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序章
プロローグ 婚約破棄
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「罪人、アリス・アストレア。私はお前との婚約を破棄する」
「えっ?」
そう広場で、それも貴族達が集まる舞踏会の中、王子が婚約破棄を宣言した時、私が感じたのは焦燥でもなく、恐怖でも悔しさでもない、驚愕だった。
私、アリス・アストレアの頭に王子が指摘した私の罪が蘇る。
それは王子の横に立つ美貌の女性に対し、不当な扱いをしたというもの。
その女性は平民だが元は貴族、つまり没落貴族で、そんな女性に対して王子の宣言していた通りの虐めを行なっていたとしたら、それは婚約破棄も当然の報いでしかない。
だが、そのことを知りながらも未だ私の顔には驚愕の感情以外浮かんでいなかった。
「王子、何を……」
ーーー何故ならば、私は王子の宣言した虐めなど一切行なっていないのだから。
そして、王子が私が横の女性に虐めを行なっていたと言った時間は私が王子と2人きりでいた時間で、他ならぬ王子がそのことを分からないはずがない。
「この場に及んでもまだしらを切ろうとするか!」
「っ!」
だが、その言葉で私は悟ってしまう。
王子は私が虐めなど行なっていないことを知りながら、私に冤罪を着せようとしていることを。
そしてそのために自分さえ嘘をつけばアリバイが無くなる2人きりの時間に虐めを行なっていたと宣言したことを。
だが、その理由が私には分からず呆然と立ち尽くす。
私の家、アストレア家は名門貴族の中でも最も力を持つ家だ。
そしてその家の娘と婚約を交わすことで王家との結束を強めるために行われたのが、この婚姻だ。
だからこそ、私は何故王子が冤罪をかけて婚約破棄しようとするか分からず戸惑う。
そんなことをしても王家とアストレア家の対立が起こるだけで何の意味も……
「無様ね」
「っ!」
だが、次の瞬間私のは耳元に囁かれた言葉に硬直する。
そして顔を上げた私にの目に入ってきたのは王子の横にいる没落貴族の女性だった。
顔を上げた私を嘲るように笑っている彼女の容姿は黒髪にメリハリのついた身体と、褐色の肌と酷く健康的な身体をしている。
そしてその男ならば目を奪われかねない身体に鼻の下を伸ばしている王子の姿を見て、私は王子の婚約破棄はその女性に唆されてのことであることを悟る。
目の前の王子は確かに愚鈍だと貴族の間で噂されてきたのは知っている。
だが愚鈍、そんな言葉だけではこの王子を表すには足りなかったことに私はようやく気づく。
王子の宣言は最悪の事態を引き起こし、未だ本人はそのことさえ気づいていないのだから。
「見てみろ!この場所にいる貴族の反応を!お前がしたのはそれほどに無様なことなんだぞ!」
そう王子が指し示した場所では確かに貴族達が騒ぎたてていた。
だが王子は気づかない。
その騒ぎ立てている貴族の中で、上座の席についている貴族達の様子がおかしいことを。
そこにいる貴族はアストレア家と、そして私が個人的に仲良くさせてもらい、婚約破棄の理由が冤罪であることを知っている名門貴族達だった。
「っ!マルズ!」
そして次の瞬間音を立てて扉が開き、国王陛下が王子の名を叫びながら突入してくる。
だが、その時には既に全てが手遅れだった。
王子が行なった宣言、それは名門アストレア家にたいする侮辱だった。
だが、それを認めて謝罪するにはあまりにも大々的に王子は宣言し過ぎたのだ。
貴族の殆どが集まる舞踏会での婚約破棄。
そして国王陛下がそれが冤罪であると認め、アストレアに謝罪することとなれば王家に対する信頼は地に堕ちる。
それほどに衝撃的な宣言を王子はしてしまったのだ。
しかも問題はそれだけではない。
「国王陛下、これはどういうことでしょうか?」
「っ!」
広大な広場に行き渡る低い声が響き、そしてその声に国王陛下が言葉に詰まるのが分かる。
それはアストレア家当主、私の家族である父の声。
数々の戦場を行き来し、英雄と呼ばれた彼の殺気が広場に漂う。
王子の私に対する冤罪、それはアストレア家に対する最大の侮辱になる。
