すること。
その条件程度、私が否定するわけがなかった。
その結果未来の知識を得たラスラープは商人として頭角を現して繁栄していった。
ーーー そして約束通り、ラスラープは侯爵家を利用し、悪役令嬢ナーセリアの実家であるライセルト家を根絶やしにした。
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