そしてそれはアストレア家と王家の対立を引き起こし、王国の二大派閥の争いを意味する。
つまり、王家が嘘を認めないと国を二分する戦争が始まるのだ。
だが、王家が王子の宣言を嘘だと認めてしまうと国の半分さえも王家の派閥には残らない。
そのことを避けるためには王家は戦争が起こることを知り、そして自分達の側に非があることを知りながらも冤罪を真実だと叫び、冤罪を真実だと偽らなければならない。
それは最悪の事態だった。
たった1人の馬鹿の所為で1つの国が分断されそうになっているのだ。
「父上、聞いて下さい!」
だが、当の本人はそんなことなど知る由もなく国王陛下に笑いかける。
そしてその屑の姿に父を筆頭とする貴族の一部から殺気が漏れ出し、空気が凍りつく。
「っ!」
その空気を察してか、ようやく王子は異常に気づき、訝しげに口を閉じるが、その時既にもう手遅れだった。
もう、戦争は避けられない。
そのことを事情を知っている貴族と国王陛下は悟る。
そして次の一言が戦争の開始の言葉になることを確信し、沈黙が場を支配する。
「国王陛下、王子の仰られたことは全くの真実でございます」
「っ!」
だが次の瞬間、唯一戦争を止めるために1人の少女が口を開いた。
やってもいない罪を認め、婚約破棄を受け入れた少女の姿に一瞬国王陛下の目に戸惑いが浮かび、
「なっ!」
ーーーそして少女が自分が罪を被り、冤罪を真実にすることで戦争を止めようとしていることを悟る。
「ですので、私は今から公爵令嬢としての地位を捨て城の召使いとして生きて行く所存であります」
公爵令嬢の地位を捨てる、それは私の行なった悪事により家の名誉が傷付かなくなる手段で、
「アリス!」
そして、もう家の支援を受けず唯の罪人として、悪役令嬢として生きて行くという宣言だった。
そのことに気づいた父が広場を揺るがすような叫び声を上げる。
だが私はもう振り返らなかった。
振り返るまでもなく父がどんな顔をしているかは分かる。
「お父様、ごめんなさい……」
だから最後にそう小声で謝り、
「これから私は、罪人アリスとして生きて行きます」
そしてそう、取り返しの付かない言葉を宣言した………
こうしてとある国は分断の危機を逃れ、
そしてその犠牲に、1人の心優しい少女が全ての罪を抱え込むことになった………
「えっ?」
そう広場で、それも貴族達が集まる舞踏会の中、王子が婚約破棄を宣言した時、私が感じたのは焦燥でもなく、恐怖でも悔しさでもない、驚愕だった。
私、アリス・アストレアの頭に王子が指摘した私の罪が蘇る。
それは王子の横に立つ美貌の女性に対し、不当な扱いをしたというもの。
その女性は平民だが元は貴族、つまり没落貴族で、そんな女性に対して王子の宣言していた通りの虐めを行なっていたとしたら、それは婚約破棄も当然の報いでしかない。
だが、そのことを知りながらも未だ私の顔には驚愕の感情以外浮かんでいなかった。
「王子、何を……」
ーーー何故ならば、私は王子の宣言した虐めなど一切行なっていないのだから。
そして、王子が私が横の女性に虐めを行なっていたと言った時間は私が王子と2人きりでいた時間で、他ならぬ王子がそのことを分からないはずがない。
「この場に及んでもまだしらを切ろうとするか!」
「っ!」
だが、その言葉で私は悟ってしまう。
王子は私が虐めなど行なっていないことを知りながら、私に冤罪を着せようとしていることを。
そしてそのために自分さえ嘘をつけばアリバイが無くなる2人きりの時間に虐めを行なっていたと宣言したことを。
だが、その理由が私には分からず呆然と立ち尽くす。
私の家、アストレア家は名門貴族の中でも最も力を持つ家だ。
そしてその家の娘と婚約を交わすことで王家との結束を強めるために行われたのが、この婚姻だ。
だからこそ、私は何故王子が冤罪をかけて婚約破棄しようとするか分からず戸惑う。
そんなことをしても王家とアストレア家の対立が起こるだけで何の意味も……
「無様ね」
「っ!」
だが、次の瞬間私のは耳元に囁かれた言葉に硬直する。
そして顔を上げた私にの目に入ってきたのは王子の横にいる没落貴族の女性だった。
顔を上げた私を嘲るように笑っている彼女の容姿は黒髪にメリハリのついた身体と、褐色の肌と酷く健康的な身体をしている。
そしてその男ならば目を奪われかねない身体に鼻の下を伸ばしている王子の姿を見て、私は王子の婚約破棄はその女性に唆されてのことであることを悟る。
目の前の王子は確かに愚鈍だと貴族の間で噂されてきたのは知っている。
だが愚鈍、そんな言葉だけではこの王子を表すには足りなかったことに私はようやく気づく。
王子の宣言は最悪の事態を引き起こし、未だ本人はそのことさえ気づいていないのだから。
「見てみろ!この場所にいる貴族の反応を!お前がしたのはそれほどに無様なことなんだぞ!」
そう王子が指し示した場所では確かに貴族達が騒ぎたてていた。
だが王子は気づかない。
その騒ぎ立てている貴族の中で、上座の席についている貴族達の様子がおかしいことを。
そこにいる貴族はアストレア家と、そして私が個人的に仲良くさせてもらい、婚約破棄の理由が冤罪であることを知っている名門貴族達だった。
「っ!マルズ!」
そして次の瞬間音を立てて扉が開き、国王陛下が王子の名を叫びながら突入してくる。
だが、その時には既に全てが手遅れだった。
王子が行なった宣言、それは名門アストレア家にたいする侮辱だった。
だが、それを認めて謝罪するにはあまりにも大々的に王子は宣言し過ぎたのだ。
貴族の殆どが集まる舞踏会での婚約破棄。
そして国王陛下がそれが冤罪であると認め、アストレアに謝罪することとなれば王家に対する信頼は地に堕ちる。
それほどに衝撃的な宣言を王子はしてしまったのだ。
しかも問題はそれだけではない。
「国王陛下、これはどういうことでしょうか?」
「っ!」
広大な広場に行き渡る低い声が響き、そしてその声に国王陛下が言葉に詰まるのが分かる。
それはアストレア家当主、私の家族である父の声。
数々の戦場を行き来し、英雄と呼ばれた彼の殺気が広場に漂う。
王子の私に対する冤罪、それはアストレア家に対する最大の侮辱になる。
そしてそれはアストレア家と王家の対立を引き起こし、王国の二大派閥の争いを意味する。
つまり、王家が嘘を認めないと国を二分する戦争が始まるのだ。
だが、王家が王子の宣言を嘘だと認めてしまうと国の半分さえも王家の派閥には残らない。
そのことを避けるためには王家は戦争が起こることを知り、そして自分達の側に非があることを知りながらも冤罪を真実だと叫び、冤罪を真実だと偽らなければならない。
それは最悪の事態だった。
たった1人の馬鹿の所為で1つの国が分断されそうになっているのだ。
「父上、聞いて下さい!」
だが、当の本人はそんなことなど知る由もなく国王陛下に笑いかける。
そしてその屑の姿に父を筆頭とする貴族の一部から殺気が漏れ出し、空気が凍りつく。
「っ!」
その空気を察してか、ようやく王子は異常に気づき、訝しげに口を閉じるが、その時既にもう手遅れだった。
もう、戦争は避けられない。
そのことを事情を知っている貴族と国王陛下は悟る。
そして次の一言が戦争の開始の言葉になることを確信し、沈黙が場を支配する。
「国王陛下、王子の仰られたことは全くの真実でございます」
「っ!」
だが次の瞬間、唯一戦争を止めるために1人の少女が口を開いた。
やってもいない罪を認め、婚約破棄を受け入れた少女の姿に一瞬国王陛下の目に戸惑いが浮かび、
「なっ!」
ーーーそして少女が自分が罪を被り、冤罪を真実にすることで戦争を止めようとしていることを悟る。
「ですので、私は今から公爵令嬢としての地位を捨て城の召使いとして生きて行く所存であります」
公爵令嬢の地位を捨てる、それは私の行なった悪事により家の名誉が傷付かなくなる手段で、
「アリス!」
そして、もう家の支援を受けず唯の罪人として、悪役令嬢として生きて行くという宣言だった。
そのことに気づいた父が広場を揺るがすような叫び声を上げる。
だが私はもう振り返らなかった。
振り返るまでもなく父がどんな顔をしているかは分かる。
「お父様、ごめんなさい……」
だから最後にそう小声で謝り、
「これから私は、罪人アリスとして生きて行きます」
そしてそう、取り返しの付かない言葉を宣言した………
こうしてとある国は分断の危機を逃れ、
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